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『おませで御免!』 御免なさい (殿堂入りNo.001)

本棚の整理ついでに、成年コミックスのレビューを書くことにしました。
とは言え、読んだものすべてにレビューすることも、そのランキングを作ることも、ほぼ不可能。
ということで、取り上げるのは「私の本棚で平積みにしておきたい作品」、すなわち「殿堂入り」です。

第一回は――

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御免なさい『おませで御免!』
無人島に持っていく一冊 / 御免なさい 『おませで御免!』
2008年6月19日発売 ワニマガジン社

属性 : ロリ(only)、快楽堕ち(全編)、陵辱(ときどき)、寝取られ (1話のみ)



御免なさい『おませで御免!』(「いもうとロリボ」より)
コミックメガストアに掲載された短編9話+書き下ろし1話をまとめた、処女単行本。
この一冊だけは、私のランキングにおける永遠のナンバーワンとして君臨しつづけている。
確かな画力と、ロリキャラを描ききるセンスは唯一無二。

御免なさい『おませで御免!』(「いもうとロリボ」より)
とにかく緻密な絵と、迫力あるディープなエッチシーンが特徴。
和姦なのにこのハードさ。これが御免なさいクオリティ!
手書きの擬音と喘ぎ声が、めちゃめちゃエロい。

御免なさい『おませで御免!』(「夏休みが終わったら 中編」より)
ここまで描き込まれたエロマンガは、滅多に見ることができない。セリフ回しも凶悪。
とにかく実用度満点! めちゃシコ確定!

御免なさい『おませで御免!』(「夏休みが終わったら 中編」より)
「強気なロリ陵辱からの快楽堕ち」が、この作家の十八番。
この構図は、私のツボをぐりぐり押してきます。 アヘ顔も超かわいい。
一見陵辱っぽくても、ハッピーエンドっぽいコミカルなオチがつくので安心です(?)

ちなみに私のお気に入りは、「夏休みが終わったら 中編」「桜井便器」「ハルカとケンくん」。
ロリ属性を持ち合わせているのなら、間違いなくハマるはず。

ただ、やたらと遅筆な作家さんのようで、単行本がまったく続いていません。
コミックゼロスに移り、ときどき読み切りを載せているようですが、単行本になるほど話数は溜まっていない模様。
平行奇塊学論」という同人サークルで、ほんの数冊出している薄い本も品切れ。残念

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殿堂入り成年コミックス

加奈…おかえり!! まとめ

シナリオ

タイトルが示すとおりの、純愛妹ゲー。
メインヒロインは、健気に兄を慕い続ける病弱な妹・加奈。お涙頂戴モノとしては王道中の王道だね。
シナリオライター・山田一こと田中ロミオの処女作でもある。

シナリオの構成は、よく考えられていると思う。
兄妹の間柄も、様々に工夫された細かなエピソードのおかげで、すっと入ってくる。
人の感情を揺さぶる小話が多かったのは、ライターの手腕そのもの。小学生時代の夕美のウザさとかね。
それと同じく、遭難した加奈を探しに行くことからはじまる「妹を守ることで主人公も成長できた」というエピソードが、単なる妹萌えに終わらない、物語の深みのようなものに繋がっているように思う。

そして、普通の人よりもずっと死に近いところにいるヒロインの口から出る「人生」や「死」といった諸々は、とてもリアルな質感を持って私たちに語りかけてくる。
それは、ひたすら加奈のリアルを追い続けたシナリオの賜物でもある。
だからこそ、彼女を翻弄する運命は、私たちにリアルな感情を呼び起こすのだろう。

初出からは早15年が経つゲームということで、話の展開に新鮮さはあまりない。
それは、このゲームがあまりに王道を歩みすぎていて、近年の作品がどうしても本作に似てきてしまうからだろう。

欠点と言わせてもらえるのなら、この半分以上を過去回想が占めるというストーリー構成は、あまり私の好みではない。
タイタニック方式とでも呼ぼうか、最初に「現在」が提示され、そこへと向かうように「過去」をなぞるやりかた。

もちろん、このタイタニック方式にも、色々とメリットがあるのはわかる。
ただ、私の好みではない、という話。
結末がわかっていると、なんだか冷めちゃうんだよなぁ。

それと、近親相姦(というか、エロゲーそのもの?)を「穢らわしいもの」と断じてしまう人たちの気持ちがなんとなくわかってしまうのは、どうしたことか?
加奈に言い寄る男の影をすべて追い払わないと、ベストエンドへは入れない。
このあたりに、なんらかの歪みが表れているように思う。
なんというか、歪んだ独占欲というか、加奈を偶像化しようとしすぎというか……。

あ、二次元に恋をするためには、これは決して悪いことじゃないんだよ!?
二次元の女の子たちは、いつでも清く美しい。それは間違いない。
加奈ちゃんはいつまでも穢れなき天使のような妹なのだから。

私が言いたいのは、主人公が「加奈はいろんなことを知りたくても知れなかった身体なんだ」とか言ってる横で、加奈を独占し、依存していくその様子は、まるでダブルスタンダードみたいで、あまりスマートじゃないんじゃないのかなぁ? ということです。

ルート別評価
  ノーマルエンド・追憶 > 知的ルート第二エンド・おもいで > 夕美エンド・迷路から

ノーマルエンドこそが至上。
遺言でアレはずるい。たぶんこのゲームで一番の泣き所なんじゃないでしょうか?

知的ルートは、三つにも分ける必要がなかったような気もした。
どれも大差ない出来だけど、加奈の日記を読んでくれる第二エンドを推しておきます。

夕美のことを知らないと、このゲームは十分には楽しめない。
ということで、第三位は夕美エンド。
夕美ちゃん、けっこういい子なんだよ? いやマジで!

テキスト

文章そのものは、田中ロミオにしては比較的素直なもの。
装飾はほとんどないが、その分、すっと馴染む効果があるのかもしれない。

まれに出てくるギャグ要素が、地味に面白い。
私のお気に入りは、中学生時代、水族館でタコに巻きつかれて涙目になった妹ちゃんが、おやつにタコ焼きを所望するくだり。

グラフィック

絵柄だけ見れば、やはり古いゲームなことを確認させられる。
ただ、よく手を掛けて作っていることがはっきりとわかる、いいクオリティ。
なぜかHシーンがGIFアニメみたく動くしね!

全90枚弱のCGのうち、Hシーンは20枚程度のみ。
残りはすべて日常シーンでのカットイン。
これだけで、どれほどシナリオに注力したゲームかがわかると思う。

Hシーン

儀式。
使える人はどうぞ!

音楽

挿入歌の使い方は、まるで時代を先取りしているよう。
他の人の感想を読んでいる限り、それで涙腺崩壊、なんてことも多々あったりするらしい。
その歌自体がヘタっぴなのは……ご愛敬ということで。

声優

可もなく不可もなく。
幼少期から成長していく過程をきちんと表現できてたのは、クオリティ高し。

システム

古いゲームとは言え、一通りの機能は装備。
欠けているのは、ボイスをもう一度再生する機能くらいかな。

それよりも、選択肢の量が多すぎる。
古いゲームにありがちなんだけど、なんでなのかな?
エンディングが6つもあるので、かなり周回させられました。けっこうめんどい

総評

エロゲーらしからぬ、リアルな兄妹模様を追求した純愛ゲーム。
ぜひエロゲー初心者にオススメしたい一品です。
私のように、雑食気取りで鬼畜ゲーにばかり好んで手をつけてしまうような人間には、加奈ちゃんのピュアさはまぶしすぎるよ……。

私の評価は★3つ、安心して薦められる良作でした。
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ゲーム [★★★☆☆]
加奈 ~いもうと~

加奈…おかえり!! ベストエンド


ベストエンドを回収し、全クリ。

まず最初に一つだけ。この分岐は禁忌を犯している。

加奈生存エンドでもあるこのルート、他ルートでは適合していなかったHLA型が、理由も根拠もないまま、完全に一致する。
理由があるとすれば「加奈を生かすため」。

オチありきで展開をこじつけるこの手法は、私は嫌いです。
こんなの、正統な展開を考えられないシナリオライターの怠慢だし、今までの主人公や妹ちゃんの努力を愚弄している。
こんなテキトーなオチでいいなら、もっと早く加奈ちゃんを助けてほしかった!
シナリオライターは、黒澤明の映画でも見て勉強してください。

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それ以外は、キレイにまとまった、妹モノの教科書になるようなシナリオだった。
新鮮さがないのは、それだけ王道をいっているからかもしれない。古いゲームだしね。

妹ちゃんは快復し、一時は兄妹で結ばれる。
けれど、互いを思いやり、あえて違う道へと一歩を踏み出す。
それは別れのようであり、二人の新たな物語のはじまりでもあるのだ。

総括は次回記事で。
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ゲーム [★★★☆☆]
加奈 ~いもうと~

加奈…おかえり!! 知的ルート第2、第3エンド

知的ルート第二エンドは、加奈の日記を読むことになる。
それ以外は、妹とエッチしちゃう以外、第一エンドとほぼ同じ展開。

加奈の日記には、死そのものについての考察が書かれている。
「なぜ人は死ぬのか?」「なぜ人は死を恐れるのか?」

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この疑問を、彼女はこう結論付けていた。

人は生きるために死ぬ。
人は生きたとき、死の恐怖を克服する力を手に入れる。

私が書いてしまうと、ものすごく薄っぺらく見えてしまうけれど、彼女の人生においてそれは真実で、そして説得力に満ちていた。

では、「生きる」とはなにか?
それは、彼女にとって、海を見に行くこと。
明日が、今日よりもすばらしい日になると確信すること。

願わくば、明日のわたしが、今日のわたしより優れた人間でありますように……。


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知的ルート第三エンドは、ほとんど第二エンドと同じ内容。
夕美に優しくしておくと、少しだけエピローグが変わる。

夕美が少し大人になって、人の気持ちが慮れるようになる。
ただそれも、主人公に対する後付けのフォローにしかなっていない感じ。
まぁ夕美ちゃんにとってはなかなか辛い恋だったからね、こういうきれいな終わりかたもあってしかるべきだよね。

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悟りきった妹ちゃんと比べてしまうと、全体的に主人公が幼稚に見えてしまうシナリオだった。
「泣けない」のくだりはちょっとしつこい。
そして、妹ちゃんの死を乗り越えたあとのエピローグ、主人公のはっちゃけっぷりがすごい。どうした?

ともかく、運命を見つめ、それを克服した妹は、それはそれは凛々しくて格好いいものでした。
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ゲーム [★★★☆☆]
加奈 ~いもうと~