リアル妹がいる大泉くんのばあい まとめ

二周目プレイ:加筆修正 2012/07/12

--- シナリオ ---

全国のお兄ちゃんに捧げる、妹ゲーム。
兄妹について、色んな角度でスポットライトを当てている。
シナリオライターのおるごぅるは、本当に妹が好きで好きで堪らないに違いない。
あるべき兄妹愛というものが、ここにはある。ような気がする。

起こる非日常は麻衣が現われることのみで、それ以外はどこにでもあるベタな話。
それだけの題材でここまで完成度を高めてくるのはスゴイと思う。
両親の行動にはややリアリティが薄かった気がするけど、エロゲ的お約束ということにしておこう。

それと、麻衣の存在感が薄かったのも気になるところ。
別に減点対象ではないけれど、もっと使い道があったような気はする。
他所でも言われている通り、麻衣がゲームを手に取らせる目玉キャラなのに、シナリオ上ではサブキャラ扱いになってしまっているのは少し勿体ないかなぁ。

テキストは、シナリオライターのおるごぅるの個性が散見できるものになっていた。
登場人物がエロゲーについて語るところや、笑いを取りに来るポイントなど、秀逸なものが多いね。
純情な妹にこんなセリフを言わせたい!というリビドーなんかも、至る所で感じられる。
また、小難しい展開にせず、小さな世界を小さな視点で少ない言葉で語るこの姿勢は、とても私好み。

私のお気に入りは、やっぱり栞ルートのラストだね。
栞の手紙からエンディングに入り、エピローグがあってタイトルに戻るところのセンスがすごい。
戻ったタイトル画面でしばらく茫然としてしまったよ。
ゲームを終了させるのが惜しいレベルの読後感の良さ。

サブキャラの妹尾兄妹をちゃんと使い切っているのは高評価。
古賀については謎。

オススメ攻略順
美紀 → 麻衣 → 栞

シナリオ別評価
栞 > 美紀 > 麻衣

栞ルートの、実妹との絆の話はとても素敵。
美紀ルートの、ツンデレな兄妹関係もとても良いね。
麻衣ルートだけは、栞ルートへの伏線という意味合いが強く、これだけだとやや物足りないかもしれない。
けれど「義妹」という視点で見るからそうなるのであって、「二次元から出てきた女の子」という視点で見れば納得のできる内容になっている。

--- キャラクター・CG ---

立ち絵、CGは無難。
喋るセリフや性格、背景と合わせるとだいぶ魅力的になる感じ。
栞の髪は、ちょっと長すぎたような気がしたけれども。

CGの枚数はボリュームの割に多かったと思う。

--- Hシーン ---

とても良かった。
妹や年下に責められる、誘い受けなシチュエーションが多くて大満足。
もっと主人公のキャラがエッチ中は豹変する、みたいなのがあってもよかった気はする。

美紀が3シーン6CG、麻衣が2シーン6CG、栞が2シーン4CG。
栞はCGが少ない分、それ以外のシーンのCGが充実している。
麻衣は3シーンに分けてほしかったかもしれないなぁ。
Hシーンのシチュエーションを作るのが上手いライターだったので、いろんなシチュエーションのシーンを見てみたかったよ。

--- その他 ---

声優
みんな上手だった。
麻衣の声は飽きがくるかと思ったらそんなことなくて安心。

音楽
特に印象に残ったものはなし。
オープニングとエンディングテーマは、プレイしてから歌詞を見ると良い感じになれるかもしれない。

システム
音声再生中にバックログに戻ると音声が途切れるところだけ不満。
それ以外は必要最小限全て揃っている。

--- 評価 ---

ミドルプライスと侮る事なかれ、とても完成度の高い作品に仕上がっている。
史上最強の妹ゲーと言っても過言ではない。
妹萌え属性のある人は今すぐやるべき。
私は妹にそこまで強い執着はなかったけれど、このゲームをプレイしてから世界が変わってしまった。
妹って本当に素晴らしいよね!
この作品では実妹推しだけれど、私は義妹もいいと思うよ、うん。

また、読後感の爽快さは超一流。
★4評価を付けるけど、ボリュームが少ないのでプレイ時間あたりの満足度は★4以上の価値があります。

ところで、作中に出てきた「うちの妹は総理(うちいも)」は「うちの妹のばあい」という同じシナリオライターが書いたゲームが元ネタになっているようだ。
確かに、純愛ゲーと見せかけたNTRゲーという問題作らしい。
内容はとても興味があるのだけれど、絵柄が古すぎるのがちょっとキツいかなぁ……。

もしシナリオライターが好みなら、「死神の接吻は別離の味」もオススメします。
麻衣ちゃんのお友達の雫ちゃんがすごく活躍しています。
おるごぅるが引退してしまったのが悲しい。

ちなみに主人公が作っていたブログのタイトルが秀逸だったので、パクらせていただきました。
ありがとうございます

---

彼らも、きっといつかは気づくに違いない。
それは明日かもしれないし、両親が亡くなって、自分だけになったときかもしれない。
たとえケンカばかりしている妹でも、無視をされて会話のない兄妹でも、ただ、いてくれるだけでどんなに幸せか……。
子供の頃から、俺のそばにいてくれて、俺の妹に生まれてきてくれて――

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ゲーム [★★★★☆]
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