サクラノ詩 ―櫻の森の上を舞う― What is mind? No matter. What is matter? Never mind.(過去編)

サクラノ詩も4章に突入。
心と体についての言葉遊びをサブタイトルに冠したこの章は、草薙健一郎と夏目水菜の過去のお話が語られる。

水菜ルートと言ってもよさそうだけれど、Hシーンはなし。
というか、水菜さんの声ってかわしまりのですよね。どうしてですか?
まりのさんの安定感は認める。認めるが、まりのさんの演じるキャラって、まりのさんじゃなくてもいい場合がほとんどな気がするんですよ。
私の考えすぎですか?

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「身体は穢された。だから、私の心は、私を苦しめる」
「私の心と体……。この二つっていったいなんなんだろうって、いつも思ってた」


セックスが必然的に存在するエロゲーにおいて、心と体についてはしばしばテーマとなる。
他の記事でも書いているけれど、私個人は「体というハードに、心というソフトが収まっている」というスタンスを取っている。
だから「体がなくても心がある」状態、すなわちオバケとか幽霊というものに肯定的な立場になる。

ただ、この「心と体は別のもの」という考えかた――心身二元論は、現代哲学においては古いもののようである。
たしかに、「心ってどこにあるの?」と聞かれたとき、私たちは本気で左胸を答えたりはしない。
知っての通り、私たちの意識――心は、大脳におけるニューロンの電気的活動によって生まれるものなのだから。
もちろん脳も体の一部なので、すなわち心と体は同じもの――心脳一元論と呼ばれたりするらしい。

「心は、身体じゃない。身体は、心じゃない」
「だけど、心は身体だし、身体は心だ」
「違っていながら、同じものだ」
「言い方の違い。あるいは行き違いの言葉。そんなもんさ」


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結局、水菜がこの心身問題をどう結論づけたのか語られることはない。
心と体は同じものだとわかっていながらも、人はなぜか「そこに心がある」と感じてしまうのだという。
心を感じられることが、幸福そのものなのかもしれない。

シナリオ的な山場についてのコメントはしないけれど、水菜さんがオランピアのモデルをする一枚絵はなかなかにステキでした。
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ゲーム [★★★☆☆]
サクラノ詩

サクラノ詩 ―櫻の森の上を舞う― A Nice Derangement of Epitaphs(雫ルート)

サクラノ詩、4周目のヒロインは、無口無表情系不思議っ娘・夏目雫ルート。
CVは、早瀬ゃょぃこと早瀬弥生。あまり知らない人。
棒読み演技は雫のキャラによく合っていたような気がします。

雫ルートは「葛が雫になる話」「葛と稟の千年桜」「葛と吹と雫」の三本立て。
メインは、伯奇という心を持たない存在だった少女が、一人の心優しい少女として絆を大切にしようとするストーリー。
「墓銘碑の素晴らしき混乱」と名付けられたこの章において主にスポットが当たるのは過去回想で、現在の時間軸の主人公は「雫から告白されて付き合いはじめる」「エッチする」「エッチする」「エッチする」「吹の話を聞く」くらいしかしてない。

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里奈ルートの夢のお話だった「中村義貞と伯奇」のお話が、時を超えて現代の雫に結びついていたとは、「その発想はなかった」というやつだった。
おぉ、そうくるか!? って叫んだ気がする。

中村家において雫の身代金の額としての15億円というのが、ちょっと安くない? と思わなくもないけれど、例えば「オランピア」の時価が4.5億円だというのだから、一人の画家が生涯に稼げる額としてはかなり高く見積もられているのかもしれない。
実際、草薙父は9億円くらいにしか届かなかったらしいしね。

その足りなかった6億円の稼ぎ方が、まぁ見事という他ない。
実際にどんな絵だったのかも気になるところではあるけれど、それよりも「直哉が健一郎の署名と落款をもらうシーン」は、たぶんこのゲームで一二を争う名場面に違いないよ。
ついでに、世界のワタール・アッカシのポイントが急上昇です。

贋作の話、思い起こせば今までちょいちょい出てきてたね。
名前忘れちゃったけど、あのサイコパス入ったストーカーの女の子。気づいてたよね? どうして?

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稟が千年桜を咲かせるお話については……ごめんなさい、ちょっとよくわかりませんでした。
あの子はいったい何をしていたの?

千年桜は、想いに共鳴して花を咲かせ、願いを叶える奇跡を起こす。
稟は、死者の復活――すなわち稟ルートで語られていた、(自分の過失で引き起こされたと稟が信じている)火災で死んだ母親を生き返らせようとしていた。
人形を母親に見立てていたのは、自分をも騙そうとする稟の演技。
想いの強さが奇跡を起こすことを、彼女は知っていたのだ。

創作の才能と言うよりもイメージを具現化する特殊能力と呼んだほうが適切なほどの稟の画力によって、千年桜は咲いて奇跡は起こりかける。
しかしそれを阻止するのが、伯奇として覚醒した雫。
雫は稟の夢を呑み、起こるはずだった奇跡は幻と消える。
稟は夢と記憶と才能を失い、雫は中村家から追われるようになるのだった。

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吹は、雫の飲んだ稟のナカミが具現化した形だという。
なるほど、お母さんへの想いであって、お母さんとは違ったんだ。

吹という存在は「因果交流電燈のひとつの青い照明」の最たるものなのだろう。
SWAN SONGでいうところの八坂あろえ、ゴア・スクリーミング・ショウでいうところのユカだね。
作品のテーマが具現化した、いわばマスコット的存在という感じかな。

人は一人では存在できない。
自分がいて他人がいるからこそ、その関係性の中に自分を見つけることができる。
関係がなければ、存在が認識できない。交流があるからこそ、存在が灯る。
そして吹という存在は、稟のなかで生まれ、雫が産み出し、直哉が電気を通すことで、ようやく存在が明らかになる。
本当に因果が交流しなければ灯らなかった電燈なのだ。
心、その繋がり――絆の尊さがテーマのシナリオは、そうして因果交流電燈を灯し続けることを誓ってエンディングを迎えるのだった。

「ねーねー、だったら琴子お婆さまの心はどこにあるの?」
「そりゃ、雫の中にあるんだよ」
「わ、私の中に? え? んじゃ……私の心は?」
「雫の心は私の中にあるのさ。そして、もちろん雫の中にもあるんだよ」

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ゲーム [★★★☆☆]
サクラノ詩

ワールド・エレクション ソフィアルート

ワールド・エレクション、3ルート目は悪魔界のプリンセス、ソフィアを攻略。
立ち絵から伝わってくる通りの余裕たっぷりの王者の器を持つ、ちょっとアブナイ悪魔の女の子。

ところで、ソフィアちゃんの垂れ角はめっちゃ掴みたくなる感じに生えてくれてますよね。
おしゃぶりしてくれてる時とかにね、ぐいぐいってしたい。したくない?

さて、ソフィアのCVは、風音。
このチョイスはどうだろう……。他の声優さんでもよかったような……?
いや、ソフィアのしゃべり方があんまり好きくないのは私のせいで、風音のせいではないか。

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ソフィアルートは、「愛は世界を変える」なお話。

悪魔の世界の政治情勢がよくわからないのですが、たぶん保守派と革新派がいて、旧魔王の娘であるところのソフィアは保守派の旗印なのだろう。だから革新派の目の敵にされている――と。
そういうわけで、蛇悪魔のテロのターゲットにされてしまったんだと思います。
こういうお話はもう少し詳しくやっても……いや、それはそれで退屈だからいいか……。
とにかく、誰かを想う心は弱みにもなるけれど、それ以上に揺るぎない強さをももたらす――と、そんなお話に仕上がっていたようです。

オーラスのモノリス破壊作戦は、エヴァの「瞬間、心、重ねて」を思い出すお話。
シンジとアスカがユニゾンでイスラフェルを倒しちゃうアレね。
感想書く前になぜかもう一度見てました。

ルート序盤のソフィアの求めているものと主人公の求めているものの違いからのすれ違いは、笑えるよーなムカつくよーな切なくなるよーな、不思議な感じ。
ソフィアの立場に立てば、たしかに主人公の煮え切らなさはまったく理解できないものだろう。
けど、そんな曖昧にも思える態度を取っても、きちんと主人公を思ってくれるソフィアちゃんは健気かわいい!
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ゲーム [★★☆☆☆]
ワールド・エレクション

サクラノ詩 ―櫻の森の上を舞う― ZYPRESSEN(里奈ルート)

サクラノ詩、3周目のヒロインは、精神的妹・氷川里奈を攻略。
このゲームでは真琴ちゃんに次ぐマトモっぽいヒロイン。
自己紹介が「精神的妹」な女の子がマトモ枠に入っちゃうんだから、もう色々推して知るべしではある。
ちなみに、このゲームで一番おっぱいの大きな女の子でもある。

CVは、藤森ゆき奈。
どうでもいいけど、エロゲ声優って「ゆき奈」とか「さお梨」とか「みや美」とか、○○子のノリで違う漢字当ててる人多いよね。
なんなんですかね、流行ってるんですかね? でもすごいキャッチーでいいと思います!

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この章は、主人公視点・里奈視点・優美視点の三方向から語られる。
主にスポットが当たるのは、「里奈と優美とそれに絡む主人公の過去、および千年桜の過去」について。

劇中劇を使って語られる過去回想は、かなりボリューミー。
でも、里奈と優美の関係がとても印象的に伝わってきた気がする。
途中で寝そうになったのはたぶんお腹がいっぱいだったからで、退屈だったわけじゃないと思います!
だって、思い返してみれば全然悪くなかったもの。

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「死への憧れ」は、「死への恐怖」の裏返しなのだという。
たぶん、心理学で言うところの認知的不協和というやつだね。
死ぬことは恐ろしい(認知1)。死はかならず訪れる(認知2)。この2つの認知間の矛盾を解消するために、「死はすてきなこと」というように認知1を変換することによって、不協和な状態を低減しようとするのだ。
死が身近なものであればあるほど、不協和を除去しようとする圧力は強くなる。
80歳の老人であったり戦場の兵士であるならば不自然な心理状態ではないのだろうが、小学生の女の子の気持ちとしては不自然極まりないもの。
それが幼少期の里奈だった。

この章のサブタイトルにもなっている「Zypressen」は、宮沢賢治が詩「春と修羅」のなかでCypress(糸杉)をもじって表現したもの。
重い病に罹っていた里奈は、死への恐れを低減し、死を受け入れようと、まるで憧れのように糸杉を描き続けていた。

優美は彼女の死臭に惹き寄せられていた。
最初はなぜ惹かれているのかわからなかった彼女も、里奈の飲んでいるクスリから病のことを知る。
しかし、優美は彼女の美しさがその「死」を源泉としているものだとして、里奈を救おうとしない自分を蛆虫だと嫌悪しながらも、彼女の死臭ごと愛するのだ。

ところで、里奈自身も、己の死臭が優美を引き寄せていることはわかっていた。
里奈は、生に充ち満ちた優美が疎ましかったのだ。
だからまるでおいしい色をした毒キノコみたいに、彼女に近づいたのだ。

優美はいつからそれに気づいていたのだろうか?
しかし、主人公は里奈の死臭を嫌い、彼女の認知を変換(生きることはすばらしい)することによって、彼女を救おうとする。

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主人公と里奈と優美は、三角関係そのもの。
里奈は優美のために特定の人間を作らないようにしていたし、主人公は里奈と優美の関係のために一線を越えないようにしていた。
だから、その閉じた関係性を壊せるのは、優美しかいなかった。

義貞と伯奇を結ばせたかったという千年桜の想いが、優美の想いに共鳴したとき、優美は奇跡を起こすことだってできた。
しかし、優美はそれを願わなかった。
彼女が救えなかった(あるいは、救おうとしなかった)里奈を、主人公は救えてしまったのだから、もう最初から優美に勝ち目はなかったのだ。

「私はあなたの絵を見るたびに、あなたが描いている姿を見るたびに、私はあなたに幸せになってほしいと感じた……」
「だから、私はあなたの事が嫌いなんです!」


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主人公に絡んでいる優美はあんまりかわいくないけど、里奈と二人っきりのときの優美はとてもかわいらしい。
というか、里奈にあしらわれている優美に萌える。
ノーブラおっぱい枕はご褒美でしたね!

ところで、里奈の病気ってもう治ったんですかね?
日光がニガテって、まだクスリは飲み続けているっぽいですけども……?
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ゲーム [★★★☆☆]
サクラノ詩

サクラノ詩 ―櫻の森の上を舞う― Olympia(稟ルート)

べ、別に忘れてたとか、だるくなって投げ出してたとかじゃないんだからね!?
桜の季節まで寝かせてただけなんだから! 勘違いしないでよね!

ということで、サクラノ詩、続きをプレイ。
2周目のヒロインは、(一見したところは)正統派清純系幼馴染かつメインヒロインっぽい御桜稟。
たぶんメインヒロインじゃないし、清純系どころかドスケベでしたけどね! 抜きゲーやってるのかと思ったよ

CVは、萌花ちょこ。
最近売出し中の声優さんなのかな? 最近の有名ゲームに色々出ている模様。
私がお世話になっていたのは、姫城あげは(この大空に、翼をひろげて)くらいでした。
至ってフツーな演技だったと思います。

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凛ルートでは、今まで伏せる気もないくらい散りばめられていた伏線の一部を回収する。
すなわち「吹の正体」「稟の過去」「主人公が筆を置いた理由」の3点。

幼い頃、火事に巻き込まれたヒロインを助けようと、主人公が自分を犠牲にした――みたいな過去は、そんなに珍しい話でもない。
その心的外傷から、ヒロインが都合よく記憶を改変してしまった――なんてのも、まぁあるよね?
でも、それが冒頭の「主人公が稟の手紙に返事を書かなかった理由」にまで絡んでくると、おおっ? となる。
それがさらに「吹の正体」にまで繋がってくるとなると、おおお! くらいにはなりました。

「御桜稟さんは可愛いですね! 気に入りました! 以後私の事は母親の様に慕うと良いでしょう!」


とは言え、解き明かされた謎は、新たな謎を呼んでいく。
吹が現れたのは、千年桜の夢がどうとか? みたいな話があったけれど、一体どういうことなんですかね?
それが謎のままの現状では、このお話は「なんとなくいい雰囲気っぽい?」としか言えなくなってしまう。
そして雫のポジションがさっぱりわからん

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そういえば、人形の出自は謎でもなんでもないんでしょうか?
吹が昔から大事にしていた人形だった、ってことですかね?

個人的には、稟ちゃんにはあのお人形さんを大切にしてほしかった。
お人形さんを抱いて、お父さんと仲直りしてほしかった。
噛ませ犬を叩いてエンディングよりよっぽどよかったと思うんだよ?
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ゲーム [★★★☆☆]
サクラノ詩

ワールド・エレクション パーフィルルート

ワールド・エレクション、2ルート目には未来の大天使パフエルこと、見習いロリ天使・パーフィルを攻略。
一人称「わたくし」なちょっとアヤしいお嬢様言葉で毒を吐くロリっ娘です。
ちなみに、私はパフの髪型が大好きです。クセっ毛風にウェーブをかけたボブカット最高なんです!

CVは、秋野花。
桐原一葉(古色迷宮輪舞曲)、クロハ(1/2 summer)あたりでお世話になっているっぽい。
今回の花さんは、かなりのロリ寄り。頭が痛くなるくらい耳にキンキンくる。でもそれがいい

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パフルートは「愛の天使になるために」なお話。
ただしキャラ萌えがメインで、筋の通ったテーマはないみたい。
(堕天使に)切り替えていくパフ子にはわろた。
むしろあのまま悪堕ちルートが欲しかった。せめてもうちょっと引っ張ってほしかった!

「恋」はともかく「愛」って(キリスト教義に疎い日本人である私には特に)難しいもの。
なんとなく「恋のすごいバージョン、みたいな?」な理解しかないよ。
せっかくの愛の天使なのだから、パフ子には「愛とはなにか」を語ってほしかった。
そしたらパフ子が目指すべきなにかが、もっと共感を持って描けたと思うんだよね。
結局、互いの100%を心で受け入れることを愛だと言って、それを望むだけでパフ子は覚醒しちゃったからね。なんだかちょっと薄っぺらい気がしなくもない。
とは言え、紛争地帯に介入しちゃうリアル全開な天使っぷりを発揮しちゃうエピローグは全然悪くなかったよ!
戦場でイチャつきすぎじゃないのかな? と思わないでもなかったけどね。

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義妹な伊織ちゃんもそうだったけど、ルートに入ってからのデレ具合がヤバい。
いや、パフ子は共通ルートからそうだったか。

どーしてもハッピーエンドを迎えなくちゃいけない宿命を課せられた彼女たちにこういうことを言うのも酷かもしれないけど、パフ子はもっとダメな子でよかったと思うんだ。
純情ロリびっち路線でもよかったけどね、それより、もっとべったべたに主人公に依存する「ぼくだけの天使」になってほしかったかな、なんてね。

ということで、私のお気に入りは、共通ルート・お悩み相談室にて、ソフィアから「主人公が好き」な恋愛相談を持ちかけられて自爆してしまったパフ子のお話。
我が身かわいさから使命を果たせなかったことに自己嫌悪し、引きこもっていたパフ子は、部屋から連れ出しにきた主人公の手も拒絶しようとする。
拗ねてるところを構ってもらえるのが嬉しいって感覚は、私にもわかる。突き放すようなこと言いながらも本当は慰めてほしい、みたいなね。
パフの魅力は、最初は「放っておいて!」とか言うくせに、ちょっと引いただけで本心を見せてしまうか弱い素直さにある。
構ってほしくて、甘えさせてほしくてしょうがないんですね。もー可愛らしいったら!

「冷たくしないでっ!
 わかってますわ。わたくしが無力なのは、わたくしのせいに決まっているでしょう」

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ゲーム [★★☆☆☆]
ワールド・エレクション

ワールド・エレクション 伊織ルート

3月も終わり新年度を迎えようかという今日このごろですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私事ですが、このたび「今年の抱負」を決めました。
ってゆーかギャルゲーレビューブログやってんだから、最低でも毎月1本は新作ゲームやんなきゃマズくねえ? ってことです。
目標は「今月の新作」のうちにクリアすること。
つまり、発売から1ヶ月以内には終わらせよう! ということです。

ということで、2016年2月発売枠にはWhirlpoolの10週年記念作品「ワールド・エレクション」を選びました。
Minoriと迷ったのだけれど、たまには何も考えずに女の子をかわいいかわいいするだけのゲームもいいかな、みたいなね。
ちなみに1月発売枠では、凍京ネクロをプレイ予定です。

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世界設定は、超能力要素がスパイスな、日常系学園モノ。
「人間」「悪魔」「天使」「獣人」「機械人」が共生する世界で、各々5人のヒロインたちとのドタバタラブコメ。
自称一般人だけど、実は人類最強の超能力者な主人公が、不本意ながら生徒会選挙に立候補することになってしまうストーリーです。
……あれ、クルルってそうだよね、機械人枠なヒロインでいいんだよね? ええー……。

ということで、まず攻略したのは、ヒト科イモウト目ヒロイン・獅子堂伊織ちゃん。
CVは、上原あおいこと雪都さお梨。
沢渡七凪(あえて無視するキミとの未来)、小日向ひなた(らぶらぼ)、乙音ニコル(カルマルカ*サークル)、藪野ちゆる(よめはぴ)、草薙一葉(1/2 summer)あたりでお世話になっている声優さん。
表面はしっかり者な妹だけど、中身は不安定に揺れ動く多感な年頃な妹ちゃんを、きちんと演じてくれました。

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伊織ルートは「兄を選挙に煽ってしまった妹心について」と「伊織の能力」の二本立て。
テーマとしては「自分が自分であること」というアイデンティティに関することの模様。

主人公の「能力」は伊織が覚醒させていて、そのことを伊織は悔やみ続けていた。
強すぎる力は人を孤独にするものだからね。

自分ではなんとか能力を受け入れて、けれど周囲には受け入れてもらえずに苦しんでいた主人公を見続けていた伊織は、ずっと後悔し続けていた。
だから主人公に学園を辞めさせようとしていたのだね。

しかし、選挙を通じて周囲に受け入れられていく主人公を見て、伊織は気がつく。
「誰にもわかってもらえない兄を、世界でたった一人わかってあげられる自分」でいたかったこと。
兄の願いを、最初から諦めていたこと。
兄の能力から、逃げていただけだったこと。
自分の気持ちに、気がつかないフリをしていたこと。
自分の能力を、なかったことにしようとしていたこと。
今まで逃げ続けていたそれぞれにきちんと向き合い、受け入れ、一つ一つ自分のものにできたとき、彼女は「たしかな自分」を見つけることができるのだった。

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伊織ルートは、まぁこんなもんかなぁ……な、凡作☆2つくらいの出来。
気持ちを打ち明けてから結ばれるまでがずいぶん早かったですね。
デレデレ甘えん坊な妹ちゃんはとってもかわいかったですね!

ところで、伊織が義妹である必要ってなくなかった? 実妹でいいじゃんね?
属性としての魅力値は、どう考えても「実妹>>義妹」だと思うのですよ。

義妹のメリットは、恋人関係になるハードルが低く、周囲の理解が得やすいこと。
血が繋がってないから近親相姦にならないし、結婚だってできるもんね。

でも伊織ルートのシナリオでは、付き合ってることは隠してたし、もちろん他ヒロインのリアクションもなし。
ほら、それならもう実妹でいいじゃないですか! ねえ?
二人の愛の力で常識の壁を壊しちゃう、みたいなね?

「ごめんね、お兄ちゃん……」
「なんで謝るんだ……」
「私がお兄ちゃんの気を引いたんだもん……構ってって、お兄ちゃんの背中を引っ張って……」
「そんなこと二度と言うな、どうしてわからないんだよ」
「……怒らないで」

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ゲーム [★★☆☆☆]
ワールド・エレクション

Maggot baits バッド+ノーマルエンド

不死身の女の子がいたなら?
どんなケガもすぐ治るし、手足を切り落としても再生するし、心臓を貫いても生き返る――そんな子を好きにできるなら、なにがしたい?

エッチしながら歯を全部折るくらい殴ってみる?
それからイッちゃうまで首を絞めてみる?
スッキリしたら、お腹を裂いて自分の腸を食べさせて遊ぶ?
それとも、逆さ吊りにして焼きゴテでジュウジュウ焼いてみる?
もっといろんな拷問を試してみよっか?

「魔女」にならなんでもできる。
首を刎ねられさえしなければ、彼女たちは絶対に死なないのだから。

「だからあなたは、私を殺していいの」


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鬼畜・リョナ属性持ちのバイブル、インモラルハードコアADV「euphoria」を世に送り出したCLOCKUPから、その正常進化形として「Maggot baits」がやってきた。
ジャンルはクルーエルノワールADV。冷酷かつ虚無的なアドベンチャーゲームです。

メインとなるヒロインは「魔女」と呼ばれる女の子たち。
超常の力を持ち、どんな現代兵器でも倒すことができない、不死身の存在。

舞台は、魔女の出現によって放棄された治外法権都市、旧架上市。
主人公は、その邪法街と呼ばれる街を恐怖と暴力によって仕切る組織に、一人の魔女とともに戦いを挑んでいく。

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まずこのゲームで目を引くのが、凄惨なまでにグロテスクなシーンの数々。
開始10分で女の子の足を切ったり、耳とかおっぱいとか削いじゃったり、目玉を素手でえぐったりしちゃうんだもん。もちろんモザイクなしの一枚絵でね。
怖いもの見たさで始めたってのはあったけど、「左の乳房が削ぎ落とされ、露わになった少女の大胸筋の向こうに、必死に脈動する心臓が透けて見えた」とか言われると、正直後悔しそうになった。
(このCGとテキストは公式のサンプルにあるので、気になったら是非どうぞ)
まったく無抵抗で無感情なキャロルから、感情を引き出すためだけに延々と拷問を続けるシーンも辛かったなぁ。

私のお気に入りは、邪法街のアイドルだった魔女・カーラちゃんのシーン。
妖蛆と呼ばれる触手のバケモノがたびたび登場するのだけれど、それは魔女たちにとって本能的に忌避すべき存在らしい。
私にとってのゴキブリみたいなものかな、たぶん?
そんな触手に嫌々孕まされるシーンもよかったけど、それを強制的に堕胎させてお腹のなかでウジを育んでいた絶望を見せつけた上で、もう一度快楽堕ちさせて孕ませるシーンがヤバい。
カーラちゃんの「もう死にたい……」はお気に入りボイス登録しちゃいました!

選択肢をミスって主人公を殺してしまうとバッドエンド。
メインヒロインな3人の魔女たちの(主にふたなり&触手系の)陵辱劇が1時間にわたって開幕される。

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ユーフォリアと同じく、このゲームでもきちんとシナリオが練られている。
大筋は、主人公がメインヒロインの魔女とともに、邪法街を仕切る組織に戦いを挑んでいくというもの。
主人公は、過去を精算するため、いわば復讐のようにして悪役である至門を殺そうとする。
それだけが目的で、それ以外など目にも入らない。
情報屋だった女の子が捕らわれたときの「助けて」コールを、「死んでくれ」の一言で切っちゃうくらい。シビれるね!

至門もただいたずらに魔女を監禁陵辱するのではなく、なにか壮大な目的があるらしい。
26人の魔女から一定数の「絶望」を集めたとき、それは成されるのだとか。
ノーマルエンドで語られたそれは……ごめんなさい、ちょっとよくわかりませんでした。
CV:御苑生メイな無名の魔女ちゃんが色々語ってくれてはいたんだけども。
その辺りのお話は、トゥルーエンドを終わらせたところで改めることにしましょう。
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ゲーム [★★★★☆]
Maggot baits

Dies irae ~Acta est Fabula~ マリィルート

ディエス・イレ、2ルート目は表のメインルートなマリィちゃんを攻略。

さて、マリィルートの見どころは、①ルサルカの死 ②リザの死 ③シュライバーに勝つ司狼&エリー で決定しました!
特にルサルカの死にっぷりったらなかったよ! さすが私の二次元ヒロインランキング銅賞な女の子です。
ロリババァ属性ってだけでたまらないのに、あの可憐な容姿と生き汚さのギャップにもくらくらするし、命のためなら心すら犠牲にする潔さも穢らわしくてとってもステキ。
そして、この作品で一番むごたらしく死ぬキャラクターでもあるのだ。
あぁ、愛してるのよ、シュライバー……。愛してるのに、どうして……。

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スワスチカは、その1は博物館(キルヒアイゼン)、その2は公園(シュピーネ)、その3はクラブ(一般人)、その4は遊園地(一般人)、その5は病院(バビロン)、その6は教会(ベイ)、その7が学校(クリストフ)、その8がタワー(レオンハルトの聖遺物)でした。
ストーリーは、第5の開放の時点で大隊長三人が戻ってきて、第8までの開放が阻止できない状態になり、最終的に蓮とラインハルトが戦うことになる。

バトルそのものについて語るのは、私の手に余るのでやめておきます。
ただ、ラインハルト降臨後の大隊長三人とのバトルはなかなか熱かった。
特に司狼とエリーの「こんなの――」「――オレは知らない」ね!
まぁどうして司狼たちがデジャヴってたのか、ちょっとまだよくわかってないんですけども。
というか、幽霊っぽくなってたエリーちゃんの仕組みもよくわからないんですけども?

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流出位階のバトルは、個人の戦闘力ではなく、想いの強さで勝敗が決する。
ラインハルトの願いは、壊したことのないものに出会うまで壊し尽くすこと。
蓮の願いは、自分と自分の仲間たちの楽しい時間がずっと続くこと。
結果的には、蓮の願いがラインハルトのそれに勝った形で幕が引かれることになる。

まぁ順当なエンディングだと思う。
思うけれども、納得できない感はちょっと残る。
ラインハルトの願いが成就してしまったら、それはもちろん困る。
けれど、奴の言っていることは決して間違ってはいないと思うのだよね。
人間には闘争本能といったものがあり、いつの時代でも、どこの場所でも、争いが絶えることはない。私たちが抱きがちな嫉妬心とかいうものだって、元を正せばそういうことでしょう?
そんなラインハルトのマクロ視点な願望に比べて、蓮の願望はあまりにミクロすぎて、同じ土俵に上げるのもどうかと思うレベル。
そして一番すっきりしないのは、主人公が悪役を否定した上で勝利したわけじゃなく、単に自分のワガママを貫き通しただけ、という形でエンディングを迎えた点。

それなら、マリィの願いのほうがよっぽどシンプルで美しい。
優しい世界でありますように。
そうして、メルクリウスが作り上げた現世界にマリィの願望が流出し、塗り替えていくのだった。

ちなみに、本人は陳腐で幼稚だと卑下していたけれど、私はとっても素敵だと思ったよ?

「あなたに恋をした」
「あなたに跪かせていただきたい、花よ」

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ゲーム [★★☆☆☆]
Dies irae

刀語 10~12話+まとめ

第十話 誠刀・銓

とがめの故郷は奥州陸奥にて、仙人・彼我木輪廻からハカリを譲り受ける話。
とがめの過去回、および七花の決意が語られる回。

ハカリは、己を測り、己を問い、己を斬る刀だという。
なぜ戦うのか? なぜ殺すのか? なぜ生きるのか?
人の根本は(根っことはいいながらも)とても柔らかく傷つきやすい。最もナイーブな記憶がそれを成しているからだ。
とがめにとってそれは今際の父の記憶であり、七花にとっては戦って(殺してきた)相手の記憶だった。
どんな記憶も、少しずつ自分の都合のいいように改変されて蓄積されていく。
ハカリは、それを正しい形で思い出させてくれる刀だったようだ。

しかし七花は敦賀迷彩を殺したことにずいぶん心を痛めていたんだなぁ。
お姉ちゃんファンの私としては、お姉ちゃんが出てきたときのほうがだいぶ苦しかったけど。

朝敵であったとがめの父は、「歴史の間違いを正すため」に幕府に弓を引いたらしい。
普通に考えれば、(思想的に)間違った存在が政を為しているのでそれを正そうとした――ということになるんだと思う。
しかし、なんだか文字通りの意味で歴史が間違っている可能性もあるような……?

第十一話 毒刀・鍍

マニワニの実質的棟梁・真庭鳳凰から、メッキを奪取する話。
真庭人鳥vs左右田右衛門左衛門もあるよ!

ペンギンの忍法は(場所はすごく選びそうだけど)めっちゃ強そうだったんだけどな。
それよりも右衛門左衛門が強すぎたということなのか?

鳳凰は、刀の毒に犯されて、四季崎記紀が乗り移ったようになっていた。
そういえば、前回の彼我木輪廻から、完成形変体刀を含む1000本の刀は完了形変体刀・ヤスリのために作られた――とかいう話を聞いていたのだった。
それは虚刀流開祖・鑢一根から、七代を経て鑢七花を以って成されているのだとか。
ということで、完成形が完了形に勝てるはずがない――ということでいいのかな?
でも、個人的には鳳凰のキャラ嫌いじゃなかったから、シラフで戦って欲しかったかもしれないな

しかしこのアニメ、バトルシーンが一瞬で終わるような気がする。
バババ! シュバババッババババ!!

第十二話 炎刀・銃

最終話。とがめが右衛門左衛門に殺され、自棄になった七花が死に場所を求めて尾張城を襲撃する話。
……と書くとなんだかまるで馬鹿みたいだけど、感情に振り回されるほど七花が人間らしくなったところがポイント。
だからこれでいいのだ。たぶん

とがめは、最初から最後まで、旅が終わったら七花を殺すつもりでいたらしい。
しかし、七花を腹心としたいくらいに好いている自分も、たしかにいることもわかっていた。
その気持ちを利用すれば、七花を絶対に裏切らないように手懐け、自分のためにさらに強く戦わせることもできる――
目的のためなら手段を選ばない。そういう腹の中のことを、とがめは「感情すらも私の駒だ」と表現したのだろう。

ただ、そういうことって(自分で気づいていないだけで)人間誰しもがあるものな気がする。
悲劇のヒロインとか言われるのが、そういうことなんじゃないかな?
悲しくて辛い気持ちを利用して、他人の同情を引こうとする――とか。ちょっと違うの?
でも、人の思考や行動って元を正せばすべて自分のためでしかないんだから、とがめちゃんはそんなに自分を責めなくてもいいと思いますよ!

さて、四季崎記紀(と、その末孫である否定姫)の本来の目的は、歴史の改竄にあった。
数百年後に日本が滅びる未来を、将軍家を打倒することで回避しようとした――ということらしい。
それと完成形および完了形変体刀のつながりがよくわからないけど。
虚刀流さえあれば将軍家を滅ぼせるってこと? 否定姫が書いていたシナリオはどんなのだったのだろう?

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人はどう生きてどう死ぬべきか? そういうお話が好きなんです。
という話をしたら勧められた一本。

この作品の根底には、諸行無常な人生への諦観のようなものが透けて見える。
死んでいった人間の全員に情熱があり、信念があり、しかしそれを守ることができず、メインヒロインすら想いを遂げることなく死んでいく。
彼ら彼女らの人生は、まるで無意味なものでしかなかったのだ。
でも、それでもいい――彼ら彼女らはそう思っていただろうし、作品を観終わった後の私たちもそんな風に思える気がする。
それは、ここに描かれた命がいきいきと輝いていたからかもしれない。

それでも、お姉ちゃんの輝きかたはあまりに切なかった。
最終回で七花はとがめに「人として幸せになる道だってあったはずだ」「あんたの人生、なんだったんだよ」と言っていた。
私はずっと同じことをお姉ちゃんに思って、最初からそんな道が存在しなかったことを考えると本当に悲しくなる。

作品の評価は、とがめと七花のイチャつきっぷりにちょっとイラついたから星3つにしようかと思ったけど、お姉ちゃんに免じて★4つにします。佳作認定です!
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