とらドラ! 25話+まとめ

25話 とらドラ!

最終話、逃げることをやめて立ち向かう二人、それぞれの道。

竜児、私ね……ずっとずっと、自分なんかが誰かに愛されるはずがないと思ってた。


孤独は心を蝕む病だ。
なぜ自分は自分なのか? なぜ自分はここにいるのか? 自分はどこから来て、どこへ行くのか?
4話の感想でも書いたように、大河は温もりに餓えていた。

その原因は、無条件に愛情を注いでくれるはずの両親からのそれを得られなかったり、本当に辛いときに打ち明けられる人が周りに誰もいなかったりしたせいなのかもしれない。
ある側面から見れば、それはおそらく真実なのだろう。

ずーっとずーっと、私はただ今の自分を否定してる。なんでこうなっちゃったんだろう、どうすればこうならないで済んだんだろうって。


「好きだから近くにいたい」のか、「もっと近くにいたいから好き」なのか。
孤独という病に冒された彼女は、自分を見失い、道に迷っていた。
誰にも会いたくないとヒキコモリをしているくせに、寂しくてたまらない誰かのように。

24話までずっと、この作品では「もっと近づきたいから好き」というスタンスで、恋心(のようなもの)を浮き彫りにしてきていた。
少なくとも、大河にとって竜児は必要な人間だった。
だからそばにいたかったし、そばにいてほしいと思っていた。

そこで描かれていたのは、理解(誰も私のことをわかってくれない!)すらも必要のない、純粋な距離。
一番近くにいて、ありのままの自分を認め、褒めてくれる存在。
例えば、父親や母親のように。

けれど、最終話になって、そのスタンスは180度転換される。
亜美が家族ごっこだと言っていたように(あるいは24話の感想で私が書いたように)、竜児と大河の惹かれようは恋のように見え、まるで別物。
大河にもそれはわかっていたのだ。

私、普通の恋がしたかった。


だから大河は竜児の元を離れていく。
このままでは、ずっと竜児に寄りかかるだけの重荷になってしまうから。
自分で自分を認められるだけの強さを手に入れたその時、大河は帰ってくる。

いつかは私らしく好きと言わなきゃ 今よりも弱くなっちゃうよ


そして、そこから二人の本当の恋が始まるのだ。



まとめ

この世界の誰一人、見たことがないものがある。
それは優しくて、とても甘い。たぶん、見ることができたなら、誰もがそれをほしがるはずだ。
だからこそ、世界はそれを隠したのだ。そう簡単に手に入れられないように。
だけどいつかは誰かが見つける。
手に入れるべきたった一人が、ちゃんとそれを見つけられる。
そういう風に、できている。


それは愛である――

私は自分の作品では「たからもの」と表現しているけれど、「幸せ」とか「夢」とか言い換えてもほとんど変わりはないはず。
世界はそれを観察する人間の数だけ存在する。
同じく、愛や希望も求める人間の数だけ存在するのだ。
自分の幸せは、世界中の誰一人見たことがない。見ることなんてできやしない。

あたしの幸せは、あたしがこの手で、この手だけでつかみとるんだ!
あたしにはなにが幸せか、あたし以外の誰にも決めさせねえっ!


実乃梨にとっては竜児との恋愛よりも目の前の自分の夢が宝物だったけれど、大河と竜児の場合は結ばれてハッピーエンドだったので、この作品のテーマであるところの「それ」は「愛」であると、ここでは回答しておこうと思います。

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ヒロインの好き嫌いはあるだろうけれど、大河はとにかくかわいかった。
量が多そうなぼさっとしたロングヘアーがいいね!
亜美ちゃんは青髪じゃなかったらよかったんだけどなぁ。青髪ってあんまし好きくない。

イベント的には、ややご都合主義も垣間見えたけれど、ケチをつけるほどでもない。
最終話付近の山場で大河に木刀のようなものを振り回してほしかったけれど、それはいいか。

動画の出来は上々。(絶壁背景は見なかったことにする)
とにかく1期のOPが素晴らしい。監督の持ち味がよく出てるね。

総括、「主人公とヒロイン、それぞれ別の人が好き」なところからスタートする設定は斬新だったけれど、その後の心理描写が足を引っ張る作品でした。というか、難しすぎ。私には大河の心理を追うので限界です。
亜美ちゃんの気持ちがよくわからないのは、明らかに私の読解力不足なのだけれど、竜児は……?
ヤツは本当になにかを考えているのか? それすら私にはわかりませんでした。

というか、みんなサバサバしすぎてないかな。これは原作者の性格かな?
発生したイベント(2話の告白とか、16話の大立ち回りとか、19話のクリスマスとか)をあまり引きずらないよね。
私ならクヨクヨ気にしちゃって、しばらくマトモに顔なんか見れないと思うんだけど……。
とりあえず、どこでみのりんが竜児に惚れちゃったのか、誰か教えてください!

私にとってのこの作品は、★2、凡作評価。
同じ長井龍雪監督作なら、「あの夏で待ってる」のほうが心理描写の完成度は高かった。
シナリオ展開的にはこっちのほうが面白かった気がするけど、やっぱり恋愛モノって心の動きがわかってナンボだからね。



今回は「とらドラ!の感想文を書いてほしい」とのリクエストを頂いて記事を書かせていただきました。
リクエストを頂ければ、これからも時間の許す限り書いていきたいと思います。

以下私信になります。
非公開コメントからのリクエストだったため名前は伏せますが、こんなどこにもリンクを張っていない絶海の孤島のようなブログを見に来ていただき、ありがとうございます。
期待通りの記事が書けたとはまったく思っていませんが、ベストは尽くしたつもりです。(遅筆な点には目をつむって頂ければ!)
これからも当ブログをよろしくお願いします。
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