GUNSLINGER GIRL 12、13話+まとめ

12話 共生 - simbiosi

アニメオリジナルエピソード。
マルコーの役に立ちたいアンジェリカと、囮として誘拐されたクラエスの救出作戦。

アンジェも、エッタも、エルザも、根っこは同じ。
担当官の役に立ちたい、必要とされたい、愛されたい、ただそれだけ。
彼女たちがそれを手に入れるには、兵士として戦うしかない。

一粒の麦は、新約聖書の一節らしい。

一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、死なば多くの実を結ぶべし。


クラエスは一粒の麦にはならないと言った。
彼女にだけは担当官がいない。愛してくれる「誰か」はいない。
だから最後まで自分のために生きて、自分を幸せにする。
そんな決意が透けて見える。

だからこそ、クラエスはアンジェが許せなかったんだろう。
自分のために生きられない弱さが嫌いだったんだろう。
それは、弱い自分が嫌いだという気持ちの裏返しなのかもしれないな。

「どうせもう死ぬんだわ。何もわからなくなって、死んじゃうのよ! マルコーさんにこの先も冷たくされるなら、すぐに死にたい!」
「死にたいのなら死になさい。助けるんじゃなかったわ」
クラエスは怒っているのか泣いているのか、その眼鏡の奥の瞳はよく見えなかった。
でも、耳の奥ではアンジェリカの「どうせもう死ぬんだわ」という言葉が、いつまでも響いて消えなかった。


13話 流星 - stella cadente

最終話、原作2巻8話「歓びの歌」を下敷きにした、オリジナルエピソード。
病床のアンジェリカと無力なマルコー、そして降ってくる流星雨。

マルコーは今でもアンジェのためにしてやれることを探していた。
けれど、何をしても彼女は忘れてしまうし、彼女の犬も見つけられない。
アンジェにしてやれることは、もう何もない。

「何もしなくていいんです。そばにいてくれるだけでいいんです。お願いします!」
「ヘンリエッタ、死ぬのは怖くないか?」
「ジョゼさんのために戦って死ぬのなら、怖くはありません」
「機械の身体を与えられ、銃を持たされ、短い一生を生きることをどうとも思わないのか?」
「もしマルコーさんが私たちをかわいそうだとか、申し訳ないとか思っているのなら、それは間違いです。これは条件付けかもしれません。でも私、いいんです。それでも、いいんです……」


ヘンリエッタの言葉に救われたマルコーは、自分のできることをするため、アンジェの病室へ行く。
そこで流れる第九と、流星雨。
大好きだったパスタの王子様のおとぎ話を聞きながら、眠りにつくアンジェリカ。

このシーンは心が洗われるようだった。
天使の名前を持つ女の子は、今日はきっとすてきな夢が見られるに違いない。
私はそう思うよ。

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ジョゼに引率をドタキャンされて、だだ泣きするエッタちゃんが可愛すぎたね。
本人の前では強がって笑顔を浮かべる健気さが、また堪らない。
感情のコントロール。彼女もきちんと成長しているんだ。

そして、代わりの引率者を見つけただけでなく、演習場で空を眺めながらヘンリエッタを励ますように合唱に巻きこんでいくトリエラも、とてもいいお姉さん。
ヘンリエッタが落ちこんでるのがわかっていたからこそのお姫さま抱っこなんだなぁ。



まとめ

少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ。


戦う女の子のガンアクションアニメとしては、最もすばらしい作品のうちのひとつ。
比べるなら「BLACK LAGOON」かなぁ。ちょっと方向性は違うけど。

洗脳によって自らの運命を省みることすら許されない哀しさと、その悲劇のなかでも生を噛みしめる歓びが同居した、とても切ない雰囲気が特徴的。
生と死とが常に隣り合わせだからこそ、鮮やかに浮かび上がるものがある。
3話のリコ回、5話のクラエス回なんかは、とても印象的だね。
アニメにはなっていないけれど、原作のアンジェリカの死ぬエピソードなんて、涙なしには見られないもの。

脚本も、原作に忠実でありつつもオリジナルエピソードを織り込んだ、とても完成度の高いものに仕上がっている。
特に9~11話のエリザとヘンリエッタのエピソードは本当にすばらしい。

ただ、10年前の作品ということもあって、作画やアニメーションにはやや時代を感じざるを得ない。
あまり今風の萌え絵ではないしね。
それでも、アクションシーンの動きはとても良いよ。

私は迷うことなくヘンリエッタ推し。
余談だけれど、私がプレイしているFPSでP90を使いこなすのは、とても難しい。
装弾数は多いけど、威力が弱くて反動も大きいから、なかなか撃ち勝てないんだよね。
エッタちゃんみたく、しゃがみ撃ちでカッコ良く敵をなぎ倒したいところなんだけども……。

ガンアクションものが好きだったり、ヤンデレ属性を持つなら迷わずオススメ。
私の評価は、秀作★4評価です。
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アニメ [★★★★☆]
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