Entry Navigation  [カテゴリ別アーカイブ]

死神の接吻は別離の味 雫ルート

二周目プレイ:加筆修正 2012/11/30

「リアル妹がいる大泉くんのばあい」が期待以上に面白かったので、同じブランド・同じシナリオライターの作品も面白いんじゃないの?と期待して選んだ「死神の接吻(キス)は別離(わかれ)の味」。
というのは建前で、実際はエロゲ界の名言ランキングにも入ると言われている「普通、兄って妹で童貞を捨てるものじゃないの?」と言ってくる妹を攻略したかった。

ということで、まずはテンション低めなツンデレ妹、天宮雫ちゃんから。
ちなみに、上のセリフは雫ルートでは言ってくれなかった。ざんねん

---

主人公は幼少期に好きな女の子、日和を亡くしている。
そして、彼は日和だけを想い続け、自責と諦観の日々を送っている。

雫ルートでは、雫が日和のことを忘れさせようと迫ってくる。
本当は大好きなお兄ちゃんが、日和の呪いにかかっているように見えて、耐えられなくなって。
雫は結構ズバっと言ってくるのが良いね。

「自分の幸せを考えられない人と一緒にご飯を食べても、美味しくない」
「ねぇ…気付いてる?」
「お兄ちゃんは、いつ死んでもいいって目をしてる」
「そんな人と、楽しくご飯を食べろって言うの?」


雫は、自分が兄の恋人になることで、日和のことを忘れさせようとした。
だから半ば押し切るような形で付き合い始めたけど、主人公に日和を忘れさせることはできなかった。
敵うわけないのに。そう呟く雫の儚さと来たら、もうね。

「気付いてる? 一緒にいる時間ならもう、私のほうが日和さんよりも長いんだよ?」


そして、主人公もようやく雫の愛の深さに気付く。
そこでハッピーエンドかと思いきや、雫にも死神の姿が見えるようになってしまう。
なんで雫にも死神の姿が見えるようになったのかは、よく分からなかった。
死が訪れるのに理由なんてないのか、それとも日和と琥珀の声優が一緒なのが関係しているのか。

でも、失うことを覚悟したからこそ見えてくるものもある。
それが死んだ人間と生きている人間の違い。
主人公は日和のことを忘れることはできないし、雫は日和の代わりになることもできない。
けれど、雫には日和にはない明日がある。一緒に歩める未来がある。

きっと「希望」とか「生きる意味」とかを見失うと、死神が見えるようになってしまうんだろう。
この兄妹は、互いが互いのために生きたいと切実に願った。
だからハッピーエンドが迎えられたのだろう。
テーマは単純だけど、その単純なものをここまで綺麗に仕上げて来るのは素晴らしいね。

---

雫はデレ期に入ってくるとマジで可愛い。
童貞のお兄ちゃんをリードするつもりだったんだけど、結局良いように弄ばれちゃうのとか。
嫌がっても身体は正直だー的なあれだね。ちょっと違うか?
しかも雫には被虐嗜好があるのがさらに良い。
誘い受けなマゾ妹とか最高じゃないか! 失神癖ついてるし!

ということで、天宮雫ちゃんは私的二次元ヒロインランキング4位入賞です。
「妹」枠では最高位。この世に雫を超えられる妹がいるというのか?
雫のテンションの低さと愛の深さのギャップはヤパかったよ。
うん、これはギャップとして成立している。まちがいない

「ごめんね、私みたいのが妹になって……」
「私は、いい妹にはなれなかったね」
「だって私、妹なのにお兄ちゃんのことを好きになっちゃったもん」

category
ゲーム [★★☆☆☆]
死神の接吻は別離の味

死神の接吻は別離の味 ほのかルート

しにきす、2キャラ目は仲良しなクラスメイト、新島ほのかちゃん。
消化ルートかなぁと思っていたら、消化ルートだった。うーむ

凛ちゃんの出番が多かったのは良かったね。
凛の声を当てているのは鈴田美夜子。
この声でリトバスのクドリャフカと同じ声と言われても、全然納得できないです。

---

ほのかルートでも、内容は雫ルートとあまり変わらない。
とりあえず付き合い始めて、ラブラブになったあたりでほのかにも死神が見えるようになって、でも主人公がほのかとの未来を望むようになって、運命を変えられたっていう。

ほのかの死の原因をちゃんと用意してきたのは評価。
よく考えたら、雫のときはそこについては触れなかったからね。
とは言え、凛のフラグが立ってた時点でこうなるのはわかりきってはいたんだけれど。

死神は運命は変えられないって言っていたけど、こうしばしば変わってしまうのはどうしたことか。
死の原因が主人公にあって、その気持ちに変化があったから運命も変わったということかな。

---

ほのかルートでは、とうとう雫ちゃんが「普通、兄って妹で童貞を捨てるものじゃないの?」って言ってくれたね!
あと、朝ご飯を作りに来るほのかに、雫がお兄ちゃんと一緒に風呂に入っただの抱きつかれただのキスされただの吹き込むくだりはとても面白かった。
やっぱり雫が出てこないと物足りないなぁ
category
ゲーム [★★☆☆☆]
死神の接吻は別離の味

死神の接吻は別離の味 琥珀ルート

しにきす、ラストはクーデレ死神の琥珀ちゃんを攻略。
声優は夏野こおりこと田口宏子。
このテンションは「七つのふしぎの終わるとき」の古宮エリスと似ているね。

声優が一緒なあたりで気付いていたけれど、死んだ日和の魂が琥珀として死神になっていたのだね。
琥珀ルートではそのあたりがメイン。

---

幼少期、主人公は自分が溺れたのを助けようとして日和が死んだのだと思っていた。
けれど、実際は死んだ主人公を助けるため、日和は自分の魂を代償として主人公を救っていた。

主人公が琥珀と出会った後でも死期が来るのは、日和が忘れられなくて生気を失っていたのか、日和の魂が悪かったのか、そのへんは定かではない。
結局主人公は死に、その魂は十六夜の元へ。
十六夜は琥珀に、主人公の魂(もとは日和のものだった)を琥珀に返すことで、日和として生きる道もあると言う。
しかし、日和はその申し出を断り、主人公を生き返らせるように頼む。
これは幼少期の主人公の死のときと全く同じ。

死神のキスは別れの味。
死神だった日和が、主人公に死神としての苦しみを味わわせるより、幼い頃の別れを受け入れることを選んだ、決別のキス。

それを見た十六夜は、「穢れていない魂などない」という考えを改めざるを得なくなった。
十数年の年月を経ても、ふたりの魂は幼い頃の純粋さを保っていたから。
そして、十六夜はその魂を在るべき場所、つまり彼らが100%の恋人同士だった幼い頃に返した。

---

たぶんシナリオはこんな感じかなぁ。
ラストはちょっとあっさりしていたような気もする。
それがこのシナリオライターの味わいではあるのだけれど。
小さな世界の、小さな出来事を、少ない言葉で語る。

ただ、日和との想い出話とかもっとあってもよかったかな?
あとは琥珀の死神としての苦悩とかさ。
そういうのがあれば、もっと感情移入しやすかったと思う。
設定は良かったけれど、あまりその魅力を生かし切れていなかったかも。
オチ自体は綺麗にまとめてきたと思うのだけれどね。

主人公的には琥珀と会った世界は夢オチだったのだろうけれど、雫やほのかにとってはどうなっているのだろう。
ある日突然主人公が行方不明になってしまった、という世界に取り残されてしまうんじゃないか。
そのふたりがどうやって生きていくのか、ちょっと見てみたくはあった。

とりあえず、琥珀ちゃんとイチャイチャするのは楽しかったです!
次回記事でまとめ。
category
ゲーム [★★☆☆☆]
死神の接吻は別離の味

死神の接吻は別離の味 まとめ

--- シナリオ ---

幼少期に亡くした恋人が忘れられない男の子が主人公の話。
死生観をテーマにしたシンプルなシナリオだね。

そのシンプルさはとてもサクサク進められて良いのだけれど、もう少し主人公の灰色の世界に浸らせて欲しかったかな。
琥珀ルートの感想にも書いたけれど、日和との想い出話とか、琥珀の死神としての苦悩とかがもっとあってもよかった。
そういうのがあれば、もっと感情移入しやすかったと思う。
設定は良かったけれど、あまりその魅力を生かし切れていなかったかも。
オチ自体は綺麗にまとめてきたと思うのだけれどね。

こういう生き死にがメインな話だと、ラストは「生きてた!ハッピーエンド!」で終わるのが定番。
だけれど、個人的には「死んだ!バッドエンド…」も見たいと思ってしまう。
純愛ゲーだと、そういうバッドエンドの需要は少ないのかなぁ?

日常シーンの笑える感じは十分。
それを求めるなら「リアル妹がいる大泉くんのばあい」のほうが面白いけどね。

--- キャラクター・CG ---

ヒロインとのイチャイチャ具合は文句ナシ。
義妹の雫はマジで可愛いです。
私的ヒロインランキングの妹枠ナンバーワンだね!
ツンデレ枠でも相当な上位。

ほのかは設定が薄いせいか、魅力もちょっと薄め。

CGはちょっと枚数少なめだけれど、そこまで不満はなかったかな。
ただ、琥珀はもう少し可愛く描けなかったのかなぁ。
なんだか違和感があります。

--- その他 ---

声優
良かったと思います。
雫の声を当てていた五行なずなはちょっと気になる声優になってしまったかも。

Hシーン
それ目的でも十分実用に耐えうる。
各キャラ3回ずつだしね。
雫ちゃんはエッチでとても良いです。

音楽
普通。特にコメントすることは無し。

システム
必要十分、不満は特に無し。

--- 評価 ---

ミドルプライス作品としては、そこそこの出来なんじゃないでしょーか。
「リアル妹がいる大泉くんのばあい」と似た雰囲気。
個人的には「リアル妹~」のほうが面白いと思った。

雫ルートだけは高評価、それ以外は普通かなぁ。
テンションが上がらないといまいち書くことも思いつかなくなってしまう。
無難な凡作、★2評価です。
category
ゲーム [★★☆☆☆]
死神の接吻は別離の味