ちはやふる 13~15話

第一三首 きみがため

近江神宮ではじまる全国大会と、千早の雄姿を観戦しに来る新の過去と現在の話。
ちなみに神社好きな私は、近江神宮は参拝済みの神社なハズなんだけど……まったく思い出せない。
ちゃんと写真まで撮っているのになぁ。すぐ隣の日吉大社のことなら思い出せるのになぁ。
なんだかくやしい。

団体戦を戦う瑞沢高校かるた部はしかし、千早が体調を崩して棄権してしまう。
千早不在でも二回戦までは勝ち上がったようだけれど、そこで負けてしまったようだ。
勉の初勝利は、なんと全国大会だった様子。すばらしい

貧血のような症状を起こしてしまった千早が握っていた取り札は、これ。

見せばやな雄島の海士の袖だにも  ぬれにぞぬれし色はかはらず
  九〇 殷富門院大輔

あの人に見せてやりたい。
松島は雄島のあまさんの袖だって、濡れたって色は変わりやしないというのに、私の袖はあなたを思って流す血の涙で、色まで変わってしまったのだから。

これは浮気者の夫を持つ奥さんの詠んだ、辛い恋の歌のようです。
話の筋には……あまり関係ないかな。

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新の過去回想も、今年の全国大会を観戦しようと決意する心持ちと一緒に描かれる。
新は本当におじいちゃんが好きだったんだなぁ。
そして、おじいちゃんのかるたも好きだった。
そのおじいちゃんは、今でも自分の中に生きている。
だから、もう一度かるたをやり、千早と試合をしようと決意することができたのだろう。

「きみがため」からはじまる歌は二つあるのだけれど、今回のサブタイトルの歌は、たぶんこっち。

君がため惜しからざりし命さへ  長くもがなと思ひけるかな
  五〇 藤原義孝

君に会えるのならこの命は惜しくないと思っていたけれど、一度会ってしまえばいつまでも長らえたいと思ってしまうものだ。

この歌は、ひょっとして新のことを言っているのだろうか?
頑張っている千早の姿を一目見られれば満足だと思っていた。
けれど、見てしまえばもっと見たくなってくる。
自分の前であんなに楽しそうにかるたをしていた、あの千早の姿を。
新にとって、それは良きかるた仲間としての千早なのだろうか? それとも……?



第一四首 はなよりほかにしるひともなし

全国大会その2、千早が個人戦で最年少クイーン・若宮詩暢と当たる話。

詩暢はツリ目でキツそうなルックスなのに、ファッションセンスはダサくて可愛いもの好きっていうギャップに萌えられそうな女の子。
だけど、それ以前にマジでヤバい強さ。
笑いしか出てこない。

千早が負けるところって、冷静に考えて小学校時代の新との試合しかきちんと描かれていないのだよね。
都大会でひやっとするシーンとかはあったけどさ。でもその弱点は克服したわけだし。
だからなんとなく「千早なら結構いい戦いしてくれるだろう」とか思ってたわけ。
なのにあれだよ! フルボッコだよ!

圧倒的な技術の差と、機械のような精密さ。
詩暢を前にして、千早は自信を失いかけてしまう。
けれど、自分を信じている人がいる。そして、自分は自分を信じてここまでやってきた。
思えば、新と最初にやったときだってこんな感じだった。
初心に立ち返った千早は、3話で新からたった一枚取れた「吹くからに~」から、確実に取っていくことにしたのだった。

今回のサブタイトルの歌も、まさにこれ。
6話でかなちゃんがこぼした歌、「もろともにあはれと思へ山桜~」だね。
自分が頑張ってきたことは誰にも否定できやしないんだ。

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そういえば、アバンで太一もまた決意を新たにしていたよね。

「西田……B級って、B級としか当たれないんだよな……」


これはきっとA級を本気で目指すことを決めたんだと思う。
千早を取られたくない。まずは同じ土俵に上がるんだ。きっとこういうこと。
そうだよ、青春全部かけたって取る価値がある札なんだよ!



第一五首 つらぬきとめぬたまぞちりける

全国大会その3、綾瀬千早対若宮詩暢の続きと、B級決勝戦を戦う真島太一の話。

クイーンの詩暢は、やっぱりとても強くて、総合的な実力ではかなわない。
それでも、千早は思うのだった。

「ああ、もっと速く、もっと自由になりたい!」
「身体がこわばるほど強い相手を前にしても、自由に、もっと自由に!」


新の前で宣言した途方もない夢、「クイーンになる」。
それがいま、形として、目の前にいる。

「あぁ、今日だ。今やっと、千早の夢が、本物の夢に……」


それは太一も同じ。
新という千早の目標が近くなった今、自分がもっと強くならないと千早の視界には入ってくれない。
だから、強くなりたい。もっと強く。

そういった青春のほとばしりが、今回のサブタイトルの歌。

しらつゆに風のふきしく秋の野は  つらぬきとめぬ玉ぞちりける
  三七 文屋朝康

白露がついた草の生える秋の野原に風が吹くと、それはまるで散らないように糸でまとめていない白玉がはらはらと散るように見える。

全国大会で散ったのは、汗と、涙と、それから情熱と。
それらが輝く様子は、まるで宝石のように美しい情景だったのだった。

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全国大会と夏休みも、これでおしまいなのかな。
前々から思っていたけれど、このアニメはかなり展開が早い。
ぐだぐだと心情を語られるよりはよっぽどいいけどね!
ただ、個人戦もどうせなら袴で戦ってほしかった。私も和服は好きだよ!
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