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あの晴れわたる空より高く まとめ

シナリオ

ジャンル「青春ロケットADV」の通り、高校生が部活でロケットを打ち上げる青春モノ。

まず、このシナリオのいいところは、目的がハッキリしている点。
「ビャッコの廃部阻止」という絶対の目標があり、そのためにはライバルを倒して優勝しなければならない。
これは非常にわかりやすくて、プレイ中の安心感がスゴイ。

「ロケット作り」にスポットを当てた、オタクくさいロケット工学の話をしてくれたのも好印象。
図説つきでわかりやすい。夏帆っちは講師としても有能でした!
(わからなければあたしが教えてあげるのに……)
モノづくりに青春をかけるギャルゲーと言えば、空つながりで「ころげて」が最初に思い浮かぶけれど、あのゲームに足りていなかったのはコレ。

ストーリーの組み立て方も、基本に忠実な王道なもの。
なんらかの特技を持っているヒロインを、素人の主人公が手伝うところから個別ルートがスタートする。
壁にぶつかったところで、主人公の素人ならではの発想から、その壁を乗り越える。
いざ本番の大会でも、想定外のアクシデントが発生し、けれど主人公の機転で優勝まで持っていく。
そんな、どうすれば読み手が盛り上がるのかをきちんと考えてある、思いやりのあるシナリオでした。

とは言え、有佐ルート以外の構成がすべてコレなので、毎回だと食傷気味というウワサも。
主人公のヒラメキはだいたいカルタプロットだし、ときどき見られるご都合主義な展開も併せて、このシナリオに飽きちゃう人もいそう。
特にトゥルーのシナリオが、ちょっとベッタベタすぎました。
展開パターンのバリエーション不足は、シナリオライターが一人な弊害かも。

シナリオ別評価
  有佐 > 夏帆 > ほのか > トゥルー > 那津菜

有佐が私の一番のお気に入りヒロインなので、評価トップに置いておきます。

夏帆ルートは、シナリオ自体は面白いし問題ないのだけれど、夏帆ルートに入らないことに大きな問題を抱えている。
それは、彼女の抱える個人的な問題が、個別ルート(とグランドエンド)以外では解決できない点にある。
おそらく彼女は、私たちが彼女を孤独から救うか、あるいは「ながれぼし」に願いをかけない限り、手術をしない。
他のヒロインルートを攻略している途中で、彼女がリフトオフに失敗するのを見るたび、とても切ない気持ちになります。
(これはグリザイア松嶋みちるの構図とよく似ている。彼女も、個別ルートかグランドエンド以外の世界線では、いつ自殺してもおかしくなさそうだった……)

なので、攻略順はなるべく夏帆っちを後回しにするか、もはや夏帆っちしか攻略しないか(!)、どっちかでお願いいたします。

テキスト

上ではシナリオライターが一人なことのデメリットを書いたけれど、テキスト面では全編安定のクオリティ。
これは間違いなくメリットでした。
(複数人で書いていると、ルートごとの出来にかなりバラツキがあったりする……)

ギャグらしいギャグはなかったけれど、言葉遊びからの掛け合いはなかなか良いセンス。
いつでも冷静にボケからツッコミまでできる夏帆っちの存在がデカイ。
私のお気に入りは、那津菜ルート・主人公が中学時代の釣り部の失敗エピソードを語るシーン。

主人公「ちょっとくらい大丈夫だと思って」
有佐「どう思う?」
夏帆「どうかと思う」

ほのか「でも、失敗したらどうなるかと思っちゃった」
有佐「どうなると思う?」
夏帆「どうにもならないと思う」

グラフィック

キャラクター88CG+ロケット18CG+図説22枚。
さすが記念作品と言うべきか、クオリティは文句なし。
一人あたり20枚平均のボリュームは、普通。
図解がたくさんあるのはとても親切。

ただし、ヒロインたちが巨乳に寄りすぎじゃないかとは思う。
(この感想は毎回言っている気がするけど……)
それでも、少なくとも有佐は貧乳キャラのほうが向いていた気がしてならない。
那津センパイと合わせて、生徒会役員共のシノとアリアみたいな絡みができたのでは、と!
後輩なほのかちゃんのほうが大きい現実に悶える有佐ちゃんとか、とってもかわいいと思うんです。

Hシーン

全ヒロイン4~5H。
満足のボリュームに見えるけれど、おまけエピソードで1~2H稼いでくるパターン。

有佐が「おちんぽ」言ってくれなかったのは残念だけれど、十分に実用レベルに達している。
ところで、夏帆っちの猫コスの本番シーンがなかったのは何故?

音楽・ムービー

どこかで聞いたようなOP曲だけれど、ムービーと合わせて見ると途端に輝き出す。
ちょっと無理やり動かしている部分もあるけれど、細かい3Dモーション化がすばらしい。
特に、キャラ紹介での着替えを見られちゃった夏帆っちが振り向くシーン。尊い
夕焼けのなか全力疾走してる有佐は、ほんとに青春って感じですね!

OP曲「ロケット☆ライド」の歌詞のギミックもステキ。
人工衛星の名前が散りばめられていて、もちろんヒロインたちの苗字も含まれている。
ステキなMADを発見したので、ロケットファンの諸兄姉は是非。

>> 【歌詞解説】 あの晴れわたる空より高く 「ロケット☆ライド」


EDは手抜き。
BGMはふつう。

システム

2014年のゲームということを考えれば、十分でしょう。
ただ、シーンジャンプ機能はまったく使えない。Ctrlキーを押すので、なくても問題ない。

お気に入りは、ヒロインごとにシステムボイスが選べること。
ほのかちゃんにしておくとウザかわいいし、有佐にしておくとツンデレかわいい!

総評

チュアブルソフト・10周年記念作品。
2014年度・萌えゲーアワード年間ランキング2位獲得作、かつアワード準大賞・シナリオ賞獲得作。
記念作品にハズレ無しとは言うけれど、まさにこのこと。

ロケット好きな制作陣がやりたいようにやりながら、どうしたらユーザーに楽しんでもらえるかもきちんと考えてあるのがわかる、思いやり溢れる作品。
そのせいか、アラ探しよりも、輝いている部分を評価したくなる。

あの晴れわたる空より高く、評価は殿堂入りの★4つ。
批評空間ベースでは、82点です。
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ゲーム [★★★★☆]
あの晴れわたる空より高く

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