ちはやふる 22、23話

第二二首 うつりにけりないたづらに

東日本予選二回戦、千早が前クイーン・山本由美と戦う話。

ゆーみんは、平凡な女の子だった。
取り柄と言えば、人より少しだけかるたの才能があったこと。
それを磨いて、磨いて、磨き立てて、ようやくクイーンにまでたどり着いた。
けれど、それもたった一年のこと。
彼女を倒したのは、あの若宮詩暢だった。

彼女はきっと、私のことなんか思い出しもしない。そのくらい、圧倒的だった。
ここで勝っても最後に控えてるのは……。
勝てない……。


そう言って諦めてしまおうとするゆーみん。
千早はここが好機とばかりに攻めたてようとする。
けれど、腐っても前クイーン、千早のそこを突き、ゆーみんは千早に勝利する。

花の色はうつりにけりないたづらに  わが身世にふるながめせしまに
  九 小野小町

桜の花はすっかり色あせてしまった。長雨で引きこもって物思いに沈んでいるうちに。
そして、私の容姿も衰えてしまった。恋の物思いでむなしく人生を過ごしているうちに。

今回のサブタイトルの歌は、ゆーみんのことだね。
若さも、情熱も、もはやどこかへ行ってしまった。
けれど自分を支えてくれる人、自分に期待してくれる人に応えたいという気持ちだけは失っていなかった。

---

おまけで、かなちゃんの胸を打ったこの歌を。

あひみてののちの心にくらぶれば  むかしはものを思はざりけり
  四三 中納言敦忠

愛しい人と恋の契りを交わした後のこの気持ちと比べたら、前に考えていたことなど恋の物思いなどとはとても言えないようなものだ。

これで、かなちゃんは詠み手を目指したりするようになったりするのだろうか?
というか、てっきり千早はもっと勝ち上がっていくものだとばかり思っていたけれど、あっさり敗退してしまった。
あとの3話はいったい何をやるんだろうか?



第二三首 しろきをみればよぞふけにける

東日本予選のその後と、クリスマスを迎えてそれぞれ縮まる三人の距離の話。

予選は、千早は二回戦で、新は四回戦で負けてしまっていた。

あたしきっと、自分しか見えなくなったときに負けてた……。
――長い一日が終わって、敗者の一年がはじまる


自分の驕りから負けてしまった時なんて、誰とも会いたくない気持ちになるのはよくわかるよ。
そんな千早の手を引けるのは自分じゃないって思ってしまう太一の気持ちも。

しかし、だからといっていきなり着信拒否した太一にはウケた。
コイツはギャルゲーの主人公になれる素質があるぞ!
かなちゃんが言っていた二つの歌の片方は、9話のサブタイトルにもなっている「しのぶれど~」で、もう片方は、これ。

恋すてふ我が名はまだき立ちにけり  ひと知れずこそ思ひそめしか
  四一 壬生忠見

あの人に恋しているという私の噂は、もう広まってしまっている。
だれにも知られぬように思いそめていたというのに。

---

今回のサブタイトルでもあり、千早が新にかけた電話で思い起こした歌は、これ。

かささぎの渡せる橋におく霜の  白きを見れば夜ぞふけにける
  六 中納言家持

かささぎが羽を広げて天の川に渡すといわれている橋のような、宮中の階に降る霜が真っ白になっているのを見ると、本当に夜が更けてしまったのだなぁと思うことだ。

千早は、滅多に会えない自分と新が乙姫と彦星のようだと思い、だからそれを結んでくれる携帯電話をかささぎのようだと感じたのだろう。
だけど、だからといって「携帯電話ってかささぎみたいだね! じゃあまたね!」って、意味がわからなさすぎて吹いてしまったよ!
千早が太一の想いに気付く日は、いつか来るのだろうか。
近すぎて見えないとか、やっぱりそういう話なのかなぁ。
関連記事
category
[視聴中] アニメ
ちはやふる

Comment

Trackback

http://otabes.blog.fc2.com/tb.php/568-a1b07df6