ちはやふる 16~18話

第一六首 をぐらやま

ここまでの総集編。
なぜこのタイミングでまとめてきたのかは謎。

ただの総集編に留まらず、細かいギャグネタなんかを散りばめてきて、なかなか面白かった。
西田のお姉ちゃんとか、かなちゃんモテモテなのとか。
オープニングのユニフォームTシャツの並び順固定になってしまうのに関するツッコミは鋭かったね!

今回のサブタイトルの歌は、これ。

小倉山峰のもみぢはこころあらば  いまひとたびのみゆき待たなむ
  二六 貞信公

小倉山の峰の紅葉よ、もし心があるならもう一度の行幸(天皇のお出かけ)を待ってくれ。

楽しい時間はあっという間にすぎる。
それを振り返る回のタイトルとしてはぴったりだ。



第一七首 みちこそなけれ

名人・クイーン戦の予選が迫る秋の話。

千早はクイーン・若宮詩暢に勝つための方法が思いつかない。
太一は千早と自分との間にある「A級」の壁を乗り越えられない。
他の三人も、それぞれ伸び悩んでいる。

世の中よ道こそなけれ思ひ入る  山の奥にも鹿ぞなくなる
  八三 皇太后宮大夫俊成

あぁ、この世の辛さから逃れる道はないのだなぁ。
世を捨てようと思って入った山の奥でも、鹿がこんなに悲しげに鳴いているのだから。

簡単に強くはなる道なんかない。
そんな、スランプでもがくみんなを表現するような歌が、今回のサブタイトルだね。

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今回はもう二つ、かなちゃんの解説が入った歌を取り上げてみよう。
たしかに、ぱっと見た感じとても雰囲気の似ている歌だね。

なには潟みじかき芦のふしの間も  逢はでこのよを過ぐしてよとや
  一九 伊勢

難波の潟に生える芦の、あの短い節の間ほどのわずかな時間でも、あなたに逢わないで過ごせと言うのか。

難波江の芦のかりねのひとよゆゑ  みをつくしてや恋ひ渡るべき
  八八 皇嘉門院別当

難波の入り江に生えている芦の「刈り根の一節」のような「仮寝の一夜」を知ってしまったばかりに、身を尽くして恋慕いながら生きていかなければならないのだろうか。

「かなちゃんは、ホントに歌が好きなんだね」
「私のとってのかるたは、意味ですから」
私、悲しかったんだ……。私にとってのかるたは、速さだったから……。




第一八首 はなぞむかしのかににほひける

かるた部の5人で埼玉大会に出る話。袴が輝いている。

「速さを捨てろ」と言われた千早は、手探りのまま初めてのA級大会に臨む。
結果的には一回戦で負けてしまったけれど、強い相手から盗めるものもあったようだ。
たしかに千早はテンパると呼吸がやたらと浅くなるクセがあるようだからね。
息をするだけで勝てる。かもしれない。

今回のサブタイトルの歌は、きっとそんな千早を当てはめている。

ひとはいさ心も知らずふるさとは  花ぞむかしの香ににほひける
  三五 紀貫之

人はどうだかわからない。
けれど昔馴染みのこの土地の梅の花だけは、昔と変わらず美しい香りのまま咲き誇っていることだ。

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B級とD級の決勝では、なんと太一と西田、駒野と奏が優勝を争うことになっていた。
袴のときに顕れる100%のかなちゃんは、とても格好良いよ!
和歌が好きで和服が好きなかなちゃんは、かるたを取るのがすごくよく似合っている。

そんな奏の得意札はこれ。

田子の浦にうち出でて見ればしろたへの  ふじのたかねに雪はふりつつ
  四 山部赤人

田子の浦に出てみると、真っ白い富士の高い峰に雪が降り積もっていた。

富士山はとても大きいから、そのイメージに吸い寄せられてしまう。
そんなかなちゃんは、やっぱりどこか変わっていて、けれどとても優雅だ。
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