STEINS;GATE Cp.10(紅莉栖エンド)

Cp.10 因果律のメルト

「これだけははっきりしてる」
「あんたは、まゆりを助けるべきなのよ」
「できるかできないかじゃない。あんたはやらなくちゃいけない。それしか道はない」
「他に解決策があるの? ないんでしょ?」
「私は、まゆりを犠牲にしてまで生きていたくない!」
「もしまゆりを助けなかったら、あんたを一生恨むから!」


紅莉栖エンドでも、10章ではまゆりと紅莉栖を天秤に乗せる。
そして(意外なことに)まゆりエンドと同じく、β世界線へ移行することを決断するのだ。

けれど、それはまゆりエンドのような、前向きな決断ではない。
紅莉栖を助けたくて、けれどどうやっても助けられない現実にぶつかり、諦めた上での後ろ向きの決断なのだ。

そのもがいている最中、オカリンは自分の中に生まれていた想いに気がつく。
それは紅莉栖に受け入れられたものの――返ってくることはなかった。

---

ラストシーン、泣きそうな声で鬨の声を上げるオカリンの元に、紅莉栖は現れる。
まるで見計らっていたかのような――いや、見計らっていたのだろう。
もし自分がオカリンの気持ちに応えてしまったなら、オカリンは自分のためにまゆりを見殺しにするかもしれない――そう考えてしまったら、自分の想いすら伝えられなかったのだ。
だからこそ、すべてが取り返しの付かない、あのタイミングなのだ。

彼女はいつでもクールで論理的な少女だった。
私たちはいつも彼女の理性的な強さに助けられてきた。
そして、彼女はその強さで、自分自身を殺したのだ。

過去を改変し、世界線を移動する――
その罪を贖うべく、二人はここまで歩んできた。
だが、二人の気持ちが生まれたのは、その罪があったせい。
ならば、それすら罪だというのだろうか?
彼女はそんな因果の向こうに溶けていく。

「さよなら」
「私も、岡部のことが――」

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