あけいろ怪奇譚 佳奈ルート

あけいろ、二人のメインヒロインのうちの一人、雛森佳奈を攻略。
佳奈ルートに入るのは、そんなにむつかしくない。ポイントは「花子さん」と「幽霊にビビる」かな。

しかし、この佳奈ルートは特に、前作をプレイしていないとなかなかしんどいところがある。
ななリンをやってればね、加賀見家の女の子たちの描写はアフターストーリーになるんだろうけど、やってないとただ他人がイチャイチャしてるのを見るだけになるからね。
ストーリーや設定上の理解に足りない、ということはないので、そこは大丈夫なんだけど。

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ベルベットルートでも思っていたけれど、このゲームのシナリオは好感度が上がっていく女の子の描写がリアルだ。
まぁ「あの子を落としてやる!」なんて気合い入った肉食系主人公は滅多にいないけれど、主人公にはもともと付き合いたい願望があるのが普通だよね。
しかし、そうと意図せずに取った行動が実は好感度上昇に寄与していて、結果ヒロインも主人公を好きになって結ばれる――と、こういうのが普通のギャルゲー。(だよね? たぶん)

なのに、このゲームでは、主人公のヒロインに対する好感度上昇までがカバーされている。
恋心とも言えないようなときめきが、実を結んで花を開くところまでがきっちり描かれているのだ。
恋愛モノのアニメとかなら結構あるけどね、ギャルゲーでこれは珍しいよね。
そして、アニメだとエッチしないからね。佳奈ちゃんってばエロの女神だったしね。だからギャルゲーっていいんだよね!

とにかく、私が何が言いたいかと言うと、図書室で幽霊の襲撃を受けるシーンがすばらしすぎる! ということです。
まぁそういう恋愛描写がリアルすぎるせいで、付き合ったあとのイチャイチャ具合に、なぜか心が痛いんですけどね。
あのピロートークの雰囲気とか、たぶんリア充あるあるだったりするんですよね。

という感じに私の頭をちょっとオカシくしちゃうくらい、佳奈ちゃんの魅力はあまりにリアルすぎでした。ふぅ……。

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佳奈ルートでは、旧校舎の幽霊の噂に、原田望から切り込んでいく。
人は罪深い生き物だからね、七つの大罪にも数えられている妬みとか嫉みとかいうものと無縁ではいられない。
花子さんが大活躍したところで心躍っちゃったりするのも、きっと似たようなものなんだろうね。
(おまえが死ね。殺すぞ)

だから、原田望が言ってることもよくわかる。
自分が酸っぱいブドウだって思おうとしてるものを、ガラスの向こうでおいしそうに食べてる人がいたなら、そりゃもう平常心なんかじゃいられないですよ。
だから、佳奈ちゃんのやり方で、原田望が成仏しようと思ってくれるかどうか、私には結構疑問です。

「……どっちかというと、私、自分は不幸だと思ってて。つい最近まで、体質のこと秘密にしてたし、心許せる人、いなかったし」
「でも……先輩に言われてハッとした。あぁ、私今幸せなんだって」
「だから先輩……私が嫌いだったんだろうね。幸せに、無自覚だったから」


だから、原田望がどう思うか――ではない。
自分の信じる「人の正しい姿」を実践することこそが、心のうちすべてをさらけ出してくれた原田望に対する、佳奈ちゃんの誠実さなんだろう。
それがチンコおしゃぶりトークになっちゃうのは……うん、それも佳奈ちゃんの魅力……でいいんだよね?(小声)

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人は死んでも誰かの記憶の中で生き続ける――
いろんな人が言ってるし(たぶん私もどこかの記事で書いたし)、別段目新しい考え方ではないはず。
けれど、その「概念」にきちんとした「実体」を持たせたこのシナリオは、なかなか秀逸。
装甲悪鬼村正・魔王編(光ルート)を終えた時に抱いた感心と、ちょっと似ている気がします。
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