大図書館の羊飼い 桜庭玉藻ルート

3ルート目は、図書部のお目付役でもある桜庭玉藻嬢を攻略。
部活以外では、玉藻のほうが目を付けられるほうだけれどね。名家のお姫さまだし。
タマタマと呼ばれるとブチ切れます。たまもんでいいと思うんだけどな?

玉藻の声を当てているのは、橘桜。
ユースティアのフィオネ役の声優さんだ。
フィオネと似たお堅いキャラの玉藻ちゃんを、丸くまとめてきた。

ただ、喘ぎ声がかなり単調。そしてエロくない。
エロゲ声優としては、かなり痛いポイントなんじゃないか?
まぁでも、まきいづみみたいな声優もいるしな……。

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空を見上げると、街が明るいせいで星があまり見えなかった。
もしかしたら、この学園に綺羅星の如く集う才能に遠慮しているのかもしれない。
汐美学園の中にあっては、自分など……。
例えば、御園のような才能が自分にあったら――
白崎のような純粋な強さがあったら――
鈴木のような器用さがあったら――


桜庭玉藻ルートは、頑張りすぎて自分を殺してしまう玉藻のお話。

明らかに玉藻の自己評価は低すぎる。
「だれでもできることをやっているだけ」とは言うけど、HPもスケジュール作成も渉外も、ほとんど彼女がやっている。
その功績は明らかなのに、玉藻は自分を認めようとはしない。

白崎の力になりたい。
そう言って、一心に仕事をこなしていく玉藻。
その行為は、結局のところ、現実逃避でしかなかった。
彼女自身もそれに薄々気づいていながらも、認めたくないからまた仕事に打ち込んでいく。

「私は、走っていないと不安に追いつかれてしまうんだ」


普段はおっとりだけど、人の心の機微には鋭いところがあるつぐみは、そんな玉藻の歪さに気づいていた。
だからこそ、主人公と玉藻の距離が縮んでいくのを喜んでいたわけだ。
物事を客観的に見るのに長けている主人公なら、玉藻の力になってくれるだろうと信じていたから。

玉藻は、地元では勉強でもスポーツでもいつでも一番だった。
彼女にはそれなりの才能があったし、周囲からの期待もあったし、何より彼女自身がそうなるべきだと思っていたから。
けれど、地元を離れて、彼女は「あるべき自分」になれない現実に直面する。
そんなとき、自信を失いかけていた玉藻を認めてくれたのが、つぐみだった。

「私は……ありがとう、すごいねって言われたいんだ」
「本当にそれだけの、賤しい人間だ」
「私は、白崎を利用しているのかもしれない」
「あいつを助けると言いながら、結局、助けているのは自分自身だ」
「見苦しいにもほどがある」
「私は、汚れているな」


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「なるべき自分」になれない玉藻に、主人公が絵を描くという彼女の趣味を通して「なりたい自分」になる道を指し示すエンド。
ボリュームは、3時間強くらいかな。
つぐみルートと同じく、Appendix(おまけ)を含めて、3H6CG。

過労で身体を壊して退職した元サラリーマンが、自分の体験を元に書いたようなシナリオ。
ギャルゲー向きなお話じゃなかったような気がしなくもない。
評価は、つぐみから一段下がった☆1.5レベルくらいかなぁ。うーんびみょー

最後はキレイにまとめてきた感はあるけど、あまりスッキリしない。
レズ疑惑からのデートごっこと白崎依存症に、シナリオ上の関連性がないせいだろうか。
彼氏に依存しちゃう描写がもっと濃くてもよかったと思う。
ヤンデレスキーな私としてはね!

つぐみに仕事のしすぎを咎められて「なら、筧と別れる」と言い出す玉藻と、部長権限で休みを告げるつぐみのくだりは楽しかったな。
つぐみの魅力は、どちらかと言えば日常シーンでのツッコミ役にあるような気がするよ!
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ゲーム [★★★☆☆]
大図書館の羊飼い

Comment

今回の作品は、あまり問題や話を長く引き摺り過ぎないようにすることに重点を置いているため、問題の本質に手が届いていないんじゃないかという感想を抱くのはある意味しょうがないかもしれません
長々とした会話についていけない、退屈だという人は多いです。エロゲーや恋愛ゲーなどの会話重視のゲームは、格ゲーなんかとは異なり話を進めてそういう展開になる過程を読み取り、その中で主人公やヒロインたちが成長する様をを見ることがコンセプトになっています。やはり、幾分か過剰な期待をしていたしっぺ返しでしょうね、そういう感想になるのも。う~ん、悪くはないのですが・・・・
  • 2013⁄02⁄20(水)
  • 10:44

> 問題の本質に手が届いていない

その表現は的確かもしれません。
シナリオ原理主義者な私としては、極論を言えば、「平易すぎて退屈」よりも「重厚で理解できなさすぎて退屈」したいタイプなのです。
前者なゲームのほうが一般受けするのもわかるのですが。

前にもコメントいただきましたが、市場規模が縮小していてメーカーが冒険できなくなっている、というのが原因なのでしょうか。
だとしたら、少し寂しい話ではありますね。
  • 2013⁄02⁄22(金)
  • 17:35

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