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Erewhon サエルート

エレホン、3ルート目には、意外にもルートがあったサエを攻略。
過去の記事で、十子は「日常」・稀世良は「非日常」を具現化した存在だと書いたけれど、その延長線で言うなら、サエはエレホンの「闇」を具現化した存在。
そりゃあね、来るか来ないかわからない来訪神のために生娘を二人も用意しておくような価値観を持つ世界なのだから、その世界の底には当然のようにドロドロとした闇が蠢いているわけだ。
(なんてったってCLOCKUP作品だからね、そこいらのヌルい抜きゲーとは違うのだ)

主人公は側仕えのサエと触れ合ううちに惹かれていくのだが、それは彼女が「汚濁の肉袋」「最底辺の奴隷」と言われる存在だったから。
村人はサエを虐げて当然の存在だと認識しており、サエ自身も自分は虐げられて当然の存在なんだと思い込んでいた。
主人公は、そんなサエを救いたい、これを当然だと思う価値観は間違っている、そういった義憤にかられていく。

ストーリー的には、十子を偽装的に嫁と選び、十子にサエを救う方法を相談しつつ、サエとラブラブエッチしちゃうお話。
女性が虐げられがちな村の価値観に疑問を抱いていた十子は、主人公の相談に献身的に乗ってくれる。
そして、祭りの前に被差別層の女性たちとみんなで村から逃げ出す計画を立てる。

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「ああ、御廻様……そんなに怖がらないで下さいまし……大丈夫ですから……」
「私が責任をもって……お二人を正しい道に戻しましょう……」
「どうか、お心を安らかにしてくださいませ……」
「もう二度と……不埒なことなど考えられないように……なりますから……ね?」


ということで、サエルートは稀世良に躾られちゃうルートとなっております。
悪巧みがバレた主人公と十子は、ドSな本性をあらわにした稀世良ちゃんに、それはもう好き勝手にやられてしまうという。

今回は十子をかわいそうとか言ってられないくらい、主人公もかわいそうなことになっていた。
稀世良をめちゃくちゃにしたいとか言ってたバチがあたったのか、とうとう稀世良にお尻をめちゃくちゃに犯されてしまったしね!
(こういうプレイがあるエロゲーって、実は希少な可能性!?)

まぁでもやっぱり十子嬢が一番かわいそうなことには変わりなく。
今回も輪姦されまくった上、主人公とサエを稀世良の魔の手から逃がすために、自分の命と引き換えにするという。
この子は間違いなくヤラれキャラなのだった……。

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サエのCVは、瀬名ゆず希。
声質は嫌いじゃないけれど、Hシーンの演技がもう一声。
特にフェラボイスね。ヒマリさんと小波すずさんの気合いを見習っていただきたい。

ちなみに「汚濁の肉袋」なサエ嬢は、当然のごとく処女ではないのだけれど、NTR要素はないのでご心配なく。
(過去に犯されたことがある的な描写も皆無)
そして、おめかししたときのサエ嬢は、このゲーム1の美少女まである。
それなのに、局部はまるで使い込まれているかのような黒ずんだ描写。
このあたりのこだわりが、まさにCLOCKUPなのです!
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Erewhon 稀世良ルート

「私……貴方の前でどれだけでも淫らになりたい……貴方を喜ばせる……肉人形になりたいのです……」
「それが私の望みです……私の大切なかみさま……」


エレホン、攻略したのは、謎めいた美少女・永見稀世良。
前回の十子ルートにおいて、主人公が十子に惹かれていた理由は、十子に自分がいた「日常」のような安心感を感じていたから。
その対極にあるエレホンの「非日常性」を具現化した存在が、稀世良だ。

初対面から主人公への好感度全振りで、未だ幼さの残る身体のすべてを主人公に捧げようとする。
処女はもちろん、アナルも、SMめいた痛みを与えるプレイも、レイプじみた自分勝手な欲望のはけ口にしたって、稀世良はすべてを受け入れてくれる。
一見すれば男の理想そのものの少女のようにも見える。

しかし、稀世良が開くのはその身体のみで、心の奥底に秘めているものを明らかにしようとはしない。
いや、明らかにしていると稀世良は言うのだけれど、それを信じることができないのだ。
主人公がどんな欲望を抱いて、どう稀世良で発散しようとも、それはすべて稀世良の手のひらの上で踊らされているにすぎないのかもしれない……。

「私は……お兄様を……導く役割があります……」
「私は……お兄様に力を与えるのです……お兄様の心を揺さぶって……身体を揺さぶって……」
「お兄様は……蛹の中にいるのです……繭の中にいるのです……お兄様はかき回されて……かき回されて……」
「そのうつろなる心と体に……御稜威を鎮めて……御廻様となり……」
「その御心は私の導きで解放されて……かみさまになるのです……本当の……本物の……私のかみさまに……」


その稀世良の底知れなさに、主人公も、私も、どこかで怯えていた。
だから私は稀世良をめちゃくちゃにして、心を取り繕う余裕などない状況にしてやろうと思っていたのだ。

けれど、やっぱり稀世良のほうが一枚上手だったようで、主人公のほうが余裕のない状況にされてしまう。
突然の顔の見えない悪意にさらされ、主人公が弱気になったところで、その心にゆっくりと染み込ませるような声で、稀世良は言うのだ。

「大丈夫です……」
「お兄様が害されることは今後二度とありません」
「永見の血をもって、そして私の魂をかけて誓います」
「私がついております」
「私がお守りします」

「ですから、もう二度と外に出られてはいけませんよ」
「ね、お兄様……?」


---

ということで、稀世良を攻略しようとしたら、やっぱり攻略されちゃったルートでした。
鬼役は予定通りの十子嬢で、今回もぐっちゃぐっちゃに輪姦されておりました。かわいそうに……。

CVは、小波すず。
新人声優さんなのか、誰かの別名義なのか?
わからないけれど、演技自体は普通でした。
まぁCLOCKUP作品での普通って、相当な熱演で相当な演技力なのだけれども!

しかし、両ヒロインルートを終わらせたところで、シナリオ既読率は46%。
そして「グロテクス表現緩和」モードを使うようなシーンがまだ出てこない。
次こそ稀世良をめちゃくちゃにしてやろうと思います!
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あの晴れわたる空より高く まとめ

シナリオ

ジャンル「青春ロケットADV」の通り、高校生が部活でロケットを打ち上げる青春モノ。

まず、このシナリオのいいところは、目的がハッキリしている点。
「ビャッコの廃部阻止」という絶対の目標があり、そのためにはライバルを倒して優勝しなければならない。
これは非常にわかりやすくて、プレイ中の安心感がスゴイ。

「ロケット作り」にスポットを当てた、オタクくさいロケット工学の話をしてくれたのも好印象。
図説つきでわかりやすい。夏帆っちは講師としても有能でした!
(わからなければあたしが教えてあげるのに……)
モノづくりに青春をかけるギャルゲーと言えば、空つながりで「ころげて」が最初に思い浮かぶけれど、あのゲームに足りていなかったのはコレ。

ストーリーの組み立て方も、基本に忠実な王道なもの。
なんらかの特技を持っているヒロインを、素人の主人公が手伝うところから個別ルートがスタートする。
壁にぶつかったところで、主人公の素人ならではの発想から、その壁を乗り越える。
いざ本番の大会でも、想定外のアクシデントが発生し、けれど主人公の機転で優勝まで持っていく。
そんな、どうすれば読み手が盛り上がるのかをきちんと考えてある、思いやりのあるシナリオでした。

とは言え、有佐ルート以外の構成がすべてコレなので、毎回だと食傷気味というウワサも。
主人公のヒラメキはだいたいカルタプロットだし、ときどき見られるご都合主義な展開も併せて、このシナリオに飽きちゃう人もいそう。
特にトゥルーのシナリオが、ちょっとベッタベタすぎました。
展開パターンのバリエーション不足は、シナリオライターが一人な弊害かも。

シナリオ別評価
  有佐 > 夏帆 > ほのか > トゥルー > 那津菜

有佐が私の一番のお気に入りヒロインなので、評価トップに置いておきます。

夏帆ルートは、シナリオ自体は面白いし問題ないのだけれど、夏帆ルートに入らないことに大きな問題を抱えている。
それは、彼女の抱える個人的な問題が、個別ルート(とグランドエンド)以外では解決できない点にある。
おそらく彼女は、私たちが彼女を孤独から救うか、あるいは「ながれぼし」に願いをかけない限り、手術をしない。
他のヒロインルートを攻略している途中で、彼女がリフトオフに失敗するのを見るたび、とても切ない気持ちになります。
(これはグリザイア松嶋みちるの構図とよく似ている。彼女も、個別ルートかグランドエンド以外の世界線では、いつ自殺してもおかしくなさそうだった……)

なので、攻略順はなるべく夏帆っちを後回しにするか、もはや夏帆っちしか攻略しないか(!)、どっちかでお願いいたします。

テキスト

上ではシナリオライターが一人なことのデメリットを書いたけれど、テキスト面では全編安定のクオリティ。
これは間違いなくメリットでした。
(複数人で書いていると、ルートごとの出来にかなりバラツキがあったりする……)

ギャグらしいギャグはなかったけれど、言葉遊びからの掛け合いはなかなか良いセンス。
いつでも冷静にボケからツッコミまでできる夏帆っちの存在がデカイ。
私のお気に入りは、那津菜ルート・主人公が中学時代の釣り部の失敗エピソードを語るシーン。

主人公「ちょっとくらい大丈夫だと思って」
有佐「どう思う?」
夏帆「どうかと思う」

ほのか「でも、失敗したらどうなるかと思っちゃった」
有佐「どうなると思う?」
夏帆「どうにもならないと思う」

グラフィック

キャラクター88CG+ロケット18CG+図説22枚。
さすが記念作品と言うべきか、クオリティは文句なし。
一人あたり20枚平均のボリュームは、普通。
図解がたくさんあるのはとても親切。

ただし、ヒロインたちが巨乳に寄りすぎじゃないかとは思う。
(この感想は毎回言っている気がするけど……)
それでも、少なくとも有佐は貧乳キャラのほうが向いていた気がしてならない。
那津センパイと合わせて、生徒会役員共のシノとアリアみたいな絡みができたのでは、と!
後輩なほのかちゃんのほうが大きい現実に悶える有佐ちゃんとか、とってもかわいいと思うんです。

Hシーン

全ヒロイン4~5H。
満足のボリュームに見えるけれど、おまけエピソードで1~2H稼いでくるパターン。

有佐が「おちんぽ」言ってくれなかったのは残念だけれど、十分に実用レベルに達している。
ところで、夏帆っちの猫コスの本番シーンがなかったのは何故?

音楽・ムービー

どこかで聞いたようなOP曲だけれど、ムービーと合わせて見ると途端に輝き出す。
ちょっと無理やり動かしている部分もあるけれど、細かい3Dモーション化がすばらしい。
特に、キャラ紹介での着替えを見られちゃった夏帆っちが振り向くシーン。尊い
夕焼けのなか全力疾走してる有佐は、ほんとに青春って感じですね!

OP曲「ロケット☆ライド」の歌詞のギミックもステキ。
人工衛星の名前が散りばめられていて、もちろんヒロインたちの苗字も含まれている。
ステキなMADを発見したので、ロケットファンの諸兄姉は是非。

>> 【歌詞解説】 あの晴れわたる空より高く 「ロケット☆ライド」


EDは手抜き。
BGMはふつう。

システム

2014年のゲームということを考えれば、十分でしょう。
ただ、シーンジャンプ機能はまったく使えない。Ctrlキーを押すので、なくても問題ない。

お気に入りは、ヒロインごとにシステムボイスが選べること。
ほのかちゃんにしておくとウザかわいいし、有佐にしておくとツンデレかわいい!

総評

チュアブルソフト・10周年記念作品。
2014年度・萌えゲーアワード年間ランキング2位獲得作、かつアワード準大賞・シナリオ賞獲得作。
記念作品にハズレ無しとは言うけれど、まさにこのこと。

ロケット好きな制作陣がやりたいようにやりながら、どうしたらユーザーに楽しんでもらえるかもきちんと考えてあるのがわかる、思いやり溢れる作品。
そのせいか、アラ探しよりも、輝いている部分を評価したくなる。

あの晴れわたる空より高く、評価は殿堂入りの★4つ。
批評空間ベースでは、82点です。
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