少女革命ウテナ 18~21話

18話 みつるもどかしさ
石蕗美蔓が大人になりたいという願望を利用され、七実を剣にウテナに挑む話。

剣になるのって痛いの? って七実は執拗に聞いて回っていたよね。
そして、今回の「大人になりたい」というテーマと、ラストの頬を赤らめる七実。
え、なに、胸から剣を抜くのってセックスの暗喩だったの?

子供は経験を積んだ大人を倒して、初めて大人になる。
でもウテナも中学二年生だよ、大人なんかじゃないよ?
子供向けアニメではそういうことになってしまうんだろうか。

私は大人になりたいなんて思った時期はなかったような気がするなぁ。
みんな思うものなんだろうか。性差もあるのかもしれないな。
一回り成長した石蕗を、七実はもう少し意識し始めたりするのかな。

19話 今は亡き王国の歌
若葉が幼馴染みの風見達也に再会する話。

風見は昔から若葉が気になっていたけれど「タマネギ王子」って呼び方のせいで、脈無しだと思い込んでいた。
だからウテナから外堀を埋めて……って、それでラブレター書いちゃうの?
っていうか、タマネギが嫌なら髪解けばいいんじゃね? って思ったんだけど、それはナンセンスなツッコミなんでしょうか。

最後の若葉と風見のシーンは、割とミスリードに成功してたように思う。
なんか具体的なこと言わずに話合ってるなーと思ったら、案の定……っていうね。
しかしなぜ西園寺なのはどうして?

サブタイトルはとても秀逸。
今までもかなりセンスに満ちあふれていたと思うけど、今回は特段だね!

20話 若葉繁れる
若葉の恋と、特別なものへの憧れの話。

そうだ、すっかり忘れていたけれど、若葉は西園寺のことが好きだったんだ。
1話でラブレターを書いてたんだったよね。

平凡な若葉にとって、西園寺は特別な人間だった。
その人と一緒にいられる間は、自分もまた特別な人間になれた。

「ほとんどの人は、皆大勢の中の一人でしかありません。でも、きっかけさえあれば今までにない光を放つことがあります。ただ言えることは、多くの人にとって特別な時間はそう長くは続かない」

特別なものに憧れていた。
その特別さを持っていながら無自覚な人間が妬ましかった。

「お前もその女も生徒会の連中も、みんな私を見下してるんだ! なんの苦労もなく、持って生まれた力を誇ってな! だからお前たちはみんな平然と……人を踏みつけにできるんだ!」

若葉の本音の叫びは胸が痛い。
持っている人間は、持っていない人間の気持ちなんかわかるわけないんだ。
そして結局、好きな人の特別になんかなれなかった。革命は起こせなかった。
胸の薔薇を散らされた時の若葉の涙は、哀しい。
親友の慟哭を聞いたウテナは、一体何を感じたのだろう。

脇役にスポットを当てる回としては、15話の薫梢のエピソードに次ぐ秀逸な出来だと思う。
サブタイトルが出る直前の、西園寺の待つ寮の部屋に帰ってカギをかけるシーンはとても素晴らしいよ。

21話 悪い虫
七実の取り巻き苑田茎子が、胸に秘めた想いを武器に世界を革命しようとする話。

茎子はツインテの女の子だね。
初めて顔と名前が一致したよ! 名字が出たのも初めて。

茎子は自分でも気付いていなかったけれどずっと桐生冬芽に憧れていた。だから七実に仕えていた。
七実への憧れは、冬芽の近くにいられることへの憧れだった。
けれど、七実はそんな気持ちに気付くこともなく、ただ便利な駒として使っているだけ。
そして茎子が一世一代の勇気を振り絞って冬芽に近づいた途端、徹底的に潰そうとした。

「私だって一人の女の子よ、誰かに好きになっていいはずだわ! なのにどうしてあんな女に遠慮しなくちゃならないの!?」

脇役にスポットを当てる回としては、これまた秀逸な出来。
ただのモブキャラかと思っていたら、こんな憎しみを抱えていたなんてね。
確かに七実の茎子への扱いは酷い。
というか、冷静に考えたら七実ってかなりアレな女の子だよね。

しかし胸から剣を抜くというシーンの示唆するものが、いまいちわからない。
自分の大切な想いを武器に、世界を革命しようとするってことでいいんだろうか。
茎子もまた、特別な存在になりたかった。自分の想いを特別なものにしたかった。
きっとだれもがそう思うことなんだろう。

「好きな人のためならそれ以外の人への感情なんて問題じゃない。自分なんていくらでも誤魔化せますから」
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アニメ [★★★☆☆]
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