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あきゆめくくる キスルート

あきくる、正ヒロインの3人目は、「人間外」な毒舌系ロリっ娘・土織キス嬢を攻略。
このゲーム随一のツンデレヒロインでもある。

CVは、沢澤砂羽こと桐谷華。
野々宮藍(春季限定ポコ・ア・ポコ!)、真鍋計(あえて無視するキミとの未来)といった伝説の残念系ヒロインをはじめ、あずま夜(はつゆきさくら)、小太刀凪(大図書館の羊飼い)、クルル(ワールド・エレクション)等々でもお世話になっている、私のお気に入り声優さん。
はっちゃけロリボイスな演技は、いい感じにぶっ飛んでる土織さんのキャラにぴったりだと思います!

ウィルスによる改造人間であるキスの脳では、スパインという物質が作られ続けることにより、PCでいうところの「メモリー」が永遠に増え続けるような現象が起きているらしい。
その容量は、宇宙を丸ごとシミュレーションしてしまえるほどだとか(!)。
そんな「人間外」な彼女のお話は、恋そのものにスポットを当てたラブコメ。

---

「宇宙の終わりについて知ってる?」


ビッグバン以降膨張をし続けている宇宙と同じく、キスの頭の中にも空白が増え続けている。
ビッグリップ現象――宇宙の終わり方のひとつと同じことが、キスの頭の中でも起ころうとしていた。

ビッグリップは、宇宙の膨張速度が一定速度(光速)を超えることで、すべての物質が形を保てなくなり、素粒子レベルで崩壊する現象のことである。
それを防ぐには、膨張速度を抑制するような大きな重力が必要なのだという。
頭の中がどんどん間延びしていくような恐怖のなかで、キスは思う。
広がりたい。恋をしたい。

「覚えておいて……」
「きっと、恋は重力だってこと」


---

ストーリーそのものはシンプルではあるけれど、キスの女の子的魅力と、世界設定についての謎解き要素が絡まりあい、やや複雑なお話になっていた。
そもそも、ワスプさんとの関係性が、柚月ルートとは違う。
キスがワスプ化したのは、キスの空白にワスプさんが入り込んでしまったせいかと思ったのだけれど、そうじゃなかったし。

キスという人格は、ウィルスから作り出されたもの(現在の観測により、過去が決定される)。
だから、空白の存在であるワスプさんにドゥルキスを「感染」させることにより、死から逃れようとした。
主人公のワスプ化は、キスに感染された主人公が、自分の肉体をキスに譲り、ワスプさんを自分にしようとした――と、たぶんこういうこと。たぶん。

そして、今回のルルランは、なぜかループから脱出していた。
うーん、歩ルートとの共通点、柚月ルートとの違いはなんだ?
よくわからんですよー……。

しかし、キスの唐突なデレの破壊力ったらなかったね!
初エッチのときのキスちゃんはちょっと頭がおかしくなっちゃってたけど、こっちの頭までおかしくなっちゃいそうだったもの。
これぞ正統派ツンデレです。間違いない。

……すみっこのゲームで正統派なんて言葉を使う日が来るとは思わなかったよ!?

「ん~。まぁ、いいでしょう。みんなでお弁当を楽しく食べて、おいしい、おいしい、と言い合うぬるいラブコメも世の中には多いですからね。ケッ」

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ゲーム [★★★★☆]
あきゆめくくる

あきゆめくくる 柚月ルート

あきくる、メインヒロインの二人目は、エロス担当な天然ピンク・小高柚月嬢を攻略。
天然エロスのくせに「保持者は去勢すべき」というセンセーショナルな信念を持っているという、ヤマアラシのジレンマみたいなヒロインである。

CVは、杏子御津。
東雲希(はつゆきさくら)、青海衣更(恋と選挙とチョコレート)、九鬼紋白(真剣で私に恋しなさい!)等々でお世話になっている声優さん。
この人の声は久々に聞いたけど、舌っ足らずなとろけるボイスはやっぱりかわいい。

柚月ルートでスポットが当たるのは、去勢ではなく、WSPさんの正体について。

---

もし、WSPさん達を人間の姿に戻して、救うことができたなら、人を殺した、という罪の意識を自覚できるかもしれないって。
これだけの人を救えたという実感があれば、これだけの人を殺したんだってことを実感できるかも。
実感したいから、私を取り戻したいから……。
「だから、私はWSPさん達を救いたいの……」


「保持者」としての能力を用いた歌声で、200人以上が死ぬ事件を起こしてしまった――
その罪悪感から、柚月は去勢を考え、ワスプを救いたいと願うようになる。

ラブコメをはじめたのは「ワスプに楽しい雰囲気を伝えることで、新しい可能性を与えるため」。
そして、ラブコメもといエロコメを経て、ワスプに変化が見られる。
ループから抜け出し、意思疎通ができるようになるのだ。

しかし、その結果、ワスプの正体も明らかになる。
なんと、彼らは人間の可能性の残骸を乗っ取った宇宙人だったのだ(!!)。

彼らは(地球上の生物と同じように)生殖を行いたいという意志を持つ。
その過程では、もちろん他者を攻撃する可能性もある。
ならば、人間の歴史にあったように、侵略者は排除するしかないのだろうか?

「ちゃんと考えようよ、ちはやくん。……私達が始めたラブコメなの。私達のラブコメでこうなったんだよ」
「だから、最後までちゃんとラブコメをしようよ。みんなを殺して終わりなんてラブコメは聞いたことないよ。そんな尖ったラブコメは土織さんだって否定すると思うの」
「ラブコメを続けるべきだと思うの! それにラブコメって葛藤だと思う!」
「わっ、私だって……パンツをはかない時は悩んだの。ちはやくんを好きになる時だって悩んだの。去勢のことだって。……おもしろく葛藤しようっていうのがラブコメだと思うの」


そうして、彼らは自身の意思と覚悟を持って、ラブコメを続けることを選択する。
幸せになってはいけなかったかもしれない自分たちが、幸せになる覚悟を決めたように。

「私が私だ……」


---

しかしまぁ、歩ルートほどではなかったにせよ、ゆずたんの織り成すラブコメもすさまじかったなぁ。
露出狂となって野外オナニーにふけってしまうくだりでのテキストには、感動すら覚えるほどだったよ。

ところで、ループしなくなったのはワスプさんだけなんですね?
歩ルートとは違い、街全体の量子的可能性は死んだまま。

とは言え、歩ルートでの出来事だったはずの腕もぎりが今回も発生していたし、ここって並行世界っぽい?
なんだか土織さん(別人格)が言ってた、世界シミュレーション説が現実味を帯びてきますね?
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ゲーム [★★★★☆]
あきゆめくくる

あきゆめくくる 歩ルート

あきくる、メインヒロインの一人目は、幼馴染な伊橋歩ちゃんを攻略。
「~~だわ」な口癖は、はるくるの静夏にそっくり。
こういう子、好きなの?

CVは、有栖川みや美。
狭霧紫穂(なつくもゆるる)、風戸依瑠(この大空に、翼をひろげて)等々、結構お世話になっている声優さん。
だけれど、今回のみや美さんは、あまり好きじゃないほうのみや美さんだった。
なつくるの紫穂のときはめっちゃお気に入りだったんだけどな。
ジブリール4の葵ちゃんのときみたいな、ちょっと無理しておしとやかさを演じようとしているところが気になったかも。

---

「――わたし達は蕾の状態で刈り取られたんだわ」


保持者と非保持者との「闘争」を指揮してきたリーダーだった彼女のお話は、彼女の犯した罪に科された「呪い」について。

「保持者」に限らず、特出した才能を持つ人が「為すべきを成した」結果に後悔する話は、ままある。
(キラ☆キラのきらりも、そのことに悩んでいたと思う)
歩の場合、他人の感情を把握し導くことに長けていたから、必然的にリーダーになった。
その結果、知っている人、知らない人、大勢が死ぬことになる。

「どうして? どうして、わたしは生きているかしら? みんなを死地に向かわせておいてわたしが生きてるなんて……」
「……そんなの絶対に間違っているわよね?」
「わたしのせいでこれ以上、誰かが死ぬなんて……。そんなのもう耐えられない。どうしてこんなことに……。わっ、わたしは……もう限界だわ」


歩の「呪い」は、帰還兵のPTSDと言われるものと同じだ。
主人公が偏執していた「膝から流れる鮮血」の描写は、彼女の心の傷そのもの。
そのPTSDをサトリに利用され、歩は過去を変えたいと願う。
闘争が終わった日に自殺するために、過去に戻りたいと願うのだ。

「わっ、わたしは! わたしはただ、ただ咲きたかっただけだわ! 蕾のままで終わりたくなかっただけだわ! その結果が……。ちはちはの言う通りなら、わたしはやっぱり死ぬべきだわ」


そうして、歩は過去へと戻る。
しかしそれはサトリの作った「運命改変装置」によるものではなく、主人公の能力によるもの。

主人公は「脳が機能を停止しても意識を保つことのできる」不死身の肉体の持ち主。
彼の意識=心は、彼の肉体の外にあるのだ。
彼は肉体の一部を物理的に世界と同化させる(ことを観測する)ことで、精神的にも世界と同化できるようになった。
だから宇宙のどこかを飛んでいる過去も観測できるし、その観測結果によって世界を変えることだってできる。
(この要素は、たぶんなつくるとリンクしている。光人間的な意味で)

そして、主人公は闘争が終わる日の歩に――一緒に死のう、そう誘う歩に言うのだ。

「僕らは後悔する。だけど後悔して生きて行かないか?」
「いいか、よく聞けよ。どんなにつらくても僕らには――ラブコメがある」


このゲームをやってない人にはまるで意味不明なセリフだろう。
これほどまでに頭が悪そうなセリフで、しかしあれほど感動的なシーンが存在できるこの世界の可能性に、私は震えた。
そう、愛とは育むものであり、恋に努力してこそラブコメが成立するのだ。

「僕らがちゃんと生きていくにはラブコメが必要なんだ。好きであることに努力できたら、きっと乗り越えられる」


このセリフの正しさは、これまでの歩ちゃんが証明している。
主人公に女の子として意識してもらいたいがためだけに、マンコを見せることを決意してノーパン登校を決行した歩ちゃんが!
なのに主人公には見せられないまま、なぜかさおりんにびしょ濡れマンコを見られてしまった歩ちゃんが!
そして、まんチラどころかぱいチラまですることになってしまった歩ちゃんが!
嗚呼――過去にこれほど身体を張ったギャルゲーヒロインがいただろうか?

そして、ループから抜け出したルルランで、今の歩ちゃんなら、笑顔で言えるはずなのだ。

「ホント、ラブコメって地獄だわ」


---

歩ちゃんが繰り広げてきた闘争のエピソードに興味があったけれど、そこは期待外れ。
けれど、歩ちゃんの感情がさらけ出される「いつ転向した?」からのくだりは神がかっている。
そして、個別ルート冒頭のノーパンエピソードはマジでヤバスギですね!?

なぜループから脱出できたのかは、次回以降にわかるはず。たぶん。
次回、柚月ルート。
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ゲーム [★★★★☆]
あきゆめくくる

あきゆめくくる みはやルート

2016年12月枠その1は、「あきゆめくくる」をチョイス。
☆4「はるまで、くるる。」、☆3「なつくもゆるる」をリリースしている、すみっこソフト四季シリーズ第三弾です。

すみっこソフトは、毎回SF色の強いストーリーを採用してくる。
そっち方面にあまり強くない私は、特に難解だった前作・なつくるの感想に「SF要素がないキャラゲーだったとしても、評価は変わらなかった」とか書いた気がする。
そんな今作こそ、満を持してのラブコメ(量子力学的)なのだから、もうやらないわけがないよね!

……か、勘違いしないでよね? 別に私はすみっこファンなんかじゃないんだから!
このブランドのシナリオライターをちょっといいなって思ってるだけなんだからっ!
ギャグシーンから才能がほとばしってるなって思ってるだけなんだからぁっ!!

---

「あの青いのは、人間の可能性の残骸。
 量子爆弾は可能性を壊す爆弾だわ。
 可能性を殺されたから、この街は同じことを繰り返すことしかできなくなったのよ。つまり、ループしている、ということね」
「それじゃ、僕達もループに巻き込まれることになるのか?」
「違うわ。だって、わたし達は可能性を奪われてはいないのだから。
 まぁ、わたし達は可能性を奪われたわけだけど、そういう次元の話ではないわ」


時は近未来。
遺伝子操作によって人間離れした能力を持つ(持たされた)主人公とヒロインたちは、政府によって閉鎖都市ルルランに隔離されることになった。

ルルランは量子爆弾の誤爆により、可能性が死んだ街。
主人公たちの他には、ワスプと呼ばれる人間の可能性の残骸が、ひたすらに同じ一日をループし続けているのだ。

そんな狂った街で、量子的に可能性を殺された人間を救うために、社会的に可能性を殺された主人公たちはラブコメをはじめるのだった!

---

とりあえずは、サブヒロイン枠な妹様・原島みはや嬢を攻略。
妹スキーな私は、今まで結構な数の妹さんたちと仲良くしてきたと思うけれど、その中でもこの妹はとびきりだ。
とびきり狂ってやがる。
どういう生き方をしてきたら、ここまでブラコンをこじらせてしまうんだろう?

残念ながら、そのあたりの詳しいエピソードが語られることはない。
いろんな状況から浮き彫りにはしてくるのだけれどね。
そして、妹ちゃんとの日常シーンもないので、主人公と妹とが想いを通わせるシーンに、やや説得力が欠けていたような。
とは言え、こんな妹ちゃんに日常的に絡まれていたらとてもマトモなギャルゲーになるとは思えないので、もうどうしようもないですね?

まさに天災。
そんな形容がふさわしい、疾風怒濤な妹ルートでした。

次回、歩ルート。
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ゲーム [★★★★☆]
あきゆめくくる

Re:LieF ~親愛なるあなたへ~ まとめ

シナリオ

取返しのつかないことは、たしかにある――
フラテルニテ」のレビューに、私はそう書いた。
しかし、どんなことも一つの間違いのせいでいきなり「手遅れ」になってしまうわけではない。
多くの場合、ミスにミスが重なって分水嶺を越えてしまい、取り返しがつかなくなってしまうのだ。

この物語のテーマは、「取り返しのつかないことになる前に、やり直す方法」だ。

結局のところ、これは私が私をどこまで信じているのかという、信頼性の問題なのだ。
私は友達を作るより先に、自分との信頼関係を築けるようにならなければいけない。


人生につまづき、立ち止まってしまった人の抱える問題は、つまりはこれだ。
反省はした。練習もしたし、もう二度と同じ失敗は繰り返さないと誓った。
それでも新しい一歩を踏み出すことができないのは、「自分は変わったと信じている自分自身が信じられないから」だ。

そんな痛がりで臆病な私たちが、自分を信じるために必要なもの。
ユウが女の子のすべてをかけて、主人公にわかってほしかったこと。
日向子は、それをこう言った。

「司くんに必要だったのは、司くんが安心して過ごせる、居場所だったんだ」


それは幻想の箱庭かもしれない。
優しい女の子の腕の中かもしれない。
傷ついた羽を休め、再び間違ってしまうかもしれない私たちを赦してくれる存在。
愚かな私たちがこの世界で自分らしく生きていくのに本当に必要なのは、そういうものなのだ。

「プレッシャーをかけるつもりはない。無理だってしてほしくない。それでももし、選択に勇気が必要だというのなら、ボクらはいくらだって君をサポートしてあげたいんだ」


---

テーマははっきりしているけれど、それを落とし込む世界観の練り込み方にやや不満が残る。
粗探しをするつもりはないけれど、個人的には「人間とAIとの恋について」というような切り口から、「人間とAIとの違い」ひいては「人間とは何か」というようなお話がほしかった。
私としては、アイとユウが、トトみたいな端末で主人公と一緒に生きていくエンディングがよかったかなーって思うのですが!

テキスト

特にプロローグの日向子視点がすばらしい。
あのエピソードだけなら、☆5評価をつけたいくらい。

視点が主人公になってからはやや曇ったものの、それでも地の文は洗練されてると思う。
「銀の弾丸」のセンスは好きです!

トゥルーエンドの過去回想が読みやすかったのも評価できる。
だいたい回想シーンってダレるものだからね。
なのに、響子とアルファのエピソードは、かなり読ませに来ていた。

ギャグシーンはあまりなかったものの、笑わせに来ているシーンで滑っているものがなかったのはGOOD。
日向子ルートのパンツにまつわるエピソードはピカイチ。

グラフィック

2016年のギャルゲーで一番かもしれない美麗さ。
(FLOWERSはまだやってないので!)

女の子の描き方については下のHシーンの項目に譲るとして、背景の書き込みがパないことには触れておきたい。
「高台から街を見渡す」というシーンってけっこうあるけど、その遠景が一枚絵になることってあんまりない。
たぶん、描くのがすごく大変だからだと思う。
けれど、今作では(そのシーンがこの作品において象徴的な部分を占めているせいもあってか)その一枚絵がきちんと存在するのだ。
あとは島の全体像とかね、そういう細かな作業が光るグラフィックになっている。

Hシーン

各ヒロインごと、2H4CGずつ。
アイルートだけは(ヒロインが二人いたせいか)4H8CG。
全100CGというボリュームから比べると、かなり少な目か。

女の子の可愛さはもちろん、特に写実的な塗りがすばらしい。
微妙な陰影を描く女の子のお腹の起伏具合が、なんともそそりますよ!
そうです、私はお腹フェチなんです!
ユウの騎乗位シーンとか、ヤバスギですね!?

ただ、構図がちょっと斬新なものが多かったような……?
特に流花のシーン。巨乳キャラなはずなのに、彼女のおっぱいが強調されたシーンがなかったのはちょっと寂しいかも。

テキストがあっさり気味なのも、ちょっと残念。
女の子がピー音の入るようなセリフを言うこともなく。
「心を通わせた結果としての儀式」としての体裁が強かったような気がします。
なのに、この画力だからねぇ……なんだかとっても悔しい気持ちです。

音楽・ムービー

BGMがとてもよい。
特に、インストものの完成度が高い。

ボーカル曲は私の趣味とはちょっと違ったですかね。
ただ、OPムービーがとてもよかったことは記録しておきます。
こちらも、10月発売枠その1「空のつくりかた」に並んで、ベストOP集に入る出来でした。

システム

システムは必要最小限。
バックログジャンプがないと不満になってきちゃったのは、ちょっと贅沢なんでしょうか?
あと、ロードするとバックログが全部消えるのも、少し残念かも。

総評

「……君は、あの日、小さな弾丸を手に入れて。引き金を引こうと、必死に必死にあがいてた」
「もっともその引き金は、不運な事故で邪魔されたけど」
「でも、だからこそボクは、ボクたちは、君にこう告げるんだ」
「試してみるんだ、もう一度」
「そこにはきっと、新しい世界が待っているはずだから」


私たちが無意識のうちに本当に求めているものを浮き彫りにしてくれる作品。

問題は、私たちの生きているこのクソみたいな世界に、そんな優しい場所がどこにもないことなわけで。
私の味方になってくれる女の子なんていないし、失敗したらそれでおしまい。
そう、だからこそ私はギャルゲーをやるんです!

究極の癒し系ゲーム・レリーフ。
佳作★4つ、批評空間ベースで80点評価です。
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ゲーム [★★★★☆]
Re:LieF

Re:LieF ~親愛なるあなたへ~ アイルート

4人目のヒロイン、アイちゃんを攻略して、レリーフ終了です。
一応アイルートではあるけれど、ユウとのハーレムエンドと言ってもいいのかも?
ちなみに私はユウちゃん派です!

アイのCVは奥山歩、ユウのCVは涼貴涼。
どちらも同人や抜きゲーに多く出ているマイナーな声優さんかも。
アイちゃんの演技には、ちょっとキレが足りなかったような気も。
ユウちゃんは声に感情の乗らないキャラだったので、よく似合っていたと思います!

---

今まで出てきた謎(無人の第二地区、散らない桜、NPCっぽい街の人たち、等々)は、やはりこの御雲島が「仮想現実」だったせい。
事故に遭い、肉体的にも精神的にも死にかけていた主人公を救うために、この世界は用意されていたのだ。
そして、謎の白い女の子の一人・ユウは、その世界の管理権限を持つAIであり、アイはユウの複製、すなわち妹だった。

ドロップアウトした人たちの社会復帰を目指すための「トライメント計画」だったが、管理者であるユウは、主人公を現実に戻したくないと考えていた。
現実とは理不尽で、不合理で、主人公が生きられる世界ではないと思っていたから。

ももルートでは、その「AIの反乱」をももが止めようとするエンディング。
しかし、主人公の持病と事故の後遺症とのせいか、まだ現実に戻るだけの「一歩」を踏み出すことはできなかった――と、こんなお話のようだ。

流花ルートも、おそらくは似たような感じ。
流花たちは現実には帰ってこられたけれど、昏睡状態の主人公が覚醒するには至らず――といった感じかな。

日向子ルートでは、主人公も戻ってこられたような描写はあった。
ただ、それは「仮面」をかぶったままの主人公のはず。
どちらかと言えば、日向子が救われる、本当の意味での「日向子ルート」だったような気がする。

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「新田くんは、強いから。困難にだって虚勢を張って、仮面をかぶって、私たちにできないことを成し遂げちゃう」
「でもね、それでは誰も救われないんだ。虚勢を張って、仮面をかぶった新田くんに無理をさせることを、今の私たちは望まない」
「かつてのあなたなら、それを平然と成し遂げた。でも、今は迷いがある。そうだよね?」
「一歩を踏み出す勇気っていうのは、踏み出す先が見えていればこその勇気なんだよ。ただ闇雲に、自分の足元さえ見えないままに踏み出す一歩は、勇気じゃなくて蛮勇だ」
「だから過去を思い出した新田くんがかつては踏み出せた一歩目を躊躇するのは、きっと正しいことなんだと。少なくとも私は、そう思ってる」


アイルートは、記憶を取り戻し「弱い自分」を取り戻した主人公が、本当の意味で自分の一歩を選択する話になる。
ざっくり言ってしまえば、過去に果たせなかった、新しい一歩を踏み出すための「約束」を果たすことが、勇気に変わる――そんなストーリーだ。

もはや母性と呼びたくなるほどの無条件なユウの優しさと、恋に焦がれる女の子しちゃってるアイの純粋さは、さすがギャルゲーって感じですね!
ピアノの演奏シーンもよかったし、ビジュアル面がとっても贅沢。

ただ、どうせ「結ばれない恋」エンドにするのなら、「機械が感情を持つ」ということについてもっと掘り下げちゃって、「人間とAIの切ない恋」っぽさを出してほしかったかなぁって思わなくもない。
だって、人だけがいない街でのユウちゃんとの蜜月が、私にとってのハッピーエンドだったんだよ?
なのに、あれってばなんだかなかったことになっちゃってたっぽかったし?
しれっとアイちゃんと付き合いはじめるし、ユウちゃんとエッチした主人公はどこにいったのさ!
私がユウちゃんなら、そりゃもう世界を滅ぼす勢いですよ?
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ゲーム [★★★★☆]
Re:LieF
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