狼と香辛料II 7~9話

--- 7話 狼と戯れの日々 ---

港町レノスに着き、ヨイツやホロについての言い伝えを探そうとする回。閑話。
まったりしている回ではあるのだけれど、舞台が冬の近づく北国で、しかも雨だったので、あまり明るい気分になれる回ではない。
ちょっと作画の雰囲気が変わったね。

こういう限られた枠のなかで物語が進んでいく場合、だいたいにおいてドラマツルギー(物語に出てきた銃は必ず発射されなければならない)が重視される傾向にあるけれど、このアニメの場合その縛りをあまり重要視していない。
例えば、雨であることもそうだし、宿屋に着き荷馬車を宿に預ける様子が詳しく描かれていることもそう。
わざわざ荷馬車を預ける様子を描いたのだから、荷馬車に何かが起こるのでは?と思ってしまうのだね。

しかし、実際は何も起こらない。
もちろん、私の生きている世界でも同じ事。
それがこのアニメの味であり、雰囲気を作っているひとつの大きな要素になっている。

今回はロレンスとホロの駆け引きが多かったね。
萌えポイントはやっぱりここ。
「じゃから、醒めぬように魔法をかけ直してくりゃれ?」
――こんな風にでよろしいか
「…強くかけ過ぎじゃ、たわけ」


--- 8話 狼と蠱惑的な旅人 ---

五十人会議とやらで話し合われている内容、毛皮の取引について、そして同じ宿の商人エイブと知り合う回。
今まではこういう儲けになりそうな話には積極的に関わっていたロレンスだけれど、今回はホロが穏やかな日々を望んでいる。
だから、ロレンスはホロに黙って情報収集をしていく。

尻尾料理を注文した酒場の女の子からの話をまとめてみる。
レノスは毛皮の産地であり、毛皮の加工職人も多く、またそういったもの目当ての商人も多く集う。
しかし、今年は北の大遠征も中止になったので、五十人会議で毛皮を売るかどうか議論している。
遠征がなくなるのは大口の取引がなくなるのと同義。
だったらさっさと商人に売ってしまえばと思うのだけれど、毛皮はそのままでは安く、加工すると途端に高くなる商品らしい。
なので、大口取引による収入が見込めなくなったので、加工前の毛皮は売らないようにしようか、という話のようだ。

エイブがロレンスに絡んできたのは、ロレンスが十人並み以上の商人であることに興味を持ち、宿主のアロルドに気に入られていて、さらに自分が女であることに気付いたから、という理由らしい。
単に、個人的に気に入ったから仲良くしようね、ということか。
商人は情報が命だからね、話すことで有益な情報が得られるかもしれないし。
とは言え、何か企んでいそうな気配がぷんぷん

しかし酒場の女の子が異常に可愛いのですが、どうしたことだこれは。
一期のクロエ並みだよ!

--- 9話 狼と無謀な商談 ---

エイブの紹介で年代記作家のリゴロに会いに行き、言い伝えの書かれていそうな本を借してもらう。
そして、エイブに商談を持ちかけられる。
「単刀直入に言おう、あんたの連れを売らないか」

ホロはロレンスがエイブと明け方まで話し込んでいたのに嫉妬し、そのお返しとばかりに過去の男のことでロレンスの嫉妬心を煽ってくる。
今まで一緒にいた男を両手で指折り数えるホロの煽りはスゴい。
結局、身勝手な独占欲からの嫉妬心を抱えながら、そんな気持ちを抱いてしまう自分に嫌悪を感じて付き合っていくしかないわけだ。
なんだか恋人同士みたいな会話だったけれど、ふたりはもしかしたら私が思う恋人の関係よりも深く影響を与え合っているのかもしれない。

「怖い…」
「わっちが怖いのは、こういうこと。わからぬか?」
――旅の終わりか?
「それももちろん怖い。じゃが…それよりもっと怖いことがある」
「わからなければよい。いや、ぬしまでそれに気付いたら、ちょっと困るかもしれぬ」


ホロはたぶん、ロレンスの温もりに依存しかけている自分が怖いんじゃないかなぁ。
ロレンスがいないと生きていけなくなってしまったら。
最初の望み通り、ロレンスの尽力のかいあってヨイツが見つかったそのとき、この温かい陽だまりのような生活から本当に抜け出せるのか。
もし抜け出せたとしても、ロレンスがいない世界を悠久に生きていかなければならない未来は。
そして、ロレンスとずっと一緒にいられても、結局は同じ事で。

今回のホロの萌えポイントはここで間違いないね。
ちなみに、私はホロなら両手を使っても指が足らないくらいでも全然気にしないよ!
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アニメ [★★★☆☆]
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