キラ☆キラ まとめ

全編ビジュアルノベルの体裁を取っている。
物語は主人公の一人称視点で語られてゆくのだが、そのタッチが良い。
ちょっと醒めてるというか斜に構えるキャラではあるのだけど、厨二臭さは無く、ついつい惹き込まれてしまう。

また、主人公の台詞を省き、主人公が考えたことがそのまま他人に伝わっていることが多々ある。
これもストレスなくサクサク進められる大きな要素になっている気がする。

とは言え、フルプライスのゲームでヒロインが3人となると、どうしても一つ一つのボリュームが大きくなる。
特に共通ルートは長い。
早足でプレイしても、共通で6時間、個別で5時間はかかる。

--- 共通ルート ---

バンドをやるにしても、その他の日常シーンにしても、とにかく楽しい。
「日常シーンが笑える・面白いゲーム枠」だったのだけど、間違いなかった。
ギャグ的な面白さというよりも、ツッコミの面白さが映えている感じ。
サブキャラ、村上の存在も大きい。
声優もいいしキャラも立ってる。

日常シーンでは、きらりの誕生日会がお気に入り。
きらりは幸薄い人生を歩んできているので、そこでのきらりの喜びようは、村上ではないが胸に来るものがある。
それを見た殿谷の台詞もまた良い。
「みんなが毎日、こんなに平和で楽しかったら、ロックなんか世の中に必要ないんだろうね。世界中のロックンローラーは、みんなの明るい笑い声と共に滅亡するんだ。そう思わないかい?」

殿谷の語るパンクロッカーに必要な二つの条件も面白かった。
アナーキーの精神とノーフューチャーの精神ね!

--- 個別ルート ---

オススメ攻略順
特になし、誰からやってもそんな違いはないと思います。
強いて言えば、紗理奈or千絵 → きらり1(鹿之助) → きらり2

個別ルート評価
千絵 > きらり1(鹿之助) > きらり2 > 紗理奈

ゲームジャンルが「青春恋愛ロックンロールノベル」なのだから、やはり音楽がテーマになったシナリオを評価したい。

私の一押しは、千絵ルート。
最後までバンドしてくれるし、なんと言ってもラストシーンが良い。
ロックンロールのチカラ、音楽の魅力に溢れているよね。
一つだけ、オーラスの「ロックンロール!」は主人公ボイスも欲しかった。

アニメ化するなら千絵ルートが一番映えるはず!
けいおんなんかよりずっと面白いアニメになると思うんだけどなぁ?

--- ライブシーン ---

単純な紙芝居ゲームにしては、かなりの完成度だと思う。
演出にしても、描写にしても、とても良い。
強制オートモードにして、曲とセリフ進行を合わせてシーンを作ったらもっと良かったかなぁとは思う。
私がやったのは無印版なので、COMPLETE ACTsだともっと良くなってるかも!

また、シナリオライターが元バンドマンだったらしく、それ関連の描写は説得力がある。
ステージに立ったときの心理描写、他のバンドマンの台詞や行動など、とてもリアルに感じる。
きっとライター本人やその知人の実体験を元にしているのではないか。
そう言った意味で、鹿之助ルートはかなり高評価です。

私が好きなのは、きらりルートの福岡野音と、大阪成功バージョンかな!

--- その他 ---

音楽
とても優秀。
バンドものは音楽でファンを獲得するものだと思っているけど、少なくとも私には当てはまっている。
オープニングは神曲。異論は認めない。
エンディングも個別だし、クオリティ高い。
BGMもパンクな雰囲気にとても良く合っている。


キャラクターがやや残念。
ハンコ絵というほどではないけど、あまり特徴のないアニメ絵になってしまっている。
個人的には、このゲームは話が面白いから女の子はどうでもいいんだけど、可愛いに越したことはない。
CGの使い方は良いし、枚数も多いほうかな?
こういう絵柄だと納得すれば、不満はない。

声優
優。
かわしまりのの安定感はやはりスゴいな。
村上はクオリティ高し。

Hシーン
おまけ。
そういうの目的では使えないし、そのつもりで作ってないと思います。
これだけ仲良くなりました、っていう儀式のようなもの。

システム
普通。
台詞再生中に次の文章が表示されると、強制的に台詞が終了させられてしまうのだけが不満。

--- 評価 ---

ちょいちょい話に「出来すぎだろ!」っていう所はある。
それはそれ、これはこれで割り切っちゃえば、とても楽しかった。

主人公たちは学園祭でライブをして、車で全国ツアーをする。
前者は高校生じゃなきゃできないことで、後者は高校生でもできないことはないが、どちらかというと大学生がしそうなことだ。
こういうところにエロゲーの矛盾を感じるというか、憧れる青春はフィクションの中にしか存在しないのだなぁと思ってしまうのは、私の考え過ぎか。

と、やたらベタ褒めな記事を書いてしまったのは、私がバンドをすこし囓ったことがあるからだと思う。
ステージに立ったときのこととか、なんとなく分かるし。
こんな風にバンドして、ライブするのに憧れちゃうな。
バンドにあまり興味のない人だと、私みたいには楽しめないかも。

面白い、じゃなくて、楽しい、なのが大事ね!
ちょっと甘めだけど、神作認定の★5評価です。
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