サクラノ詩 ―櫻の森の上を舞う― 櫻の森の下を歩む(グランドエンド/藍ルート)

サクラノ詩、最終章は(たぶん)5年後くらいのお話。
5章で香奈エンドを迎えた後、大学を卒業した直哉が、弓張学園の美術教師として赴任してきてから。

この章において、作品のテーマである「因果交流」はグランドエンドを迎える。
半ば悪意をもって改変された壁画・櫻達の足跡を、交流の対象として再構築するのだ。
交わるのは、もちろん直哉と教え子の二人であり、里奈と優実の妹たちであり、さらには長山香奈であり、ひいては御桜稟であり。

吹と一つになって世界的芸術家となった稟は、おそらく美のイデアを追及するような創作を続けていたのだろう。
しかし、直哉が構築した芸術は、すでにある価値観を下敷きに、新たな価値観で更新するもの。
芸術は神のためにあるのではない。人のためにあるのである――
そこで最も重要視されたのが、「楽しむ」ということ。
作ることを、見ることを楽しむということだった。
それを実践できるのが直哉の強さであり、天才と言われる由縁なのだろう。

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しかしその長所は、裏返せば「いつも誰かのためにしか生きられない」という弱さにもなりうる。
直哉の奉仕、あるいは博愛の精神は、母を失った悲しみから来ているのかもしれないと稟も言っていたし。
誰かとの繋がりの間でのみ輝ける存在は、その「誰か」がいない場合、ひどくもろい存在となりうるのだ。
そこで現れるのが、この章のヒロイン・夏目藍なのである。

直哉と藍は、たぶんハトコくらいの親戚にあたる。
そんなの遠い親戚なだけで、家族ではないですよね、ふつう。
そんな「ほとんど他人」な人間と、確かな家族になるお話とも感じられる。
そしてその場合の藍は、直哉の姉でも妻でもなく、母親なのだ。

誰かのためにしか生きられないのなら。だったら、私がお前のために生きてやる――
これってやっぱりお母さんですよね?
たぶん、だから藍ちゃんにはHシーンがないんだと思います。
そうだね、私が雷をエッチな目で見てないのとおんなじことだね(真顔)

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さて、この章のテーマには「郷土愛」というものもある模様。
いろんな人のレビューを見ていると、このポイントがかなり共感値が高そうなのだが、私のように卒業するたびに人間関係をリセットしちゃうような人間にはいまいちピンとこなかったので、この点には触れないでおこうと思います。

次回、総評。
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ゲーム [★★★☆☆]
サクラノ詩

Comment

何もわかっていないのに、批評を出して、まだ作品をやっていない人を困惑させないで欲しい
オナニーは一人でやれ
  • 2017⁄07⁄07(金)
  • 20:59

なにか言い返そうかなーと思ったけれど、ゲームの内容をなにも覚えていなかったので、もう黙るしかなかった……。
とりあえず私の感想文はなにもわかっていないらしいので、わかっている人のを読むことがオススメされているようです!
(ちなみに、あんまりネタバレとか気にしていないので、そもそもこのブログをプレイ前に読むこと自体がオススメされていないかもしれません)
  • 2017⁄07⁄27(木)
  • 05:16

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