WHITE ALBUM2 特典デジタルノベル

WA2、特典デジタルノベル2本を読み終わった。
序章が終わって終章に入る前に読んでおくといいそうな。

こちらはアドベンチャーじゃなくてノベライズ形式になっている。
文庫本にしたら各200頁弱の量。
声や立ち絵はなく、背景と背景音楽のみ。
PDF版のほうには挿絵が付いている。

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「雪が解け、そして雪が降るまで」

高校3年になってから軽音に入るまでの、冬馬かずさの物語。
かずさが春希に惹かれていく過程が詳しく語られている。

かずさにとっての音楽と春希にとっての音楽の価値が違いすぎて、それは普通なら絶対にわかり合えないレベルでの相違なのに、それが交わって寄り添う様はとても純粋で綺麗なものを見ているようだった。
参考書を失くしてしまうエピソードはとても良かったね。

かずさには音楽しかなくて、だからその孤独は壁一枚を挟んだ春希としか分かち合えない。
春希じゃなきゃいけなかったとは思わないけれど、それができたのは春希だけだったろうから、そういう意味では運命と言えなくもないね。
しかしかずさの不器用さは群を抜いているなぁ。

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「歌を忘れた偶像(アイドル)」

大学に入ってから3年生までの、小木曽雪菜の物語。
春希に裏切られてからの雪菜の心の内が語られている。

結局、雪菜は高校時代のほとんどの時間と同じように、また自分を偽って、仮面を付けて過ごし続ける。
一度でも偽らない本当の自分を見せられる安心感と喜びとを味わってからのこれは、雪菜にとってとても辛いことだった。
楽しかった時間が大切すぎて、忘れようにも忘れられない。
もし春希と離れることを選んでも、彼の跡は一生消えることはないだろうね。

こんな想いを抱えながら、雪菜はよく壊れなかったものだと少し感心してしまうね。
知って苦しむのと、知らずに傷つくのはどっちがマシなのだろうか。
私は前者を選んだけれど、今でもあまり賢い選択じゃなかったなぁと思い返すことがあるよ。

雪菜の魅力は、少女の純粋さと、大人の汚さが相反せずに同居しているところだと思う。
純粋に春希が好きで、自分が春希とかずさの仲を裂いたことを許せなくて、けれど他の人間の気持ちはどれだけ踏みにじっても構わないし、それを利用しようとさえする。
雪菜に告白して春希に絶交された友近のエピソードは、それをよく表現しているね。
これは、見方によっては彼女の外面と内面の差のギャップ萌えと言えなくもないかもしれない。

しかし春希はどうなんだろう。
彼もまた雪菜と似ているタイプな気がするけれど、なんだかいまいち煮え切らないというか、かずさと恋をしていたころの輝きが見えなかった。
まぁそれは終章に期待すれば良いか!
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