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SISTERS ~夏の最後の日~ ULTRA EDITION まとめ

実用エロゲー最高峰と名高いシスターズが、ウルトラエディションとして再登場!
ということで、胸とかいろんなところを高鳴らせてプレイしてみた。
のだけれど、無印版との差異がほとんどわからずじまい。

シナリオは無印版とまったく同じ。
安西先生風のおっちゃんに寝取られるルートが実装されることを心から心配している人もいたけれど、そんなこともなく。

Hシーンは少しだけ増強されていた。
妹の千夏ちゃんのフェラシーンが新規追加。
それ以外は細かなカットの修正が入っている模様。
とは言え、間違い探しのレベル。

個人的には、姉妹の個別ルートを作ってほしかったなぁ。
あとは、破瓜と3P以外の春香のシーンとか。

---

他所の感想を見ていると、Hシーンにばかり言及していて、シナリオに触れていないものが多い。
ひどいとシナリオはどうでもいいとでも言わんばかりなものも。

割とベタな題材を使ってきているとは思うけど、その語りかたはとても上手だと思う。
ヒロインの心理を間接的に描写していくのは、私はかなりお気に入り。
特に、自販機と看護婦さんに八つ当たりする千夏ちゃんのシーンはすばらしいよ。
ラス前の、夕焼け空を二人で見るシーンも。
このシナリオがあってこそ、Hシーンが輝くように思う。

---

アニメーションなエロゲーはまだまだ少ない。
それなりな数をプレイしてきて、このゲームの優秀さを再確認しました。
こういうゲームがこれからもっと増えていくといいですね。

ということで、今までの☆3評価を、★4秀作に格上げ。
エッチ中の千夏ちゃんのトロ顔は最高に可愛いです。ふぅ……
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ゲーム [★★★★☆]
SISTERS

虚ノ少女 その5(まとめ)

「カルタグラ」→「殻ノ少女」→「虚ノ少女」のプレイ順を強く推奨します。
「体験版」は本編の前日譚に相当します。本編プレイ前に見ておくことを勧めます。

シナリオ

「KARANOSHOJO」三部作の二作目ということで"繋ぎ"的な位置付けになるのかと思いきや、完成された一つの作品と言えるものに仕上がっている。
この世界観の作り込みかたはすばらしい。
本当にどっぷりとハマることができます。

ただ、これが次回作があるせいなのかは定かではないけれど、回収しきれていない伏線が残っているように思う。
「虚ノ少女」だった雪子についてなんか、もうちょっと掘り下げてくれてもよかったよ。
雪子や小羽、未散のパラノイアが、薬のせいなのか、それとも個々人の資質なのかがよくわからず終い。
未散ちゃんに「視ること」について、もっと語ってもらいたかったかもしれない。

花恋のパラノイアは、玲人と同じく、割と早めに解ってしまう。
ヤンデレ妹花恋ちゃん!は可愛いのだけれど、そのヤンデレ具合が凶行以外に向かなかったのは残念。
もっと真崎相手にヤンデレ具合を発揮してほしかったです。
「花恋」エンドもかなり大人しめだったし。

ボリューム自体は、おそらく30時間ほど。多め、かな。
方向性は今までとほぼかわらない。
普通に「謎解き推理モノ」としてプレイするだけで十分楽しめる。

テキスト

今作では、玲人以外の視点で物語が進むシーンがしばしば発生していた。
過去回想が多かったので、それも仕方のないことかとも思う。
けれど、それを「複数主人公」という形で扱うのは、あまりよろしくない気がする。

「殻ノ少女」からプレイしてきている私たちにとっての主人公は、あくまで時坂玲人しかいない。
だというのに、紫ちゃんが真崎になびきかけるのとか、ギャルゲーとしては禁じ手だと思うよ!
これがNTRゲーとかそういう趣向のゲームならまだいいんだけどさ……。

真崎の、砂月やぐり子相手のシーンなんかは、そもそも玲人の絡む相手ではないから、もやもやしたりはしない。
砂月とのエッチはシナリオ上でも大事だしね。
でも、ぐり子とのシーンを実装するなら、玲人に他のキャラとエッチしてほしかったなぁ。

CG・グラフィック

「カルタグラ」「殻ノ少女」と同じ、杉菜水姫が原画。
殻ノ少女の時点で完成形かと思ったのだけれど、今作はそれをさらに上回っている。
もし「絵がいちばん綺麗なエロゲーを教えて」と言われたら、今までは原画・植田亮の「七つのふしぎの終わるとき」を挙げる私だったけれど、これからは迷わず「虚ノ少女」を挙げようと思います。

絵柄は、やはりリアル志向な劇画調。
デフォルメを極力排除したタッチなのは言わずもがな、特徴的なのは、その塗り。
水彩画のようなほのかな陰影が、世界観と相まって染み入るのです。

今回は枚数もかなり多め。
細かなカットインも合わせれば、おそらく150枚ほどはある。

そして、今回は血糊がかなり増量されている。
過去のイノグレ作品、凄惨な死体でも血があんまり出てないな~~ってちょっと不満だったのだけれど、今回は大満足です!

キャラクター

紫ちゃん健気可愛いよぉぺろぺろ!
非攻略キャラな時坂紫が、「よくできた妹」枠で私の二次元ヒロインランキングに入選しました!
何も聞かず、兄である主人公を影で支え続ける紫ちゃん。
きっといいお嫁さんになること間違いなしです!

ただ、真崎とイイカンジになるのだけは許せない。
私は、妹が他人に取られるのは悔しいです。

紫と双璧を成す萌えキャラ、もう一人は包帯だらけの義眼のメンヘラ少女、白崎未散ちゃん。
未散はトゥルーでもっと重要な役回りになるのかと思っていたのだけれど、出番が少なくてがっかり。
「殻ノ少女」でのステラ的位置付けだったのかもしれない。
これが普通のギャルゲーだったら、未散ルートでブヒれたんだけどなぁ……。

過去編での千鶴さんも、予想以上に可愛らしかった。
クセっ毛の女の子が好きなのかもしれない。お兄ちゃん大好きな妹だしね!

トジ子的にぎやかしキャラが欲しかったような気がする。
未散と夜宵がそのポジションに着けそうだったけれど、いかんせん出番が……。
「あっ、雛神理人さんですか!?」「……うん」のくだりはとても面白かった。

Hシーン

全9シーン。
ヒロインの数が多いせいで、少なく見えてしまう。
カルタグラの時みたく、もっといろんな女の子とエッチしてくれていいと思います。

私は、シーンそのものが見たいわけじゃない。実用性には乏しいし。
女の子とそういう行為に及ぶ過程が見たいのです。
だから、雪子や歩みたいな、唐突な「抱いてください」みたいな尾を引かない展開だと、結構ガッカリです。

声優

今回の声優陣は、割と大人しめ。
この人は上手かったなー!という声優はいなかった。
逆もなかったので、安定といえば安定か。

音楽

今作は、オープニングムービーがきちんと存在する。しかも2つも。
この完成度はすばらしいよ。
エロゲーにまったく興味のない人にも「なにこれ面白そう!」と言わしめるレベル。

個人的には、第1オープニングのほうが好み。
冒頭、暗い背景が一転、真っ白になってタイトルロゴが出る演出にはゾクゾクする。

BGMの作り出す雰囲気と世界観のマッチング具合の素晴らしさも、特筆するレベル。

システム

セーブ枠が100個に増強された。嬉しい。
もっさりしていた立ち絵表示も、パッチを当てることでスムースになる。

前作よりも「捜査」「推理」の難易度は低め。
「行動選択」も2箇所から1箇所に減り、それが出現する日も半減。
ゲーム自体の難易度はかなり下がったように感じる。
なんとか自力でも攻略できるレベルだと思います。

今回の「キャラクター別音量設定」は、今までのしりとりではなく、川柳になっていた。
キャラの性格をも含めた紹介としては、このネタのほうが向いているのかもしれない。
けど、しりとりだと全キャラ聞く気にもなるけど、川柳じゃなぁ……。
私は気になった女の子だけ聞いていました!

総評

このシリーズがエロゲーなのは間違いない。だがギャルゲーなのだろうか?
この疑問は、「殻ノ少女」のプレイ後よりも、ますます強く私を取り込んでくる。

「ジャンル:サイコミステリィAVG」の通り、純粋なノベライズゲームだと解釈するのが妥当そうだ。
つまり、いくらヒロインが可愛かろうと、その子とラブラブなエンディングを迎えることなど望んではいけないのだ。

この作品の持つ独特な世界観は、好きな人は本当に好きだと思う。
かくいう私も、このしっとり感はかなり好みです。

ただ、カルタグラで私を惹き込んだ「和風時代劇もの」という雰囲気は、かなり薄れてしまったと思う。
登場人物の言葉遣いや物腰も、かなり現代チックになってしまった。
その方が多くの人に違和感なく受け入れられるのかもしれないけれど、私としてはやや残念なポイント。

カルタグラから続くこの一連のシリーズは、「エロゲーってどんなものなの? ちょっと興味ある」って私が言われたときは、かなり強めに勧めるタイトルになりました。
今作「虚ノ少女」、名作★4評価です。

さて、次作タイトルは「空ノ少女」で間違いない。賭けてもいいよ!
……で、それはいつ発売でしょうか?
やっぱりあと2年くらいかかるのかな……。
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ゲーム [★★★★☆]
殻ノ少女

虚ノ少女 その4(テーマ考察)

わたし、あなたに生まれたかった。
だって、あなたの翅は きっとこの世界を自由に翔べるから
片翅では蝶は翔べない。
だから、もうワタシは空まで届かない。


「殻ノ少女」朽木冬子と、「虚ノ少女」雪子・砂月。
どちらも「本当の自分」を求めているところは変わらない。

雪子と砂月の偏執は、水原透子によく似ている。
「なりたい自分」を外に見て、屈折した憧れが狂気へと至るところとか。

雪子のパラノイアを解放したのは、紫だった。
誰かを取り込んでもその人にはなれない。雪子は雪子でしかないし、それで十分なのだと。
雪子は紫に愛されて、その空虚さを埋めることができた。

紫のセリフは「殻ノ少女」のエピローグの玲人のモノローグとほぼ同じ内容。
玲人はそれを冬子に直接は伝えられなかった。
そういう面では、紫は玲人よりも一段上かもしれないね!

砂月――理子のパラノイアを解放したのは、おそらく皐月と名付けた彼女の娘。
理子にとって、皐月を授かったことが、初めて自分の力で勝ち取った希望だったのだろう。
けれど、それは一人では勝ち得なかったもの。
だから、娘――皐月にそれを与える術を知らず、絶望し、殺してしまいそうになったんじゃないだろうか。

---

冬子を含め、彼女たちは寂しがり屋で、愛に飢えていた。
愛されている実感が乏しいから、「本当に愛される自分」を求めていた。
だから、タイトル画面での冬子のモノローグは、こんなに優しいのだろうね。

久しぶりだね。
ずっとあなたに逢いたかった――
また逢えなくなるのは寂しいけど ずっとそばにいるから――
もう、私は寂しくないから……

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ゲーム [★★★★☆]
殻ノ少女

虚ノ少女 その3(TrueEND+)

ENDING NO.10「TrueEND」と、ENDING NO.11「Paranoia」を回収し、全クリ。
トゥルーに行くポイントは「雪子や歩とエッチしない」「雪子の部屋捜索・小羽に証拠提示でモタつかない」こと。
ノーマルエンドを超え、章が終冠へと移る。

WrongEND「Paranoia」は、事故死した玲人の夢の世界ということなんだろう。
章の名前も「天冠:天国への入口」だったし。
空いていたシーンは、まさかの冬子枠だった。大穴すぎるだろ……。

---

「中身がない、空っぽ。……この眼と同じ」「おじさんも……空っぽ?」
「……己はいろいろと考えてる事があるからね、空っぽじゃないと思うよ」
「――それは頭の中。……心の中は?」
「……どうだろうね」


「TrueEND」で語られるのは、トゥルーというよりも、次作へ向けた布石のようなもの。
茅原雪子という「虚ノ少女」の結末は変わらない。
終わるのは、玲人の偏執。
冬子が――彼の心の穴を塞ぐべきものが、見つかる。

どんな形であれ、見つけられさえすればそれでいいと思っていたはずだった。
でも、やっぱり生きて再会したかった。
私は「Paranoia」を見てから「TrueEND」を見たので、余計に玲人の慟哭が染みたよ。

救いは、タイトルバックでの冬子が幸せそうな顔を見せてくれているところ。

もう、私は寂しくないから……


---

トゥルーエンド、個人的には、雪子の内面や孤児院での集団自殺について掘り下げたり、真崎が雷鳥の絵を完成させたりするのを期待していた。
孤児院絡みの話は、次作で黒矢尚織について語る際に触れてくるのかもしれない。
雷鳥の絵は、合い言葉と金平糖で代用してきちゃったのかなぁ。少し残念だ。

しかし、初期タイトル画面にいたことから、メインヒロインだと思われていた雪子。
彼女は結局最後まで本当の笑顔を見せてはくれなかったな。
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ゲーム [★★★★☆]
殻ノ少女

虚ノ少女 その2(NormalEND)

タイトル画面が変わってからの2周目、ENDING NO.09「NormalEND」を回収。

1周目との相違点は、第2オープニングの追加、過去回想でのネタバレ要素の追加、エッチシーンの追加。
追加されたシーンは、「菜々子陵辱(戦前)」「真崎×ぐり子(現代)」「玲人×雪子」「玲人×歩」。
なぜか菜々子さんのはおまけのシーンギャラリーには入らないので、使う際は要セーブ。

雪子はともかく、歩のシーンがあって、私は非常に嬉しい。
CG2枚だけの簡易構成で、実用性には乏しいと思われる。
が、歩への思い入れ補正で、美味しく頂かせてもらいました。ふぅ。

このシリーズでのヒロインランキング、私のなかでは歩ちゃんはかなりの上位。
上背があってクールで無表情っていうカッコ良さと、主人公を慕うがゆえの一途さ、そしてちょっと抜けたところを併せ持つ愛嬌は、とても魅力的。
枠としては「クーデレ」なのだろうな。
「殻ノ少女」での初登場シーンでは好感度マイナススタートだったのに、探偵という仕事を通して主人公に惹かれていくところにも好感が持てる。

今回は「探偵助手あゆむん」のエピソードがあって、とても楽しかった。
トンファーを構えるあゆむんの一枚絵には惚れ惚れしたよ!

……さて、シーンの残り枠は1つなんですが、これは誰のものなのだろうか?
雪子? 紫? 小羽? それとも未散?
紫か未散だと嬉しいのだけれど、相手が気になる。
これで真崎だったりしたら…………。

---

ノーマルエンドは、紫エンドと言ってもいいように思う。
孤児院跡で雪子を止めるのが、冬見ではなく紫になる。

雪子は「本当の自分」を探し求めるあまり、間違ったことをしてしまっていた。

「……いつから私は、私を忘れてしまったのでしょう――」


けれど、紫は「それも雪子だ」と受け入れる大きな器を持つ女の子だった。
紫は雪子を赦した。どんな雪子でも、自分の親友だと認めた。
紫は、彼女の孤独を知っていたから。

けれど、雪子には自分の命をもってする他、罪は贖えないと思ってしまう。
損なわれたものは、二度と元通りにはならないのだから。

「いい加減にしてください、雪子っ!」
「私はっ……これ以上、大切な人を喪うのは厭なんです! もうあんな思いはしたくありません……どうして皆、私を置いて逝くのですか……」
「……雪子には生きて欲しいんです。貴女は決して、ひとりなんかじゃありませんから……私たちがついています。だから――」
「……一緒に生きて、笑ったり怒ったり、悲しんだりして欲しいんです。私たちが傍に居ますから……」


いつでも笑顔で「おかえりなさい」と迎えてくれる、よくできた妹。
そんな強い彼女が見せた初めての弱さが、このシーンには詰まっている。
弱さを見せられるのは、本当に信頼している相手だけ。
紫にとって、雪子は掛け替えのない親友だった。
その想いは、確かに雪子にも伝わっていた。

---

正直に言って、紫が真崎に惹かれていくエンディングは気に食わない。
未散の「妹を取られて悔しい?」に「そんなわけないだろ」とか答えていたけど、私はとても悔しいよ!
紫ちゃん、考え直して! 今ならまだ間に合うから!

けれど、オーラスの喫茶店での金平糖のシーンは染みた。
「あの日の思い出」エンドでの、「今日も雪が降っている」「それでも空は晴れている」のシーンととても似たような雰囲気。

一時は契りを交わした理人と理子。
二人にはもう違う人生があり、今さら交わることはない。
それでも、二人の指先とくちびるは、幼い頃の甘いときめきを覚えているのだった。
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ゲーム [★★★★☆]
殻ノ少女

虚ノ少女 その1

"KARANOSHOJO"三部作の二作目、「虚ノ少女」を開始。
「カルタグラ」を引き継いだ前作「殻ノ少女」の続編にあたる作品。
読み方は「うつろのしょうじょ」ではなく、今作も「からのしょうじょ」らしい。

とりあえず、プレイ前に修正パッチを当てましょう。
立ち絵表示のもっさり感がかなり軽減されます。

---

今作は「殻ノ少女」のおよそ1年半後のお話。
玲人は朽木冬子を探し続けている。

まずは攻略などを見ずに自力でプレイしてみる。
現状の進捗度は、プレイ時間30時間程度で、エンディング1~8を回収し、タイトル画面が砂月になった。

ENDING NO.01「ヒンナサマの祟り」
年末に人形村を訪れ、由果が殺されたときの推理をミスったときのバッドエンド。
祟りとして玲人が殺される。

ENDING NO.02「冬子を捜しに…」
元旦の早朝、夢に出てきた冬子を捜しに行くエンディング。
紫ちゃんが健気かわいい。

「……止めても無駄なんですよね」
「……行ってらっしゃいませ」


ENDING NO.03「託宣の御子」
雪子が天恵会へ行き、託宣の御子となるエンディング。
行動選択で精力的に雪子に会わないと、このエンドになる模様。
ここから先に進めるのに2時間かかった。
雪子ちゃんてば本当に手がかかる女の子なんだからもう!

ENDING NO.04「消失」
折句で呼び出された雪子を花恋が襲い、それをかばった冬見が死亡。
雪子は記憶が混濁し、真崎は精神を再び病み、何も解決せずに終わるエンディング。

ENDING NO.05「雪緒」
折句で雪子を呼び出した小羽が花恋に殺されるエンディング。
雪子は全てを無かったことにして――幼児退行し、雪緒と一つになる。

ENDING NO.06「花恋」
歩を罠に使わなかった場合のエンディング。
目の前で自殺することで、兄の心をその胸に抱き、煉獄へと旅立つ花恋。結果、真崎は廃人に。
花恋にとっては一番のハッピーエンドなのかもしれない。

ENDING NO.07「二人の紫」
紫を殺すことで取り込んだ雪子が、紫になるエンディング。
孤児院跡に行く際に手間取るとこのエンドになる。

ENDING NO.08「あの日の思い出」
紫を取り込もうとした雪子の罪を、冬見が赦すエンディング。
雪子は死に、冬見が未散を引き取る模様。
現状、このエンドでの話が一番先まで進んでいる。

---

ボリュームはかなり多め。過去回想がとにかく長い。
けれど、とても面白いよ、これは。

今作では、様々な登場人物の視点で物語が語られる。
地の文が一人称なのは時坂玲人だけなので、やはり彼が主人公なのだろう。
真崎視点なものも多いが、彼にはあまり感情移入できそうにない。
三人称で語られる且つ、人柄は玲人のほうが私は好みなので。

だというのに、ヒロインが真崎に好意を持っている様子なのがとても気に食わない。
特に紫ちゃんと未散ちゃん。
もし二人のシーンが真崎とのものなら、私は発狂するかもしれません!!
誰かが死ぬよりも、そっちのほうが怖いこのゲーム。

まぁ紫とのシーンは今作もなさそうな気はする。
二人ともそういう関係を望んではいなさそうだし。
ここまで焦らされると、それがキモチヨクなってきてしまいそうだ。
三作目でもシーンがなければ、「よくできた妹」枠でヒロインランキングに入れちゃうかもしれない。

---

細かいシナリオについての感想は、次回以降の記事で。
二周目をプレイしてきたいと思います!
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ゲーム [★★★★☆]
殻ノ少女

僕が天使になった理由(わけ) - LOVE SONG OF THE ANGELS. まとめ

シナリオ

恋が、2人からなにか大事なものを奪っていく。


「恋は人を幸せにする」と信じている天使と「恋は人を不幸にする」と信じている主人公の、恋愛群像劇。
OVERDRIVEらしいロックンロールは薄め。
天使の設定は「灰羽連盟」の影響が垣間見える。

共通ルートでは、6組のカップルの恋愛模様が語られる。
「好きな気持ちだけじゃ幸せにはなれない」という様々なエピソードは、なかなか興味深い。
私のお気に入りは、6話の小雪ちゃんのお話かな! 次いで、3話の美里と文子のエピソード。

しかし、1話完結モノなエピソードのせいで、メインヒロイン同士の絡みはほとんどない。
いわゆるギャルゲー的な「楽しい共通ルート」を期待するとガッカリするかも。

個別ルートでも、絵に描いたようなハッピーエンドになるお話はひとつもない。
何かを得れば、何かを失う。そういったリアリティが十二分に描かれている。
ハッピーエンドばかりでうんざりしている人には強くオススメできるかも!
この雰囲気は「闇色のスノードロップス」と少し似ているかもしれない。

個別シナリオ別評価
  奈留子 > みなも ≧ アイネ > 百合

奈留子ルートは、奈留子の可愛さが異常だった。
幼なじみ属性を持つ人はもちろん、そうでない人にも是非プレイしてほしい。本当に可愛いから!
シナリオ自体も良作。途中ちょっとグダった感はあるにせよ、読後感は抜群。

みなもルートは、ハッピーエンドのラスト、屋上のシーンがすばらしい。
ああいう爽やかに甘酸っぱいシーンは大好物です。
オナニーガールなみなもちゃんも、健気可愛いし!

アイネルートは、全ての設定のネタバレ。
これが予想の付いているものばかりで、オドロキ要素が少なく、やや退屈。
けれど、いつまでも純粋なアイネちゃんには癒されるかな。

百合ルートは、桃ちゃんのはっちゃけ具合の好き嫌いで評価が分かれそう。
私は嫌いじゃなかったけど、なんか読後感がべちゃっとしてたので、評価は低め。
桃ちゃんの心理をもっと綿密に追えば、イイカンジになったと思うんだけどな。

オススメ攻略順
  (百合 or みなも) → 奈留子 → アイネ

共通ルートでの返した欠片の数が少ないと百合ルート、中くらいだとみなもルート、多いと奈留子ルートに入る模様。
奈留子ルートにはネタバレが含まれているため、後回しがオススメ。
アイネルートは、他3ルートをクリアしてから、第6話で分岐する。

テキスト

シナリオライターは「DEARDROPS」の那倉怜司。
テキスト自体の読みやすさは普通。
日常シーンでの、アイネがネットジャンキーになったりするシーンは面白かった。
こういうギャグ要素がもっと多ければなぁと思わないでもない。

危惧していた、話のネタを物語にしていくスキルについては、アイネルートなんかではやはり気になってしまうところではあった。
じゃあどうするべきだったのか!?と問われても、なかなか難しいのだけれど……。
「天使になった恵唯奈」のエピソードとか、もうちょっと掘り下げてほしい感はあったかなぁ。

グラフィック

原画は「キラ☆キラ カーテンコール」「DEARDROPS」の藤丸。
絵は確実に上達していると思う。おにゃのこのファッションセンスも上がってるし。
今回は、上にだぼだぼなものを着させて、下はパンツのまま!っていうのが流行っていたらしい。
なるほど、いいと思います。

ただ、百合ちゃんとか、頭大きくない?とか気になってしまうところではあった。
なんだろう、私の勘違い……なのか?
いや、そんなことないと思うんだけど……。

一枚絵は、計90枚程度。
今回は、塗りが肉感的でエロかった。
軽いアヘ顔っぽいのもあったし、よだれや愛液といった汁物の描写も秀逸だった。
枚数的には少なくはないけれど、もうちょっとがんばってエッチシーンを増強してほしかったよ。

キャラクター
  奈留子 > リカ > アイネ > 小雪 > その他

奈留子の可愛さは一級品。
どこに出しても恥ずかしくない、自慢の幼なじみです。

無口系貧乳ロリなリカちゃんとの絡みがもっと欲しかったところ。
天使三人組は、結局誰とも絡めなかったしなぁ。
リカちゃんが攻略できるファンディスクを強く希望します。

アイネはやっぱり愛嬌があって癒されるね。
ヘッポコなのが庇護欲をそそられるし!

小雪さんは、私のNTR属性のツボを押してきてくれる女の子だった。
この清純派ビッチという属性がもっと二次元世界にも認知されればいいと思います!

Hシーン

少ない。とにかく少ない。
回数自体は全17シーンと、割と普通なのだけれど、共通ルートでのサブキャラ同士のシーンが描かれているせいで、メインヒロインにそのしわ寄せがきてしまっている。

メインヒロインのシーン自体はやや濃い目。
「おまんこ」とは言ってくれないものの、「おちんちん」は言ってくれる。うれしい
構図もエロいのが多くて、実用的だと思います。

ファンディスクでリカちゃんのエッチシーンをはよ!

声優

奈留子役・鈴田美夜子以外はマイナー声優ばかり。
でも、クオリティはそこまで低くないんじゃないかな。
ときどき気になる人もいないではなかったけど、減点評価をするほどでもない。

音楽

「キラ☆キラ」「DEARDROPS」ではパンクロック志向だったけれど、今作ではミドルチューンが多め。
個人的には、もっと疾走感がほしかったかも。
曲も劇中ではほとんど使われず、エンディングに詰め込んできている。
シナリオ上でもっと天使バンドを押してきて欲しかったなぁ。

オープニングムービー自体の出来は普通。
BGMも特筆すべきものはなかった。
これからの天使バンド「CaS」のCD展開に期待!

システム

必要十分。
おまけモードでの「CaS劇場」の遊び心は嬉しい。
しばらく放置してると、天使ちゃんたちがちょっとお喋りしてくれるのには気づいたでしょうか?

総評

音楽押しな異色のエロゲーブランド"OVERDRIVE"の送る、切ない冬の恋物語。
ご都合主義なハッピーエンドに飽きた人に強くオススメしたい。

全体の完成度はそこまで高くないものの、キラリと光るものが確かにあった。
いいところもあれば悪いところもある。
それらをならして、★3良作評価です。

余談、13年3月末に「キラ☆キラ 5th Anniversary Live Anime KICK START GENERATION」が発売される模様。
「キラ☆キラ」「DEARDROPS」のライブシーンをアニメ化したOVAなんだとか?
公式HPには、天使バンドCaSもクレジットされていた。
OVERDRIVEファンの私としては、こちらにも期待しちゃいます!
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ゲーム [★★★☆☆]
僕が天使になった理由

僕が天使になった理由(わけ) - LOVE SONG OF THE ANGELS. アイネルート

しあわせになるために

ぼくてん、ラストはメインヒロインなヘッポコ天使、アイネを攻略。
アイネルートは、他3ルートを攻略しないと解放されない模様。

アイネのCVは、桐ノ小島翼。
このゲーム初出の声優さんなのか、誰かの別名義なのかは謎。
愛嬌があってなかなか可愛らしい演技を見せてくれました。よきかなよきかな

アイネルートは予想通り、天使と赤い糸の呪縛の関係と、主人公の欠けた心のお話。

---

心の欠片を返して赤い糸を結ぶ天使業が、結局は誰も幸せにしない仕組みになっていることを知った天使たちは、存在価値をなくして消えることを選ぶ。
けれど、アイネは他のだれかを不幸にすることを覚悟して、主人公の欠けた心を返すことを決意する。
そのためには、主人公の心を開かなければならない。
その優しさにいつの間にかほだされていた主人公は、アイネと結ばれるのだった。

主人公の心の欠片は、初恋の人――恵唯奈への想いが詰まっていたはずだった。
なのに、心が戻った主人公が考えるのは、アイネのことばかり。
そこから、恵唯奈がアイネという天使になったことがわかる。

さらに、恵唯奈だったアイネと主人公の「みんなを幸せにしたい」という願いが、地球という星の願いそのものだったことが判明。
愚かな人間たちに絶望して欠けてしまった地球の心が、ハートストーンとなり、天使を生み出していた。
その地球の心を返すため、主人公は天使になるのだった。

---

シナリオの評価は、ギリ☆3ついけるかな~~くらい。
アイネが主人公の初恋の人だったのは、正直、予想通りすぎてややガッカリ。
なのに、オチはちょっと予想外のところに着地してきた。

主人公とアイネが、世界でたった二人の天使として結ばれるのかと思いきや、赤い糸の呪いのほうが早く訪れる。
主人公は人間としての存在を失い、代わりにアイネが桐ノ小島愛音という人間として、主人公のポジションに収まっていた。
これ、素直に「二人の天使」エンドにしても良かったようにも思う。
この寂寥感は嫌いじゃないけどね。
ギャルゲーなんだから、ヒロインとラブラブエンドになってほしかったなぁという気持ちもある。フクザツ

しかし「地球の心」というのは、かなりな超展開だよ。
さすがの私も戸惑いを隠しきれない。
「天使」というものの存在にも理屈を付けるなら、十分な理論武装だと思う。
けど……地球の、心、かぁ……ううむ……。

何はともあれ、ほっぺたにチュッてしてくるアイネちゃんはマジでかわいかった。やばい
けど、やっぱり1H3CG。少ないよ! なんでなの……
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ゲーム [★★★☆☆]
僕が天使になった理由

僕が天使になった理由(わけ) - LOVE SONG OF THE ANGELS. 奈留子ルート

二人の距離

正ヒロイン3ルート目、幼なじみな奈木崎奈留子ちゃんを攻略。
このゲームで一番かわいい女の子。異論は認めない

CVは鈴田美夜子こと、若林直美。
「リトルバスターズ!」能美クドリャフカ、「アイドルマスター」秋月律子、「天使の羽根をふまないでっ」双見あやめ、「死神の接吻は別離の味」里中凛なんかの声優さん。
クドとは真逆なハスキーボイスな演技は、奈留子にとてもよく似合っている。

奈留子の魅力は、1話から存分に発揮されている。
人付き合いを毛嫌いして、社会性のない主人公。
そんな彼に世話を焼いてくれるのが、幼なじみな彼女。

奈留子の場合、「実は好きだけど距離が近すぎて言えない」というような、テンプレ幼なじみとは少し違う。
男女ではなく、純粋に友人としての幼なじみ。
だからこそ、主人公にとても近いところにいて、深く理解してくれている。
周りの人が言いづらいことでも、ズバっと言ってくれる優しさも持ち合わせているし。

「桐ノ小島の言ってることは正しいかもしれないよ」
「でも、誰もが桐ノ小島みたいに強いわけじゃないんだよ」


---

そんな心地よい二人の距離も、奈留子の願いがあってこそのものだった。
本当は主人公のことが好きだった。誰よりも愛していた。
けれど、主人公が恋愛を嫌悪していることも知っていた。
主人公とずっと一緒にいたい。だから奈留子は自分の想いを、自分の心を捨てていた。
奈留子が心を欠いていることに気づいたアイネと主人公は、その想いの正体も知らずに、それを返してしまうのだった。

主人公も奈留子の想いにほだされ、付き合うことを決意する。
のだけれど、共通ルートで赤い糸で結んでいたカップルが全て破局していたことが発覚する。
全4組ってことは、会長と小雪さん以外ってことかな。たぶん

その原因は、アイネのギター。
カップルを結んだ赤い糸がそのままギターの弦となり、カップルは破局していたのだった。
そして、赤い糸の数も有限で、誰かを結べば誰かが不幸になるという事実も発覚。
主人公と奈留子は、運命の赤い糸で結ばれるべき想い合う二人だというのに、悲劇を運命づけられていた。

主人公は、奈留子を諦めて清人に譲ろうとする。
奈留子は、清人といったん結ばれることで、主人公との赤い糸をキャンセルしようとする。
アイネは、先に他のカップルを生け贄にして、ギターの弦を補充してしまおうとする。
誰もが正しい未来を望むがため、間違ったことをしようとするのだった。

---

二人にある未来は、結ばれずに寄りそうものしかない。
何もかも――奈留子の「お嫁さんになりたい」という幼い夢すらも捨てて、唯一叶えられるのが、ただ二人でいることだけ。
手も繋がず、キスもせず、セックスもしない、ただの幼なじみで居続ける。
それしか、二人が一緒にいられる方法はない。

奈留子と結ばれても、赤い糸の呪縛からは逃れられない。
二人は泡沫の幸せを噛みしめ、運命を乗り越えることを二人で誓う。
けれど、時が過ぎて、主人公の中からは奈留子の存在は欠落してしまうのだった。

奈留子はきっと主人公のことを覚えていると思う。
一瞬でも主人公を幸せにできた。それは確かな真実。
抗いようのない運命を知り、奈留子はそれに満足したんじゃないだろうか。

主人公も、今は奈留子が欠けてしまっているけれど、一度は幸せを知った。
その事実は、この先彼に「幸せになりたい」と願わせる原動力になるんじゃないかと思うよ。

---

完成度には疑問符を付けたくなるような点もあるけれど、シナリオ自体は☆4評価してもよさそう。
ヒロインが幼なじみなエロゲーシナリオとしては、間違いなく一級品。

エンディングはどちらの雰囲気もかなり好き。
どちらかと言えば、結ばれるエンドのほうが好きかもしれない。
二人が再び出会って、そして再び結ばれる日が来るかもしれないしね!

細かい所をもうちょっと深く語ってくれたら、完成度はもっと上がったのになぁ。
黒い天使になったアイネがどこにいってしまったのか、とかさ。

あと、やたらと清人が殴りかかってきていた気もする。
でもあれも仕方がないよなぁ、何も説明しないんだもん。
アイネが天使で赤い糸があって~~って説明してもよかったんじゃないかなぁ。
それがないから、主人公と清人の思惑がかみ合わず、ちょっとグダグダになってしまっていたよ。

ま、何はともあれ、主人公のことを意識しまくって真っ赤になってる奈留子ちゃんは、マジで可愛かった!
フードを被ってチラ見してくるCGとかヤバかった。
ニヤニヤが押さえきれない。奈留子たんぺろぺろ!
鼻水垂らしながら泣き笑いしてくれるのも、可愛すぎてどうしよう!?ってカンジになったよ!

でも1H3CGは少なすぎる。せめて2Hでよろ
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僕が天使になった理由(わけ) - LOVE SONG OF THE ANGELS. みなもルート

殻の中のたからもの

正ヒロイン2ルート目は、毒舌でロリ巨乳な後輩、若松みなもを攻略。
普段は冴えない三つ編みお下げだけど、実は売れっ子グラビアアイドルな女の子。
真鍋計ちゃん以来のオナガ(オナニーガール:オナニーシーンを見られちゃう女の子)でもある。

CV:白雪碧は、かなりマイナーな声優さんの模様。
演技は中の下かなぁ。下手ではないけど、もっと上手くできたんじゃないかなぁと思わないでもない部分も。

みなもルートは、恋と夢との間で揺れるお話。
雰囲気、2話の夢乃ちゃん先生の話と少しだけ似てる。少しだけね。

---

――僕は本当に恋をしたいとは思えないんだ。誰かと幸せになりたいと思えない。
――だから、僕と一緒にいても、若松は幸せになれないと思う。
「そんなこと勝手に決めないでください。私の気持ちは私のものです。幸せかどうかは私が決めます」


どうしてかはわからないけれど、みなもんもまた、主人公に恋をしていた。
きっと、主人公の持つ儚さのようなものが、彼女たちの母性本能的なものをくすぐったりしたんじゃないだろうか。

今回もアイネの世話焼きで、みなもんと主人公はデートをすることになる。
そこで、みなもんは思い切って主人公に告白してくる。
この子はかなり気が強く、押しが強い女の子だった。

この告白シーンは、かなり良かった。思わず惚れそうだった。あぶない
フツーに断られて一旦は諦めかけたみなもちゃんだったけれど、主人公の儚さを放っておけず、「お試しお付き合い」を強引にねじ込んでくる。
主人公はその健気さにほだされ、二人は付き合いはじめるのだった。

「やると決めたなら本気でやってあげてね。桐ノ小島はどうなったっていい。自分が幸せになろうなんて思わなくていい」
「自分がどうなっても、みなもちゃんのことだけは幸せにするんだって、そう誓うの」
  「そ、そんなこと言っていいんですか? 恋愛って、お互いが幸せにならなくちゃいけないと思うんですけど……」
「いいのよ。そうすれば……」
「きっとみなもちゃんが桐ノ小島のことを幸せにしてくれるから」


---

しかし、アイドルな彼女の恋愛を、快く思わない人はたくさんいた。
彼女の母親は、交際を破棄するように迫ってくるし。
みなもんは、本当は歌が歌いたかった。グラビアの仕事なんかやりたくなかった。
それが恋路の邪魔になるのなら、いつでも辞めるつもりでいた。

なのに、一見悪者に見えた母親が倒れ、実は長くないことが発覚してしまう。
母親は、自分亡き後もみなもが一人で生きていけるよう、夢が叶えられるよう、厳しいことを言い続けていたのだった。

自分の恋と自分だけのものじゃない夢の狭間で、悩むみなも。
そんな彼女の背中を押したのは、小さい頃のみなもの歌を聴いた、主人公の言葉だった。

――あの若松の歌を聴いていたら、幸せな気持ちになったよ。


好きな人を、幸せにしたい。
その想いを胸に抱いて、みなもは主人公と別れ、夢を追いかけていくのだった。

---

みなもが歌を上手く歌えなかったのは、心を欠いていたから。
けれど、その欠片はなかなか見つからない。

欠片を探すのを止め、辛いことから目を背けさせる選択肢もある。
すると、二人はなにもかもを捨て、駆け落ちしていくエンディングになる。
雰囲気は悪くないのだけれど、残されたアイネや奈留子のエピローグなんかがあったらもっとよかった。

欠片を探し続けると、土壇場で見つかり、みなもは夢へと羽ばたいていく。
二人は結ばれないにせよ、互いが互いの幸せを願い続ける、いいエンディング。
ラストの屋上のCGはとてもきれい。

残念だったのは、欠片の在処にドラマチックな展開がなかったところ。
結局、欠片がすぐ見つからなかったのは、天使がヘッポコだったせいにも見えちゃうし。

---

みなもちゃんの健気なエロさは輝いていた。
シナリオの完成度は十全とは言えないものの、☆3は余裕だね!

ただ、CGの総数が少ない。
オナニーシーンを含めて、3H5CGだし。もう一声ほしかったなぁ。
あと、メガネは外してエッチしてほしいと思います。
キスするとき、ぶつかっちゃいそうじゃないですか!?

今回のサポートは、おっぱい天使・メネスちゃんだったのだけれど、なぜ要求がキス止まりなのか?
普通にエッチシーンが入るとばかり思っていたよ!?
これ、CaSの天使は誰ともエッチできないんでしょうかね……やだー
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