少女革命ウテナ 35~37話

35話 冬のころ 芽生えた愛
決戦前夜。

ウテナはディオスの予言通り、永遠を見たことを忘れてしまっている。
けれど、アンシーを見るたびになにかを思い出しかけている。
王子になったら思い出せるのだろうか。

さて、次の決闘が「革命」なのだと暁生は言う。
戦うのは桐生冬芽。
それに備えて、暁生は冬芽にウテナへのプレゼントを渡させる。
おそらく、女の喜びを味わわせてウテナを王子にするのを阻止しようとか、そういうことじゃないんだろうか。

ところで、ディオスは「女の子」と「女性」を区別していたよね。
そして暁生はウテナを「女の子」だと言っていた。
つまり、まだ女性じゃないんだ! 処女なんだ! あぁよかった!
……乳繰りあった現実は変えられないんだ。くそ

「俺もあの人のようになりたいんだ。俺もあの人のような力が欲しい」
「それはどうかな。確かに理事長はあの時あの子を救ったかもしれない。だがあの子は今も棺の中にいる。いや、彼女だけじゃない。俺たちも棺の中にいるんだ」


冬芽は棺の中のウテナを見たときから、ずっと愛していたのだろうか?
だから、ウテナを救えるほどの力を欲している?
これまたものすごく屈折しているような気がするよ……。

36話 そして夜の扉が開く
桐生冬芽の愛と、西園寺莢一の友情と、そして革命する者を決める決闘の話。

冬芽は「世界の果て」鳳暁生の駒となるかどうかで悩んでいた。
大切なのは、愛する少女を棺の中から救い出すこと。
ウテナが革命する力を手に入れてしまえば、薔薇の王子となり薔薇の花嫁と結ばれてしまう。
だから、ウテナを救うためにも、ウテナを倒すことを決意する。

少女漫画にありがちなプレイボーイで、まったくもって鼻持ちならない野郎だとずっと思っていたけれど、夜の決闘広場での口説き文句はスゴかった。
あれで心を許してしまうウテナのことを、私は責められないよ。
とてもキュンキュンしてしまった。

西園寺にとっては、世界の果てを見た以上、もはやアンシーに固執してはいないのだろう。
大切なのは、棺の中から出ること。つまり冬芽が革命する力を手に入れること。
この棺っていうのは、ピングドラムで眞悧が言っていた「箱」なんだろう。

棺は自分という名の殻であり、自分の居場所であり、自分の存在理由のことなんだろうと思う。
棺の中にいる限り、自分は自分のためにしか生きられない。ずっとひとりぼっち。

「どうせ死んじゃうのに、どうしてみんな生きてるんだろう」

棺を開けて外の世界に出ない限り、その答えを見つけられることはない。

「終わったのかな、僕たち……」
「いや……終わるのは最後まで見届けてからだ」


37話 世界を革命する者
世界を革命する力を手に入れ、アンシーと暁生の関係を知ったウテナが、自分の望む世界について考える話。

ウテナは遠くの王子様よりも近くの暁生を選びたくなり、指輪を外す。
そしてアンシーの目の前で、世界の果てからの手紙を破く。
この時のウテナの目は敵意に燃えていた。
つまりこれは、王子よりも暁生を選ぶという決意の表われなんだろうか。

そして、ウテナとアンシーは敵意をぶつけ合って、仲直りする。
たぶん青春モノでケンカしたあとに仲良くなるのと同じ理屈だと思う。
36話の衝撃的な次回予告も、きっとこれを表現してるんじゃないかなぁ。

しかしその直後、アンシーは自ら舞台を降りようとする。
これは暁生をウテナに譲ろうとしたんじゃないだろうか。
けれど、ウテナは親友にそんなことをさせるくらいなら王子を選ぶことにする。
幼い頃に見た永遠のものを思い出したわけじゃないと思うな。そんな描写はなかったし。

――時は満ちた。薔薇の門をくぐるとき城への道が開き、世界を革命する力が手に入る。そしてそこで君と再会できるだろう。君の王子より
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アニメ [★★★☆☆]
少女革命ウテナ

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