ココロコネクト ミチランダム・その2(16、17話)+まとめ

#16 覚悟と氷解

すれ違いが軋轢となり、文研部への嫌がらせという形で現れた結果。
全力でぶつかっていった稲葉と太一に応えるように、伊織はようやく閉ざしていたその心を語る。

「みんなに期待されるような私なんてできないって。周りの人を幸せにして、みんなから愛されるような、私はそんなすごい人間になれないよ……」
「もっとうまくやりたかったけど……」


こういう告白をされたら、慰めたり励ましたりするのが普通だと思う。(実際、太一はそうしようとしてたし)
けど、そうはしないのがイナバちゃんなんだよなぁ。

「知るか馬鹿。誰もおまえがどーなってどうなるとかムチャクチャ興味あるわけでもねーよ! テメーの人生だろが、勝手に好きなように生きとけ!」


他人に合わせるために自分を抑えたり、みんなに認められるために無理したり……。
イナバちゃんの、この激励を必要としてる人って、実はけっこうたくさんいるんじゃないでしょうか。

クラスで浮いてる伊織をフォローするための、太一の「ちょっとやりすぎてしまった!」は面白かった。
そしてそのやり方に説教するイナバもナイス。
っていうか最近のイナバちゃんはすっかりクーデレが板についてきて、もうやだ最高カワイイ……。

#17 心をつないで

4章最終話。
拉致された稲葉を助けに行く文研部員たちと、後日談。

稲葉に助けを求められたとき、伊織は素直に行動に移すことができなかった。
自分になにができるのか、自分はどうすればいいのか――「理想の自分」を諦めた彼女には、取るべき行動がわからなかったから。
けれど、彼女の心が訴えていたのだ。

うまくできなくても、理想通りじゃなくても、それでも肯定してくれる人がいた。うまくやることが人生の目的じゃない。ただ、自分がなにをやりたいか、どうなりたいか、目指すべきところはそこなのに……。


そうして、彼女は「みんなの期待する自分」ではなく「自分のなりたい自分」を目指すことにしたのだ。
それは、自分をイジメてきた女の子と友達になることであったり、(期待されていた)太一との恋愛に区切りをつけることであったり。

もっと自由に。もっと、もっと自由に! 私は――!


ということで、まさかのイナバエンドでした。
イナバちゃんのデレっぷりがマジでハンパなかったので、逆に伊織ちゃんのデレたときが気になってきましたよ!?



まとめ

「入れ替わり」「欲望解放」「時間退行」「感情伝導」という材料を使った、コミュニケーションをテーマにしたマジメな学園モノ。
髪色が黒と茶色しかないあたりで、このアニメの硬派さを感じ取ってもらえれば!

起きる現象自体に目新しさはないものの、「自分は何者で、どこから来て、どこへ行くのか」という問いを浮き彫りにする道具としてはかなり優秀。
キャラクターのルーツがそれぞれ明らかにされて、その上に問題が提示されるあたり、物語に深みが出ているような気がする。
(太一とイナバのルーツはまだかな? これはアニメ化されていないのかもしれない)

この作品の特徴(というか原作者の哲学?)は、「現状の肯定」にある。
このままじゃよくない、変わらなくちゃ――と悩んでいる人に、そのままの君でいいんだ、と言う。
私はいつも、じゃあどういう風に、どうやって変わろうか? と一緒に問題に取り組むようにしていたので、これはかなり新鮮な発想。
これはどっちがいいのかはよくわからないけど、問題の解決にすばらしい方法が見つからない限り、現状を肯定してあげたほうがいいのかもしれない。

まぁ、唯ちゃんの問題を解決する方法は、かなり素晴らしかったけどね!
金的と、「ラブホ行こうぜ!」ね。このあたり、作者のセンスなんだろうなぁ。

会話劇のテンポの良さもGood。
ただ、大事なところがちょっとご都合主義っぽかったかなーと思わないでもない。
菜々に会いに行ったら本当にすぐ会えた青木とか、昏睡状態になるために不良に殴られる太一とかね。

私の評価は、★4・秀作評価。
恋愛以外のコミュニケーションをテーマにしているということで、「俺ガイル」と似たような雰囲気を感じる。
作品自体は甲乙つけがたい。私はコココネのほうが好みです。

ちなみに、私のお気に入りエピソードは「キズランダム」。
最終話、号泣しちゃうイナバちゃんで神回認定です!
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アニメ [★★★★☆]
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