ARIA The NATURAL 10、11話

10話 その あたたかな街と人々と…

灯里の友達作りの秘訣!紹介回。
1期5話と少しだけ似た雰囲気。

灯里の尾行シーン自体は大したことない。
強いて言うなら、女の子走りをするアリスがとてもかわいい。

結局、灯里の人懐っこさの裏にあるものはなんだったのだろうか?
灯里と接するみんなが、彼女の純真さの向こうに、かつて自分が持っていたはずのそれを重ねて見てしまうから、だろうか。
灯里の「すてきなものを見つける目」を、共有したいと思ってしまうせいかもしれない。

「灯里を追いかけて、忘れていた自分の想い出と出会うなんて……」
  「想像もしていませんでした」
「なんて言うかさ、灯里っていうフィルターを通すと、見えなかったものが見えてくるのよ」
  「なんでもなかったものが、きらきらと輝き出す……」


藍華・アリス『恥ずかしいセリフ禁止』
藍華・アリス「うふふふ」「あははっ」

11話 その 大切な輝きに…

暁の兄からの指名を受けた灯里が、ネオ・ヴェネツィアン・グラスの運搬を担う話。
軽いエピソードのようで、実は作者の持つ世界観の根幹に関わるような、重要なものがテーマになっている回。

アクアのネオ・ヴェネツィアは、所詮はかつてのヴェネツィアのニセモノだ――
その、まるでもっともらしいその言葉に、心を痛める人たちがいた。
けれど、灯里は言う。

「あなたが嘘物だって言われて傷つくのは、あなたの想いが本物で、大切なものだからですよ」


「この気持ちって、『好き』なのかな……?」
誰かのことを考えながら、そんな風に悩んだ経験は、きっと誰しもにあるんじゃなかろうか。
自分の気持ちが「愛」とか「恋」とか呼んでいいような本物なのか、それとも伝えるだけの価値なんてない偽物なのか、推し量っているのだ。

でも、灯里に言わせれば――

「私には、本物か偽物かなんて、全然問題じゃないんです」


自分の気持ちはたしかにそこにあって、誰になんと言われようと、それだけは変わることはない。
それは、彼女が自分の想いにたしかな自信を持つことができる、強い人間だからではない。
自分が想っているものを、本当に大切にしたいからなのだ。

「本物」だとか「偽物」だとか、そんなありふれた言葉に持たされた意味に縛られてはいけない。
だって、気持ちがあることだけは、嘘じゃないのだから。
そんな「言葉の持つ意味」と「自分の心の持つ意味」の違いが、このエピソードのテーマになっている。

あなたがもし灯里を強い人だと思ったのなら、彼女の持つ、自分の気持ちに嘘をつかない純粋さがまぶしく見えたのだろう。
私たちは自分の気持ちをごまかして、たぶん大切だったはずの色々なものを嘘にして、ようやくここまで生き延びてこられたのだから。
私も明里のように生きられたなら――……。
そう思うと、涙ぐみたいような、どうにもやるせない気持ちになってしまうのでした。

ただまぁ……アリシアさんの言う「人の価値観は十人十色」なんていうまとめかたは、個人的にはあんまり好きじゃない。
それを言ったら、話はなにも深まらなくなってしまうものね。
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