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Re:LieF ~親愛なるあなたへ~ まとめ

シナリオ

取返しのつかないことは、たしかにある――
フラテルニテ」のレビューに、私はそう書いた。
しかし、どんなことも一つの間違いのせいでいきなり「手遅れ」になってしまうわけではない。
多くの場合、ミスにミスが重なって分水嶺を越えてしまい、取り返しがつかなくなってしまうのだ。

この物語のテーマは、「取り返しのつかないことになる前に、やり直す方法」だ。

結局のところ、これは私が私をどこまで信じているのかという、信頼性の問題なのだ。
私は友達を作るより先に、自分との信頼関係を築けるようにならなければいけない。


人生につまづき、立ち止まってしまった人の抱える問題は、つまりはこれだ。
反省はした。練習もしたし、もう二度と同じ失敗は繰り返さないと誓った。
それでも新しい一歩を踏み出すことができないのは、「自分は変わったと信じている自分自身が信じられないから」だ。

そんな痛がりで臆病な私たちが、自分を信じるために必要なもの。
ユウが女の子のすべてをかけて、主人公にわかってほしかったこと。
日向子は、それをこう言った。

「司くんに必要だったのは、司くんが安心して過ごせる、居場所だったんだ」


それは幻想の箱庭かもしれない。
優しい女の子の腕の中かもしれない。
傷ついた羽を休め、再び間違ってしまうかもしれない私たちを赦してくれる存在。
愚かな私たちがこの世界で自分らしく生きていくのに本当に必要なのは、そういうものなのだ。

「プレッシャーをかけるつもりはない。無理だってしてほしくない。それでももし、選択に勇気が必要だというのなら、ボクらはいくらだって君をサポートしてあげたいんだ」


---

テーマははっきりしているけれど、それを落とし込む世界観の練り込み方にやや不満が残る。
粗探しをするつもりはないけれど、個人的には「人間とAIとの恋について」というような切り口から、「人間とAIとの違い」ひいては「人間とは何か」というようなお話がほしかった。
私としては、アイとユウが、トトみたいな端末で主人公と一緒に生きていくエンディングがよかったかなーって思うのですが!

テキスト

特にプロローグの日向子視点がすばらしい。
あのエピソードだけなら、☆5評価をつけたいくらい。

視点が主人公になってからはやや曇ったものの、それでも地の文は洗練されてると思う。
「銀の弾丸」のセンスは好きです!

トゥルーエンドの過去回想が読みやすかったのも評価できる。
だいたい回想シーンってダレるものだからね。
なのに、響子とアルファのエピソードは、かなり読ませに来ていた。

ギャグシーンはあまりなかったものの、笑わせに来ているシーンで滑っているものがなかったのはGOOD。
日向子ルートのパンツにまつわるエピソードはピカイチ。

グラフィック

2016年のギャルゲーで一番かもしれない美麗さ。
(FLOWERSはまだやってないので!)

女の子の描き方については下のHシーンの項目に譲るとして、背景の書き込みがパないことには触れておきたい。
「高台から街を見渡す」というシーンってけっこうあるけど、その遠景が一枚絵になることってあんまりない。
たぶん、描くのがすごく大変だからだと思う。
けれど、今作では(そのシーンがこの作品において象徴的な部分を占めているせいもあってか)その一枚絵がきちんと存在するのだ。
あとは島の全体像とかね、そういう細かな作業が光るグラフィックになっている。

Hシーン

各ヒロインごと、2H4CGずつ。
アイルートだけは(ヒロインが二人いたせいか)4H8CG。
全100CGというボリュームから比べると、かなり少な目か。

女の子の可愛さはもちろん、特に写実的な塗りがすばらしい。
微妙な陰影を描く女の子のお腹の起伏具合が、なんともそそりますよ!
そうです、私はお腹フェチなんです!
ユウの騎乗位シーンとか、ヤバスギですね!?

ただ、構図がちょっと斬新なものが多かったような……?
特に流花のシーン。巨乳キャラなはずなのに、彼女のおっぱいが強調されたシーンがなかったのはちょっと寂しいかも。

テキストがあっさり気味なのも、ちょっと残念。
女の子がピー音の入るようなセリフを言うこともなく。
「心を通わせた結果としての儀式」としての体裁が強かったような気がします。
なのに、この画力だからねぇ……なんだかとっても悔しい気持ちです。

音楽・ムービー

BGMがとてもよい。
特に、インストものの完成度が高い。

ボーカル曲は私の趣味とはちょっと違ったですかね。
ただ、OPムービーがとてもよかったことは記録しておきます。
こちらも、10月発売枠その1「空のつくりかた」に並んで、ベストOP集に入る出来でした。

システム

システムは必要最小限。
バックログジャンプがないと不満になってきちゃったのは、ちょっと贅沢なんでしょうか?
あと、ロードするとバックログが全部消えるのも、少し残念かも。

総評

「……君は、あの日、小さな弾丸を手に入れて。引き金を引こうと、必死に必死にあがいてた」
「もっともその引き金は、不運な事故で邪魔されたけど」
「でも、だからこそボクは、ボクたちは、君にこう告げるんだ」
「試してみるんだ、もう一度」
「そこにはきっと、新しい世界が待っているはずだから」


私たちが無意識のうちに本当に求めているものを浮き彫りにしてくれる作品。

問題は、私たちの生きているこのクソみたいな世界に、そんな優しい場所がどこにもないことなわけで。
私の味方になってくれる女の子なんていないし、失敗したらそれでおしまい。
そう、だからこそ私はギャルゲーをやるんです!

究極の癒し系ゲーム・レリーフ。
佳作★4つ、批評空間ベースで80点評価です。
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ゲーム [★★★★☆]
Re:LieF

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