ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない Vol.3

シリーズ完結編にあたる3作目は、ゾンビだらけの市街中心地にある市役所から山の野外活動センターへと拠点を移そうとするお話。
なにごともなければ無事に移転できそうな雰囲気はあったけれど、案の定なにごとかが起こって、そううまくはいかない。

---

今作でスポットを当てざるを得ないのは、やっぱり深月ちゃん覚醒ver。
主人公と牧浦先生がキスしてるところを見てしまい、身を引くことを決める深月。
避難所に着いてから、彼女は自分の居場所を作るため、そして主人公に認めてもらえる自分になるため、努力しつづけてきた。
けれど、たった一人の医者であり、集団の精神的支柱でもある牧浦先生に比べたら、自分の存在なんて取るに足らないものでしかない――
深月はそう思ってしまったのだ。

けれど、彼女には機会が訪れる。
自分にしか解決できない問題があり、その手段も持っている。必要なのは、一歩を踏み出すその勇気。

 おそらく雄介は、自分に期待などしていない。
 自分でも、何かができるとは思えない。
 もし武器を取り上げられていれば、深月もこんな葛藤に苦しむことはなかった。
 無力に怯える人質のままでいられたのに。
 しかし、これからもし機会を得たとして、本当に勇気を出して行動できるのか。

 自分の正体を突きつけられる、その瞬間が恐ろしかった。


そうして訪れた瞬間を逃さず、突きつけられた問いに、深月はきちんと回答する。
与えられたナイフと銃を使い、クーデターを鎮圧する大きなきっかけを作り出したこと。
ゾンビに噛まれ、医者である牧浦先生さえ見捨てた主人公を、集団と完全に対立するのも構わずに、決して諦めようとしなかったこと。
なぜをそれができたのか。自分はどこから来て、どこへ行こうとしているのか。

「私がやるしかなかった、あの時はそうするしかなかったんです!」
「利用されてるなんて最初からわかってたっ! で、でも、あのとき一緒にいてくれたのは誰? 優が、あの子があんなことになって、それでもとなりにいてくれたのは誰……誰ですか……。あのときの気持ち……他に誰がわかるの……」

「好き、好き、好きなのっ! どうしようもないのっ!」


こんなに情感あふれる告白シーン、ちょっと見られない。
そして、その後のHシーンの深月ちゃんったら、もうね!?
うーん、覚醒深月ちゃんはやっぱり最高にいい女なのでした!

---

ちなみに、牧浦先生は完全にドロップアウトした模様。
ショックで虚脱状態――という描写が一度あったきり、それ以降姿を見せない。
元気だといいんですけども。

あと、あっくんは大丈夫かな?
完全にNTRキメられてる形になってしまったけど……。

ところで、知性体との決着は結局つけずに終わるんですね?
まぁ主人公のスタンスからして、もう戦う理由がないから戦わないと言われればそれまでなんですが。
私は別に気にしないけど、この点に不完全燃焼感を覚えた人もいそう。

---

EDは二つ。一つは深月ちゃんラブラブエンド。
そしてもう一つは、待望の時子ちゃんラブラブエンド!
また会えましたね、時子ちゃん!
(ちなみに私が主人公だったら、時子ちゃん開放するのがもったいないなーとか思ってマンションに置いておくだろうから、完全にデッドエンドでした)

時子ちゃんは、ダッチワイフからペットへと昇格していた模様。
やっぱりゾンビをメイドさんに育てるのは難しかったのでしょうか……。

3作目の評価は、★4つを継続。
批評空間ベースでも、83点で確定です!
関連記事
category
ゲーム [★★★★☆]
ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない

Comment

Trackback

http://otabes.blog.fc2.com/tb.php/1101-55fadb89