夏空のペルセウス - The brave under the summer sky. あやめルート

「夏空のペルセウス」、3ルート目は箱入りの天然娘、菱田あやめを攻略。
あやめの声を当てているのは、桜井美鈴。
同じminori作品、efの新藤景ちゃんの声優さん。
ほわほわな雰囲気によく合った、かわいいイントネーションで喋ってくれる。
この魅力はまきいづみに似たものがあるね。

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やはり短いあやめルートは、彼女の抱える心の痛みと怖れについての話。
主人公は少しでも彼女の役に立ちたいという好意から、力を使って彼女の心の痛みを取り去る。
けれど、それによってあやめは壊れていってしまう。

「昨日ね、森羅さんに手相を見てもらったんだけど、それで気づいたの」
「私はもっと好きに生きるべきなんだって」
「なんで、こんな簡単なことに気づかなかったんだろうね」
「いつまでも死んだお父さんとお母さんのことなんかで悩んでたって、時間の無駄でしかないのに」
「どうでもいいことで悩んでたんだってわかったら、気分がすっきりしたし、久しぶりに熟睡できちゃったの」


目の前で両親を亡くした心の痛み。
それは事故の恐怖心と共に、あやめに深い傷を負わせていた。
その痛みがなくなったとき、彼女は怖れをもなくしてしまう。

「……怖くないから好き勝手できて、人目も気にしない?」
「痛みも怖れも知らない……どこかの神話に出てきそうな怪物みたいね」


好きなことだけして生きていきたい。
嫌なことからは逃げてしまいたい。
恐怖心をなくしたあやめは、自分の本能にとても忠実に生きはじめる。

なんとかしなくちゃいけないと思いつつも、対症療法以上の方法が思いつかない。
その間にも、あやめはゆっくりと壊れつづけていく。
あやめは天然だけれど聡明な女の子だから、自分がおかしいことにも気がつきはじめる。
今の自分は、私が知っていた自分じゃないと。

「嫌い……嫌い、嫌い……」
「あの家も、この村も、村の人たちも……なにもかもが私をおかしくするんです」
「こんなところにいるのは嫌です」
「ここじゃない、どこかに行きたい……だれも私のことを知らない場所まで」
「そこで私のことを知る人ができたら、また別の場所に行けばいいんです」
「逃げて、逃げて、どこまでも逃げたい」


恐怖心と共に、あやめからは感情が消えはじめる。
もう、なにもかもどうでもいい。一度全部リセットしてしまいたい。
それはとても後ろ向きな感情で、それに囚われたあやめは、生きる気力をもなくしていく。

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今回は主人公が完全にやらかしたお話だった。
でも、雨降って地固まる、終わってしまえば二人は大切なものを手に入れていた。

ストーリーの展開はなかなか面白かったよ。
恋ルートには劣るけど、翠ルートよりは二回りほど。
ただ、あやめはあのほわほわな天然さ加減が魅力だったような気がしていたので、壊れてしまうとそれがなくなっちゃうような……。
あと、おっぱいは絶対に大きすぎると思う。どうしてこうなった

恋ちゃんのカッコよさは尋常ではなかった。
キレずに冷静に怒りをぶつけてくるのって、最高にクールだよ。あれ、クールは死語なんだっけ
包丁を向けたのは演技だろうけど、怒りは本物なはず。
恋にとってのあやめは、恋の世界でただひとつだけ大切なものを損なわせようとする女の子なわけだし。
でも、一度感情を発露させてしまえば、恋ちゃんだってきっと受け入れられるはず。
兄が幸せになるのが、妹の願いなんだからね。
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夏空のペルセウス

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