グリザイアの果実 幸ルート

グリカジ、大詰めの4ルート目は、真面目でドジっ子な淫乱メイド、小嶺幸ちゃんを攻略。
第一印象ナンバーワンの、正統派萌えキャラです。

余談だけれど、幸を見て二次元キャラの髪色について真面目に考察したことがある。
例えば、蒔菜はみちるに「この小汚いパツキンめ!」とは言っていたけれど、幸に「ピンクはやっぱり淫乱なのよさ!」とか言っているところは見たことがない。
ということは、みんなにはみちるやJBは金髪に見えているけれど、天音や幸が赤やピンク髪に見えてはいないようだ。
つまり、幸の髪がピンクに見えるのは私たちの目の錯覚であり、奇抜な髪色は、実は同系統の大人しい色の強調表現だとしか考えられない。
ただそうすると、天音の髪色は赤系の茶色を表わしているとして、ピンク髪は何色を表現しているのか、という新しい問題に行き当たる。
困った私は、青やピンクなんかのあり得ない髪色は実は「黒」という結論に落ち着いたのでした。

閑話休題。
幸ルートは、彼女の罪と罰がテーマ。

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彼女は、幼少期に両親を交通事故によって失っていた。
そのことを、彼女は「ワガママを言う悪い子」だった自分のせいだと責め続け、「人の言うことを聞く良い子」になることで、自らを保とうとしていた。
その結果が、忠実なロボットのように黙々と指示をこなし、そこに疑問を持つことも、意見を挟むこともない従順なメイドであり続ける、今の幸。

その危うさに雄二が気付くのは、チャプター「約束」で、雄二と「いつもの場所」で待ち合わせした幸がそのまま行方不明になったことから。
「いつもの場所」は雄二が幼少期に知り合った少女サッちゃんといつも遊んでいた公園であり、その幼馴染みのサッちゃんこそ、小嶺幸だった。

振り返れば、その伏線は「オープニング」で自己紹介した雄二に「ユウくんとお呼びしてもよろしいでしょうか?」と聞いたところから始まっていた。
「断らない女」で湯あたりした幸が「わたし…また、風見さんの前で気を失ってしまったんですね…」と呟いたこともそう。
「密着メイド24時」でカレーを振る舞う幸が「風見さんはカレーがお好きでしたよね」と言うこともそう。
「小嶺幸能力調査」初日に「今日はちゃんと来てくれたんですね」と呟くのもそう。

雄二は、そんな幸に積極的に関わり、彼女の闇を照らそうとする。

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良い子でさえいれば、お前はお前でいることができるのか?
良い子で居続ければ、お前は自分の大切なものを守れるのか?
こう尋ねる雄二に、幸は答える。
「何かを失いたくなければ…良い子でいないといけない…」
「そうじゃないと…みんな無くなってしまう…」
「大切なものを失うのは、自分が死ぬことよりも怖い…」


そんな幸の世界が崩れるのは、みちるのお願いを聞いて学校を無くした、その本当の意味に彼女が気付いたところから。
「良い子で居続けることで大切なものを失うなら…わたしは今まで、何のために…っ!」
「こんなの違う…絶対に違う…」
「わたしが望んでいたのはこんなんじゃない…こんなんじゃないのに…」


良い子になる、という生き方が間違っているわけじゃない。
その信念を貫き、それを理解してくれる友達がいれば、一つの立派な生き方。
けれど、重要なのは、そこまでして守ろうと思ったものを見失わないこと。
目的と手段を取り違えないこと。

――今まで、独りでよく頑張ったな。幸

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そうして幸は自らに課した枷を外し、自由になったかのように見えた。
けれど、幸せになるのと比例し、悪夢にうなされるようになっていく。
自分が両親を殺した、その罪は消えない。
逆に、贖罪であった「良い子になる」という呪縛が外れたことで、彼女の罪は顕在化していく。
「幸…どうして…」

PTSDに苦しみ、過去に囚われ続ける幸。
雄二は、そんな幸を植物状態の母親に会わせ、フラッシュバックという罰に向き合わせ、受け入れさせる。
そして、悪夢に出てくる彼女を憎み苦しみ続ける両親の幻想を、彼女に殺させた。

失ったものを取り返すことはできない。
けれど想いは取り返すことができる。
そんな、優しすぎた女の子の、幻の罪のお話。

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幸ルートは、幼馴染みとしての伏線の張り方はともかく、彼女のキャラクター自体が伏線になっているという意味で、構成としての完成度はかなり高い。
他のシナリオに比べたら比較的明るめなお話なのも特徴かも。
「家族」がテーマになっているということで、割と共感できる人も多かったんじゃないのかな。
私も両親からの手紙のあたりは少しうるうるしてしまった。

バッドエンドについては、雄二の過去についてまだわからないので、コメントしづらいな。
無理矢理バッドエンドを用意したと言われることもあるようだけど、きっと迷宮の過去編をプレイすれば、何かしらの答えが見つけられるに違いないよ。

展開としては、現実的にそれアリ?みたいに思う点もないでもないけど(学校を爆破しちゃうとことか、5年以上放置していた実家が当時とそっくりそのまま残っているとことか)、一応ちゃんと説明されていたから及第点としよう。
そして、幸はやっぱり萌えキャラだね。
海での「まだ帰りたくありません…」の破壊力は大層なものだった。

他ルートでも、ボケにツッコミに下ネタに、なんでもできる幸のスペックには目を見張るものがある。
特に蒔菜が絡んでくる下ネタはスゴイよね。
アフターではこのあたりも見所だと思っています!
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  • 2015⁄03⁄25(水)
  • 10:59

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