Entry Navigation  [月別アーカイブ]

デュラララ!! 13、14話

13話 急転直下
園原杏里視点。
12話から半年後、変化を恐れて現実から目を背ける少女の話。
新キャラの紹介回でもある。

誰かに依存して、その人のなかに自分の居場所を見付けて生きる、それが杏里の生き方。
過去には張間美香、今は竜ヶ峰と紀田。
このままじゃいけない気はしているけれど、変わるのは怖い。今までと違う生き方をするのは怖い。
そんな彼女の前に現われた切り裂き魔。
否応無しに壊された日常を前に、彼女は何か変わることができるのだろうか。

新キャラの白バイ警官は無駄に熱そうだったな。
そして岸谷の父親は完全にギャグキャラっぽかった。
これでセルティのギャグ度がさらに…って、本当にセルティがギャグキャラになっちゃったよ!

14話 物情騒然
セルティ・ストゥルルソン視点。
切り裂き魔の正体を追うセルティと、それに関係していた岸谷父の話。

切り裂き魔が持っている罪歌という日本刀は、持っている人間に乗り移るという妖刀らしい。
さらに、罪歌は魂を斬ることができるという。
岸谷父は、それを使ってセルティの首と体を切り離していた。
切り裂き魔が自分を襲ったことを思い出したセルティは、その謎を追う。
一方、首を所有している折原は、戦乱の中にデュラハンの首を置いて肉体なしで目覚めさせようとしていた。

いつの間にかセルティと岸谷はラブラブになっていた。
ツンデレセルティは可愛い。面白い。
やっぱり気が付くといつものツンデレを選んでしまうな。
折原の言い方も面白かった。
さすがの私も、首無しとか首だけに欲情したりする変態ではないと思うよ。たぶん。
関連記事
category
アニメ [★★★☆☆]
デュラララ!!

デュラララ!! 11~12.5話

11話 疾風怒濤
竜ヶ峰帝人視点。
首に傷の女を捜す矢霧姉弟、ダラーズの実体、そしてその創設者について。
首無しライダーことセルティ・ストゥルルソンの存在意義。

無色透明なカラーギャング「ダラーズ」は、竜ヶ峰が遊びで作ったものが実体化したものだった。
彼は矢霧波江に取引を持ちかけるが、拒絶した波江にダラーズの数で戦う。
また、ダラーズが保護していた首に傷の女とセルティが会う。
首に傷の女は、名前を聞かれてセルティだと答える。

竜ヶ峰がダラーズを作ったとは、まさかの展開。
そこには突っ込まないが、そんな組織が存続できることにはやや疑問が残る。
でも竜ヶ峰がやたらと出来る系キャラになってきたのにはウケた。
一人称も「私」になっちゃってたし。

セルティの存在の不確かさがここに露わになった。
首を探し続けた年月はなんだったのか、どちらがセルティ・ストゥルルソンなのか。
――私は今ここに生まれた!この街に私の存在を刻みつけるために!

12話 有無相生
セルティ・ストゥルルソン視点。
首に傷の女の真実、それぞれのエピローグ。

矢霧誠二がセルティだと思って愛していた首に傷の女は、殺したはずの張間美香をセルティのように整形した偽物だった。
その事実を告げられ、誠二はくずおれる。
「君は本物と偽物の区別すらつけられなかったわけで、あんたの愛はその程度ってことだね」

確かにこの事実を見れば、誠二の愛は偽物だったのかもしれない。
けれど、自分を殺そうとした誠二を、自分の全てを捨てても愛した美香の愛は本物かも?
「俺はお前を愛していない。だけど、お前を見ている限り、俺は彼女への愛を忘れることはない。だから、俺はお前の愛を受け入れる。いつか、彼女を取り戻すまでは」

セルティが首を探していたのは、死を恐れていたからでもあった。
死なない肉体を持つ自分、ならば自分の死の要素は首にあるのではないか。
自分で管理できない死が、恐ろしい。
けれど、すれ違っていた岸谷とセルティの行動原理は、結局憶測でしかない。
ふたりは今を見据えて、ふたりで今を生きていくことにした。

張間美香を巡るエピソードのラストとしては、なかなか良かったね!
誠二はちょっとカッコ悪くなってしまったし、美香を受け入れる理由もなんだかアレだけど、美香の愛も本物だとしても歪んでいるのは間違いないから、これはこれでいいのかもしれない。

12.5話 天網恢恢
OVAその1、閑話。
遊馬崎ウォーカー視点。
事実は小説よりも奇なり、というかむしろ事実が小説をパクっている話。
神は天にいまし、すべて世は事もなし。

結局、赤い鞄は3つあったんだね。
密輸団がトカゲを入れてセルティに運ばせたもの、ヤクザが取引用に金を入れていたもの、ヤクザの下っ端が着替えと弁当を入れていたもの。
ストーリーは陳腐だけれど、見せ方が素晴らしい。
このアニメはこういう演出がとても素敵だね。
セルティが最近完全にギャグキャラ扱いになっているのもウケる。
関連記事
category
アニメ [★★★☆☆]
デュラララ!!

デュラララ!! 5~10話

5話 羊頭狗肉
紀田正臣視点。
紀田正臣の憂鬱と、竜ヶ峰帝人と園田杏里の3人、そして首無しライダーと切り裂き魔。

杏里が絡まれていたのは、中学からの友人の張間美香が傷心旅行とやらでいなくなったから。
杏里は彼女のことを心配する一方、彼女に依存していた自分を変えようとしていた。
それを心配する竜ヶ峰は、美香を捜すために組織の力を借りることも考えていた。
紀田は、そんな竜ヶ峰に街の闇を見せたくなかった。
そんな3人の、ちょっとおかしな、けれど居心地の良い三角関係。

今回切り裂き魔が初めて出てきたけれど、あれもまるで人間じゃないみたいだった。
そして切り裂き魔に付けられた傷から聞こえた声にビビるセルティは可愛い。

6話 東奔西走
門田京平視点
カズターノ事件とダラーズの話。

紀田の知り合い、門田京平・遊馬崎ウォーカー・狩沢絵理華・渡草三郎は、実はダラーズのメンバーだった。
その4人が、攫われた不法滞在者の友人のカズターノを取り戻そうとする。
足の付かない不法滞在者や家出少年を攫っては、人体実験に使っている組織があるという。

かなりのギャグ回だった。面白かった。
オッサンが攫われて渡草がマジ泣きしてるのもウケたけど、その理由もまじで下らなくてわろた。
あと、最近不憫な扱いを受けているセルティ。もう帰って休んでいいんだよ…

7話 国士無双
平和島静雄視点。
平和島静雄の憂鬱と、彼の過去について。

折原臨也は本当に嫌なヤツすぎてわろた。
静雄と幽の兄弟関係は、なかなか良い雰囲気だね!
いつもバーテン服を着ている理由がこんなところに。
てゆーか、バーテンの副業として借金の取り立て屋をやっているのかと思っていたよ。
あと、セルティとの関係もイイカンジだね。
やっぱり共通の敵(?)がいると話も弾むというやつか。

8話 南柯之夢
セルティ・ストゥルルソン視点。
岸谷新羅とセルティの日常に描かれる距離感、さがしものの話。

セルティはやっぱり結構可愛い性格をしているね!
でもやっぱり首はあったほうが良い気がする。
記憶についてだけでなく、自分の中の何かが欠けてしまうのって、結構辛いことだからね。
もう取り返しの付かないものならともかく、見つかるかもしれないものなら探す価値はあると思うな。

岸谷はセルティの首の行方を知っているようだ。
というか、首に傷のある女が、もうひとりのセルティなんじゃないか。
これは妙にややこしい話になってきてしまった。
しかし矢霧誠二のセリフはやばい。お湿りなう。
「僕は君の過去も未来もいらない。今の君だけでいい。今の僕らが永遠なんだ。愛してるよ、セルティ」

9話 依依恋恋
矢霧波江視点。
矢霧誠二と首に傷の女と矢霧波江の歪んだ愛の形。

波江は弟を溺愛していた。
弟が人形を欲しがったから、望むままに与えた。
しかし、波江にとっては人形でも、誠二にとってはひとりの女の子だった。
波江は愛する弟を狂わせた人形を作ったことを後悔し、人形に憎しみを抱く。

セルティにとって、探していた首が肉体を獲得してひとりの人間として生きているなんて、青天の霹靂と言うしかない。
自分が首を求めるように、首も自分を求めているに違いないと思っていたからね。
あの取り乱しようには笑ってしまったけど、実際笑えないよね。
肉体のみの存在の自分がオマケで、首+肉体になった存在がホンモノにも思えてくるし。

でもなんで誠二は色んな女の子に愛されているの?モテ期なの?納得できない

10話 空前絶後
竜ヶ崎帝人視点。
竜ヶ峰帝人が助けた首に傷の女と、彼女を追うセルティ・ストゥルルソンと折原臨也と矢霧波江の話。
――普通なことが嫌だった。人とは違う生き方がしてみたかった。

竜ヶ峰は首に傷の女を助けたことで、非日常に巻き込まれていく。
彼女を助けた翌日、竜ヶ峰を待ち伏せていたセルティと折原。
セルティは竜ヶ峰に全ての事情を話し、竜ヶ峰もそれを信じる。
そして、セルティの「彼女に会わせてくれ」という頼みを聞き、アパートに案内する。

しかし、首に傷の女は既におらず、さらに待ち伏せていた矢霧の部下に襲われる。
辛くも竜ヶ峰は折原に助けられるが、彼女の行方はわからない。
竜ヶ峰は、彼女の、そしてセルティの願いを叶えるため、動き出す。

展開も面白く、ギャグ回としても完成度が高かった。
校門からつけてくるセルティと折原のシュールさには私も吹いてしまったよ。
ラストの竜ヶ峰の出来る系雰囲気は大層なものだった。
感想を書くのもそこそこに、さっさと次の話を見たくなるレベル。
関連記事
category
アニメ [★★★☆☆]
デュラララ!!

デュラララ!! 1~4話

まだ観てないの??と言われたので、「デュラララ!!」を観ることにした。
秀作「バッカーノ!」と同じ原作者のアニメ。
オープニングはやっぱりオシャレな雰囲気だね。
オープニングの途中に前回のあらすじを入れてくるのはとても良いと思います!

1話 開口一番
竜ヶ峰帝人視点。
池袋に引っ越してきた竜ヶ峰帝人が、幼馴染みの紀田正臣に池袋の街を案内してもらう。
女の子を拉致しようとしたギャングと、首無しライダーの暗躍も。

登場人物の紹介回、といった雰囲気。
ネットのオフ会のつもりでやって来た女の子が、ギャングに拉致される。
そのギャングを倒す首無しライダー。
え、首がないってどういうこと?

なぜか狼と香辛料のホロが出てきた。
同じブレインズ・ベースのアニメだからかな。

2話 一虚一実
セルティ・ストゥルルソン視点。
2日前に死んでいたはずの少女、神近莉緒の話。

彼女が自殺オフに参加したのは、父が浮気をしていて、さらに母がそれを知っても黙っていて、家庭が何も変わらなかったことがきっかけ。
半年も思い悩んでいたことを思い切って打ち明けたのに、彼女を取り巻く世界は何も変化しない。
自分には世界をこれっぽっちも変える力なんてないのか、それとも今まで真実だと思っていた世界は既に欺瞞に満ちていたのか、またはその両方か。
とにかく、彼女は世界に価値を見出せなくなっていく。

莉緒とメールをしていた相手は、情報屋の折原臨也。
彼は莉緒をギャングに襲わせ、首無しライダーに助けさせた。
「全て見透かされて絶句してる、君の顔が見たかったから」
「人間ってものが、面白くて興味深くて仕方ないんだよねぇ」

「君さ、自分だけ特別だと思ってない?」
「君だって、秘密の一つや二つあるでしょ?自分は良くて、何で親がダメなのか、考えたことある?」
「浮気しても浮気知ってても、誰だってつまんない冗談に笑って、甘すぎる煮物を食べて生きてるんだと思うんだよねぇ」
「清廉潔白なだけで生きていけるヤツなんて、どこにもいないんだからさ」


折原に小馬鹿にされて、悔しくて、彼を見返してやろうと思って、けれど本当はそういった感情でもいいから、何か死ぬきっかけが欲しかった。
そして、彼女は折原の思惑通りに飛び降りる。
しかし莉緒を助けた首無しライダーは、彼女にこう言う。
――あなたが考えているほど世界はひどくないから。

首無しライダーに赦された莉緒は、自分も両親を赦そうと思った。
考えていたほど世界はひどいものではないのかもしれない。
人の数だけの想いと秘密があるのは当然だし、今見えているものだけが現実ではなかった。
こうして、2日前に死んでいたはずの少女は、今を生きていくことにした。

とても良い雰囲気の回だね!こういうの好きだなぁ。
首無しライダーの力は未だに謎だけども。

3話 跳梁跋扈
サイモン・ブレジネフ視点。
変わりたくても変われない竜ヶ峰帝人の憂鬱、竜ヶ峰帝人と折原臨也の出会い、平和島静雄とギャング「ダラーズ」(の偽物)の話。

自分のことを誰も知らない新しい街で、新しい自分になろうとしてみる竜ヶ峰。
園原杏里に誘われている気がしてクラス委員になってみても一向に仲良くなれなかったり、親友の紀田みたいに社交的になれなかったり、街の闇にビビってしまったり。
けれど、杏里がイジメられている現場に遭遇した彼は、杏里を助けようとする。
そこに現われる折原臨也。
関わり合いになってはならないと言われていた折原の力で、杏里を無事助け出す。

街の闇の紹介回みたいな感じかな。
帝人のホームシックというか、自信喪失の話がメイン。
何をしたわけでも何を失ったわけでもないけれど、少しでも園原を助ける力にはなれた。

4話 形影相弔
岸谷新羅支店。
闇医者岸谷新羅の語る、首無しライダーことセルティ・ストゥルルソンについて。

見間違えとか幻覚とかじゃなく、本当にセルティには首がないらしい。
その正体は、デュラハンというアイルランドの妖精だとか。
本来デュラハンは首を脇に抱えているものらしいけれど、セルティは首を失くしていた。
彼女の記憶が不完全なのは、首が残りの記憶を持っているからではないかと考え、彼女は自分の存在意義を探すように、首を探し続けている。

まさかの設定ではあるけれど、とても興味深かった。
岸谷とセルティは、恋愛というよりも家族愛のようなもので繋がっていそうだなぁ。
岸谷が首を探すことに否定的なのは、20年も一緒にいた素敵な女の子が、首を取り戻すことで知らない女の子に変わってしまうことを恐れているように見えるね。

ところで、セルティが乗っている首無し馬の霊が乗り移ったバイクには、モデルはないのかな?
関連記事
category
アニメ [★★★☆☆]
デュラララ!!

あの夏で待ってる 9、10話

--- 9話 せんぱい ---

イチカの正体の告白、それを聞いた4人の想いの交錯、そして結ばれるふたり。

貴月イチカの想い。
自分が宇宙人だということを受け入れてはもらえた。
けれど、ここにずっといたら迷惑になる。
だから、自分の気持ちに気付かないふりをする。

霧島海人の想い。
イチカが好きで、でもいつかは遠く離れてしまう葛藤。
それでも先輩が好きなのに、先輩は自分のことを避けるようにして、何をすることもできない。
先輩は自分の気持ちなんてわかってくれない。
そんな燻った想いを前向きにしてくれたのは、檸檬先輩。
  「じゃあ、あなたにイチカの気持ちがわかるの?」
  「そう、動くのよ。止まらずに、前に」


石垣哲朗の想い。
柑菜が好きな気持ちと、柑菜に幸せになってほしい気持ち。
好きだから、自分のそばじゃなくても幸せになって欲しい。
でも、本当に自分はそれでいいのか?という葛藤。
  (ずるくていいよ。好きは、止まらないよ)

北原美桜の想い。
哲朗が柑菜のことを好きだと知っていて、好きだと伝えてしまった。
それだけでもうこの恋は満足、終わりにしよう。
好きな人には、自分のそばじゃなくても幸せになって欲しい。
けれど、そんなささやかな願いすらも届かない。
自分の好きな人は、一緒にいたいひとにその気持ちすら気付いてもらえない。

谷川柑菜の想い。
イチカがいなくなれば…と期待する気持ちと、そんなことを考える自分は最低だと思う気持ち。
そんな葛藤を晴らしてくれたのは、美桜。
けれど、イチカがそばにいないときの海人は初めて会ったときのように、辛いことを抑えつけて無理に笑っていた。
どんなズルをして海人を自分に振り向かせても、イチカに向けるような顔で笑ってはくれない。
自分じゃ海人の想い人にはなれない、そう気付いた柑菜は。

---

柑菜は自分の恋を諦め、海人から逃げ続けるイチカに素直な気持ちをぶつけて、涙を呑んでイチカと海人のキューピッド役になる。

「先輩、気付いてるでしょ?海人君の気持ち」
「宇宙人だからダメっていうんですか?いつまでも一緒にいられないから、海人君の気持ちに応えられないっていうんですか?そういうの言い訳にして、海人君からずっと逃げ続けるつもりですか?」
  「だって、どうしようもないじゃない!私はいつまでもこの星には――」
「どうしようもある!好きだって言えばいい!!」
「なんで言わないの!?好きなひとと結ばれるんだよ?素敵なことじゃない!」
「私がどんなに望んでも手に入らないものが、すぐそこにあるのに…。こじつけばっかで、逃げてばっかで、海人君が今何をしているかも知らないくせに!!」


諦めたのに、それでも海人が好きだと言って泣きじゃくる柑菜に、哲朗はそっと手を差し伸べる。
それを陰で見て、好きな男の子と大切な友達の交わらない想いに、肩を震わせる美桜。
  「頼むよ柑菜。泣くなよ…」

そうして、気付かないフリをしていた自分の気持ちと海人の気持ちに気付かされたイチカは、海人と想いを確かめ合う。
  「私ね、帰らなきゃいけないって思ってた。でも、帰りたくなかった」
  「帰りたくない理由は、あの場所に行きたいからだけじゃなくて…そうじゃ、なくて…」


---

ようやく海人とイチカが結ばれた。
けれど、そんなのは予定調和のようなものだから、結構どうでもいい。
今話はサブキャラの柑菜、哲朗、美桜の描写の完成度が高すぎる。やばい。

特に柑菜。まじで切ない。ちょっとうるうるしてしまったよ。
哲朗はこれからどうするつもりなんだろう。
きっと美桜の言葉通り、「ずるく」なっていくんじゃないかと思うんだけれど。
そして美桜は、黙って見守ることしかできないのかな。
哲朗の静かな想いの深さを知っている美桜は、もう何もしないような気がする。

イチカの宇宙人設定は、時期が来たら離ればなれになる設定でしか使われないのだろうか。
まさかそんなことはないのだろうけれど、もしそうだとしたら本当に留学でよかったよね。

--- 10話 先輩と僕らの。 ---

柑菜の恋のエピローグと、哲朗の想いの矛盾、そして北原美桜という女の子。

哲朗の行動は、一貫性という観点からは矛盾していた。
柑菜が海人を好きなのを知っていてイチカと海人を近づけて、海人がイチカを好きなのを知っていて柑菜と海人を近づけて。
哲朗は、八方美人的にみんなの応援をしたかっただけだと、美桜に言う。
  「だったら、哲朗君の気持ちはどこに行くの?どうして自分に嘘を吐くの?」
  「言いたいこと言えよって、私にそう言ったの哲朗君でしょ?だから勇気を振り絞ったのに」


哲朗は、自分の中での正しいことを見失ってしまっていた。
私が気付くくらいだから、哲朗自身も気付いていたはず。
そして、海人がイチカと結ばれたことを知り、柑菜を泣かせた海人に当たってしまう。
しかし、海人はきちんと自分の気持ちをイチカに告げ、柑菜にも逃げずに伝えようとしていた。
  「…何やってんだ、俺」

言いたいことを言ったみんなを見て、哲朗は自分の間違いに気付く。
そして、哲朗は柑菜を呼び出し、自分の気持ちを正直に告げる。
好きな女の子の願いが叶って欲しかったこと、自分以外と幸せになって欲しくなかったこと、そのせいで好きな女の子を振り回して泣かせてしまったこと。

  「わかってる。カイがイチカ先輩のことを好きでも、お前はカイのことが好きだよな?」
  「そういうお前が好きだった」

  「ほんと、タイミング悪いよな。けど、ようやく言えた」
「なによ、自分だけ言いたいこと言って、満足したような顔して。私は…私は…」
  「我慢すんな。柑菜は柑菜のままでいいんだ」


こうして、叶わないことだと知りながら、哲朗は初めて自分の気持ちを伝えられた。
そんな哲朗に勇気づけられて、柑菜も海人に正直な気持ちを伝えることができた。

恋に破れた柑菜を慰めたのは哲朗。
じゃあ、恋に破れた哲朗を慰めるのは、美桜だった。
  「泣いていいよ?」

---

哲朗も言ってたけど、あれは反則だよ!
あんなことをされたら、堕ちても仕方ないと思う。
まさか美桜があんなにしたたかな女の子だとは思わなかった。
本当にずるかったのは、美桜だったんだなぁ。
彼女には失うものが何もない、それが彼女の強さになっているのかもしれないな。
とにかく、私のなかで美桜の株が急上昇してしまったよ!

今までなんとなく海人とイチカに興味が持てず、さらに付き合い始めたふたりを見るとちょっとイラッとしてしまうのは、ふたりを中心にこれだけみんなが切ない想いを抱いているのに、そのことに全く気付きもしないでふたりの世界に浸って、あまつさえ幸せになっていたりするからだったんだな。
なんだろう、これでイラッとする私は、器が小さいのだろうか。
それとも、ただ幸せを僻んでいるだけ?
そんなことないと思うんだけどなぁ…。

これからの3人はどうなっていくのだろうか。
今までの日常に戻っていったようだけれど、想いを伝えるだけで、本当に満足してしまったのかな?
てゆーか、そういえば檸檬先輩の出番、最近少なすぎじゃないか?
…最終回あたり、檸檬先輩の手で超感動展開になる気がしてやまないな。
関連記事
category
アニメ [★★★☆☆]
あの夏で待ってる

Another 9、10話

--- 9話 Body paint <連鎖> ---

  「できれば自分たちの手で、3組の災厄を止めたいんだ」

卒業生の松永が残したもの、連鎖する災厄。

8話で死んだ中尾の死因は、夜見山市内の自宅の階段から落ちて、頭を打ったことだったようだ。
つまり、市外でも現象が起こるのではなく、市内で起きた現象を市外に出たことで確定させた、という話らしい。

その事件のときに松永がうわごとのように呟いていた「教室に残したもの」を、恒一と勅使河原と望月と鳴は探しに行く。
見つかったものは、カセットテープ。
それには「15年前に起こったこと」と「災厄を止めるためのアドバイス」が吹き込んであった。
けれど、教師の見回りに焦った勅使河原が、テープを千切ってしまう。

その頃、校門で恒一と勅使河原に会ったクラスメイトの綾野は、家族で市外で脱出しようとした際に車ごと転落死、小椋の自宅にはサイドブレーキを掛け忘れた無人のトラックが突っ込んで彼女の兄が轢死していた。
ふたりは死を覚悟しているようなお別れをしていたね。
――さよなら。

鳴ちゃんの「私は大丈夫」っていう根拠の良く分からない自信は何なんだろう。
でも、冗談を言ったり、花飾りを頭に付けてみたりする鳴ちゃんは可愛いね!

恒一の、対策委員の赤沢さんにまで黙っていようとするのとか、死亡フラグじゃないのかな。
現象の結果の死に責任を感じているみたいだけど。
あと、テープを壊すとか、勅使河原はまじでやってくれるわ。

--- 10話 Class eye <漆黒> ---

  「仮に、誰が『もうひとり』なのかわかったとしてさ」
  「それで、どうするの?そいつを、殺す?」
  「同級生を、殺せる?」


合宿へ行く3年3組、明かされる15年前の真実、忍び寄る災厄の魔の手、見崎鳴の告白。

合宿場で望月の修理したテープを聞く4人。
松永の告白は、同級生を喧嘩で殺してしまったのに、彼が死んだあとに彼のことを憶えているのは自分だけで、その後災厄は止まった、というもの。
テープでもその「もうひとり」だった同級生の名前は改竄されていた。
「いいか、死者を死に帰せ。それが、災厄を止める方法だ」

合宿の夕食の席で、赤沢は鳴を「いないもの」としての責務を全うしなかったと責める。
その最中、和久井に喘息の発作が起きたのに薬が切れていて、倒れてしまう。

その夜の鳴の告白。
鳴と死んだミサキは従姉妹ではなく、実は双子の姉妹だった。
だから一度親族に死が訪れた彼女は自分は大丈夫だと言い、初対面の恒一に「もう始まっているかもしれない」と告げていた。
――どうしてあの時、教えてくれなかったの?
「私はね、信じたくなかった」
「そんな、訳の分からない呪いみたいなもので、ミサキが死んでしまったなんて」
「だから、従姉妹としか言えなかった、言いたくなかった」


さらに、鳴の人形の左眼は、死を見ることができた。
彼女には既に「もうひとり」が分かっていて、それは今回の合宿にも参加していると言う。
――見えなくていいものが見えたりするから、普段は隠してる

赤沢さんがアバンで見ていた夢はなんだったんだろう。
赤沢さんにとってはあの夢のシーンが恒一との初対面ってことかな。
恒一にとっては病院が初対面だったようだけれど。
号泣している赤沢さんにはちょっと萌えてしまった。

しかし話のおどろおどろしさはさらに増してきたな。面白い。
次回予告もなかなか凄惨だったし。
同級生を殺さないと終わらない、殺せないと誰かが死ぬ。
「もうひとり」は誰なんだろう。
最近の登場頻度からいうと、勅使河原か望月あたりが怪しそうだけど。
関連記事
category
アニメ [★★★☆☆]
Another

とある科学の超電磁砲 EX話(OVA)+まとめ

--- EX話(OVA) 御坂さんはいま注目の的ですから ---

1話完結の30分モノのOVA。

都市伝説「誰かが見てる」事件のお話。
レベルアッパー事件で一躍有名になった御坂美琴は、常に衆目に晒されるようになっていた。
そこに紛れていた明らかに異質で不快な視線。
美琴はそれによってノイローゼ寸前にまで追い込まれてしまう。

黒子はそんなお姉様のことを心配し、美琴に気付かれないように事件を探ってゆく。
被害者が発電系能力者に限られていることに気付いた黒子は、犯人に該当する能力者がいなかったため、能力開発者に目星をつけて犯人を絞り込む。
そして、美琴を囮に犯人をおびき寄せ、事件を解決させた。
犯人は、城南朝来という能力開発者。
名門学校をクビになったことを逆恨みして、自分の研究成果を見せ付けるように、美琴に不快な波長を送っていたらしい。

演出も、美琴のレールガンはやっぱりカッコ良かったし、その後に傘を差しかける黒子もカッコ良い。
短いながらにも超電磁砲の魅力が詰まっている、良いエピソードだったと思う。
この話のポイントは、初春も言っていたけど、美琴はみんなの友情によって支えられているってところかな。
「御坂さんがいつも真っ直ぐ前を見ててくれたから、私はいまここにいられるんです」
「だから、背中は私たちに任せて、御坂さんはいつも通りしっかり前を向いてて下さい」


オープニングとエンディングも新しくなっている。
オープニングは、アニメーションがとても良い。
ヒロインたちが日常の一コマを8ミリフィルムで撮影していくストーリー仕立て。
超電磁砲の青春物語な雰囲気によく似合っている、とても良いオープニングだった。
エンディングは特にコメントなし。

--- まとめ ---

禁書目録外伝という位置付けの超電磁砲。
けれど、宗教と魔術の話は全く出てこない、科学と超能力のみのエピソード。
超能力は割ときちんと設定が考えられているので、私は魔術の話より好み。
実際語られる話の雰囲気は、禁書目録とは全く違う。
なので、カテゴリーも別に分けておく。

禁書目録がSFファンタジーの要素が濃く、視聴者に物語の展開を追わせてくるのに比べ、超電磁砲は青春物語の要素が濃く、視聴者に登場人物の心理を追わせてくる。
登場人物が少ないせいか、禁書目録に比べたらヒロインたちの心理描写が密になっているね。
9話「マジョリティ・リポート」や14話「特別講習」、16話「学園都市」なんかにその傾向がよく出ている。
思春期の繊細な心の動きが、割と完成度高く描かれていたと思うよ。

また、人気ヒロインのスピンアウト作品ということで、ヒロインたちの日常回が多めになっている。
超電磁砲のキャラクターが好きな人には楽しいだろうけれど、キャラ萌えよりもストーリー重視な人にはやや退屈かもしれない。
ただ、ヒロインたちの日常が楽しく描くのが、こういうスピンオフ作品のひとつの正しいあり方なのだと、私は思う。

描かれる全ての事件が、木山春生という核を持ったひとつの大きなストーリーになっているのも特徴かもしれない。
2クールもののアニメでこれは、やや珍しい。
そのおかげで、ストーリーの方向性に統一性が出ているような気がする。
この点は、裏の主人公とも言える木山春生のキャラクターがとても魅力的だったのが、さらに物語全体の魅力になっているね。

木山春生の行いは悪役のそれだけれど、行動原理は主人公の御坂美琴と酷似している。
これは、なのは1期によく似た設定かもしれない。
この対比はとても鮮やかだったね。
木山春生役の声優田中敦子の熱演も素晴らしかった。
声優の次点は、白井黒子役の新井里美かな!

---

御坂美琴について。
彼女は、私の中の二次元ヒロインランキングにおいて堂々の第2位を獲得している。
上の文章を読み返せば、超電磁砲は禁書目録に比べて全体的に評価が甘くなっている気がするけれど、それはやはり主人公である美琴への、私の欲目なのかもしれない。

超電磁砲こと御坂美琴は、私は完全無欠なヒロインとして評価している。
「強い」「カッコ良い」「ツンデレ」「可愛い」「優しい」「ツンデレ」「頭が良い」「貧乳」「ツンデレ」「ルーズソックス」などなど、挙げていけばキリがない。
そう、気が付けばいつものツンデレを選んでしまう。
ツンデレはいつの時代でも選ばれ続ける安心のブランドなんだよ!

しかしやっぱり一番大きなポイントは、強くて格好良いってところだろう。
純粋な強さだけでなく、戦い方や決めポーズなんかも全部加味して、御坂美琴より格好良いヒロインを私は見たことがない。
私があまりバトル系の作品を見ないせいかもしれないけどさ。
作品の展開上の理由かもしれないけれど、彼女は(一例を除いて)全戦無敗だしね!

美琴の欠点は、Fateの衛宮士郎と並んでウザイ系主人公代表の、上条当麻に惚れているところだけ。
残念ながら全く応援する気になれないよね。
私も黒子と同じ立場に立ってしまうよ。

欠点と言えるかよくわからないけれど、冷静に考えて、美琴はまだ14歳なのも気になる。
中学2年生をここまで推してしまう自分を、少しだけ心配してしまうよ。

---

ということで、魅力的なヒロインたちの青春の友情物語として、この作品はとても面白かった。
作画、演出も満足のクオリティだね!
少しだけ監督の長井龍雪のファンになってしまったかもしれない。

私のお気に入りは、24話>12話というバトル回は外せないとして、次いで14話>9話の佐天のエピソード、その次が16話の固法先輩と美琴のエピソード、その次が1話の導入かな。
日常回だと、13話水着回>2話黒子回>19話盛夏祭あたりがお気に入り。

2期を期待してしまう作品の中でもかなり上位に入る、とある科学の超電磁砲。
大満足の秀作、★4評価です。
関連記事
category
アニメ [★★★★☆]
とある科学の超電磁砲

とある科学の超電磁砲 20~24話

2クール目のオープニングとエンディングについて。
オープニングは、1期とあまり変わらない雰囲気。
この見ているだけでテンションの上がる感じはとても良いと思います!

エンディングは、監督の「らしさ」がさらに増している。
ちょっとシツコイくらい。蛍光黄緑で縁取りするのはどうなんだ?
エンディング曲は1期のほうが好み。
でもアニメーションは2期のも良いね!

--- 20話 乱雑解放(ポルターガイスト) ---

「乱雑解放(ポルターガイスト)」事件その1。
頻発するポルターガイスト事件とAIM拡散力場との関係、春上衿衣の転入と花火大会での事故のお話。
ポルターガイスト事件は、AIM拡散力場への人為的干渉が原因のようだ。

今回は貴重な浴衣姿のヒロインたちが見られる回でもある。
春上は19話で鉄装がロケットを探してあげてた女の子だね。
花澤香奈の声は飽き気味だけど、見た目はとても可愛いです!

--- 21話 声 ---

「乱雑解放(ポルターガイスト)」事件その2。
春上衿衣がいる場所でしばしば起こるポルターガイスト事件。
春上の能力がレベル2ながら「特定状況下ではレベル以上の能力を発揮する精神感応(テレパス)」であることを知った黒子と美琴は、春上がAIM拡散力場への干渉者ではないかと考える。
しかし、新しい友達を疑いたくはないけれど真実を追う姿勢を重視する黒子と、友達を酷い事件の犯人として疑う黒子に反発する初春の間に溝が生まれていく。

春上が探している友達は木山春生の教え子で、今も昏睡し続けている女の子。
木山の記憶からそのことを知った美琴は、今回の事件がまた木山に関係しているのではないかと考える。

黒子と初春、どっちの気持ちも理解できる。
固法先輩ならきっと黒子の肩を持つのだろうし、私も美琴や佐天の立場ならきっとそうする。
でももし初春の立場なら、初春と同じ気持ちを抱いてしまう気がする。
難しい問題だよなぁ。

--- 22話 レベル6(神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの) ---

「乱雑解放(ポルターガイスト)」事件その3。
春上衿衣に声を届ける枝先絆理と、昏睡している教え子を救おうとする木山春生とポルターガイスト事件の関係、木山の教え子に人体実験を行ったマッドサイエンティスト木原幻生の目的。

風紀委員として真実を追う黒子と、友達のために黒子に反発する初春。
ふたりの溝はますます深まる。
「春上さんの次は、その友達を疑うんですか」

木原の目的は、レベル6を生み出してSYSTEMの謎を解き明かすこと。
SYSTEMとは、世界の真理そのもの。
学園都市に7人しかいない人間の限界であるレベル5を越える存在であるレベル6こそが、SYSTEMすなわち神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くものであるという。
木原は、能力を暴走させた能力者の脳から「能力体結晶」と呼ばれるものを抽出し、これを被験者に投与することでレベル6の創造への足がかりにしようとしていた。

ちなみに、このSYSTEMについて、禁書目録1期13話で小萌先生はこう言っている。
「レベル0が存在するってことは、まだ解明されていない謎があるってことですから、それこそがSYSTEMに繋がる鍵かもしれないのです」
「私たちには世界の真理はわかりません。ならば話は簡単で、人間以上のステータスを持つ者が現われれば、神様の答えだって理解出来るに決まってるのです」


木山はワクチンを作るために能力体結晶の解析データを探していたが、見つけられていない。
ワクチンを投与せずに子供たちを覚醒させると、学園都市が壊滅する規模のポルターガイストが起こるという。
しかし、木山には学園都市よりも子供たちの命のほうが重かった。

そこにMARのテレスティーナが現われ、ポルターガイストを起こすような人間のもとに子供たちは置いておけない、彼らを保護し自分たちが救う、と言う。
それに抵抗しようとする木山に、美琴は立ちふさがる。
「どけ!あの子たちを救えるのは私だけなんだ!」
  「救えてないじゃない!」
  「レベルアッパーを使って、ポルターガイストを起こして、でもひとりも救えてない」
「あと少し…あと一息なんだ…」
  「枝先さんは、今、助けを求めているの。春上さんが、彼女の声を聞いているのよ…」


木山春生のキャラが良すぎるよー。
レベルアッパー事件のときもそうだったけれど、彼女の純粋さは輝いている。
そして、声優の田中敦子の熱演も素晴らしいね!
田中敦子は、攻殻機動隊での草薙素子役、うたわれるものでのカルラ役の声優らしい。
なるほど、なるほど。

美琴も木山の想いは理解している。
けれど、救いを求める子供たちのことを考えると、木山を止めざるを得なかったのだろう。
決して学園都市と子供たちの命を天秤にかけたわけではないはず。
この終わり方はなんだかとても切ない。

しかしまぁこのサブタイトルには厨二病心をくすぐられるよね!たまらん
それと、美琴の私服姿が見られる貴重な回でもある。
やっぱり美琴のセンスはあんなんなんだね。ふりふり可愛いけど!

--- 23話 いま、あなたの目には何が見えてますか? ---

「乱雑解放(ポルターガイスト)」事件その4。
テレスティーナの本名は「テレスティーナ・木原・ライフライン」。
木原幻生の孫娘であり、能力体結晶の最初の被験者でもあった。
彼女の目的は祖父と同じく、能力体結晶の完成であり、レベル6の創造。
そのため、彼女は木山の教え子と春上を奪い、美琴を実験体として確保しようとする。

春上を失い泣きじゃくるばかりの初春、意地を張って初春に冷たく当たる黒子、周りの心配にまで気が回らずにひとりで戦いに行こうとする美琴。
心配してくれる、頼れる、励ましてくれる、叱ってくれる、一緒に笑ってくれる、大切な友達がいる。
それを忘れているみんなに、佐天は言う。
「いま、あなたの目には何が見えてますか?」

テレスティーナはやや悪役然としすぎている気はする。
視聴者に同情の余地を残さず、綺麗な終わり方にさせるためだとは思うけど。

--- 24話 Dear My Friends ---

最終回、「乱雑解放(ポルターガイスト)」事件ラスト。
テレスティーナと美琴たちとのバトル、木山春生と教え子たち、美琴の居場所のお話。

ひとりでテレスティーナと子供たちを追う木山に、美琴たちが加勢する。
このバトルはテレスティーナが前フリもなくパワードスーツのようなものを持ち出してきて、ロボットアニメ展開になっていたのはちょっと良く分からなかったけど、テンションの上がり方はハンパない。
いつものコインを使ったレールガンじゃなく、黒子とのコンビネーションでのレールガンでテレスティーナを倒すシーンは鳥肌モノだよね!
黒子もカッコ良かったし、婚后が参戦していたのも個人的には嬉しかった。

木原幻生の私設研究所で昏睡した子供たちを発見した木山と美琴たち。
そこに再び死に損ないのテレスティーナが現われ、キャパシティダウンを用いて美琴たちを無力化する。
彼女は子供たちを犠牲にして能力体結晶を完成させ、春上にそれを投与してレベル6にしようとする。

そこで活躍するのが、佐天涙子。
彼女はレベル0のためキャパシティダウンの効果がなく、自由に動くことができる。
初春の機転で彼女はキャパシティダウンを破壊し、美琴たちを解放する。
テレスティーナは美琴の本来の力を上回るエレクトロマスターで攻撃してくるが、美琴のレールガンはそれを上回る威力を発揮する。

「学園都市は、私たちが私たちでいられる、最高の居場所なの」
「私ひとりじゃできないことも、みんなと一緒ならやり遂げられる」
「それが、私の、私だけの!」
――現実だ!


学園都市はレベル6を作るためだけに存在して、自分たちはそのための実験動物に過ぎない。
確かにそうなのかもしれないし、判断材料を持っていない美琴は、クリスティーナの言葉を否定しない。
けれど、彼女にとって最も大切なことは、学園都市が彼女にとって最高の居場所だということ。
佐天が23話で言ったこと、キャパシティダウンを破壊したこと、それが彼女に気付かせてくれた。
人が考える現実なんか関係ない、大切なのは自分の目に映る、自分だけの現実。
そうして、友情を胸にパーソナルリアリティをさらに強固にした美琴は、今までの自分の限界を超えることができた。

木山春生と教え子たちの再会のシーンは、正直ちょっと感動してしまった。
やっぱり木山の一途さの賜物だろうな。
「いい加減諦めろ!てめーらがどんなに足掻こうが、ガキ共を助けることなんざ出来っこねーんだからよぉ!」
  「それでも、足掻き続けると誓ったんだ、私は」
  「教師が生徒を諦めるなんてできない!」


エピローグもとても良かったね!
美琴にとっては15話16話のスキルアウト事件のエピローグにもなっている、素晴らしい最終回だった。
「ほんと退屈しないわね、この街は」
関連記事
category
アニメ [★★★★☆]
とある科学の超電磁砲

とある科学の超電磁砲 13~19話

--- 13話 ビキニは目線が上下に分かれますけどワンピースは身体のラインが出ますから細い方しか似合わないんですよ ---

てゆーか一山越えたら水着回とか安くない?な、安定の水着回。
私が観てきたアニメの中で最もサブタイトルが長い回でもある。

みんなで水着のモデルという名目で、海で遊んだりキャンプでカレーを作ったりする。
参加したメンバーは、メインヒロインの御坂美琴・白井黒子・初春飾利・佐天涙子、風紀委員の先輩の固法美偉、黒子の友達の婚后光子、水泳部員で黒子のクラスメイトの湾内絹保・泡浮万彬、計8人。
超電磁砲のヒロインほとんど全員出演だね。

佐天さんのおっぱいはスゴイ。半年前までランドセルを背負っていたとは思えない。
彼女の人気が意外に高いのは、レベルアッパー事件に代表される、超能力が日常な世界で私たちと同じ一般人として共感が得られているからかと思っていたけれど、普通におっぱいがデカいからかもしれない。
黒子の変態っぷりや、美琴の子供っぽい好み、婚后の実は良い人キャラ、固法先輩のナイスバディなど、ヒロインの女の子としての魅力が詰まった、とても良い日常回だったと思います!

--- 13'話 炎天下の撮影モデルも楽じゃありませんわね。 ---

13話のアナザーエピソードな5分モノの短編OVA。
黒子の用意した媚薬入りのサンオイルを巡っての、ちょっとエロいお話。

そういえば、禁書目録1期はたまにパンツ見えたりしてたのに、超電磁砲と禁書目録2期ではパンチラすらなくなってしまったよね。
一体制作側に何が起こったのだろうか。

--- 14話 特別講習 ---

夏休みのある日の、レベルアッパーを使用した学生を集めた特別講習の話。
佐天涙子のレベル0としての悩みのエピローグ回。

作中で何度も言われているけれど、超能力というのは、一般的な現実に基づいて認識する通常の可能性とは別の、自分だけの現実に基づいて認識する自分だけの可能性、いわゆる「パーソナルリアリティ」を獲得することから生まれるらしい。
佐天がレベルアッパーというズルをしてでも掴みたかった、自分だけの可能性とは何か。
そんな彼女の自問自答が透けて見える、とても雰囲気の良い回だった。
こういうの、私はとっても好きだよ!

「限界を超えることに意味があるんじゃん?」
「もう無理だって諦めたらそこで終わる。自分でも気付かない力がまだあるかもしれないのに」


自分で自分の可能性を信じられず、諦めてしまう佐天の弱さ。
けれど、詭弁なのは自分でもわかっていても、彼女は限界を超えた力の可能性を信じる気になる。
そして、彼女には彼女を大切に想い、彼女のために泣いて身体を張ってくれる友達がいて、さらに彼女を強いと言ってくれる新しい友達もできた。
彼女はそれに気付くだけで、自分だけの世界、自分の可能性に希望を持つ価値があると思えたのだろうね。

「そんなに上手くいくわけないよね。でも…また頑張ろう!」

--- 15話 スキルアウト ---

オープニングとエンディングが2クール目へ移行。

固法美偉と武装無能力者集団(スキルアウト)の話その1。
頻発するスキルアウト、ビッグスパイダーによる能力者狩り。
彼らを止めるべく、美琴と黒子はビッグスパイダーの根城へと乗り込む。

全体的に作画はちょっと気になるものの、黒妻のバトルシーンのクオリティはなかなか高かった。
しかしなんで悪役はみんな自分の手の内を説明してくれるのかな。超親切なんだけど。
そういえば、固法先輩は珍しい委員長系じゃない眼鏡キャラだね!

--- 16話 学園都市 ---

固法美偉と武装無能力者集団(スキルアウト)の話その2。
固法先輩は黒妻綿流と知り合いだったことがわかり、ふたりが再会してから固法先輩は風紀委員の活動を休み続けていた。
自分の居場所と想いを天秤にかける固法先輩、過去よりも現在を大切にするべきだと言う美琴、過去があるから現在があるんだと言う佐天、事態を静観する黒子。

作中では麻疹と表現されていたけれど、パーソナルリアリティを見つけて能力開発を行い、さらにそれで人間を格付けする学園都市では、自分がわからなくなったり世界から疎外感を感じるのは良くあること。
固法先輩の中学生時代、世界に居場所がないと感じていた彼女にとって「自分が自分でいられる場所」だったのはビッグスパイダーだった。
彼女に居場所を与えてくれたのが黒妻綿流であり、黒妻への想いは今でも変わっていなかった。

今の風紀委員という居場所と、過去のビッグスパイダーという居場所。
相容れない今の想いと過去の想いを比べ、彼女は過去を選びそうになる。
しかし、そんな彼女を今に引き留めたのは、美琴と黒子、そして黒妻本人だった。
彼女が黒妻と一緒にいるためには、風紀委員である自分を偽らなきゃいけない。
そんな風に作った居場所が、「自分が自分でいられる場所」な訳がない。
過去があるから今がある、だからこそ過去のために今を犠牲にしちゃいけない、そういうことなのかな。

短いエピソードだけれど、なかなか良い完成度だったと思う。
こういう雰囲気が好きな私も、居場所を欲しがってるってことなんだろうか。
そして、「空の境界」の両儀式の和服に革ジャンも悪くなかったけど、固法先輩のロンスカセーラー服に革ジャンもなかなかどうして悪くないね!

--- 17話 夏休みのつづり ---

警備員(アンチスキル)鉄装綴里の憂鬱。
アンチスキル視点での学園都市の日常回。
禁書目録とカブらせた展開がちょこちょこあった。

ラストは、ゲームの続編を期待しているという鉄装の言葉を聞いた少年が、それなら自分が作ってやろうという「自分のやりたいこと」を見付けた、っていうちょっとイイ話なのかな。
彼女の何気ない一言が、毎日がつまらなさそうな感じの少年を、目標に向かって進ませた。
それを知った彼女もまた、少年に毎日を楽しく生きるコツを教えられた。
そんな、何気ない日常の一コマのお話。

雰囲気は悪くないよね!美琴たちヒロインの出番が全然ないのが気になるけど。
サブタイトル「夏休みのつづり」ってどういう意味だろう?
いつもの夏休みの日々をまとめた一コマ、って感じかな。

--- 18話 あすなろ園 ---

常盤台中学学生寮の寮監の恋のお話。
休日にどこかへ出掛ける寮監を見付けた黒子と美琴は、寮監を尾行し、彼女が児童養護施設でボランティアをしていることを知る。
そのボランティア仲間の、初春と佐天の担任の先生に、彼女は恋をしていた。
そんな彼女に心酔した黒子は、恋のキューピッド役を申し出る。

寮監というニッチなキャラを主役にした、妙なエピソード。
けれど、ギャグ回としてはなかなかの完成度。
黒子の「行き遅れ後家」だの「罰ゲーム」だの言っていた舌の根も乾かぬうちに「寮監様」になった手のひら返し速報には、正直わろてしまった。
やっぱりヒロインたちの日常がこうやって楽しく描かれている回を観ると、こういうのがスピンオフ作品としてひとつの正しいあり方だと再確認してしまうね!

前々からずっと思っていたのだけれど、黒子のケータイ私も欲しいよ!
あのサランラップみたいな液晶、めっちゃカッコ良いと思うんだ?

--- 19話 盛夏祭 ---

常盤台中学学生寮の寮祭、盛夏祭のお話。
お嬢様に憧れる初春がはっちゃける回でもあり、寮生の憧れの美琴の晴れ舞台が見られる回でもある。
常に制服姿の美琴と黒子のメイド服が見られる。美琴はドレスもだね!うーん可愛い。

サブキャラもかなり充実した活躍具合。
土御門舞華は、もしかしたら禁書目録と超電磁砲合わせて、今回が一番の露出かもしれない。
婚后光子も巫女メイドのような良く分からない服装で登場。
あれはアリなのかナシなのか、正直判断がつかない…。

そして今回一番の謎、初春の髪飾りのくだりは一体全体どういうことなのだろうか。
なぜ初春は活花展示のところで、自分の髪飾りについて突っぱねたのか。
まさか本当に自分では髪飾りだという認識もなく生やしているのか?
冷静かつ下らなく考えれば、本物のお嬢様たちの前で自分の髪飾りについて触れるのが恥ずかしかった、っていうことなんだろうけれど、それにしてもあの笑顔は謎だ…。
関連記事
category
アニメ [★★★★☆]
とある科学の超電磁砲

とある科学の超電磁砲 8~12話

--- 8話 幻想御手(レベルアッパー) ---

「幻想御手(レベルアッパー)」事件その1。
1話の郵便局強盗事件、3話の常盤台狩り事件、7話のグラビトン事件など、バンクに登録された犯人の能力レベルと実際に使われた能力レベルが合わないことに気付いた風紀委員たち。
4話の都市伝説のひとつ、レベルアッパーという能力強化法の存在がにわかに真実味を帯びてくる。
美琴と黒子はその噂の真相を確かめるべく、レベルアッパー常習者の溜まり場へと踏み込む。

ブリッ子する美琴も可愛いね!
それにヤキモキする黒子も可愛いけど。
そして、期待を抱いて学園都市にやってきたのにレベル0という佐天の自分への秘かな失望と、レベルアッパーへの期待が透けて見える。
実際に自分がそんな境遇になったら、グレても仕方ない気がするよね。
あるいはさっさと里帰りするか。

--- 9話 マジョリティ・リポート ---

「幻想御手(レベルアッパー)」事件その2。
レベルアッパーの取引現場に偶然居合わせ、レベルアッパーで能力を強化した不良に絡まれる佐天。
取引現場を虱潰しに当たっていた黒子は、佐天を助けるために不良と戦う。

「ジャッジメントですの!」な黒子がカッコ良い回。
戦う黒子も萌えるけど、殴られているところにも妙に萌えてしまうね!

しかし今回のメインは、レベル0の佐天涙子。
取引現場を見た彼女は、「レベル0だから」「私には何の力もないから」「私じゃ何も出来ないから」と自分に言い聞かせ、一旦はその場を離れようと考える。
けれど、彼女は戻ってきて戦おうとする。

佐天が戦っていたのは、レベル0を言い訳にする情けない自分、能力を使って勇敢に戦う友達を羨むことしかできない惨めな自分、家族の期待に応えられない不甲斐ない自分。
そして、不良という形を取って襲い来る現実から逃げようとする弱い自分自身。
そんな現実を変えようと、彼女は身を呈して飛び出していく。
けれど、結局は何も出来ず、何も現実を変えられず、能力者の友達に助けられて、彼女はさらに自分への失望感を深めてゆく。
現実にも良くある、とても切ない気持ちになる話だね。

「嫌だな、この気持ち…」
「私と同じ中学生で、私と同じ年齢で、私と同じ女の子なのに、私と違う世界に住んでいる人がいる…」
「能力者とレベル0では、何もかもが、違う…」


--- 10話 サイレント・マジョリティ ---

「幻想御手(レベルアッパー)」事件その3。
能力者になる憧れを捨てられなかった佐天は、レベルアッパーを使用して昏睡してしまう。
美琴と黒子と固法先輩は、昏睡した能力者の脳波に共通性が見られることから、レベルアッパーという音楽が共感覚性を利用した学習装置になっている可能性を考える。
そして、その共通の脳波と一致したオリジナルは、木山春生だった。

レベルアッパーを使ったことを後悔する佐天と初春の会話は、ベタだけどとても良かった。
「私、何の力もない自分が嫌で、でもどうしても憧れは捨てられなくて…」
「レベル0って、欠陥品なのかな…」
  「佐天さんは欠陥品なんかじゃありません!」
  「能力なんか使えなくたって、いつもいつも、私を引っ張ってくれるじゃないですか!」
  「力があってもなくても、佐天さんは佐天さんです!私の親友なんだから…」
  「だから…だから…そんな悲しいこと、言わないで…」


友達を助けようとする美琴と、お姉様を危ないことに巻き込みたくない黒子の会話も良かったけどね!
「あんたは私の後輩なんだから、こんな時くらいお姉様に頼んなさい?」

--- 11話 木山せんせい ---

「幻想御手(レベルアッパー)」事件その4。
レベルアッパー制作者で1万の脳を統べる存在となった木山と、美琴とのバトル回。
木山の過去と、事件を起こした理由が語られる。

子供が嫌いと言いながらも愛着を持って接していた教え子たちを、実験動物のように使い捨てられた木山春生の後悔と煩悶。
やっぱりちょっとベタだけど、シンプルで分かりやすいぶん、心の温まるエピソードだよね。
本当に望むことのためなら、何を犠牲にすることも厭わない。
こういう姿勢は潔くて好ましいと、私は思う。

「君に何がわかる!?あの子達を救うためなら、私はなんだってする」
「この街の全てを敵に回しても、やめるわけにはいかないんだ!」


--- 12話 AIMバースト ---

「幻想御手(レベルアッパー)」事件ラスト。
木山の手を離れ暴走を始めた1万人の思念そのものの存在、AIMバーストと美琴のバトル回。
レベルや順位といった一元的な格付けで人間を評価する学園都市には、必然的に生まれた心の闇とも言えるネガティブな感情を持っているひともいて、その懊悩がAIMバーストという形で顕現した。

どこかで美琴も言っていたけれど、常に目の前のハードルを飛び越え続けていけるひともいれば、目の前のハードルに立ちすくんで怯えてしまうひともいる。
飛べるひとが怯えるひとを飛ばせることはできないかもしれないけれど、手を差し伸べることくらいはできるだろう。
大切な友達をはじめとした1万人の思念そのものであるAIMバーストと対峙した美琴は、持たざるものの思いを受け止め、受け入れる決意を持って、1万人の苦悩を破壊する。

「ごめんね、気付いてあげられなくて…頑張りたかったんだよね…」
「でもさ、だったらもう一度頑張ってみよう?」
「こんなところでくよくよしてないで、自分で自分にウソつかないで、もう一度!」


超能力開発を受ける人間の心の闇を描くレベルアッパー事件は、かなり完成度の高いエピソードだったと思う。
もし私だったらって考えたとき、やっぱり上手くいかないことのほうが多いに決まっていて、そうしたらこういうネガティブな感情に引っ張られることも容易に想像できるもんね。
それに、これは超能力に限った話じゃなくて、勉強でもスポーツでもなんでも、同じように壁にぶつかってしまうことはままあることだし。

しかしそれにしても美琴はやっぱりカッコ良すぎるよ!
「only my railgun」のサビの部分でレールガンをぶっ放す演出も痺れるよねー!
黒子の活躍がなかったのは残念だけれど、それは2クール目に期待しよう。
佐天もちゃんと初春と、それと現実に向き合う覚悟を決めたようだしね。
とても良い終わり方だったと思います!

「ごめん。つまんないことにこだわって、内緒でズルして、初春をこんな目にあわせて」
「私、もう少しで能力なんかよりもずっと大切なものを失くすところだった」
関連記事
category
アニメ [★★★★☆]
とある科学の超電磁砲