ココロコネクト キズランダム・その2(9、10話)

#9 止まらない止まらない止まらない

「本当に失くしたくない大切なもの」を認識した結果。

太一と伊織と青木は、5人が集まる文研部が一番大切で、それを守るためなら傷つけあうことだってある――そういう共通認識を得て、仲直りをする。
たまにはケンカすることだってあるよね、だって友達だもん。そういうことです。

そして、傷つくことから逃げていた唯を、青木が口説き落とす。
あれだよね、青木みたいな親友キャラが恋愛方面に活躍しちゃうシーンってギャルゲーじゃ絶対に見られないからね、ちょっと感動的だよね!
口説き文句が「だから俺とラブホに行こう!」っていうのも、青木らしくって非常にナイス。

さて、問題はこの章のメインヒロイン、稲葉姫子。
彼女にとっての大切なものは、文研部の他にもう一つあった。
手に入れようとしてしまえば今まで築いてきたすべてをぶち壊しにしてしまう爆弾。
最初の欲望解放で自覚させられ、けれど見ないふりをするためにずっと大切だったはずの文研部から逃げていた、それは。

#10 それを言葉にするということ

「ねぇ、どうして……? イナバんも、太一のことが――好き、なの……?」


2章「キズランダム」最終話。
欲望解放で明らかになってしまわないよう、ひた隠しにしていた稲葉の「本当に失くしたくない大切なもの」。

稲葉姫子にとっての文研部は、生まれて初めての居場所で、生まれて初めて手に入れた仲間だった。
最初は、唯と青木、伊織と太一がくっつくのがベストだと信じていた。それが一番丸く収まると。

けれど――そのうち、稲葉の中にも太一への恋心が生まれてしまっていた。
それに気づいた時にはすでに手遅れ。伊織と太一の仲を推してしまった手前、そこに自分が割り込むなどという選択肢が取れるはずがない。
そして、自分の想いに気づかれるわけにもいかなかった。
「イナバん」は強くてなんでもできるクールビューティであって、そんな矛盾だらけのダメ人間ではないのだから。

「大好きだよ、イナバん。本当に大好きだよ。わかってくれないのなら何度でも言うよ。私はどんなボロボロのイナバんでも好きだよ」


そうやって自分を卑下していた稲葉を、しかし伊織は全肯定する。
伊織がこう言えたのは、ひょっとしたら太一のおかげなのかも。
イナバを友達だと思う伊織の気持ちは間違いなく伊織自身のものだったし、自分を見失ってどうしたらいいかわからなかったときに手を差し伸べる方法も伊織は知っていたのだから。

「私は……私は、ずっと誰かにそんな風に言ってほしかったんだ……」


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イナバにとって皮肉なのは、欲望解放とはまったく関係ないところから本心を勘づかれてしまったところ。
オンナの勘って本当にスゴイですよね!

そして、これが「ハーレムの作り方」なんだなぁと感心する回でもある。
親友だとか、ライバルだとか、女の子同士がそんな風に相手を尊重できるような関係性のとき、ルートは同時進行できるんですねえ!
なるほど、非常に勉強になりました。

そんな私の一番のお気に入りシーンは、無事だった太一を見て号泣するイナバ。
好きな人が無事だった安堵、好きな人がそこにいる嬉しさ、自分の気持ちに素直になってもいいことに気がついた幸せ。
赤子のように泣きじゃくる彼女は、いま本当に生まれ変わったのです!
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