ARIA The ANIMATION 12、13話+まとめ

12話 その やわらかな願いは…

灯里の不思議体験、アクアで一番古い橋の向こうは過去に繋がっていました、回。
4話の続きでもある。

人がマトモに住めるような星ではなくなった地球から、新天地を求めた人々がたどり着いた星、火星。
赤い岩石だらけの星に「アクア」と名付けるのが、火星を開拓していった人々の願いの強さそのもの。
灯里が見た、初めて水路に水が流れるあの瞬間は、願いが奇跡を起こした瞬間でもあった。
奇跡を目の当たりにしたとき――ついでに「シンフォニー」と合わせられると――なぜか私まで涙ぐみそうだった。

奇跡が起こっているのは、決してアニメの中だけではない。
ツイッターの教えて真姫ちゃんBOT曰く、生命が生まれる確率は、バラバラにした時計を50mプールにブチ込み、プールの水をぐるぐるとかき回したとき、水の流れだけで時計が組み上がる確率と等しいらしい。
私がこうしてここにいて、ARIAを観て感想文を書き、それをどこかにいる誰かが読むことも、また同じなのだ。
そう思うと、家に帰って思わずアリシアさんに抱きついてしまう灯里の気持ちもわかるようだった。

灯里「あの……恥ずかしいセリフ禁止――って誰かにツッコまれたこと、ありませんか?」

13話 その まっしろな朝を…

1期最終話、大晦日・24月31日。
1話以来、声の出演だったアイちゃんの登場回でもある。

ヴェネツィアだけあって、新年の祝いかたはイタリア流。
みんなで集まって、お祭り騒ぎ。
だから今までの登場人物たちが総出でやってくる。

初日の出は、新しいすてきなことのはじまり。
これ以上なくすてきだった一年が終わり、また新しいすてきなことを描き込むための、真っ白なキャンバスなのだ。

内容は比較的無難なものだったけれど、最終話にふさわしい爽やかさだった。
アイちゃんはやっぱりかわゆすなぁ

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総評

ちょっとだけ未来で、ちょっとだけ古い世界に暮らす女の子たちの、日常系アニメ。

「いま、私たちがここにいること」
そのすばらしさを説くような、しんみりと切なく、でもほっと温かいエピソードがたくさんあった。

何度か書いたけれど、言葉だけでは伝えきれないようなものを私たちに共有させられるそのセンスは特筆に値する。
これは誰にでもできることじゃない。
ARIAが名作だと言われる由縁は、このあたりにあるのだろう。

私のお気に入りは、11話での、シンフォニーをバックに「また明日ね!」を全力で伝える灯里のエピソード。
私もあのくらい明日を大切に生きられたなら、もっと毎日がすてきになっていくのかもしれない。
そんなことを考えさせられてしまうようだった。

次いで、3話の、灯里たちと仲良くなり、笑顔を見つけるアリスのエピソード。
あとは、5話の、なくしたリボンと、なくした子供心を重ね合わせる灯里のエピソードかな。
挙げればキリがないけれど、このあたりはどんな作品と比べても勝るとも劣らない、すばらしい出来だった。

そういえば、灯里を主とした登場人物たちの「恥ずかしいセリフ」も特筆に値するね。
よくもまぁあそこまですらすらと……と、逆に感心してしまうほど。
隣の女の子がいきなりあんなことを言い出したら、私まで禁止したくなってしまうかも。
これもこの作品の味なんだろうけれど。

これからは、地球の現状や灯里の出自などといった設定を絡めたエピソードが増えてくるのかな。
なかなかにしんみりしてしまいそうで、今から期待しています。

1期を見終えた現段階での私の評価は★4つ、秀作認定。
ふと毎日に疲れたあなたにぜひ。

素敵なひとときをご一緒しましょう?

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