Entry Navigation  [月別アーカイブ]

こどものじかん 7~9話

7時間目 りんかんがっこう

一泊二日の林間学校。
りんちゃんの健全なロリビッチ回。

Aパートがいきなりパンモロから始まるのはどうかと思ったけど、これがこじかクオリティ。
っていうか、黒ちゃんはともかく、りんちゃんはどうしていろいろなことを知ってるワケ?
JS3に痴女プレイされるとか、さすがにヤバイ。

私のお気に入りは、日傘の下でこっそり先生の唇を奪っちゃうりんちゃん。
普段は子供っぽい無邪気さを盾にしてるけど、ときどき見せるオトナ顔負けのあでやかさにはドキッとしますよね!

次点で、さんざんゴネておきながら先生の子守唄で眠っちゃう黒ちゃん。
普段はオトナぶってるけど、やっぱりお子様かわいい!

8時間目 だっこしてぎゅっ

主人公が女子児童とのスキンシップを注意された結果、りんちゃんが拗ねて男装する。
母が死んですぐの頃のりんと、黒と美々との出会いの過去回想。

女の子はそういうこと言わない! からの、男の子かどうか確かめてみる?(スカートたくしあげ)の流れは神。
男装した結果としてはそんなにラブコメっぽいことは起こらなかったけれど、過程での黒ちゃんの自爆には草生えました。

ところで、記憶が定かじゃないんですけど、りんちゃんが泣いてるシーンって初めてですかね?
ずっと気を張ってきた彼女が、自分の弱さを見せてもいいと思ってしまったということでしょうか。
普通の寂しがり屋の女の子としての一面。

「怒られても、叱られても、構ってくれないよりいい……。構ってくれなくちゃ、ヤだ……!」


9時間目 やきもちドリル

「青木先生ってオトナもイケるんだぁ?」


自分は一人の女の子として先生に恋をしているのに、先生は自分を子供としか見てくれない――
そんな恋する乙女の悩みが詰まっている回。
JS3人のお見舞い回でもある。

早熟で賢いからこそ、自分がまだまだ子供であることが理解できてしまう。
オトナみたいなカッコをしたって、オトナにはなれない。
けれど、そんなやり場のないモヤモヤをぶつける先を、彼女はまだ知らないのだ。
たしかにね、お見舞いにポテチはやっぱりちょっと違うかなーって!

白井先生の厳しい授業に反発する3年1組のみんなだけど、一人だけリアクションがおかしかったよね。
実は黒ちゃんが一番のチョロインなんじゃないかっていう。

ところで、りんちゃんのおヘソが眩しすぎる問題が発生しています。
ヘソ出しタンクトップとホットパンツとかヤバスギでしょ!?
関連記事
category
アニメ [★★★★★]
こどものじかん

こどものじかん 4~6話

4時間目 わたしのおかあさん

「先生。私に同情してるの? 優しいのは、かわいそうだったから?
 喜んでた私、バカみたい……」


りんのフクザツな家庭事情と、それを担任教師としてどう扱うか。

りんは「親がいないかわいそうな子」だから選ばれたいわけではなく、「九重りん」だから選ばれたかった。
だから親がいないことを知られたくなかったのだ。

主人公がりんを気にかけるのは、最初は哀れみだったのかもしれない。
けれど、それはそのうち心配へと変わり、親がいなくても温かい家庭があることに安心を覚えるようになる。

「私が心配? なんでよ?」
「九重が――大切だからだ」
「……ほんとに?」
「ああ」
「裏切ったら、許さないんだから!」


りんが優しいお母さんの作文を書いたのも、家のことを隠そうとしただけのはずがない。
けれど、彼女はその事実に向き合っているし、主人公はりんの強さを信頼しているのだ。
そんな心のふれあいが透けて見えるのが、このアニメがいちいち爽やかな理由なんじゃないでしょーか!

5時間目 なつやすみのとも

先生に会えないし、どこにも連れて行ってもらえないし、黒ちゃんと美々ちゃんはそれぞれの家でお出かけしちゃうし、なんだかツマラナイりんちゃんの夏休み。
4話の続き、浮気を許さないりんちゃん回でもある。

っていうか、二人がもうまるで恋人な件について!
まぁそうだよね、女の子のチューには世界を変えるチカラがあるからね、当然だよね?

「私ね、子供の頃は夏休みが終わってしまうのが寂しかったけど、今は夏休みが始まるのが寂しいんです」


6時間目 おもいで

りんの母・秋と従姉弟・レイジについて。
萌えアニメとは思えないウルトラヘビーな過去回想。

母のために生まれたレイジと、母に望まれて生まれたりんの対比が鮮やかすぎて言葉が出ない。
世界中の誰か一人でも自分を望んでくれたのなら、こんな醜い気持ちを抱かなくてもよかったのに――
レイジのそんな絶望を抱きしめるりんは、間違いなく救いだった。
だから、世界中の誰からも望まれなくとも強く生きることを決断した秋の助けになろう、レイジはそう決意したのだ。

タイトルがこれほど秀逸に感じる作品も、そうあるもんじゃない。
レイジにとって、秋がいた記憶すべては子供の時間だったのだから。

「はやく大人になりたい……」

関連記事
category
アニメ [★★★★★]
こどものじかん

こどものじかん 1~3話

EDが名曲すぎたので見たくなったシリーズ

初出は2007年。
局によって放送が中止されたり、3.11でBD-BOXの発売が中止されたり、いろいろといわくつきのアニメらしい。



1時間目 なかよしのいっぽ

新任教師として3年1組の担任となった主人公が、問題児たちと打ち解けるまで。
起きるイベント自体は、GTOとか思い出しちゃうかんじのやつ。

上辺ではそれなりに馴染めそうに見えた主人公だったが、少女たちが隠し持っている心の闇に近付こうとして、鋭く拒絶される。
「大人はわかってくれない」というやつだね。
彼女たちが敵意を向けるのは「大人」におびえているからだということに気がついた主人公は、彼女たちが大切にしているものを同じように大切にすることで、信用を勝ち取る。

――と書けば、なんだかすごいマジメなアニメっぽく見えるけど、中身はヤバい。
信用を勝ち取ったご褒美が、JS3人のスカートたくし上げ(ブルマ着用)だからね!
りんちゃんの習字は「中出し希望」だしね、そりゃ放送禁止になりますよ。
(最近「生徒会役員共」を見ている私には効かなかったけどね!)

2時間目 にこにこのごほうび

主人公の教師としての悩みと、それを陰ながら支えようとするりん。
と、そうやってりんがどんどん先生を好きになっていくことに嫉妬する黒。

面白い授業ができない、クラスがまとめられない、平均点が上がらない。
そんな悩みを追い打ちするように、りんは表立って先生を非難し、騒ぎ立てるクラスメイトたちに不快感を露わにする。

「りんちゃんに助けられて、情けないったら」


りんの好き好きアピールは、大人な男の人に憧れちゃう思春期特有のアレかと思っていたら、もっと深いものだったのかもしれない。
りんはクラスのムードメーカーである自分が必要以上に悪役になることで、逆に先生に同情が集まるように誘導し、クラスをまとめていたのだ。
こんな風に陰ながら支えちゃうなんて、大人にだってできることじゃない。
ただのロリビッチかと思っていたところでのこのギャップ。萌え以外のナニモノでもないんですが!?

「――嫌われたかと思った」
「そんなこと、あるわけないだろ」
「先生にキツいこと言っても? テストでいい点取れなくても? 先生のアレ、見ちゃっても? 先生のアレ、触っちゃっても? 先生のを食べちゃっても? ――前の担任を辞職に追い込んでも?」


3時間目 すくすくそだて

胸が大きくなってきたことに悩む美々。
と、りんに好かれている先生がキライになってきた黒。

中学年の担任はけもの道。
たしかに、ロリ巨乳(ノーブラ)な教え子とか、あぶなくけもの道を進むところでしたよね。
なんとなくGTOと比べちゃうこのアニメだけれど、この思春期になりはじめたカラダの悩みってのは小学生特有のもの。
これはなかなか新鮮なエピソードでした。
りんちゃんの行き過ぎてるように見える好き好きアピールも、心の成長に戸惑っている結果だと思えば微笑ましく思えてきます。
(それが「中出し希望」なのは、やっぱりどうなんだろう……)

今回のお気に入りシーンは、(美々ちゃんの3サイズ測定も悪くなかったけど)りんちゃんとの間接キスを先生に奪われた黒ちゃん。
黒ちゃんはかわいいと思うけど、ときどきファッションセンスが理解できない。
フツーに猫耳つけてたりするし。10年前もそんなファッションなかったよ!?
関連記事
category
アニメ [★★★★★]
こどものじかん

ココロコネクト ミチランダム・その2(16、17話)+まとめ

#16 覚悟と氷解

すれ違いが軋轢となり、文研部への嫌がらせという形で現れた結果。
全力でぶつかっていった稲葉と太一に応えるように、伊織はようやく閉ざしていたその心を語る。

「みんなに期待されるような私なんてできないって。周りの人を幸せにして、みんなから愛されるような、私はそんなすごい人間になれないよ……」
「もっとうまくやりたかったけど……」


こういう告白をされたら、慰めたり励ましたりするのが普通だと思う。(実際、太一はそうしようとしてたし)
けど、そうはしないのがイナバちゃんなんだよなぁ。

「知るか馬鹿。誰もおまえがどーなってどうなるとかムチャクチャ興味あるわけでもねーよ! テメーの人生だろが、勝手に好きなように生きとけ!」


他人に合わせるために自分を抑えたり、みんなに認められるために無理したり……。
イナバちゃんの、この激励を必要としてる人って、実はけっこうたくさんいるんじゃないでしょうか。

クラスで浮いてる伊織をフォローするための、太一の「ちょっとやりすぎてしまった!」は面白かった。
そしてそのやり方に説教するイナバもナイス。
っていうか最近のイナバちゃんはすっかりクーデレが板についてきて、もうやだ最高カワイイ……。

#17 心をつないで

4章最終話。
拉致された稲葉を助けに行く文研部員たちと、後日談。

稲葉に助けを求められたとき、伊織は素直に行動に移すことができなかった。
自分になにができるのか、自分はどうすればいいのか――「理想の自分」を諦めた彼女には、取るべき行動がわからなかったから。
けれど、彼女の心が訴えていたのだ。

うまくできなくても、理想通りじゃなくても、それでも肯定してくれる人がいた。うまくやることが人生の目的じゃない。ただ、自分がなにをやりたいか、どうなりたいか、目指すべきところはそこなのに……。


そうして、彼女は「みんなの期待する自分」ではなく「自分のなりたい自分」を目指すことにしたのだ。
それは、自分をイジメてきた女の子と友達になることであったり、(期待されていた)太一との恋愛に区切りをつけることであったり。

もっと自由に。もっと、もっと自由に! 私は――!


ということで、まさかのイナバエンドでした。
イナバちゃんのデレっぷりがマジでハンパなかったので、逆に伊織ちゃんのデレたときが気になってきましたよ!?



まとめ

「入れ替わり」「欲望解放」「時間退行」「感情伝導」という材料を使った、コミュニケーションをテーマにしたマジメな学園モノ。
髪色が黒と茶色しかないあたりで、このアニメの硬派さを感じ取ってもらえれば!

起きる現象自体に目新しさはないものの、「自分は何者で、どこから来て、どこへ行くのか」という問いを浮き彫りにする道具としてはかなり優秀。
キャラクターのルーツがそれぞれ明らかにされて、その上に問題が提示されるあたり、物語に深みが出ているような気がする。
(太一とイナバのルーツはまだかな? これはアニメ化されていないのかもしれない)

この作品の特徴(というか原作者の哲学?)は、「現状の肯定」にある。
このままじゃよくない、変わらなくちゃ――と悩んでいる人に、そのままの君でいいんだ、と言う。
私はいつも、じゃあどういう風に、どうやって変わろうか? と一緒に問題に取り組むようにしていたので、これはかなり新鮮な発想。
これはどっちがいいのかはよくわからないけど、問題の解決にすばらしい方法が見つからない限り、現状を肯定してあげたほうがいいのかもしれない。

まぁ、唯ちゃんの問題を解決する方法は、かなり素晴らしかったけどね!
金的と、「ラブホ行こうぜ!」ね。このあたり、作者のセンスなんだろうなぁ。

会話劇のテンポの良さもGood。
ただ、大事なところがちょっとご都合主義っぽかったかなーと思わないでもない。
菜々に会いに行ったら本当にすぐ会えた青木とか、昏睡状態になるために不良に殴られる太一とかね。

私の評価は、★4・秀作評価。
恋愛以外のコミュニケーションをテーマにしているということで、「俺ガイル」と似たような雰囲気を感じる。
作品自体は甲乙つけがたい。私はコココネのほうが好みです。

ちなみに、私のお気に入りエピソードは「キズランダム」。
最終話、号泣しちゃうイナバちゃんで神回認定です!
関連記事
category
アニメ [★★★★☆]
ココロコネクト

ココロコネクト ミチランダム・その1(14、15話)

#14 壊れてゆく日々

OVAの4章「ミチランダム」の事件は、感情伝導。
サトラレと違うのは、伝わるのは5人のなかでのみであり、伝わる相手とタイミングがランダムであること。
ついでに誰に伝わったかの自覚もあるらしい。

サトラレ章ということで、今回のヒロインは当然のごとく永瀬伊織嬢。
場と相手に合わせてキャラを作ってしまう彼女が、最も外面と内面のギャップが大きいキャラクターなのだから。

そして、空気を読んで外面を繕っても、感情伝導で内面が露わになってしまう。
ならば外面を繕う必要などあるのだろうか?

そうして、永瀬伊織は壊れていった。


ところでこの感情伝導、話が盛り上がるようにピンポイントに伝わるべき相手に伝わっていたけど、これをふうせんかずらがDJのごとくリアルタイムに操作してるんだとしたら、アイツどんだけやる気あるのっていう話。
ヤバスギでしょwww

#15 なにも見えてない なにもわかってない

伊織と世界のあいだに広がっていく溝。

空気を読んでキャラを作ってきた彼女だけれど、この現象に合わせた「感情伝導が起こっても今までのイメージを保てる永瀬伊織」というキャラクターを作ることに失敗した。
だから、もうキャラを作ることをやめたのだ。

4人は「伊織が普通じゃない、元に戻ってもらうにはどうすればいいんだろう?」と悩んでいたが、それはまったくの的外れ。
この愛想なしの冷たい女の子が「本当の永瀬伊織」なのだから。

「元に戻るもクソもないよ。唯はなにも見えてない、なにも気づいていない。唯だけじゃない、みんなそうだ。みんな、本当の私に気づいていない」
「もう私、疲れちゃったよ……」


誰だって「私のことわかってくれない」とか言いたくなることはある。
けれどよくよく冷静になって考えてみると、本当の自分をわかってもらう機会なんてなくて、そもそも「本当の私」を知りたがる人間なんていなくて、なら誰も本当の自分を知らなくってもあたりまえじゃん! となるのだ。
でもまぁ、伊織ちゃんみたいなワガママを言いたくなるのが若さの証なんですよね、わかります!
関連記事
category
アニメ [★★★★☆]
ココロコネクト

ココロコネクト カコランダム(11~13話)

#11 気づきを与えられて始まったという話

3章での事件は、時間退行。
いきなり子供に戻ってしまうという、口リ方面の人にはたまらない現象です。

14歳の伊織のあざとさも、11歳の唯の無邪気さもよかったけど、それより幼稚園児なイナバの天使ったら!?
私も一緒に萌え死ぬかと思った……。

さて、この現象は、時間退行している最中の記憶はないものの、戻ってからその当時のことを鮮明に思い出せるようになるのだという。
そこでスポットが当たるのは、今まで唯LOVEまっしぐらだった青木の「なぜ唯が好きなのか」という問い。

「俺、唯のことが好きだよ。でもたしかに昔は菜々のことが好きだった。でも、じゃあ俺はいつ菜々への好きを忘れたんだ? それは消えてるのか? それともまだ残ったままなのか? なぁ太一、人を好きになるってどういうことなんだ?」


青木は唯を子供の頃に好きだった女の子と重ねていたのかもしれない。
その事実に行き当たったときの唯の動揺っぷりが、なんだかとっても青春ですね!?

#12 雪降る街へ

唯にとっての過去の象徴・三橋さんとのいさかいと、青木の「人を好きになるということ」。

青木は過去の自分と現在の自分の違いを整理するために、過去の女の子の現在に会いに行く。
そうして得られた結論は、平たく言えば「昔は昔、今は今」ということ。

「俺、やっぱり菜々が好きだった。あの頃の気持ちを否定なんてできない。だってさ、あの時の自分は全力で生きていたから。でも俺は今だってもっと全力で生きてる。だから今の自分の気持ちも否定しない。俺は昔、西野菜々が好きだった。そして今の自分は桐山唯が好きだ」


言葉にしてしまうとぼやけてしまうけど、感覚的には納得できる。
たぶん、青木の「中学生の頃に死んだクラスメイト」のエピソードが効いてるんだろうなぁ。
(西野さんにすんなり会えちゃうご都合主義は、さすがにちょっと気になるけども)

そうして過去に向き合って前へ進んだ青木を見て、唯も心を決める。
男性恐怖症になったこと、空手を辞めたこと、三橋さんとの約束――自分の過去から逃げることをやめ、立ち向かう勇気を得たのだ。

「ずっと負けず嫌いだったはずなのに、いつから負けてもなんとも思わなくなったんだろう。自分の価値なんて、自分で勝ち取るものじゃない」


#13 この五人がいれば

3章「カコランダム」最終話。
子供時代に端を発する永瀬伊織の家の事情。

伊織は人一倍、後悔の多い過去を持っていた。
それはつまり「今もうまくいっていない」ということでもある。

「永瀬さん。やりなおしたいですか」


少し前の伊織なら、ふうせんかずらの提案にうなずいていたかもしれない。
けれど、過去があるからこそ現在がある――唯と青木を見ていて強くそう思った彼女は、その提案をあっさり蹴るのだった。

しかし、ふうせんかずらが「もうどうにもならない」と言っていた家庭環境が、ずいぶんあっさりどうにかなってしまったよ?
伊織とお母さんの目指すところが一致していなかったからうまくいってなかっただけで、それを合致させたら良かったんです! っていうお話なのかな。
関連記事
category
アニメ [★★★★☆]
ココロコネクト

ココロコネクト キズランダム・その2(9、10話)

#9 止まらない止まらない止まらない

「本当に失くしたくない大切なもの」を認識した結果。

太一と伊織と青木は、5人が集まる文研部が一番大切で、それを守るためなら傷つけあうことだってある――そういう共通認識を得て、仲直りをする。
たまにはケンカすることだってあるよね、だって友達だもん。そういうことです。

そして、傷つくことから逃げていた唯を、青木が口説き落とす。
あれだよね、青木みたいな親友キャラが恋愛方面に活躍しちゃうシーンってギャルゲーじゃ絶対に見られないからね、ちょっと感動的だよね!
口説き文句が「だから俺とラブホに行こう!」っていうのも、青木らしくって非常にナイス。

さて、問題はこの章のメインヒロイン、稲葉姫子。
彼女にとっての大切なものは、文研部の他にもう一つあった。
手に入れようとしてしまえば今まで築いてきたすべてをぶち壊しにしてしまう爆弾。
最初の欲望解放で自覚させられ、けれど見ないふりをするためにずっと大切だったはずの文研部から逃げていた、それは。

#10 それを言葉にするということ

「ねぇ、どうして……? イナバんも、太一のことが――好き、なの……?」


2章「キズランダム」最終話。
欲望解放で明らかになってしまわないよう、ひた隠しにしていた稲葉の「本当に失くしたくない大切なもの」。

稲葉姫子にとっての文研部は、生まれて初めての居場所で、生まれて初めて手に入れた仲間だった。
最初は、唯と青木、伊織と太一がくっつくのがベストだと信じていた。それが一番丸く収まると。

けれど――そのうち、稲葉の中にも太一への恋心が生まれてしまっていた。
それに気づいた時にはすでに手遅れ。伊織と太一の仲を推してしまった手前、そこに自分が割り込むなどという選択肢が取れるはずがない。
そして、自分の想いに気づかれるわけにもいかなかった。
「イナバん」は強くてなんでもできるクールビューティであって、そんな矛盾だらけのダメ人間ではないのだから。

「大好きだよ、イナバん。本当に大好きだよ。わかってくれないのなら何度でも言うよ。私はどんなボロボロのイナバんでも好きだよ」


そうやって自分を卑下していた稲葉を、しかし伊織は全肯定する。
伊織がこう言えたのは、ひょっとしたら太一のおかげなのかも。
イナバを友達だと思う伊織の気持ちは間違いなく伊織自身のものだったし、自分を見失ってどうしたらいいかわからなかったときに手を差し伸べる方法も伊織は知っていたのだから。

「私は……私は、ずっと誰かにそんな風に言ってほしかったんだ……」


---

イナバにとって皮肉なのは、欲望解放とはまったく関係ないところから本心を勘づかれてしまったところ。
オンナの勘って本当にスゴイですよね!

そして、これが「ハーレムの作り方」なんだなぁと感心する回でもある。
親友だとか、ライバルだとか、女の子同士がそんな風に相手を尊重できるような関係性のとき、ルートは同時進行できるんですねえ!
なるほど、非常に勉強になりました。

そんな私の一番のお気に入りシーンは、無事だった太一を見て号泣するイナバ。
好きな人が無事だった安堵、好きな人がそこにいる嬉しさ、自分の気持ちに素直になってもいいことに気がついた幸せ。
赤子のように泣きじゃくる彼女は、いま本当に生まれ変わったのです!
関連記事
category
アニメ [★★★★☆]
ココロコネクト

ココロコネクト キズランダム・その1(6~8話)

#6 気づいた時にはまた始まっていたという話

2章は「欲望解放」という現象のお話。
ある時突然、その時したいと思ったことが自制できなくなる。
結果、青木と唯が補導されたり、太一と伊織が互いに対する想いが抑えきれなくなったりした。

「まぁ、見方によっては皆さんの本当の姿を探すお手伝いになるかもしれませんねぇ」


「自分自身」がいまだに曖昧なものに感じている伊織にとっては、これをチャンスと捉えてもいいかもしれない。
けれど、今回一番キツいのは稲葉だろう。
彼女は未だに他人を信用していないわけで、そんな相手に自分の本心をさらけ出すということは、裸を見せるよりも辛いことになるかもしれないのだから。
(実際に見せちゃったから更に辛いわけですけどね!?)

#7 バラバラと崩れる

唯を軸に崩れていく5人の日常。

唯は「女の子に絡んでいる男を殴り飛ばしたい」という欲望解放の結果補導され、引きこもっていた。
彼女にとっては男性恐怖症だった自分がやったことよりも、自分の中にそういった欲望が眠っていたことにショックを受けていたのだ。
いつまた誰を傷つけるかわからない、だから誰にも会いたくない――

けれど、その唯の自分本位な行動が他の4人を危険にさらしていることも事実。
事実、伊織は唯のことを詮索してきたクラスメイトに欲望解放でキレてしまっていたし、メタ的なことを言えば、現象から逃げている唯のせいで他の4人がもっと面白いことにされるかもしれない――
稲葉は唯に対し、それを強すぎる口調で指摘し、責めてしまう。

「……すまん、唯。ここまで言うつもりはなかった。欲望解放でどうにかなってたんだ……」
「でも、イナバんはそう思ってるんでしょ……」
「…………」


この現象は、誰しもが腹の底に隠している本音をさらけ出すことが一番の目的なのだ。
人は本音と建前を使い分けて人間関係を構築している。
それができなくなると、人は人を傷つけずにはいられない。
なぜなら唯の言ったことは真実だったから。

#8 そして誰もいなくなった

皆が互いを思いやった結果、文研部が空中分解する。

唯をこのままにはしておいていいとは思わないけれど、話し合えばまた傷つけてしまうかもしれない。
稲葉も唯を傷つけてしまったことで傷ついていたし、太一や青木もそうだ。
そうやって互いを傷つけ合うことを嫌った結果、5人はバラバラになってしまう。

まぁ私がコミュ障なのも、言ってしまえばこれが理由。
私はなかなか委員長やセンセイみたいに考えることはできなかったし、そもそも痛いことってキライだし!?

「私は人って傷つけあうものだと思ってるけど」


ところで委員長、クラスの愛と平和を守るなら、班分けは偶数のほうがいいんじゃないでしょーか!
5人だとほら、なんか一人あぶれちゃいそうかもって!?
関連記事
category
アニメ [★★★★☆]
ココロコネクト

ココロコネクト ヒトランダム・その2(4、5話)

#4 二つの想い

伊織と稲葉の抱えているもの。

まずはイナバの場合。
大げさに言うと「人間不信」、平たく言えば「心配性」。
他人とは一線を引いて付き合っていたのに、入れ替わりによって強制的にその線を越えさせられ、混乱していたのが彼女だ。
他人が自分になっていることなんか受け入れられないし、それを不安に思ってしまう自分のことも受け入れられない。
なればこそ、他の4人も自分のことを受け入れられないに違いない――と。

イナバを最も後ろ向きにさせていたのは、この問題がトラウマや幼少期の家庭環境などといったわかりやすい「原因」が存在しないことだ。
なにかのせいにできない、先天的な自分の性向だと認識していたからこそ、解決方法がわからずに絶望してしまったのだ。

しかし、自己犠牲系主人公である太一は、自分の弱み(だと自分が思い込んでいるソレ)を先に開示する。
イナバがそれを受け入れると信じていたからだ。
それをもって、イナバの弱みも皆に受け入れられると説得しようとしたのだ。
この件の私の感想は、イナバちゃんとまったく同じだ。

「こんなネタを告白するのもアホだし、これで説得できると思ってるのも、こんなこと聞いても大丈夫だと思われてるのもアホだし、なにより――こんなことで心が動かされてるのがアホだ……」


さて、問題は伊織ちゃんのほう。
幼少期から家庭環境に問題のあった彼女は、家を守るために自分自身を犠牲にし、相手の望む自分を演じ続けてきたのだ。
しかし、いざ演じる必要がなくなったとき、彼女には「本来の自分」がわからなくなってしまっていたのだ。

「人格としての私はもうほとんど見失われてるのに、身体が入れ替わって、それさえ曖昧になって、そのうち誰も私を私と気づいてくれなくなって、私自身にもわからなくなって……そんなふうにして、私はこの世から消えてしまうんじゃないかな」


太一は、特に根拠を示さずに「永瀬を見失ったりしない、俺を信じろ」と言っていた。
たぶん伊織ちゃんは空気を読んでうなずいた。
個人的には、自分を演じなくて済む相手と一緒に、少しずつ好きなもの・嫌いなことを見つけていく――というようなやり方が無難かなーっと思うんだけども。

#5 ある告白、そして死は……

太一を試す伊織と、ふうせんかずらに命の選択を迫られる5人。

伊織は、太一と自分をくっつけようとする稲葉の思惑に乗っかり、稲葉と入れ替わっているフリをして太一に問う。
自分をどう思っているのか。そして「本当に、どんな私でも見つけられるのか」と。

前話での私の提案は、伊織が納得する形でゆるやかに状況を好転させていく――だった。
けれど、太一のやり方は違う。現状をすべて肯定した上で「そんなおまえが好きだ」だった。
なるほどなぁ、だから私はモテないんですね!? 納得しました!!

そこからの急転直下の展開は見どころアリ。さすが1章最終話。
伊織ちゃんとのファーストキッスは相当な切なさでした。

個人的なお気に入りは、伊織の身代わりになる提案をした太一と、その自己犠牲精神を責める稲葉のくだり。

「犠牲になられる方の気持ちを考えたことがあるのか! おまえは他人のことを考えていそうで、本当は自分のことしか考えてない! 正真正銘の自己中野郎だ!」
「悪いかよ!? そうだよ、俺は誰かが目の前で傷つくのを見るのが嫌なんだよ! だから俺は誰のためにやってるんでもない、俺のために自己犠牲野郎をやってるんだ」
「……そうか。やっぱりおまえはおかしいよ。おかしいが――優しい狂い方だな」

関連記事
category
アニメ [★★★★☆]
ココロコネクト

ココロコネクト ヒトランダム・その1(1~3話)

流し見したけどもう一周して記事を書きたくなったアニメシリーズ



#1 気づいた時には始まっていたという話

仲良し5人組(♂2、♀3)の高校生に起こる、中身が入れ替わっちゃうお話の「起」。
初回では、5人それぞれのキャラクターの「表」が印象付けられる。

八重樫太一は、まぁラノベの主人公らしい、ちょっと感情表現の薄めなツッコミ役。
青木義文は、主人公の親友キャラらしい、ひょうきんなお調子者。(ヒロインの一人を好き、っていうのはちょっと珍しいかも)
稲葉姫子は、クールビューティなツッコミ役。
桐山唯は、イマドキの女子高生っぽく見えて、実は一番ピュアなヒロイン。
永瀬伊織は、たぶん「妹にしたいランキング1位」系のノリのいい人気者。(なんだけど、伊織ちゃんだけちょっと家庭環境に不満がありそうな暗い描写がキニナル)

冷静な常識人であるイナバが「入れ替わり」を認めるまでのプロセスは、私みたいな屁理屈が上手な人間に対しても十分な説得力。
っていうか、やっぱり女の子に入れ替わっちゃったときに最初にすることって「おっぱいを揉む」なんですねぇ!
そして伊織ちゃんってば、あんな幼い雰囲気出しときながら意外とおっぱい大きそうな!?(ギャップ萌え)

#2 なかなか面白い人間達

入れ替わりの黒幕「ふうせんかずら」の登場と、入れ替わりによる問題点あれこれ。

ふうせんかずらはいろいろ説明した体を取ってはいるが、つまりは「なにも説明しない」というスタンスを5人(と、我々視聴者)に明示しただけ。
まぁこの物語は、入れ替わりの細かい仕組みやらなんやらについて掘り下げたいわけじゃないしね。
入れ替わることによる5人の人間関係の変化が主題なんだから。

ということで、入れ替わりでまず最初に気になるのが「トイレ問題」。
まぁ実際ね、異性のカラダは気になるものではあるけれども、そこで実際に行動に移したら信頼関係が崩れちゃうからね。
この問題は互いの信頼がなくちゃ乗り越えられないもの。
という共通認識を得た横で、伊織ちゃんはすでに立ちションできる事実。適応力高すぎだろ……。

というような表面上の問題点も見せつつも(なぜか別人のようなオーラをまとっていた)伊織ちゃんから提示されるテーマ。

「ここで永瀬伊織から太一へのクエスチョン・ターイム!
 私たちは暗黙のうちに魂とか意識とか人格というもので以って“私たちは私たち足り得る”と判断しています。それはいま青木の身体に永瀬伊織の魂が込められているこの存在を永瀬伊織として認める、ということです。ですがその魂や人格と呼ばれるものは触れることも視認することもできません。ですから普段の我々は身体で以って、その人物はその人物である、と判断しています。つまり、身体というものは我々にとって絶対の拠り所となるものなのです。しかしその身体が、たとえば人格入れ替わりで曖昧なものになってしまったら――我々は我々として存在し続けることができるのでしょうか?」


#3 ジョバーとローブロー

「みんながやりたくないなら俺が引き受けるしかないだろ? そうしたら誰も嫌な思いをしなくてすむから」


太一の自己犠牲精神と、唯の男性恐怖症。

こういう主人公のスタンスはあんまり好みじゃないけど、それでもきちんと行動して結果が出せているのはエライ。
ふっきれて元気になった唯ちゃんを見ていると、私まで嬉しくなるもの。
唯ちゃんスキーな青木くんからしたらフクザツだろーけど!
(っていうか、こんな個人的な付き合いをしたら親友の恋路のジャマになるんじゃ、とかは……まぁ考えないんだろうなぁ、この主人公は。だから自己犠牲野郎なんだよなぁ)

「こんな人格の入れ替わりにも、いいことってのはあるもんなんだな……。私には破綻しか見えないってのにな……」

関連記事
category
アニメ [★★★★☆]
ココロコネクト