装甲悪鬼村正 悪鬼編(村正ルート)+まとめ

光とのバトルを終え、エピローグ扱いとなる悪鬼編・村正ルート。
いつの間にかダークエルフ娘になっちゃってた村正嬢といちゃいちゃする、ギャルゲー寄りなお話。

とりあえず、このゲームってばどうしてHシーンを使わせる気がないのかなぁ。
茶々丸だって結構イイカンジでシーンに突入していったのに!?
Hテキスト書くの恥ずかしがってる場合じゃないですよ奈良原さん!

テーマは、生きる意味について。

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光を殺した後、景明にはもはや成すべきことはなく、成せることもなかった。
しかし、来るべき審判も訪れることはなく、日々をただ無為に過ごしていた。
多くの人々を偽善によって悪だと断罪し、同じ数の善なる人々を殺害してきた。
それは贖いようのない、取り返しの付かない罪だった。

景明の所業を憎む人は数多い。
意味もなく殺された従姉弟の仇を討とうとする大鳥香奈枝然り、正義の名のもとに悪を成敗しようとする綾祢一条然り。
しかし、景明その人の存在を憎むのはただ一人――雪車町一蔵だった。

平凡な日常も、愛しい家族も、一時の仲間も、すべてを失って――しかし村正だけはまだ残っていた。
雪車町は、その村正の命をもって、彼の喉元に命の意味を突きつける。
どこまでも平凡で愚直で生真面目な景明は、奪ってきた数多の命のため、これからも殺し続けることを誓うのだった。
武とは常に善悪相殺、戦には正義なし――彼に成せることがあるとするならば、その真理を世に示すことのみなのだから。

以下、まとめ。



シナリオ

テーマに「正義」「善悪」「復讐」と、バトルものには欠かせない王道を詰め込んだ大作。
おかげで、私のプレイ時間は80時間を超えました。まじか
でもちゃんと終わらせたんだから、ちゃんと面白かったんだよ!

私が特に評価したいのは、上記のテーマに加え、「愛」という大きな命題を詰め込んできたこと。
世界には、目には見えないし手でも触れられないけれど、誰もが望むものがある。
それが確かめられないあやふやなものだからこそ、人はそれを望み、願い、確かめようとする。
決して答えがないにも関わらず、誰しもが回答を迫られる、いわば命題のようなもの。
「私のことどれくらい好き?」とか聞いてくる女が鬱陶しいのはそういうわけで、「春の熊くらい好きだよ」とか答えられちゃう男がイケメンなのはそういうわけだ。
そして、善悪相殺という論理を用いて、愛の実在を証明してしまうこのシナリオは、秀逸という他ない。

テキスト

ギャグが地味に面白い。
総量として多くはないけど、滑ってるのが少ない。いいセンスだ。

バトルシーンでの、主観が加速しているようなテキストの詰め込み具合は、バトルものが好きな人にはたまらないかも。
だいたいそのパターンでは、物語のテンポを損なうという欠点が拭えない。だから私はあまり好きくない。
でも、この奈良原テキストそのものがかなり読ませてくるので、その欠点を埋められている感じ。

キャラクター・グラフィック

キャラの立ち具合はナイス。
ただ、せっかく立ち絵付きで出演させたキャラを全部生かせたかっていうと、そうでもない。
そうだね、香奈枝の妹の花枝のことだね。ツンデレの無駄遣い!
さよ侍従と常闇斎の顛末もわからずじまいだし。

グラフィックのクオリティは文句なし。
でもさ、HCG少なくない?
少なくとも、小夏とふきふなの事後CGは欲しかった。
小夏のどこがどうなっちゃったのか、結局よくわからなかったもの。
エピローグがついてたのは、リョナ心がちょろっとくすぐられたけどね!

声優

男性声優の熱演がすばらしい。
茶々丸が「景明の声に惚れた」というのもわかる。

ただ、女性声優のキャスティングはどうなんだろう……。
香奈枝役・吉川華生にはぎりぎり及第点をつけてもいい。
でも、一条役・海原エレナは、もっといいキャストがあったんじゃないの?
叫び声が似合ってないんだよなぁ。
あと、まきいづみを使い回すのはやめて。隠せてないから!

Hシーン

なんか18禁で発売しなきゃいけないっぽいから、とりあえずHシーン入れてみましたけど……な雰囲気。
茶々丸と村正のシーンはやりようによっては実用性付与できそうだったのに、なぜかそうしない不思議。
あすこまでバトルCGに入れた熱を、ちょびっとでいいからHCGにわけてほしかった。

音楽・ムービー

やっぱりボーカル曲がいい。
特に、魔王編エンディングでのいとうかなこが素敵。
OPのみならず、ちょこちょこバトルアニメーションを入れてきてくれるのもGOOD。

BGM自体も悪くない。でもそこまで言うほどでもなかったかなぁ。

システム

もっさり。
ニトロプラスはいつもこうだよ! スキップ遅いんだよ!
縦書きフォーマットは、慣れちゃえばどうってことなかったです。

総評

「刃鳴散らす」は、シンプルなストーリーに華美な装飾を施した、軽快なエンタテインメント作品だった。
比して「装甲悪鬼村正」は、辛うじて同じジャンルに属してはいるけれども、凝りに凝ったストーリーに重厚な装甲を纏ったものに仕上がっている。
「異能力バトル」「剣戟アクション」が好きな人にはオススメかも。
一部ファンタジー展開も否めないけれど、ファンタジーニガテな私でも楽しめたから、割と現実路線だったんだろうと思う。

私としては、バトルそのものよりも、世界観や登場人物それぞれの思惑などといった、ストーリーの練り上げ方のほうを評価したい。
景明と光の裏設定にはため息しか出なかったし、善悪相殺の呪いも秀逸。
その章にしか出てこないサブキャラクターですら、やたらめったらカッコよかったりするもの。
こういう枝葉末節にきちんと注力しているのが、作品全体の完成度を高めているよね。

「"正しい"とはどういうことか?」「愛とはなにか?」「人はなぜ生きているのか?」
これら人類が回答を求められている大いなる問いに、一つ根拠ある答えを示してくれる、興味深い作品だった。
評価は★4つ、佳作認定です。あぁ~^村正のスケベフィギュアが欲しいんじゃあ^~~

「生きてたっていいじゃない! 何もできなくたってっ」
「ミミズだってオケラだってアメンボだって、呼吸したり泥食べたり体液吸ったりする以外特に何もしてないけど堂々生きてるでしょ! だから貴方も生きてていいのよ!」
「生きている意味がないって思うなら、逆に考えなさい! こうして生きているだけで意味があるんだ、って!」
「お天道様は意味のないことなんてしないの。貴方が今、そうして生きているってことは、"それでいい"のよ!」

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ゲーム [★★★★☆]
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