七つのふしぎの終わるとき まとめ

--- シナリオ ---

ジャンル「七不思議探しADV」から、学校の怪談的な七不思議を解き明かしていく話かと思ったら、全然違った。
私が勝手に期待して、勝手にガッカリしているだけだから、私のせいなんだけれどね。

「七不思議」「時計」「過去からきた少女」という題材は悪くないのだけれど、生かし切れていない気がする。
まずトゥルーで語られた結論があって、そこに設定を無理矢理こじつけていったように思える。
そのせいで、妙にちぐはぐな印象を受けるシナリオになってしまっている。
8つ目の時計とか後出しだからね!

個々の時計の機能についての詳しい描写がなく、それを明確に生かしてシナリオを展開させなかったのはとても残念だった。
登場人物の取った行動が、彼らにとってはモアベターな選択であるに違いないとは想像できるけれど、それを裏付ける根拠がシナリオ上には明確に提示されない。
だから、読み手としての私たちは、置いてきぼりにされた気がしてしまうんだなぁ。
せっかく「感情」とか「奇跡」みたいな説明できない現象で解決していくシナリオじゃないんだから、そういう部分をもっと理論的にわかりやすく展開してくれたら、もっと完成度は高かったと思う。

また、ヒロイン個別シナリオでは、主人公とヒロインが惹かれ合う過程がほとんど描かれていない。
まぁイチャイチャしたいだけだったら別にそれでも構わないのだけれどね。
でもそこを省くと登場人物に共感しづらくなってしまうような気がするよ。

あと、これはとても個人的な不満だと思うのだけれど、出てくる女の子がみんな主人公を見下してくるのはあまり好きじゃなかった。
確かにそういうので笑いが取れるのはわかるけど、全員に見下されるとさすがにお腹いっぱい。

オススメ攻略順
ふみ → 深咲orエリス → 七穂 → トゥルー

誰から攻略しても大差ないけれど、この順が一番ネタバレ要素が少ないかな。

--- キャラクター ---

ヒロインは甲乙付けがたいな。みんな可愛いし
しかしやはりエリスが一歩抜きん出ているか。
七穂がときどきコワくなるところは、シナリオでもっと押してきてもよかったかも。

サブキャラクターは氷子推し。
というか、氷子がぞんざいに扱われすぎていて可愛そうだった。
バッド風味で良いからルートを用意してあげてもよかったのでは。

--- 立ち絵・CG・背景 ---

期待していた以上のクオリティだった。
「そして明日の世界より――」の高評価は、絵の綺麗さがかなり貢献していたからね。
キレイ系萌え絵としては、ほぼ完成されていると思う。
植田亮のファンなら、それだけでゲームを手に取る価値がある。
一枚絵が出てきたところで見惚れてしまうこともしばしば。
これはオープニングを観てもらえばわかるね!

背景も相変わらずキレイだった。
日常の一コマをカットインとして背景にするセンスも変わらず。
とても良かったと思います。

--- システム ---

システム自体は必要十分。
特筆すべきは、そのデザイン。
マウスオーバーでアニメーションしたり、ぐりぐり動かせたり、とにかく手が込んでいる。
システム関係でここまで感動したゲームは初めて。

また、場面転換のアイキャッチもアニメーションになっているのがスゴイ。
メインヒロインに2種類ずつ、サブキャラに1種類ずつそれぞれ用意されているのかな。
これだけで、etudeがこのゲームにどれだけ力を入れていたか伺えるというものだ。

--- その他 ---

音楽
良。
各エンドで別々のボーカル曲を使ってきていたね。
BGMは少し種類が少ないような気もしたけれど、聞き飽きるようなクドいBGMはなかった。

声優
みんな上手だったと思います。
お気に入りは、深咲の声を当てていた木村あやか。
エリスは田口宏子である必要はあったのだろうか。
田口宏子は好きだけど、合っていたかはやや疑問。

Hシーン
絵が好きなら実用。
キレイ系の絵は抜くのに向いてないという噂があるけれど、私は普通に使っていました。
回数は各ヒロイン3回ずつの十分なボリューム。

--- 評価 ---

シナリオ以外は完璧。
そこだけが惜しいなぁ。
作ってる側がシナリオ推しなのに、そこがスベってしまうと辛いね。

萌えゲーのつもりで始めると、満足できるかも。
シナリオ重視で始めてしまうと、ちょっとガッカリ。
おまけで★3評価、今後のetudeに期待!
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ゲーム [★★★☆☆]
七つのふしぎの終わるとき

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