死に逝く君、館に芽吹く憎悪 その2(トゥルーエンド、他)

「……そういえばこれって」
「人間の肉だが……それも忘れていたのかね?」
「今、思い出した……」
「昔の君は吐いていたものだがね……」
「気持ち悪いとは思うけど、吐き気がするほどじゃないかな。
 味に慣れたっていうか、私ももう狂ってるのかもね」


私もあぶなく狂いそうになりはじめたあたりで、全クリです。

ハッピーエンドの展開は、ほぼ予想通り。
けど、「さよなら」のシーンには、なぜだかしんみりしてしまいました。
うーん、本当にどうしてなんだろう。
美亜ちゃんの女の子らしい情の厚さに、私までほだされてしまったから?
あるいは、男の求婚シーンが思っていた以上にすてきだったからかもしれない。

逆に、メイドさんとの顛末は、もうちょっと詳しくやってほしかった。ちょっと不完全燃焼。
娘萌え、あると思うんです。
詳しくはこの記事の最後あたりを参照してください!

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さて、もう一つのエンディングについて。
普通にクレジットが流れて、ノーマルエンドみたいに「決して諦めず、頑張って生きていこう」なエピローグで終わるものだと思っていた。

「きっと、希望はあるよね……」

なのに、夏花の死体を見つけて。

「希望は……あるよね……」

心々乃の死体を見つけて。

「希望は……あるはず……だから……」

永遠生の死体を見つけて。

「希望、は……」
「……………………」
「わああああああああああああああああああああああああッッ!!」


私は美亜にかなり好意的だった。
優しくて、情に厚くて、勇敢で、泣き言を言わない。
どれだけ辛い目に遭っても決して諦めないすてきな主人公だったからこそ、彼女はここまでたどり着けたのだ。
そんな彼女が見られて、私も本当に嬉しかった。

だから、彼女の心を覆いつくす絶望も、やり場のない怒りも、共感できた。
もちろん、力を失った上位種族の女を拷問したくなる気持ちだってわかったし、女が苦しむほど気持ちが晴れていくようだった。

たしかに、こんなのいけないと思う私もいた。
けど、一万回殺された美亜には、たぶんそれをする権利があって、それは誰にも止められないのだ。

そのうち、美亜なんかより、私のほうがよっぽど女が死なないか心配するようになっていた。
だって、殺しちゃったらそれでおしまいだもん、そんなのツマンナイでしょ?

「だって、あんた達が人間にやってきたことはもっともっと酷かったんだから……」
「あんた達の罪は……万死に値するんだから…………」


ヒロインが悪落ちして、主人公である私たちが苦しんだり興奮したりする作品は、そんなに珍しくない。
けど、主人公が、私たちまで道連れに悪落ちする作品って、そんなのあった?
やっぱり美亜ちゃんはどこまでもすてきなヒーローなのでした。

次回、総評。
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ゲーム [★★★☆☆]
死に逝く君、館に芽吹く憎悪

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