美少女万華鏡 第3話 ―神が造りたもうた少女たち― まとめ

2周目加筆修正 : 2018/09/03

ちょっと動く系・美麗なエロゲー、美少女万華鏡シリーズ。
その3作目にして、とうとうヒロインが二人体制に。
しかも巨乳ツンデレと貧乳クーデレという王道のチョイス。すばらしい
そして、過去作同様、抜きゲーのつもりで始めた今作だけれど、もはや抜きゲーではなかった。

終末世界を舞台に、中二病科学者の主人公と、彼に造られたロボットのヒロインたちが織り成す物語は、シナリオ面の完成度も相当に高い。
ツンデレとクーデレという王道なヒロインの描き方も、可愛らしい魅力に溢れたもの。
さらに、「人間」と「アンドロイド」という似て非なる存在の繊細な関係も、題材を十二分に活かした描写がなされている。
どれもどこにでもある使い古された素材かもしれないが、それをここまで仕上げてくるシナリオライターは、間違いなく実力派。

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印象的だったのは、オーラスの盛り上げかた。

窮地に陥ったヒロイン二人を、主人公は命の危険も顧みずに助けに行く。
なんとかヒロインたちは無事に救い出せたものの、主人公は大怪我を負ってしまう。
その傷跡は顔まで及び、主人公を「見るもおぞましい無残な怪物」へと変えてしまっていた。

大切な「理想の少女」として造られた美しい二人に、醜く変貌した己の姿を晒すことを心苦しく思う主人公。
しかし、彼女たちは言うのだ。

「か、顔なんて、どんなだっていいわよっ!!
 私は、アンタが好きなのっ……どんなアンタでも、関係ないっ……!」
「私もです、マスター……おそばに、いさせてください……」


人間は自分の容姿になにかしらのコンプレックスを抱えているものではあるが、その感情は物語に自己を投影する際、非常に邪魔なものとなる。
平たく言えば、「結局、主人公がイケメンだからヒロインとイチャラブできてんだろ?」というやっかみだ。
(あるいはルックスで女の子を値踏みしている自分の心の醜さへの劣等感なのかもしれないが)

だから逆に、心の内側(たとえば優しさ、純粋さ、一途さといった、目には見えないもの)に魅力を感じてもらえると、私たちはとても嬉しく思う。
大きな壁にぶつかって挫折しそうなときに、支えてくれる女の子。
なにをやってもうまくいかなくて腐っているときに、励ましてくれる女の子。
私たちは――少なくとも私は、そういう存在を求めている。

その「理想の少女」を体現したのが、アリスとドロシーなのだ。

「好きよ……アンタが好き……」
「好きです、マスター……大好き、です……」
どんなに姿が変わってしまっても、彼女達は、俺を見捨てなかった……。
今の俺には、それだけで十分だった……。


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今作は、抜きゲーのクオリティは引き継ぎつつ、キャラ萌えゲーとしても完成させてきた。
EDは1ルートながら、シナリオゲーとして見ても一線級の出来。
アリスのキャラデザとCVは好みが分かれそうだけれど、ドロシーは私にとっては間違いなく理想の少女でした。

私の評価は、★4・佳作入選。
批評空間ベースでは、83点です。
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ゲーム [★★★★☆]
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