夏の色のノスタルジア 文音ルート

積むとは言ったが、リタイアしたとは言っていない。
ということで二年越しに再開した、夏の色のノスタルジア。
とは言え、4ルートすべてをクリアしてまとめ記事を書ける自信がないので、とりあえず最初に総評っぽいことを言ってしまう。

このゲーム、実は面白いんじゃねぇの?

時間が止まった世界――エデン/ラビリンス――に閉じ込められた主人公たち。
そこは現実に居場所がない人だけに許される場所。
作られた永遠を望む少女と、本当の現実を望む少女。
本当に出たいと望むのなら出られるはずなのだが、いくら探しても出口は見つからない。
彼ら彼女らの居場所は、どこにあるのか――

この舞台設定から、少女が永遠/現実を望む理由、心に秘めていた闇/希望にスポットを当てる。
この手法はどこかで見たような気がしなくもないけれど、それでもやっぱりジュブナイル向きで、とてもスマートだと思う。

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今回攻略したのは、ふんわりおっとりだけど世話焼きな年上の幼馴染・真乗寺文音嬢。
……こんな苗字だったんだ? 本編で一度でも出てきたっけな?

CVは、南里一花。一時期だけ活動していた声優さんっぽい?
演技は、普通にしてる時の声は普通にいいんだけど……ときどき不機嫌になる文音さんの声が本当に怖かった……。
迫真の演技だったとも言えるのかもしれないけど、コワイ声が素で普段のかわいい方が作ってる? とか思っちゃう私は、女性不信なんでしょうか。
ちょっと苦手でした。

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文音はまるで享楽的・狂信的とも思えるほど永遠を望み、エデンに迎合していた。
そんな彼女の「現実に居場所がない理由」「永遠を望む理由」が、文音ルートとなる。

そのシナリオ自体を評価するなら、☆3・良作レベル。
意外なところから伏線を拾い、彼女の心の闇を明らかにしていく。
コンドームのくだりはちょっとわかんなかったですけども、それでもきちんと筋の通った悪くないお話だったと思う。

けれど、この記事で取り上げるのはそこではない。
今回このルートを攻略したのは、2年前の妹ルートの記事に、文音ルートでの妹ちゃんの健気さについてのコメントをいただいたため。
その記事には「妹ちゃんがヤンデレ化してくれれば……」的なことを書いていたけれど、今回は「妹ちゃん、実はそれ以上にキテた可能性!」というお話をします。

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ヤンデレが病んでると言われるゆえんは、自分の想いの発露たる行動が「非常識な行為だと認識できない」か「わかっていても理性で抑えきれない」からだ。
けれど美羽の場合は違う。「わかっていて、けれどそれをしなければならないと理性で判断した」のだ。
そして、自分の想いの強さを兄にアピールなどせず、「その行動を隠し続けた」のだ。
その隠した理由も、「妹がオカシイと知った兄に心配をかけたくない」「妹がその行動に至った原因を兄に知られたくない」から。
決して保身などといった自分本位な理由ではないのだ。

この判断はとても冷静で賢いものではあるが――やっぱりちょっとオカシイのも事実だ。
だって、それは文音が病んでしまうほどに重いものだったはずなのだから。

けれど、美羽はそれをした。
ヤンデレ並みに病んでるけれど、それを理性で抑えきれるほどの強さ。
なるほど、妹がサイコパスってのは、やっぱり新ジャンルかも!

「ねぇ諒人……美羽は、誰よりも諒人のことを大事にしてきたんだよ?」
「本当は、ずっとずぅっと黙っているつもりだった。でも……」
「今となっては、諒人の一番大事な人は恋人みたいだから。だったらもう……」

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