はるまで、くるる。 キャッキャうふふワールド+春海ルート

「自習は中断。乱交をするわ!」
「それは、P、ってことですか?」
「そうね。Pだわ。5Pをしましょうと提案しているのよ」
「一季さん、わかってますか? Pと言ってもペニスのPではありません」

「今の状況って本当の意味で、みんなの一季、じゃないわ。隠す、という意思が伝わるだけで、もうダメ。幾ら知っていても隠されていると思うだけで、嫉妬するわ」
「つまり、もっともっと、もっと! 情報を共有しあうべきだわ」
「あの~。共有するとどうなるんですか?」
「……キャッキャうふふワールドに行けるわ!」


12年3月末の発売当初にちょびっとだけ手をつけていたのだけれど「ハーレムものってやっぱり好きじゃないかも」とか思って積んでしまっていた「はるまで、くるる。」を崩すことにした。
部屋の隅からポスターが出てきて、せっかくだから壁に張ろうかなと思ったのだけれど、プレイもしてないのにそれはマズいかなぁという邪な動機から。
でも評判は悪くないようなので、きっとやって損はないに違いないよ!

タイトル画面で「最初からはじめる」を選ぶと、いきなりピンクが乱交を提案して4Pがはじまる展開。
正直かなり斬新なオープニングだったよ。
まぁ私はPのときは女より男の数のほうが多いべきだと思っている人なので、半年前はそのあたりで音楽性の違いから解散してしまっていたよね。
だってほら、一本のおちんちんに女の子がむらがるより、かよわい女の子がたくさんのおちんちんでアヘアヘにさせられちゃってるほうがエッチじゃないですか?
……はい、すこし黙ります。

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一周目は「キャッキャうふふワールド」で3ヶ月の春休みを過ごす。
うん、本当にすごく頭の悪そうな世界だよね。
90日が経過すると、初日に戻ってオープニングムービーが入る。
私はてっきり世界の頭が弱くなるまでの過程のお話になるのかと思っていたら、どうやらループもののようだった。

まず攻略したのは、おっぱいが本体の女の子、仁燈春海ちゃん。
声優は芹園みや。「車輪の国」の三ツ廣サチ、「まじこい」の小笠原千花ちゃんあたりでお世話になっていた。
有名な声優さんのようだけど、私はあまり当たっていなかったなぁ。

春海ルートは、遠くの山を目指して野宿するところでエッチしちゃうと入れる。
ちょっと小言の多い委員長キャラなだけかと思っていたらとんでもない、こいつは核爆弾だ。

「人を……。…………。誰かを」
「誰でもいいんだけどね。選り好みするような贅沢を言うつもりはないんだけど……」
「殺したいんだよ」
「心の奥底から沸き起こってくるんだ。人を殺してみたいって。実は結構、我慢してたりとか……」


春海の推理は、この閉鎖空間のような謎な世界は未来のスペースコロニーで、自分たちは2000年代の記憶を植え付けられた実験対象なのだとか。
空に見えるのは実は天井で、塔は空を支えるために必要なのだと。
月に見えるのは実は月じゃなくて、だから潮の満ち引きもない。
なかなか冴えた考え方だと思うよ。

記憶喪失も、用意された名前も食料も住居も衣料も、どこにも行けない環境も、何もかもに何者かの作為を感じる。
ここが人工的に作られた実験施設のようなものであることに、私も異論はない。
見えないところに黒幕のようなのがいて、みんながどんな生活をするのか観察しているに違いないよ。

けれど、春海の言う「先天的な殺人鬼がいるのか」という実験だというのは、いまいち賛成しかねる。
まだ1ルートしかクリアしてないからなんとも言えないけど、何かを抱えているのは春海だけじゃないはずだ。
少なくとも主人公は「表情がない。心が壊れている」という問題を抱えている。
同じように、他のヒロインも何かを抱えているに違いないと思う。

私は、これは核シェルターのような閉鎖空間にいろんなタイプの人間を入れてみたとき、どんな行動をするのかの実験なんじゃないかなぁと、なんとなく思いました。
あるいは、これは壮大な「脱出ゲーム」で、「三人寄れば文殊の知恵」が正しいのか証明しようとしている、とか?

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春海の「殺人欲」は、押さえきれない性癖らしい。
どうしても誰かを殺したい。殺さずにはいられない。
だから主人公は「自分を少しずつ殺させる」ことで殺人欲を発散させようとする。
主人公にとってそれは、みんなを守りたいからであり、自分の存在意義を確立することでもある。

「もしかしてとは思っていたんだけど。……一季ちゃんの趣味って自己犠牲?」
「んな趣味の奴はいねーだろ」
「そんなことないよ。自己陶酔と自己満足を満たせるんだから。趣味ってそういうものじゃない?」
「……でも一季ちゃんの自己犠牲ってそういうのじゃないよね?」
「……怖いんだよね?」
「それって自分が異常だってことがかな? みんなに嫌われるのがかな? それとも私に嫌われるのがかな?」


このゲームに出てくるヒロインは、記憶もないくせにやたらと鋭くて、ときどき焦るよ。

「自分に溺れて死ぬのは美しいですけど、周りは迷惑ですよ」


結局、少しずつ死んでいく主人公を見ていられなくなった静夏が、春海とバトルして殺そうとする。
けれど、静夏は負けてしまう。そこに登場する主人公。

曰く、誰かを殺したいと思う気持ちは、生を死に近づけたいと思うこと。
しかし、生きているものはいつか必ず死ぬ。
人が成したことは、生を燃やして形にしたことに他ならない。
足跡は生の残滓。自分たちは死に囲まれて生きているんだ。
その「死」をコントロールしたい。自分のものにしたい。だから殺してしまいたい。
つまり、好きだから殺したいんだ。それは全然おかしいことじゃない。春海は普通の女の子だ。

このよくわからない演説で、春海は説得されてしまう。
殺人欲をコントロールできるようになり、殺人鬼は発生せずに90日を生き延びる。

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主人公の演説は意味不明だったけど、それ以外は面白かったよ。
最初の「キャッキャうふふワールド」さえ乗り越えてしまえば、かなりハマれるかもしれない。

このゲームからは、本当に時間をかけて作り込んだ熱意を感じる。
これは「そして明日の世界より――」に「未来ノスタルジア」を足した感じだ。
基本立ち絵が多く、ポーズの差分も充実。しかも文章の途中で表情が変わったりキャラが動いたりしまくる。
こういうのって見ているだけで楽しくなるよね!
エッチシーンがあんまり萌えないのはご愛敬ということで。

次は秋桜を攻略します。さて、どんな話になるのやら!
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ゲーム [★★★★☆]
はるまで、くるる。

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