こどものじかん 10~12話

10時間目 ひとにやさしく

「先生が私を相手にしてくれるのは、子供だから。先生が私を相手にしてくれないのも、子供だから……」


好きな人を自分だけのものにしたくなってしまったりんちゃん。
ストレートに気持ちを伝えてみたり、イジワルしてみたり、困らせてみたり……。
けれど、先生は自分を子供扱いするばかりで、気持ちに応えてはくれない。
それどころか、怒られるようなことをしたのに、怒ってもくれなかった。

膝小僧を擦りむいたりんちゃんの「なめて」は、今までの小悪魔ロリビッチな誘惑とは違う。
跪いた先生に、足を舐めさせる。
それは、今までの関係を変えようとする行為。この一線を越えられたなら、先生を自分のものにできる――
そんな分水嶺に挑まなければならない、追い詰められた彼女の心が透けて見える切実な愛情表現。

「なぜ目をそらすの? 私を子供だと思ってるなら、こっちを見ても平気なはずよ!
 私の言葉に戸惑うのはなぜ? 下着を見てドキドキするのはなぜ!?
 ――本当はりんのこと、女だと思ってるからでしょ……?」


なにがこの少女をここまで愛情に飢えさせているのか?
ただ親を亡くしただけではない、もっと歪んだ背景が透けて見える彼女の心の奥底。

俺は九重が……怖い……。


11時間目 みんななかよく

宝院先生のアドバイスをきっかけにふっきれたりんと、過去に足を取られたままのレイジ。
ついでに美々ちゃんのS女転向回でもある。

「こんなことしてると先生に嫌われる、先生が離れていく――わかってる、でも試しちゃうの。まだ私のこと好きかなって。それでまた嫌われたかもって。だからまた試しちゃう……」


放課後の体育倉庫に二人で閉じ込められる――なんて、ラブコメではよくあるシチュではある。
けど、先生と児童っていうこのパターンは面倒なことになりそうだなーと思っていたら、本当に面倒なことになってしまった。

静かに壊れていくレイジに、りんはなにも言うことができない。
それが自分のしようとしていたことだったからか。
それとも、彼がされてきたことだったからか。

12時間目 こどものじかん

一学期、最終話。
「りんを守る」ことを命題に暴走するレイジと、そのきっかけが自分にあることに苦悩するりん。

だれかを自分だけのものにしたい――
りんがレイジの暴走に反発しきれなかったのは、りんの弱みでもあり、レイジの弱みでもあったから。
それはレイジが自分にしていることであり、自分が先生にしようとしていたことであり、レイジが親からされてきたことでもあったのだ。

結局、りんはレイジのトラウマを突く形で、レイジの目を覚まさせる。
けれど、りんはレイジを憎むことはできなかった。

りんはずっと大人にならなければならないと思っていた。
それは早くに親を亡くしたせいかもしれないし、先生と対等な関係になりたいからかもしれないし、親代わりのレイジの負担になりたくなかったからかもしれないし、あるいはレイジを守ってあげたいからかもしれない。
だから大人びたカッコをして、大人ぶったことを言って、大人みたいなことをしたがった。
けれど、そんなことをしなくても先生は「九重りん」の話を聞いてくれるし、レイジの助けにだってなれる。
そう気づいた彼女は、子供であることを受け入れて大人になっていく。

「今は間接キスでもいいや。焦らないって決めたんだ!」

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