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最果てのイマ あずさ編

名作ゲーム枠で紹介された、最果てのイマ。
シナリオライターがクロス・チャンネルやリライトを書いた、田中ロミオ。
クロス・チャンネルはとても面白かったので、こちらも期待できそう。

ネタバレが怖いので、攻略サイトは見ずに開始。
選択肢はなく、文中に出てくるリンクをクリックすることで回想やCGを回収してゆくらしい。
あずさから攻略!って言われたので、とりあえず進めていったら勝手にあずさルートに入っていた。
よくわからない。
クロス・チャンネルみたいに、エンドは1つで内容が章立てになっている形式なのかも。

よくわからないが1周したようなので記事を書く。
クロス・チャンネルはそれでミスったからね!

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紅緒あずさは年下の幼なじみで、人付き合いの苦手な女の子。
リトバスの棗鈴を幼くしたような感じかも。
出会いかたはぎこちなかったけど、今では主人公のことが大好きなようです。

クロス・チャンネルみたいに、また少し特殊な世界みたい。
でも今のところ物語にそれが絡んでくることはない。

ちょっと病弱な主人公と、その仲間たち。
章二が「聖域」と呼ぶたまり場、秘密基地。
誰しもが持つ自分のための空間、それを共有できる幸せ。
永遠なんてないことがわかっているからこそ、大切にしたい想い。
そういった雰囲気が、とても良く伝わってくる。

人との距離感っていうのがテーマになっているのかな。
あずさとふたりでいるとき、章二と、沙也加と、そしてみんなで一緒にいるとき。
その空気の描き方がとても上手いね。
私までとてもなごやかでまったりした気持ちになります。

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現状の進捗度は、あずさとの二度目の映画デートの予定が主人公の体調不良で中止になり、あずさと一緒に森へ散歩に行ったところまで。
大樹に辿り着いたところでプツン、「503 Service Unavailable」。
最初のバーベキュー茶会のシーンに戻った。
きっとこれが1周目なんだと思う。

一度目の映画デートはお母さんに見つかって中止になってしまったと思ったんだけど、違ったのかな。
二度目の映画デートが一周忌とか言っていたし。
まさかこの間に一年以上経っているとか…ないよな、さすがに。

回想と現在を織り交ぜてくるから、時系列がよくわからなくなる。
あずさとエッチしたのはいったいどの段階なんだろう。
流れも分からず唐突にエッチシーンになったのもびっくりだし。
これも伏線…なんだろうなあきっと。

2、3回出てきた銀髪黒衣装の女の子、あれが噂の「イマ」なんだろうな。
どういう立ち位置なのかは全くわからないけど、タイトルにもなってるんだからきっと重要なキャラに違いない。
リライトの篝ちゃんみたいなことかな?
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ゲーム [★★☆☆☆]
最果てのイマ

最果てのイマ 沙也加編

どうやら周を重ねることで、分岐になっているリンクが解放され、それを選ぶことで違うルートで次の周回に入るようだ。
クロス・チャンネルでもこのシステムだったね。

2周目は、気になる度No.1、本堂沙也加嬢。
最初は無口系ツンデレキャラかと思ったら違った。
一言で分類できない、新ジャンルだったな。
ちょっと変わった前髪をしていたけど、とても可愛いと思います。

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沙也加の属性は、このシナリオにとって重要な情報かもしれない。
ひとりで完結していて、でも人間として社会に属さざるを得なくて、自由が怖くて、ひとりぼっちの心の強さには自身がなくて、そんな矛盾した子。
森へ兎のお墓参りに行ったときにこの話が出るのだけど、正直よくわからなかった。
もしかして私がアホなのか…心配になる。

沙也加の悩みは、ハリネズミのジレンマみたいなことなのかな。
他人は嫌い、でも一人じゃ生きていけない。
だから自分より上の人に無条件ですがりたい、自分の意志なんて無視して上書きしてくれる存在に依存したい。
そうでないと、このジレンマを抱えて生きていったらいつか潰れて、潰されてしまう。

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沙也加ルートでは、人と人との距離感ってのがシリアスに出てきた。
信じる正義が異なる二者がどう折り合うか。
それは社会的な話だけでなく、ごく近い距離での他人でも言えること。

沙也加が求めているものと、忍が求めているものは違う。
けれど、互いが互いを必要としているのは本当。
じゃあどのかたちで寄り添うのか。
それは見つかることなく、沙也加は失踪し、そして死んでしまった。

沙也加にとって、小学校時代の二羽の兎はどういう存在だったんだろう。
「あの子たちの心がひとかけらでもあれば、優しい私になれたのに」
沙也加はそう言った。
自分の持っていない優しさの象徴だったのかな。
それとも失くしてしまった?

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とにかく難解だったなぁ。
心のことばかり描かれて、起きた出来事のことがほとんど描かれない。
沙也加は魔女狩りに遭って殺されたみたいだけど、そもそも魔女狩りがなぜ行われているのか、何が起こっているのか、どうして沙也加が魔女と呼ばれていたのか、そのへんがサッパリ。

子供時代の回想、みんなが仲間になっていくところはとても良かったね。
心が温かくなるようで。
しかし忍は兎小屋で沙也加に何をしてくれてんだ。
たぶん抱きしめてキスしちゃった感じだと思うんだけど、なぜその描写を省くのか、まるで意味不明です!
そこが大事なんじゃないの??

沙也加にお茶を点ててもらうくだりは面白かったね!
あとはデートに行く前の千鳥の話とか。
千鳥のことがメッキリ好きになってしまったよ!

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とにかく、よく分からなかったけど沙也加はとても良い娘。
一緒にいるときっとすごくまったりなごめるんだろうなぁ。

今回のお話は、沙也加の死体を森に運んでいくところまで。
森の大樹はきっとなにかあるな
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ゲーム [★★☆☆☆]
最果てのイマ

最果てのイマ 笛子編

最果てのイマ、三周目は伊月笛子ちゃん。
メガネな委員長的キャラ。

二周目の沙也加より具体的なイベントが多く起こった。
伊勢崎宗多の襲撃、笛子の消失、章二の死、そして忍の死。

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まずはシナリオ的な疑問。

なぜ笛子の妹が描写されないのか。
メガネを失くしたとき、駅で見かけたCGがあったけど、それにしても笛子も忍も妹に構わなさすぎる。
本当に生物として存在しているのか、形而上な存在だったりしないのか。
それとも怪人の噂であったように、妹のほうが故意に存在感を薄めているのか。
あるいは妹を視聴者の前に出さないことで、主人公たちの仲間以外のことへの関心の無さを表わしているのか。

章二が死んだのはいつか。
章二が死んだのは、お茶会の準備をしていたときらしい。
そのお茶会って、一番最初のBBQと一緒にやっていたアレだよね。
どういうことだ、可能性の世界の迷路に迷い込んでしまったのか?

章二の死因も気になるところ。
前の周で沙也加が死んだのも学校だった。
学校に何かがあるのか、それとも学校にそういうシステムがある世界なのか。
魔女狩りと似たような雰囲気を感じる!

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笛子シナリオは存在意義、レーゾン・デートゥルの話。
自分はなぜここにいるのか、ここにいて何ができるのか、何が残るのか。
あずさがとっても良いことを言ってた。

「あたしたちはここにいて、忍もいて」
「0じゃないから、何もないわけじゃないから」
「だから、我慢できるんじゃないかなぁ」

「みんなが生きた事実は残るって言うけど……その事実だって、いつかどんな記録からも消えてしまう」
「失って、無意味になって、わからなくなる」
「無意味でいいんだと思う、終わってしまったあとは無意味でいいんだと思う」
「それがある今のうちに、あたしたちは――」
「今を――」

精一杯生きるしかない、か。

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千鳥さんはアリ。
2回もエッチシーンがあったけど、この属性はアリだった。
なんでだろう、年上とかお姉さんとかあまり興味なかったのに。

主人公も病弱なのか強靱なのかよくわからないな。
とにかく強かった。

次は葉子か、はたまた章二か。
そろそろ施設のこととか頭痛のこととか種明かししてくれても良いのでは!
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ゲーム [★★☆☆☆]
最果てのイマ

最果てのイマ 葉子編

最果てのイマ、四周目は塚本葉子ちゃん。
ふんわり天然系毒舌キャラ。
おっとりとしたしゃべり方と鋭い内容のギャップが楽しい子。

今回の出来事も、メインは伊勢崎宗多の襲撃。
とはいえ、宗多は何かの象徴のような出て来方をする。
いや実際に忍を恨んで敵視して襲ってくるのは間違いない。
間違いないと思うけど、宗多は7人の輪を崩す存在の象徴として位置づけられているような。

葉子と斎の兄妹は、旧家に囲われていた。
その閉塞から助け出し、仲間に引き入れたのが忍。
きっかけになった嫡子の不祥事に忍が関わっているのかは不明。
もし忍だけでなく、千鳥やその後ろの存在が塚本兄妹を忍の近くに置く意志があったのなら、十分考えられる話になる。
千鳥や施設については、未だによくわからない。

葉子は何も教えられずに生きてきた。
だから、人として大切なものを教えてくれた忍のことを大切に思っている。
忍が大切にしているものを、大切に思っている。
変えたくなかった、壊したくなかった、だから抱かれたくなかった。

忍は帰ってこない。
葉子は待つ、忍だけが彼女の世界だったから。
忍が輪の象徴で、忍がいない世界に彼女がいる意味はないから。
輪が壊れたことがわかったとき、彼女もまた壊れた。

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今回は503なんちゃらは出なかった。
忍はなぜすんなり死んでしまったのだろう。
千鳥に宗多のことをお願いしたフラグはなんだったのだろう。
相変わらずよくわからないゲームだ。

葉子編が終わって、オープニングの別バージョンが流れた。
ということは、五周目がトゥルーなのかな?
まだ早いかな。章二編とかないのかな?

葉子の待つ工場にイマがいた描写が気になる。
気にしても何も答えは出ないんだけれどさ
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ゲーム [★★☆☆☆]
最果てのイマ

最果てのイマ あずさ編2

最果てのイマ、五周目は紅緒あずさルート再び。
「この人だったら、あたしのこと好きになってくれるかもって……思った。」
「だから、つきまとったよ」

イベントは基本的に同じ。
主人公の視点が若干違う。
施設のこと、イマのことが少しだけ語られる。

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人間は誰しもがどこか少しずつオカシイものだけれど、そのオカシさの度合いの強い者が集められたのが施設のようだ。
施設の目的はよくわからない。
細菌学研究所みたいなTipsがあったので、それのことなのかな。

主人公はそこでのエリート的存在だったようだ。
そして、何らかの任務を課せられて世俗に放たれた。
千鳥はそのお目付役といったところか。
あずさと友達になったのは、任務とは関係ないらしい。

主人公には何らかのチカラが備わっているようだ。
そのチカラは身近なものにも影響を及ぼす。6人の仲間にも。
チカラの一例として、笛子があずさの接近を察知したイベントがあった。

イマについてはまだほとんどわからない。
会えたのは未だ夢の中だけ。たぶん。
このループを繰り返した先にある特異点で、イマは待っているらしい。
どこを目指せばいいのかは不明、イマは「忍が納得できるまで」と言っていたけど。

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あるとき突然街から全ての人が消えた。
あずさとデートに行く約束の日曜日前後の話。
1周目でも消えかかっていたような気がするけど、今回は致命的らしい。
その異変と共に、忍の頭痛は酷くなっていく。

そして迎えたのはおそらくバッドエンド。
何が起こったのかは描写されない。
そこに残っていたのはあずさ。
「おかえり」

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六周目へ。
もしかしてヒロインルートをもう一度全部おさらいするのかな?
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ゲーム [★★☆☆☆]
最果てのイマ

最果てのイマ 沙也加編2

最果てのイマ、六周目は本堂沙也加ルートふたたび。
「ねえ、忍。長い時間が過ぎたわね」

最後の魔女狩りのシーン以外は基本的に同じ。
あとは回想シーンが詳しくなった。

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兎小屋で沙也加を求めるシーンが実装された。
想像以上に良かったよ!キスで失神しちゃうとか…
キスシーンがあると、その後のプロポーズのシーンが光り輝くね。
ああいうの好きだなぁ

沙也加は忍のモノになることで、彼女が魔女と呼ばれる原因となる力を使わないようになった。
忍がそれを望まなかったから。
本質的にココロという概念が薄い彼らは、本能や欲望といったものの代わりに自己規定することで、かろうじて他者と同じ体裁を取ることができた。
沙也加はそれが嫌だったから、隷属することを望んだ。

でも、忍が望んだのは、おそらく自律。
沙也加はそれを「私を縛り付ける枷はなくなった」って言ってた。
だから魔女的な力を行使したのだとも。
そして、沙也加は仇討ちを果たし、人ではなくなった。

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沙也加の持つ力は、施設の目的とも近い気がする。
なんかそんな描写があったよね。

一周目の沙也加の死は、沙也加が忍のモノであり続けることを選んで、そのまま宗多たちに殺されてしまったんだな。
もちろん沙也加が死ぬのは避けたい未来だけど、このエンドも結局は望むかたちじゃないよね。
むしろ死んだほうが幸せだったような気すらするよ。
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ゲーム [★★☆☆☆]
最果てのイマ

最果てのイマ 笛子編2

七周目、伊月笛子ルートふたたび。

今更だけど、一番最初のBBQ茶会は忍の予知かなにかなのかな。
目指すべきハッピーエンドのかたちとか。

笛子ルートの二周目の違いは、まずは終わりかた。
あとは笛子の妹についての話が少し多くなった。

他に変わったところももちろんあるけれど、なんだか抽象的な話が多くて、いまいち要領を得ない。
妹のことよろしくね、って頼まれるシーンはあったけど、実際に妹とは絡まなかったし。

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笛子は忍の輪にとって、ある種潤滑油のような役割を果たすらしい。
まぁ割と常識人だし、ツッコミ役は必要だよね。

ただ、彼女も彼女なりの懊悩を抱えている。
潔癖症な性格なので、いろいろなものの板挟みになりやすいみたいだ。
たとえば法律とローカルルールであったり、ふたつ相反するの暗黙の了解だったり、忍と宗多であったり。

ラストは、前回と違って宗多に隷属することなく、また忍の輪に留まり続けるわけでもなく、その狭間で壊れてしまった。
章二は死んでしまったけど、笛子は誰も殺さなかった。
すこし希望の持てる終わりかたではあったと思う。
でも、まだまだ理想とはかけ離れているよね。

そういえば、今回は千鳥さんとのエッチシーンがなかったなぁ
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ゲーム [★★☆☆☆]
最果てのイマ

最果てのイマ 葉子編2

八周目は予想通りの塚本葉子ルートふたたび。
斎の話も結構多かったので、塚本兄妹ルートと言っても良いね。

新しい話がだいぶ出た。
メインは門倉正道と猟奇殺人犯。
今までの猟奇殺人はボウガンを使ったもののように描写されていたけれど、今回は斬首になっていたね。

門倉の犬として育てられた塚本兄妹は、忍の門倉正道の失脚工作により、家から解放され忍の輪に入ることができた。
しかし門倉が帰還したことで、再びふたりは門倉に縛られるようになった。
斎は猟奇殺人の調査、葉子は門倉の許嫁として。

ふたりを取り戻すため、忍も猟奇殺人の調査にあたる。
結局殺人犯は門倉正道その人であり、斎は勝利した。
はっぴーえんど?
忍が斎の視点を得られていたのはなんだったのかなぁ

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忍の調査の過程で、いろいろわかったことがある。

同期性自我拡大症候群
個性とも呼べる人間の根幹にある、変態的な欲求が無限に膨張する病。
発症者は、自意識と肉体の自由を失い、ゾンビ化する。
ゾンビとなった発症者は、かつて人であった規範にいびつに縛られるようになる。
つまり、本能や欲望からではなく、生来の自己規定においてのみ自我を保つようになる。
(自我。意識し行動する主体が、自らの心的状態や活動をそれに所属させ、また他なるものから自らを区別する際の中核。エゴ。)

過去に数千人単位が同時に発症し、多くの突発的な殺人事件が起こった。
沙也加やあずさなどが良く言う「こんな時代だものね」的発言は、この事件をふまえてのもの。

USER
同期性自我拡大症候群を発症し、その現象を行使する者のこと。
正規の訓練を経ずに高い作用力を持つ者のことを、原型USERと呼ぶ。

フリークス
USERのうち、内在する欲求により全てのリミッターが外れた者。
すなわち、その知識に根ざすあらゆる技術、運動、術理を発揮することができるようになる。
その欲求が有害行動に結びつく場合、極めて危険な存在となる。

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自我とか言われるとよくわからないことになるけど、超能力的なものだと思えば良さそう。
感染しても、うまく制御できれば超能力者みたいなことになれるんだろうな。

忍はこのUSERに該当するようだ。
ただし、意図的に、肉体改造のようなことでUSERになっている。
忍のいた施設はこれについて研究していたに違いない。

他にも該当しそうな人がいろいろいるな。
沙也加もよくわからない力で人を殺していた。
彼女はきっと原型USERに相当するんじゃないかな。
母親に素質があったようだから、その素質は遺伝したんだろうね。
最初はなんとか制御できていたけど、遅かれ早かれ自我を保てなくなることに気付いてた。
だから忍に隷属したがっていたんだ。
沙也加ルート2では、フリークスになってしまったのかな。

笛子もおそらく感染者。
ただ、うまく制御できなくて、自我を保てなくなったのが笛子ルート2の終わりかた。

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葉子は自我が芽生えないように育てられていた。
それにより、他者の自我に同化し、浸透することができる。
平たく言えば、心を読むことができるらしい。すごい
でもこの描写は葉子だけでなく、沙也加や笛子にもあったような。
気のせいなのか、伏線なのか。

とにかく、この周回ではかなりいろいろなことがわかった。
ネタバレ要素の半分くらいは出てきたんじゃないかな?
終わって簡単なエンディングが流れてたし、個別ルートはこれでお終いっぽい。
次はようやくイマルート、トゥルー的なことになるのでは?

そういえば、葉子のメイド服はなかなかよかったです。
うん、可愛かった。
斎もカッコよかった。
真剣を構えるCGは見惚れてしまったよ!
ということで、いろいろ満足な周でした
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ゲーム [★★☆☆☆]
最果てのイマ

最果てのイマ 忍ルート+まとめ

最果てのイマ、(おそらく)全クリ。
最後まで進めたハズなのに、なぜか回想モードなどが出ない。
プレイ中の停電などのアクシデントで何度か強制終了されてしまったので、セーブデータか何かにバグが出ているんだと思う。
さすがに最初からやり直すのは面倒すぎるので、今回はこれで終わり。

9周目は便宜上忍ルートとする。
11年の休眠期間を経た忍が、研究所に戻って敵と戦う話。
いちおう全てのネタバレがある。
だけど、設定が異常に細かいのと、難解な表現を使ってくるのがとても面倒。

前回の用語解釈は、ちょっと違った点があった。
同期性自我拡大症候群とUSERはちょっと別物。
模倣子(ミーム)に感染し、そのうち素質があったり訓練を受けたりするとUSERになる。
それが上手く制御できなくなると症候群と呼ばれフリークス化する。
たぶんこれで大丈夫。

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忍ルートでは、忍がチート能力を発揮していたね。
ヒロインルートで「王国」という表現があったけれど、彼は本当に王だったんだな。

敵が何者か、そしてどうして勝てたのか、いまいちピンとこない。
敵は人の自我のなれの果てのようなものだったみたいだ。
沙也加ルートで、「ひとりぼっちになった意識は内へ向かうか、外へ向かうか」というような話があった。
それが内へ向いたものが敵だった。
高次元の意識は他者を持たず、ゆえに自我も持たない。
結局、敵である群体には深層意識にいるワームを投げつけて殺したらしい。
うん、よくわからんね。

「イマ」は忍の脳腫瘍、いわば半身みたいなものだったらしい。
観測者であり、異分子であり、もうひとりの王。
このゲームの内容を記録したのはイマで、私はイマの記録をただ眺めているだけ。
ゲーム起動時の「ENTER」も、そういう作りを意識しているみたい。

イマの記録の時系列がバラバラなのはどうしてだろうか。
まぁ最初から単純明快に並んでいたらつまらないってのはあるだろうけど。
イマがいじわるで並び替えてしまったのだろうか。

とにかく「子供時代」「戦前」「戦後」の三つの時系列がぐちゃぐちゃになっている。
子供時代はわかるにしても、戦前と戦後の区別が全くついてなかった。
戦後1年経って、イマが消えて忍の自我が戻るまで忍にもわかってなかったのだから、仕方ないといえばそうなんだけれど。
2周目プレイ時はこれを重視していこう。…2周目やるのかな

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紅緒あずさについて。
子供時代のキスで、忍に結果的に洗脳されることになってしまったのだね。
最初はかなり嫌っていたのに、突然好き好き大好きになっていたのはどうしたことかと思っていたよ。
とても切ない話だ。
斎は洗脳されなくても結局は好きになってただろうって言ってたけど、それはちょっと好意的に過ぎる解釈だろう。
こと恋愛に関しては、結果より過程のほうが大事な気がするんだよなぁ。

本堂沙也加について。
それ単体で完結した存在、いわばもうひとりの王となる存在だった。
語られたように、人は単体では自我を保てない。
だから、沙也加は人ではない。
そのことに苦悩していたのだね。
もうひとりの王であった忍のみが他者となれる。
忍と惹かれあうのも道理だ。

伊月笛子について。
忍視点だと、姉の笛子と妹の笛子がほとんど区別できていなかった。
姉は忍の子供時代に死んでしまっていて、その自我が妹に投射されている。
フリークス化したのは姉の笛子で、その自我を忍が妹の笛子に投射した、ということらしい。
エピローグでもあったけれど、人格が同じでも肉体の器が別ならば同一人物とはならない。

以下まとめ。

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シナリオ
とにかく難解。
1周で理解するのは無理だ。
異常に設定が細かく煮詰められているので、長く楽しめるゲームではあると思う。
投げ出さなければね!

希望的未来がみえない閉塞感のある現代をうまく描写できていると思う。
大事なのは人との繋がりで、その自分だけの、自分と相手だけの親密な空間、聖域は絶対不可侵なものであるべき。
このスタンスのおかげで、ヒロインルートはとても温かい雰囲気に満ちている。
ギャグもなかなか面白かったね!

絵・キャラクター
絵は普通だけど、ヒロインの性格はなかなか可愛いと思う。
私の一押しは本堂沙也加嬢。
ロリっ娘あずさも好きだよ!

声優
可も不可もなく。
葉子が好き嫌い別れそうだな。
私はかろうじてアリなほう。

エッチシーン
なくても良いレベル。
それ目的ではあまり使えないと思うし、このゲームにそれを求めるのは大きな間違い。
あ、メイド葉子さんは可愛かったです!

音楽
優。
エリック・サティはいろんなゲームで使われているけれど、このゲームに関してはとてもよく合っている。
他のオリジナル曲も雰囲気十分。
サティをベースにしたピアノ曲が多いのが個人的に高評価。

システム
良。
チャプターごとに飛べる機能が標準で付いているのは便利。
セーブデータの数が50個なのはちょっと少ないと思ったなぁ。
まぁチャプターで飛んじゃえばいいんだけどさ。

評価
テーマはココロ。
ノベライズゲームとしては完成されている。
やや古いゲームだけれど、古さは特に感じなかったかな。
問題は、非常に重厚で難解なこと。
エロ抜きでも18禁で良いレベル。
ある程度の教養がないとしんどいと思う。

何周も繰り返して遊んで、初めて本質に触れることができる。
また忘れた頃にもう一度プレイしてみたいかもしれない。
1周時点では★2評価。
繰り返せば上がりそうだ。

これと同じ雰囲気のゲームとしては、クロス・チャンネルや素晴らしき日々が思いつくな。
個人的にはクロス・チャンネルのほうがオススメ。
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ゲーム [★★☆☆☆]
最果てのイマ