Another 1~3話

2012年冬期アニメで選んだ一本。
P.A.Worksが制作で、いとうのいぢがキャラクターデザインとなれば、観ないわけにはいかないよね!

--- 1話 Rough sketch <素描> ---

  3年3組のミサキって知ってるか?26年前のことなんだけどさ
  頭も顔も性格も良くて、クラスの人気者だったんだ
  けどな、3年に上がってすぐ、事故で死んじゃったんだ
  みんなものすごいショックを受けて
  だから、ミサキがそこにいるフリを卒業まで続けて、校長も卒業式の席まで用意してさ
  ここまでなら、良い話で終わるんだけど、この続きってのが……

物語の導入回、見崎鳴との出会い。
主人公の榊原恒一は、夜見山という田舎町に引っ越してきた中学3年生。
引っ越し早々気胸で入院していたが、その病院で見崎鳴という眼帯の少女と出会う。
彼女は恒一と同じ3年3組の生徒のようだけれど、HRで見かけただけで、クラスの誰かと話しているのも見ないし、副委員長の女の子も鳴のことを知らないという。

屋上に鳴を見かけた恒一は、彼女に話しかける。すると彼女は言う、
「クラスのみんなから何も言われない?あなたの名前は死を連想させる」
「しかもただの死じゃない、学校が舞台の、残酷で、理不尽な、死」
「この学校はね、なかでも3年3組は、死に近いところにあるの。他のどのクラスよりも、ずっと」
「何も知らないんだね。何も聞いていないんだ。でも、そのうちわかるよ」
「私には近寄らない方が良い。話すのも、もうやめたほうがいい」


---

なにも事前情報ナシで観始めたのだけれど、怪談モノな雰囲気。
P.A.Worksの作画力は、絵の綺麗さではなくリアルさに反映されているようだ。
私は絵を描いたことがないのでよくわからないのだけれど、建物を綺麗に描くよりも、古ぼけて汚く描く方がきっと難しいのだと思うのだよね。
エロゲーなんかの背景絵でも、学校とか建物はだいたいどれも新品みたいに綺麗だし。

キャラデザインはさすがだね。
ひょっとしてクラスメイト全員分デザインしてあるんじゃないのか?

BGMを多用せず、無音な部分を印象的に使ってくるせいで、とても不気味な雰囲気に仕上がっている。
日常シーンですら、何かただならぬ気配を感じるからね。
ついつい先が気になってしまうアニメだ。

--- 2話 Blueprint <思惑> ---

  「どうして」
  「大丈夫なの?これ」
  「気をつけたほうが、良いよ。もう、始まってるかもしれない」


なにやら不穏な気配を感じる恒一と何かを隠そうとしているクラスメイト、人形屋での鳴との邂逅。

3年3組はやはり呪われていて、それに対しての対策委員が存在する。
そしてその対策委員の赤沢泉美は、そのことを気付かせてしまいかねない言動をしたクラスメイトに対して、苛立ちを隠さない。
泉美は、恒一の母親が早くに亡くなっていることを聞いてもそのことに何も反応しないくらい、恒一の出生をとても気に懸けているようだが、榊原という名字の誰かが夜見山で何かをした、ということなのだろうか。

恒一は、見崎鳴が実は幽霊なんじゃないかと疑っているのかもしれない。
病院で看護婦さん(美人)に、鳴と初めて会ったのと同じ日に眼帯をした女の子が亡くなっていないか聞いていた。
その答えは、「ミサキだかマサキだか、そんな名前の女の子が亡くなっていた」という情報。
そんなことするより、クラスメイトに「あの子見える?」って聞いたほうが早いと思うのだけども。

鳴をなぜか尾行して見失った先で偶然見付けた人形屋に、ふと立ち寄った恒一。
鳴によく似た人形を見付けて、そして鳴と会う。
「見せてあげようか」
「見せてあげようか。この眼帯の、した」


引きがすごい。
とっても見たいです。
作り物のガラスの目がはまっていると予想。

--- 3話 Born work <骨組> ---

  「私の左眼は、人形の目なの」
  「見えなくていいものが見えたりするから、普段は隠してる」


人形屋で鳴から26年前の話を聞かされる恒一、ミサキが卒業式の記念写真に写ったという「はじまりの年」以降の話をしてくれないクラスメイト、そして桜木ゆかりの死。

鳴に対して疑問を重ねていく恒一。
具体的にどんなことを考えているのかは本人の気持ちが語られないのでわからないが、初めて会った日に病院で亡くなった女の子の幽霊じゃないかと、半ば本気で考えているようだ。
「はじまりの年」以降の話は、クラスメイトに聞いても答えてくれないし、一緒に暮らしている叔母に聞いても答えてくれない。
ただ、恒一を生んですぐ死んだ恒一の母親も、同じ3年3組だったらしい。

ある日屋上で鳴を見かけた恒一は、風見を置いて屋上へ向かう。
そこに掛かってくる、勅使河原からの電話。
「大丈夫かおまえ」
「いいかサカキ、いないものの相手をするのは止せ!やばいんだよ、それ」


中間試験当日、早めに終わらせた恒一が廊下に出ると、そこに鳴がいた。
恒一(と鳴)を見た桜木ゆかりは、なぜか焦って階段を走って下りようとする。
足を滑らせる、傘が舞う、仰向けに倒れる、見開かれる瞳、迫る傘の尖端、血、痙攣、そして死。

「いないもの、だから」
「みんなには私のこと、見えてないの」
「見えてるのは榊原くん、あなただけ」
「だとしたら?」


---

怪談モノというか、真面目なサイコホラーなのかも。
期待以上に面白い展開だ。
もし死ぬなら赤沢泉美からかなぁと思っていたけれど、桜木ゆかりだったとは。
てゆーかもう死ぬんだ…もっと後かと思っていた。

ゆかりの死の描写はとてもリアルだった。
地上波でこれってアリなんだね!
ついついそのシーンだけ3回も見直してしまった。
どんどんできる血溜まりと、何かを求めてもがく左手のカットがスゴイ。
これがあるだけで、このアニメを観る価値がある。

鳴の存在はとても不安定。
皆からいないものだと無視されて、でも自分には見えて。
人間は他人から認められないと存在できないからね。
とにかく、最初の年以降の怪談が気になるよ!

オープニングとエンディングが微妙なのが惜しいね。
オープニングアニメーションは良いのだけれど、曲が残念。
曲調の雰囲気が一定じゃないので、それをオープニングアニメーションの雰囲気、そしてアニメそのものの雰囲気にミスマッチな気がする。
その一定じゃないところがアリプロジェクトの魅力だと理解できれば、オープニングも好きになれるのかもしれないけれど、私はまだその域には達していないようだ。
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