こどものじかん 2学期 3話+まとめ

3科目 はざくらのころ

2期最終話。
頑張りすぎてダウンしてしまったりんと、りんのいない4年1組。

2話でりんが黒に言っていた「先生が受け入れてくれた、醜くて弱い自分」について、ようやく理解しました。
これは1期最終話で、千羽鶴を折っていたことだったのだね。
その鶴は母・秋が死ぬまで(死んだ後も)折り続けていたもの。
りんにとってそれは秋を想う行為であり、想い出への依存であり、現実逃避だった。
(助けて、お母さん……)

りんの言う「弱くて醜い私」は、もういない母親に甘えたい気持ちが捨てられない自分のこと。
具合が悪いときって、どうしても後ろ向きになったり甘えたくなったりするもの。
「自分以上の自分」を演じることができなくなったりんは、反動のようにその代償行為を美々に求めたのだ。

「いいんだ、頑張らなくて。無理しないで、そのままのおまえでいいから」
「……ミミちゃんと同じようなこと言って。先生にそれ言われても、ぜーんぜん嬉しくなーい」


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さて、この2学期のもう一人のヒロイン・美々の「愛される資格」について。

勉強で一番でも、全然嬉しくない……。私はどうしたら幸せになれるんだろう……。


このお話は、1話で美々ちゃんが学級委員長を押し付けられそうになり、りんのサポート役という名目で副委員長になったところに端を発する。
りんが休んだとき、自分はとても彼女のようにはなれない――美々はそれを身をもって痛感してしまったのだ。
彼女にとって、世界が認識する自分の存在意義は「優等生」なだけで、それは「宇佐美々」である必要性が感じられないものだった。
人気者でムードメーカーなりんと、物知りでオシャレな「自分」を持っている黒と……なんでもない自分。

なんか、気が重いな……。りんちゃんは好きだけど、そばにいると自分がみじめで……。


そんな彼女の心の闇に、レイジは自分の幼少期と同じものを感じて、だからレイジは子供の頃の自分が一番必要としていた言葉を与える。
「必ず」だなんて、無責任なようにも思えるかもしれない。
けれど、子供たちが希望を必要としていることを、レイジは知っていたのだ。

「……いつか。いつか必ず、君のことを理解して、愛してくれる人が現れる。だから、それまで頑張るんだよ」


美々はレイジに好きな人がいることを知っているから、レイジに下心を持ったりはしない。
けれど、レイジに会って舞い上がってしまう美々は、なんだかずいぶん幸せそうに見えました。

幸せになりたいという本能は、結局はそういうことなんだろうと思う。
そして誰もが幸せになる権利がある。
それはたぶん、レイジにだって。

いつか必ず理解してくれる人が現れる――
僕にはもう現れた。
彼女は、僕にかけがえのない愛情をくれたというのに――なぜ、それ以上を望んでしまうんだろう……。




まとめ

たった4話だから、ただのアフターストーリーかと思っていたら、全然そんなことなかった。
3人それぞれのエピソードが凝縮されている80分。
見応えがハンパない! なのに萌えアニメ! すごい!!

ギャルゲーで言うところの「シナリオ良し」「ヒロインかわいい」「Hシーンすごい」の三拍子揃っている感じ。
これは久々の★5・神作として認定しちゃいます。

3人のエピソードは、ほんと甲乙つけがたい。
が、りんちゃんパートが頭一つ抜けているかも。
ずっと隠していた弱い自分をさらけ出して、それを受け入れてもらえる。
これだけでも良シナリオなのに、それが授乳シーンになっちゃうんだからね、人間の可能性に感動しました。

弱い自分を隠そうとしたり、好きな人になにかしたくて無理をしていたのが、1期のりんちゃん。
たぶん、だから1期終盤はどこか歪な雰囲気が漂っていたのだろう。
けれど、ようやく彼女は等身大の自分でいられる居場所を見つけることができる。
そんなりんちゃんの本当にしたいことが、先生とのナマチューだったっていう!
この爽やかさは、もはやカタルシス!
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