Entry Navigation  [月別アーカイブ]

乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris- メリルルート

乙りろ、2ルート目には、純粋培養なほわほわ系天才少女、メリル・リンチを攻略しました。

メリルルートは、フランス人と日本人のハーフなアメリカ人――という彼女の出自にスポットが当たる。
というか、もうこの設定の時点で「ん?」とはなっていたんだけどね。
そして、りそなルートと比して、こちらのルートが「衣遠が大蔵家総裁と敵対した場合」にあたる。

総裁は衣遠を血族としては認めず、次回の晩餐会にて追放する決意を固める。
りそなルートと違い、遊星りそなと衣遠との間の溝は埋まっていないので、遊星(あるいはりそな)が当主になった後に衣遠に譲渡する――という筋書きは書けない。
なので衣遠は、遊星りそなに対してはパリでの生活を人質に傘下につけ、大蔵本家に対してはメリルというもう一人の血族を切り札として対抗するつもりだった。
とは言え、駿河もアンソニーも遊星メリルの人柄にほだされ、本家に味方する姿勢を取らなかったため、そこまでキナ臭い話にはなりませんでした――というエンディング。

メリルの放逐に、リリアーヌも噛んでいるのかなぁと思っていたら、そんなことはなかったみたい。
本当に、大蔵の当主争いから「メリル」姓の人間を遠ざけるため――という理由だけだったようだ。
りそなルートのときのリリアーヌなら、完全に便乗してメリルの衣装を使わせないようにすると思ったんだけどな。
制作もなんだかするするっと進んで、するするっと本番がきて、あっという間にグランプリを受賞していた。
このへんのご都合主義は、やはりりそなルートと同じ雰囲気。

とは言え、駿河さんと衣遠兄様のキャラは、やっぱりすばらしい。
駿河さんのピュアリズムもきらめいてるし、鋼の心の持ち主かと思われていた衣遠兄様の才能に対する純粋な想いも垣間見えた。
いいよね、こういうの!

しかし、ヒロインであるメリルがあまりにピュアピュアすぎて、女装のネタバレがドスルーされてしまった。
まぁこれも倒錯じみていて悪くはないのだけれど、もしそれを推すのなら、やっぱりHシーンで本領を発揮しなければいけないはず。
なのにこのゲームは、Hシーンまでがピュアピュア~なのでした。
いいんだけどね、もう期待してないし!
関連記事
category
ゲーム [★★★★☆]
月に寄りそう乙女の作法

乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris- りそなルート

「じゃあ最初は名前登録から。僕は小倉朝日。職業はメイド。一度登録したら二度と変更はできませんが、よろしいですか?」
「妹、『はい』を選んであげます。
 ではこちらも兄に倣って登録します。名前はそのまま大蔵りそな。職業はお姫様。一度登録したら二度と変更はできませんが、よろしいですか?」
「学生じゃなくてお姫様なんだ」
「よろしいですか?」
「『はい』。今日から私は貴方にお仕えいたします、姫。そして――
 ――私のご主人様」


ということで、2016年5月発売枠に「乙女理論とその後の周辺」を充てるための「乙女理論とその周辺」です。
月に寄りそう乙女の作法」、略して「つり乙」シリーズ2作目になります。

物語の世界線は、つり乙におけるバッドエンド――すなわち、朝日が男バレして桜屋敷から追放され、衣遠兄様に飼われることになったエンディングの続き。
妹・りそなと再会した主人公は、二人の願いを叶えるため、兄の元から逃げ、フィリア女学院パリ本校へと留学することになるお話。

---

まず攻略したのは、つり乙の感想において私が個別ルートを切望していた、妹・りそなから。
余談だけれど、りそなの発掘した一人称「妹」の魅力ったら、もうね! これは歴史だ。間違いない

そんなりそな嬢のお話は、メインヒロインルートらしく、彼女と彼女の家族、ひいては主人公である彼女の兄についての問題すべてを解決する、いわばグランドエンドを迎えるシナリオ。
この記事で彼女を取り巻くそれぞれに触れることはしないでおこうと思います。ものすごく長くなりそうだし。
けれど、それらすべての問題が、フィリアコレクションという二人の晴れ舞台に集約される構成はすばらしい。

「ここには夢と希望と未来の全てがあるんだ。僕がりそなを支えてみせる。
 僕たちの新しい生活を始めよう」


自己を実現する手段、愛する人と共に歩むことができる道、そして仲の良い家族――
夢と、希望と、未来と――そのすべてを手に入れた二人こそが、花の都にふさわしいパリジェンヌなのでした!

---

さて、シナリオの山場まで持っていく行程も、挿入歌の流れる舞台の演出もなかなかよかったのだけれど、その後の物語の畳みかたがどうにも拙速に感じられる。
パレードする二人を見ただけで、リリアーヌは己の罪を悔い、母は改心し、祖父は「家督を譲る」と言う。
たしかに予定調和な未来ではあるのだけれど、うーん、ちょっと雑すぎやしませんかね?

私のお気に入りは、遊星だと知っていながら朝日を口説く上の従兄弟・駿河。
もう彼こそがこの作品一番のピュアハートの持ち主な気がしてならない。
主人公は言わずもがなのピュアピュアハートだけれど、天然な主人公に比べ、駿河のそれは酸いも甘いも噛み分けた上での純粋さだからね。
危なく落とされそうになりました。マジであぶなかった!
関連記事
category
ゲーム [★★★★☆]
月に寄りそう乙女の作法

Working!!! 12~14話+まとめ

12品目 ワーキング・ガール?

気づいたら女装がデフォになっていた宗太にツッコむ回。
11話の佐藤x八千代のエピローグとして、八千代がワグナリアを卒業した後のチーフに、ぽぷらが内定する回でもある。

突然ですが、山田(兄)を初めて面白いと思いました。
だいたい女装って、モブには気づかれないのが"暗黙の了解(ルール)"みたいなとこあるよね?
普通に気づいてたからね! やるじゃん!

さて、ぽぷらが八千代さんみたいになる覚悟を決めた姿を見て、宗太もなにかを決意していたようでした。
「お胸の話じゃないよ!?」

13品目 まひるの決闘

最終話――と思っていたら、なんか違ったみたい。
それでも、物語は「宗太x伊波」以外のすべてを回収する。

「前に会った時は女装してました。騙しててすみませんでした!」
「……そうか。まひるが嘘をついていたわけじゃないんだ。なぁんだ、よかったよかった、あはははは――
――いいわけないだろう!?」
ですよねー。

ってゆーか、伊波さんの男性恐怖症はもうほとんど治ってるよね。
伊波さんのパンチは、人見知りな女の子がビックリしたときの大げさなリアクションってことでひとつ。

「小鳥遊君、今まですまなかったね。これからまひるの父親として、娘をよろ――
……女装する人はちょっと……」

なんだろう、この世界だと伊波父がマトモな人にしか見えない。

14品目 ロード・オブ・ザ・小鳥遊

「宗太x伊波」を回収し、今度こそ最終話。OVA風の1時間構成です。
ところで――お母さん、宗太はウソをついているんじゃなくて、ただのヘタレなんです!
似ているようでぜんぜん違いますからね!?

おかげで、伊波さんのほうがよっぽど男らしく見える。
少なくとも、自分の気持ちにはずっと素直だったものね。最後にはちゃんと伝えられてたし!
伊波さんマジヒロイン!

そして、八千代さんが持ち歩いていたカタナとか、ぽぷらが新しいチーフになるとか、そのあたりの細かな懸念と共に、13話ではなぜか回収していなかった「集合写真」で〆。
ベタだけど、やっぱりいいよね、こういうの!



総評 (1期の総括を流用します!)

アルバイト系ドタバタ(ラブ)コメディ。
このアニメの長所は、登場するキャラクターを使い切ろうとする姿勢。
キャラの絡ませ方には卓越したセンスを感じる。
1期によくあった「暴力系ヒロインvs煽り系主人公」の構図の作り方とかね!

しかし、ギャグセンスそのものは高くない。
これは個人の好みの範疇になってしまうのかもしれないけれど、「笑いを取るためだけの設定」ってあんまりスマートに思えない。
すぐ行方不明になる音尾さんの奥さん・春菜さんとかね。
もはやファンタジーだからね、あんなの。私はファンタジーは苦手です。

3期あたりからは特に、ラブコメに寄ってくる気配。
これもまた個人の好みなんだろうが、私はコメディ寄りのほうが楽しかったような。
(とは言え、伊波さんには好きな人と付き合ってほしい気持ちもあり、それが実る3期がなかったとしたら、それはそれで不満が残った気がする。むつかしいね?)

そして、これまた人によって正解が違いそうなのだけれど、このアニメのメインヒロインは誰なのか? という問題。
ちっちゃくてかわいい先輩なのか、おっとり垂れ目な暴力乙女なのか、はたまたツリ目のアホの子なのか。
私は、ヒロイン=伊波さん、マスコット=ぽぷら、妹=山田 ということで結論しました。
おっきくておっきくて世界征服をたくらむような子は妹じゃない! でもかわいい!

私の好みは、2期>1期>3期。
評価は★3つ、良作評価です。
関連記事
category
アニメ [★★★☆☆]
Working!!

Working!!! 9~11話

9品目 危険な事情

佐藤さんのことが逆に(?)気になりはじめてしまう八千代さんと、ドMに母親が帰ってくることを知らされる宗太。
ひょっとしたら、3期で初めて伊波さんが人を殴る回かもしれない。あれ、マジで?
知らない人を殴っちゃった罪悪感でボーゼンジシツな伊波さんがとてもかわいい。

「大丈夫なんです、その人は殴られて喜ぶような人なんです!」
「そんな人いないよおっ!!」

赤面しちゃう宗太はかわいくないけど、赤面しちゃう伊波さんはかわいい!!

10品目 その女シズカ

真柴双子と親友になっちゃう梢姉と、帰ってくる小鳥遊母。
影のヒロイン・泉姉の素が見られる回でもある。

「そろそろ浮かれてもいいかなぁ、小鳥遊君に手を握られたこと!
 なんかこう、春が来たー! って感じだよぉ!
 ってーか、もしかして? もしかすると! 小鳥遊君も私と同じ気持ちだったり――!?

………………しないっぽい。」

その頃の宗太、母に伊波さんのことをつつかれ、それどころではないのでした。

11品目 愛と追憶のなにか

佐藤さんと八千代さんゴールイン! の回。
3期も終盤になり、たくさん広げた風呂敷を畳みはじめましたね!
全体的にあまあますぎて、見てて恥ずかしいくらい。
なぜか店長がお母さんみたいになっていたり、八千代さんが唐突に籠の鳥みたくなっていたりしたのは謎だったけれど、キャベジンが手放せない佐藤さんにはわろた。

そして、唐突に宗太がことりちゃんに変身していた。
こんがらがった伊波さんとの関係を解きほぐそうとしたらしいのだけど――

「その……迷走してない?」
「……。迷ってもゴールできればいいんです!」
「そ、そうだね! ごめん!!」
関連記事
category
アニメ [★★★☆☆]
Working!!

夏ノ鎖 まとめ

2016年3月発売枠のもう一本は、「夏ノ鎖」。
CLOCKUP謹製の、シンプルなJK拉致監禁屈従モノです。

ちなみに、3月発売枠としては「あけいろ怪奇譚」もプレイしています。

---

青春をこじらせた陰キャが、元クラスメイトでバイオリニストの卵な黒髪ロング美少女を監禁しちゃう――という、王道のストーリー。
こういうお話ってかなりありがちだよね。マンガとかCG集とかでもよく見るし。

けれど、ひたすら迫力がすごい。

 これも何も全て、お前が抵抗するからだ。これは躾だ、俺が支配者で、お前は奴隷なんだ。
 いいか?? いいよな?? わかったな??
晋二「お前が暴れるから、こういう痛い目に遭うんだ……わかったな? わかったら、大人しくしろ――いいな?」
美月「――ッ!」
晋二(………………………………………………は?)
 その時の俺の衝撃をどう表現すればいいのかわからない。
 最初はただポカンとしていた。今、目の前で起こったことが、ジワジワと脳味噌に浸透していく。
晋二(もしかして、俺は、今、こいつに……睨まれたのか?)
晋二「お、まえ……!!」
 衝撃が、一気に怒りへと変換された。目の前が赤くなるほどの怒りが、マグマのように噴出する。
 何だ何だ何だよお前みたいな女は一見気が強そうに見えてもいざとなればすすり泣くばかりで力なくガクガク揺れながらただ為す術も無く犯されるんじゃないのかよ!?
 なのに、睨む!? 俺を!? この状況で!? 俺を!? この地下室の支配者たる俺を!??
 本当に生意気な女だな!!!!!!!
晋二「いいか? お前はな、どんなに暴れても無駄なんだ、それを思い知れよ、このクソ女が!!!」


主人公もフルボイスってのもあってか、主人公の内面についてのリアリティが切実なまでに伝わってくる。
読んでて楽しかったもの。

EDは「なにも起きなかった世界」を含め、5つ。
ただ、どのエンディングでも、暗く燻っている主人公の青春が救われることはない。

個人的には、ヒロイン・美月ちゃんの心のうちに興味があったのだけれど、それが表に現れることもほとんどない。
だからこそ、主人公はヒロインの心を自分のものにするべく、いろいろな手を尽くすのだ。
ということで、Hシーンは肉体に対する凌辱よりも、心に対する凌辱が多め。
そういう意味でのスカトロシーンは、意外と悪くありませんでした!

---

グラフィックは、デフォルメの少ない清潔な絵柄。
原画師のことはよく知らないけど、珈琲貴族みたいな雰囲気かも。
それで鼻から精液噴き出したり、アヘ顔Wピースまでやっちゃうって、これもギャップ萌えなんですかね?

「女の子を自分のものにしてみたい」という想像を一度でも抱いたことのある人。
もしかしたら「監禁されてみたい」と思ったことのある人にもおすすめかも。
監禁凌辱ADVの完成形「夏ノ鎖」、★4秀作評価です。

同じ雰囲気で評価できるゲームには、義妹凌辱モノでの「義妹は囀らない」がありました。
こちらは同人ゲーですが、妹に興味があれば是非。
category
ゲーム [★★★★☆]
夏ノ鎖

Working!!! 5~8話

5品目 スーパーバッグ・イン・ザ・ハート

泉姉さんに伊波さんを紹介されちゃう宗太と、「山田、納豆と絶交します!」の回。
これがギャルゲーならね、「待ち合わせ場所に行く」の選択肢を選んだ瞬間にまひるルート確定なんだけどね?
このアニメの場合、ここまでフラグを立てておいて、なにも起こらなかったりするので気が抜けない。

しかし、ぽぷらとまひるとの出会いを思い返して「あの二人より衝撃的な出会いなんてあるわけない」と言ったところでの紙袋&グローブには、さすがに草生える。
しかもふりふりのワンピースとか、ちょっとオシャレしてきちゃってるしね!?

6品目 山田、やまーだ

伊波さんを好きなことを認めたくない宗太と、山田を見つける山田(兄)の回。
あと、魔法美少女ぽぷら回でもある。なにこれ?

フラグを立てるだけ立てておいて回収しないのがこのアニメの流儀なのかと思っていたのに、まさかの山田・見つかる。
しかも次回予告ったら!?
このアニメ随一のギャグキャラ・山田はいなくなってしまうのか。
ツリ目のアホの子って珍しかったのに!

7品目 グッバイ山田(ガール)

家族と和解する山田と、ついでに奥さんの見つかる音尾さん。
ほんとについでだった。脈絡もなかったし!

山田エピソードは、笑わせに来てるのかハートウォーミングなのか、方向性がよくわからないよ?
極度の口下手なお母さんの台詞を代弁する山田(兄)はちょっと面白かったけど!
すぐ調子に乗っちゃう山田はやっぱりかわいい。
これからも出てきてくれますよね!?

8品目 ミスティック・シュガー

山田、いなくなりませんでした回。
ケータイを買ってもらった山田と、山田の兄となるべく相馬さんの弟になろうとする山田(兄)。

ついでに伊波さんを好きなことを認めたくない宗太回でもある。
もう認めちゃえばいいのにね? あの独占欲の見せ方はカッコ悪いよ!
伊波さんかわいいのに! おっぱいないし!
関連記事
category
アニメ [★★★☆☆]
Working!!

甲鉄城のカバネリ 7~9話

第七話 天に願う

倭文駅に到着し、七夕をお祝いする日常回。
それぞれが道しるべとなる希望を確認する回でもある。

いろいろ茶番は多かったものの、空気読めない系男子が子供に言う「扶桑城は屍に呑まれたよ」のシーンは好きかも。
たしかに「他の駿城のことはよくわからないの」って言う侑那のほうが、一見優しそうに見える。
でも優しさが残酷なことだってあるのだからね。

ラストでは、無名ちゃんの兄様が登場する。
無名ちゃんに「戦うことだけがお前の存在理由だ」と吹き込んだ張本人である。

「俺は確かめなければならない。それが真の英雄かどうかを」


第八話 黙す狩人

無名ちゃんの兄様である美馬が、なんか悪役っぽい雰囲気を醸し出してくる回。
倭文駅を屍に襲わせて退治する自作自演をやって信頼を得つつ、甲鉄城をどうにかしようとしているみたい。
将軍家のイザコザみたいなのもあるようなのだけれど、ちょっとよくわかりません。

美馬さまは今のところ、言ってることそのものはおかしくはないのだけれど、カバネリの軍隊を作って世界征服! とか考えててもぜんぜんおかしくなさそう。
無名ちゃんはその狂信者っぽい立ち位置。
まぁ12歳の女の子に、誰にも依存せずに自分を貫けって言う方が無茶かもしれない。

第九話 滅びの牙

超展開の連続でだんだんしんどい。
磐戸駅を「解放」という名の下で屍に襲わせる美馬と、知らず知らずのうちに加担していた無名。
駅に引き入れた屍たちは、滅火が黒煙として吸収して自滅したことで、死に絶えた模様。

弱き者は死に、強き者だけが生き残る。
そういう世界こそが平等であり、その摂理を阻む駅が悪なのだと、美馬は言う。

たしかに弱肉強食は自然の理かもしれない。
しかし、それに身を任せるのなら人間に知性はいらないわけで、動物みたく本能のままに生きることが正しいというのなら、美馬が服を着ているのはおかしい! 動物は服なんか着ないぞ!
……えっと、どうしてこんな結論になったかな?
関連記事
category
アニメ [★★☆☆☆]
甲鉄城のカバネリ

紅 kurenai 10~12話+まとめ

第十話 「慣れの恐怖」

紫のことを「仕事のミス」と割り切ろうとしていた真九郎が、紫を守る誓いを果たす決意を固める回。
ちょっとした弥生さん回でもある。

割り切って日常に戻ろうとしてみたけど、やっぱり気持ちは割り切れませんでした。
という話の展開は、回り道ながらも予定調和ではあるのだけれど、近所のお姉さん二人のキャラクターがすばらしいことを再確認できる。
環さんのジャージからのぞくお腹ね! けっこうエロい気がするんですよね!

第十一話 「われ思考う」

囚われのお姫様を助けに行く王子様回、前編。
このアニメのバトルは、基本的に徒手空拳なのだね。主人公の特殊性を引き立てるためでしょうか。
ちなみにリンについては、原作からはいくらか設定が省かれているようで、ただの戦闘狂みたくなっていました。

さて、心を閉ざしてしまっていた紫ちゃんについて。
女中さんの言っていたように、外に出たことを本当に後悔していたのかもしれない。
期待していたぶん失望が大きかったように、九鳳院の絶対さに抗えない運命を感じてしまったのかも。
このパターン、エロゲーだったらすでに取り返しのつかないことになっちゃってるんですが、九鳳院家は俗世から乖離しているだけで悪党とは違うようなので、なんとかセーフみたいです!

第十二話 「われ存在り」

最終話、囚われのお姫様を助けに行く王子様回、後編。
安直に考えれば、真九郎が紫を助け出して五月雨荘に戻って大団円! なエンディングだったのだけれど、思っていたのとは少し違う地点に着地した。

真九郎には真九郎の戦うべきことがあるように、紫には紫の戦いがある。
真九郎のそれは弱い自分であり、紫のそれは認められない九鳳院家の歪み。
紫にとって、ここで九鳳院家まで捨てるということは、いつかたしかに笑顔を浮かべていた母のことまで否定することになる。
母が父を愛していたことは真実だったはずで、それを否定したくはない。
だから、いつか自分が恋をしたとき、母の望んでいたような形で叶えられるように、この家を変えていく――

「九鳳院は出ません。紫は、奥の院を出たいのです」
「戦うとはこういうことだろう? 今ここで真九郎についていくということは、逃げることだ」


なるほどですね、紫ちゃんってば見違えるように大きくなっちゃって!
ハッピーエンドは、主人公とヒロインが結ばれるだけじゃない。
お父さまの膝の上で紫ちゃんが笑顔を見せてくれるのだって、十分にハッピーエンドかなって!



総評

「ロリっ娘と一つ屋根の下で暮らすようになっちゃう」系アニメ。
ちょろっとファンタジー要素もあるけれど、根っこはリアリティを大事にしたアクションものかな。
ちなみに、世界観は「電波的な彼女」と一つになってはいるが、揉め事処理屋のボスである柔沢紅香が「電波的な彼女」の主人公・柔沢ジュウの母親である――という設定があるだけで、キャラクターがカブって出演していたりとか、そういうことは一切ない。

小説が原作で、その最初のエピソードをTV向けに編集しつつアニメ化した作品。
原作も未完であり、さらに尺の制限もあるせいで、キャラクターを使い切れていないあたりがちょっと残念。夕乃ちゃんとか銀子ちゃんとかね。
これが原作のあるアニメの弱点なんだよなぁ。
夕乃ちゃんが活躍するところがもっと見たかったのに!?

ストーリーそのものは、割とベタな展開かも。
でも、その見せ方はなかなか上手い。前半かなり惹き込まれたもの。

ちょっと古い作品ではあるけれど、さすがブレインズ・ベースとでも言うのだろうか、作画は細かくてきびきび動きます。
絵柄はちょっと特徴的だけど、私は嫌いじゃないよ!
マリオネット風のOPとかね、意外と見てて飽きないです。

私の評価は、★3つ・良作評価。
オチのつけ方がちょっと私の趣味じゃなかったのと、夕乃ちゃんにもっと活躍してほしかった二点が減点対象です。
中盤までの日常シーンはかなり楽しかった。6話はヤバイ。
ロリっ娘に懐かれたい人にはオススメです!?
関連記事
category
アニメ [★★★☆☆]

紅 kurenai 7~9話

第七話 「女」

近所のエッチなお姉さん・武藤環回。
いいオンナとはなにか? というようなお話。あんまりラノベっぽくないかも?

人のことはなんとでも言えるけど、自分のことは思ったほどなんともならないのだよね。
しかし、紫ちゃんは素直なだけあって、とても影響されやすいのだ。

身近で便利な女の子に、確かに男は惹かれがちかも?
夕乃ちゃんが主人公を騙そうとしているかは置いておいて、その気になればいつでも騙せそうなのが真九郎なのだ。
しかし銀行に行って「好きな男の子に毛糸のアームウォーマーをプレゼントしよう!」って思い立っちゃう女の子と付き合っていくのは、なかなかしんどそうではある。
そうか、だから紫ちゃんがいいオンナすぎて、真九郎はロリコンになっちゃったワケですね!

さて、ここからが後半戦ということで、物語が動き始めそうな感じがします。
たぶん紫は九鳳院の妾の子だったのかな? ただ、妾の子を家に置いておく理由がちょっとわかりません。
「巫女」ってなんだろうか?

第八話 「自愛と臆病と」

紫の七五三のお祝いをする日常回。

「過去のことはもういい。今が一番楽しいよ」
「本当か!? 紫といて、真九郎は幸せか!」
「おう、幸せだ」
「そうか、幸せかぁ……!」


九鳳院は紫を見つけ、五月雨荘にまでやってくる。
いつまでもここで一緒にいたいと言っていた五月雨荘に、もういることはできない。
ここが日常のピーク。
ここから先は落ちていくしかないのだ。

第九話 「貴方と私と」

五月雨荘を出るお別れを言いに戻った二人と、その機を逃さない九鳳院。
紫を取り巻く九鳳院家の設定が語られる回でもある。

ひと昔前の私なら、「なんで危ないことがわかってるのにノコノコ戻っちゃうワケ? バカなの? 死ぬの?」とか言いそう。
でも、今ならわかる。
これは例えば「グリザイアの果実」蒔菜ルートにおいて、リンゴの苗を取りに戻った蒔菜の行動と一緒だ。
紫に後悔をさせないような日常を目指していた真九郎にとって、環と闇絵の存在も欠けてはいけないピースだった。
人には命よりも大切なものがあるのだ。

もし今3話のような不良と対峙したとき、真九郎はあの時みたいな愛想笑いで場を取り繕おうとするだろうか?
真九郎もずいぶんと紫に影響されているように見える。

「紫は、九鳳院のおんなとして、九鳳院の子をうむ者……。そのために奥の院に入り、九鳳院のためにいきる運命にあります……」
「もういい、真九郎……おわかれだ……」


真九郎はたぶんもう愛想笑いでごまかしたりはしないだろう。
一人では抗えない運命も、二人でなら正しくできるかもしれないから。

「紫と真九郎が愛した人はもういない。紫と真九郎は一人になった。でも紫は真九郎に出会えた。一緒にいれば二人だ」
「俺と紫で、二人か」
「だからもうさびしくない」

関連記事
category
アニメ [★★★☆☆]

紅 kurenai 4~6話

第四話 「才物」

危なかった紫ちゃんの感情は、主人公のほうに転んだようです。
ピンチを助けてもらって好きになっちゃうパターンね。
ついでに自分が迷惑かけたせいで主人公を危ない目に遭わせた罪悪感も混じって、相当キテますよこれは。

ということで、紫ちゃん好感度急上昇回。あと、主人公の過去回でもある。
真九郎もまた、両親を目の前で殺されるテロに巻き込まれたとき、命を救われたのが柔沢紅香だった。
だから彼女に憧れて、強くなるために8年(も!)崩月家で修行していたのだと。

相変わらずちょっと九鳳院家のことはよくわかってない。
けれど、紅香が真九郎を選んだのは、親を亡くしたもの同士分かり合えるところがあるんじゃないか? と、そういうことみたいですね。

というか、崩月流ってヤバくないですか?
なんですか、夕乃ちゃんも怒ると角が生えちゃうってことなんですか?
あの子は怒らせない方がいいかも!?

第五話 「望み」

崩月夕乃回、および紫の日常回。

4話でピンチに陥った真九郎は、日曜日に崩月家に行き、稽古を付け直してもらう。
一緒に着いていった紫ちゃんは、完全にイジメっ子でした。
ってゆーか、DSってタッチペンで壊せるの? マジ?

崩月家は暗殺者の家系だったらしい。
通りで夕乃ちゃんってば時々とっても怖い目をするわけだ。
このままずっと真九郎の味方でいてくれたらいいんですけどね。
九鳳院家の依頼とか、紫への嫉妬とか、そういう諸々で後々真九郎と戦うことがあるよーな……。

というか、嫉妬してたのは完全に紫ちゃんでしたね。
真九郎に好意を持ってる女の子がそばにいるのが気にくわないんですって!
女の子はやっぱり女の子なんですねえ。
しかし、飲み会を思いっきり楽しんじゃう紫ちゃんは、もうすっかりこの日常に馴染んじゃったんですね。
これもお母さまの望んだことの一つなのかもね。

第六話 「貴方の頭上に光が輝くでしょう」

五月雨荘の面子でミュージカルに挑戦するギャグ回。
これは斬新な神回だったかもしれない。もうあえて内容には触れない。
EDを歌ってるのは新谷良子で、夕乃ちゃんのCV担当でもあるんだよね。やべー、まじやべー……!

ここまであえて触れずにきたけど、ようやく弥生さんがちょっとだけ報われたかも?
ずっとラブホの前で張り込みって、明らかヤバすぎな仕事だもん。ちょっと安心しました!
関連記事
category
アニメ [★★★☆☆]