はるまで、くるる。 キャッキャうふふワールド(再)+まとめ

15000年を経て、ようやくハッピーエンドを迎えることができた。
キャッキャうふふワールドが再来するのは予想できていたけれど、まさかああやって終わるとは。
本当に春が来た感じで、とてもよかったと思います!
この読後感のさわやかさはなかなかだよ。本当に春休みにプレイしたかった。
……あ、発売は延期したから4月末なんだったっけね。

ただ、AAとのシーンはなんだったんだ。
……シーン? いや、深く考えたら負けな気がする。
どうせならもっとがっつりやってくれても……需要がないか……

以下まとめ。



シナリオ

アイディア勝負なシナリオゲー。
プレイ前は「春休みに合宿かなにかに行って、そこで怪奇現象にでも巻きこまれる話なのかな」とか漠然と思っていたのだけれどとんでもない、進むにつれてどんどん話が予想外の方向に飛んでいってしまっていた。

起きる事件も「ええっ!? なにそれ!?」という意表を突かれるものばかりで、退屈しない。
エロゲーには「お約束」が多くて、しかもヒロインといちゃラブする!というある種のゴール地点が見えているせいか、シナリオの展開も「お約束」になりがちで退屈してしまうことがあるけれど、このゲームにはそれがない。
この点に関しては、かなり意識して作り込んできているように思う。

設定ではかなりのトンデモ理論が展開されていたけれど、なぜか説得力があったよ。
秋桜ルートの冬音死亡事件に関してだけは、いささか「意表を突く」ことを優先しすぎたのか、ネタバレの説得力が欠けているように思ったけれど、許容範囲ではあった。
冷静に考えれば「四次元記憶媒体ってなんだよそれ?」とか「地球ごと動かすって、慣性の法則で大気が吹っ飛ばされてしまうんじゃ?」とかいろいろツッコミたくなったけど、私は冬音のこの言葉でその気をまるでなくしてしまいました。

「原理を知らなくても電子レンジは使えますし、女の子の本当の秘密を知らなくても、私をあんあん言わすことはできます」


シナリオの量的にはかなり少ない。
大してやりこんでもいないのに4日で終わってしまった。
たしかにかなりあっさりだったとは思うけれど、これはゲームの完成度にはほとんど影響ないと思うので、まったくマイナス評価ではないかな。
ここから量を増やすとなると日常シーンを付け足していくことになるだろうから、そうすると逆にサクサク感が失われてしまうかも。

オススメ攻略順はなし。一本道なシナリオなので、自動的に攻略順序が決まります。

テキスト

冬音と静夏の二人が相当に面白かった。
ギャグシーンはなんらかしらの才能のほとばしりを感じたよ。
特に冬音ルートの冒頭。あれはすごかった。
静夏のエキセントリックさもなかなか冴えていたなぁ。

主人公は基本はベタなツッコミ役だったけれど、それも時折輝きを放っていた。
私のお気に入りは、共通ルートで静夏が山道でおしっこしたときの、自虐含みの責めに対する一言。

「そういうチキンレースみたいな冗談はやめろ」


キャラクター
  静夏 > 冬音 >> 春海 = 秋桜

個別シナリオの感想のところにも書いたけれど、静夏のキャラ付けはすばらしいよ。
優しいし、ピンクだし、情が深いし、バールだし、失神するし、嘔吐するし、サイバーウィッチだし。
欠点らしい欠点は「~~だわ」という喋り方が少しだけ鼻につく程度か。

冬音もギャグキャラとしては相当秀逸。
だから冬音が戦線を離脱した秋桜ルートと静夏ルートは、かなりガッカリしたよ。
逆に、管理人としての冷めた冬音は間違いなくギャップ萌えだったね。
私はこういう女の子が好きです。

絵・CG

SDキャラが文句ナシにかわいい。
立ち絵とCGは、下手ってわけじゃないと思うんだけど、おっぱいが少し気になったよ。特に春海。
おっぱいってああいうのだったっけ? なんかおかしくない?

立ち絵のバリエーションの多さは特筆に値する。
たぶん基本3種類に、ポーズ差分がそれぞれ2種類ずつくらい。すごく多い。
基本2種類(ポーズ固定)みたいなゲームが多いなか、これはとても贅沢に感じた。

ついでに、そのキャラがぷるぷる動いたりころころ表情が変わったりして、スクリプトにも手が掛かっていることがよくわかる。
丁寧に作品を作っていることが感じられて、プレイしていて嬉しくなってしまうね。

Hシーン

たぶん実用に耐えうる……かな。
すいません、私はあまり合わなくて一度も使えませんでした。
そもそも私はハーレムものにまるで興味がなく、個別ルートでもエッチのシチュエーションを大事にしてくれなかったせいかもしれない。
「よし、明日の夜エッチしよう! 部屋で待ってろ!」みたいな約束をしてからシーンに突入されると、なんだかね……。
もしかしたら私の体調的な問題もあったかもしれません。

声優

春海役の芹園みやだけはあまり好みじゃなかった。
それ以外はよかったね。特に冬音役の青葉りんご。すばらしい

音楽

何の変哲もないスライドショー形式の手抜きオープニングムービーが、なぜか気になる。
というか、センスがとてもよい。物語の世界観と一体になった感じがするね。
曲もまぁまぁいいよ。
BGMについては、良かな。

システム

何も文句はありません。必要十分。

総評

オープニングの「キャッキャうふふワールド」に当てられてしまい、半年も放置していたことを後悔するほどのゲーム。
なぜもっと早くプレイしなかったのだろう、と思ってしまったよ。
全編あの調子なキャラゲーだったら再び途中で投げ出していただろうけど、オープニングムービーをはさんでからの惹き込まれ具合はすごかった。

制作スタッフの、この作品にかける熱意が伝わってくるようだったね。
作り込まれている、といったらいいのかな。
大本の世界観を余すことなく作中に反映させてこようとしてきていた。
その姿勢はとても好ましいよ。

公式HPの読み物も充実していて、なかなか楽しめました。
四コマはちょっと滑ってたけどね。特典の「あきおの名探偵」はだだ滑りだったけどね。

部屋のすみっこから偶然発掘したポスターを張るために崩したはるくるだったけれど、そんな不純な動機でプレイしたのを申し訳なく思うほど満足の秀作、★4評価です。
ハーレムにまったく興味がなくてもプレイする価値あり。
さぁ、私の春はどこだ?
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ゲーム [★★★★☆]
はるまで、くるる。

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