装甲悪鬼村正 魔王編(光+茶々丸ルート)

装甲悪鬼村正、ラストは茶々丸に寄り道しつつ、村正を攻略して全クリ。
うん、これなら攻略って言っていい気がする。茶々丸との絡みも村正との絡みもギャルゲーしてたし!
まずは光シナリオ・魔王編からレビュー。

魔王編では、主人公・景明と、宿敵・光との確執をすべて描き切る。
それに六波羅幕府と進駐軍との争いを背景に、茶々丸の思惑を混ぜ込むことで、一大スペクタクルになっている。
テーマは、真実の愛。

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「おれは湊斗光の夢であることを喜ぶ。それはおれが最も純粋な湊斗光であることを意味するからだ」
「おれは湊斗光の夢であることを誇る。それはおれが最も強固な湊斗光であることを意味するからだ」
「おれは湊斗光の夢であることを誓う。それはおれが、湊斗光の、いつか叶う理想であることを意味するからだ!」

「おれは迷わず、おれとして在る……。この道を踏みしめ、直向に進むことが――おれにはできる!」


銀星号となって地上に災禍を撒き散らしていた光の望みは「奪われたものを取り返すこと」。
彼女から奪われていたものは、父親の愛だった。

片親で育った子供など、珍しくない。
珍しくなどないけれど、皆が当たり前のように手にしているものが「奪われている」事実に、理不尽さを感じるのも仕方がないこと。
しかし、嘆いても妬んでも現実は変わらない。奪われたものが帰ってくる道理もない。
だから湊斗光は、夢は夢と、理想は理想と割り切り、諦めていた。
それを掘り起こしたのが二世村正・銀星号――昏睡状態の光が見ている夢だった。

ニブい私は最後の最後まで気づかなかったけれど、光が求めていた父とは、景明の養父である菊地明堯ではなく、湊斗景明その人だったのだね。
明堯が戦争での負傷で不能になってしまったから、景明が統と子作りして湊斗の後継者としての光をもうけた。
しかし凡俗な小市民でしかない景明には、光を娘とは認められなかった。
光の愛は、生まれ落ちたときから奪われていた。
だから光は、常識を、倫理を、人を超える存在――神となり、決して届くことのなかったはずの父との愛を手に入れようとしたのだ。
たとえ世界を――その身を滅ぼそうとも。

  「もう……殺すな! お前自身の命取りにもなる!!」
「あるいは、かもしれぬ」
「だが止めぬ」
「おれは望みのために歩き続ける。ほかの在様を知らぬ!」
「おれは、光の夢なのだ」


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第五編・宿星騎の過去回想で描かれていたように、光と景明は本当に仲の良い兄妹だった。
いつでも手に届くところに兄がいて、兄の愛を一身に受けることができた。
しかし、それはすべて偽りだったのだ。
その寒々しさは、想像するだに凍えそうなほどだよ。

目の前の大切な人を愛したい。
目の前の大切な人に愛されたい。
たったそれだけを、世界を滅ぼすほどの狂おしい純粋さで、少女は求めていた。

だから、青年は応えた。
人の身でこの愛を伝えることは叶わなくとも。
憎むべき自分を殺し、愛する娘を殺すことで。

「…………そう、か……」
「善悪、相殺」
「そうだ、この掟が」
「愛の実在を証明する」
「やはり、あった」
「ここに……あった」
「愛は、あった!」
「ならば――良し!」
「光は……望みを叶えた……!」
「この手に取り戻した」
「絆を」
「……良い……」
「……良い夢で……あった…………」

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