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幼女戦記 1~3話

何度見ても面白いので記事にするアニメシリーズ



第壱話 ラインの悪魔

2つの世界大戦をモチーフにした架空戦記な導入。
魔術を軍事利用した「魔導師」が存在する世界観と、「幼女」であるターニャ・デグレチャフの紹介回。

タイトルだけ見れば、例えばストパンやガルパンのようなちょっとユルめなほっこりバトルアニメかとも想像できるこの作品。
しかし、開始5分でその甘い想像は砕かれ、どこまでも泥臭くてヘヴィーな戦記モノであることがわかる。
(ちなみに原作の小説も持っているのだけれど、こちらも物理的にヘヴィーである)

ストーリーは、少尉として小隊を率いるターニャの、西方ライン戦線での奮闘がメイン。
帝国は中央本隊を投入することで、北方での協商連合との戦闘にひとまずの勝利を挙げていた。
が、その隙を突かれるようにして西方から共和国に攻め込まれていた。
本隊が到着するまでの時間稼ぎ、徹底的な遅滞防御戦を支援することが、ターニャたちの任務である。

今回の見どころは2点。
「泥沼化した戦場でひときわ輝く主人公の強キャラっぷり」、そして「幼女な主人公の幼女らしからぬキャラクター」。

金髪碧眼の幼女として描かれる主人公だけれど、しかし彼女はとても幼い少女とは思えない徹底的な合理主義のリアリストである。
彼女の人間性を端的に表すエピソードがこちら。

彼女は小隊を指揮する士官として、命令違反を犯した部下らに対して厳罰をもって処そうとする。
しかし、いくら命令に背いたとは言え、敵の砲兵隊を壊滅させる功績を上げた部下を斬ってしまっては、ターニャ自身のキャリアに傷がつく。
だから彼女は後方への転属という「軽い処罰」に見せかけて、彼らを死地へと送って処分するのだ。

「あれは……幼女の皮を被った化物です……!」


第弐話 プロローグ

異世界転生TSF架空戦記としての設定の全貌を表す回。
いつも思うけど、この作品、属性が多すぎるでしょ……。

とても幼女には見えないターニャだけれど、その中身は異世界転生させられたオッサンだったのだ!
「神」を自称する存在Xは、彼を「過酷で理不尽な暴力に晒される弱者」として、敗戦が運命づけられた開戦前の国家の、しかも女性として転生させることで、信仰心を芽生えさせようとしたのだ。
ターニャはそんな存在Xの神性を否定するため、そしてその理不尽さに復讐するため、この異世界で生き抜くことを決意する。

今回のストーリーは、ターニャ・デグレチャフの誕生と、北方戦線の銀翼突撃賞。
当然ながらターニャに愛国心などないし、すべての行動は保身と生存のため。
だから魔導師の適正を認められた際もいち早く軍に志願したし、絶望的な戦局で撤退が認められなかった時も、戦場から離脱するため命令に背かない最善策を取った。

――はずだった。
まさか、ここまで評価されるとは……。これは、完全なエース扱いだ……。
これで前線にでも送られたらたまったもんじゃない。
……どこかに児童相談所でもないものか。


第参話 神がそれを望まれる

北方での衝撃的なデビュー戦の後、ターニャがエレニウム九五式を駆るようになるまで。
存在Xは「彼」の言うような過酷で理不尽な環境に置いてみたにもかかわらず「彼」に一向に信仰心が芽生えないことに不満を覚えていた。
そこで方針を転換することにする。

「なるべく無干渉を貫くつもりだったが、愚かな子羊には道を示してやらねばならん。
 やはり恩寵を与えるべきなのかもしれんな」


マッド・サイエンティスト一歩手前なドクトル・シューゲルによる「新型」の開発に携わるようになったターニャは、その著しく安全性を欠いた新型宝珠の犠牲となりかけていた。
安全と保身のために繰り返していた配属願いが通り、新型の開発は凍結されることとなる。
が、どうせ中止になるのなら――と、ドクトルは最後に最も先鋭的で成功率の低い実験を強行する。

「私は昨夜天啓を得てね――天意のアイデアと共に神の声を聞いた。発明の神が舞い降りたのだ。
 少尉、君も神に会ったことがあるのだろう? 我らが神に祈れば必ずや願いは叶う。でなければ――二人して殉教だ!
 いい機会であろう、共に神に祈ろうではないか!」


まるで教科書的なマッチポンプとも言うべき恩寵の押し売りによって、ターニャはエレニウム九五式を手にすることとなる。
神へ祈りを捧げなければ正常に作動しない、呪われた奇蹟を。
しかしその恩寵により、ターニャは地獄のライン戦線を生き残ることができるのだった。

神の奇蹟は偉大なり。
主を讃えん。その誉れ高き名を。

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アニメ [★★★★☆]
幼女戦記

幼女戦記 4~6話

第肆話 キャンパス・ライフ

地獄から生還し、帝都の軍大学へと進学したターニャ。
抜け目ない立ち回りと持ち前の勤勉さから、成績は優秀、人脈も豊富に得てきた。
卒業後は安全な後方勤務で、エリートコースを邁進する――
――はずだった。

どうして?? どうしてこうなった!?


神に望まれたのはドクトル・シューゲルだけではない。
ゼートゥーア准将もまた、天啓を得た一人であった。

戦前に策定されたプラン315――各方面軍は遅滞戦闘に努め、中央本隊の集中運用によって敵を各個撃破する――が再配置の際に機能不全に陥ることが明らかになったいま、対応策を練らなければならなかった。
しかし、戦時における軍管区の再編成は困難である。
そのため、本隊の再配置までの時間稼ぎとして使える即応部隊の創設を考案した。
ゼートゥーアがその部隊を任せられる人間を策定しているとき――そこに啓示があったのだった。

ターニャは自分の運と才覚によって参謀本部とのコネを作ったと思い込んでいたが、それもすべて神の手の内。
出撃はすべて最前線。死と隣り合わせの即応大隊の大隊長こそが、ターニャの次なるポストであった。

第伍話 はじまりの大隊

参謀本部直轄・第二〇三航空魔導大隊の発足。
とは言え、前線になど行きたくないターニャは、仕方がないので、以下の手順をもって編成に時間をかけることにした。

  ① 合理的で説得性のあるラインでの厳しい選抜試験
  ② 上層部の意向を取り入れる形で、選抜水準を妥協
  ③ 妥協した結果として厳しい「再教育」を行い、大量の落伍者を出す
  ④ ①に戻る

ターニャの抜け目ない部分は、新兵訓練に時間をかけるのではなく、上層部が求める以上の短期間で訓練を行おうとした点。
(通常は二年かかるらしいが、そんな期間を要求したところで許可されるはずなどないし、許可されたところでターニャ自身の指揮官としての素質が疑われてしまう)
しかし、この落伍者を出す方法ならば、まず責められるのは訓練生であり、ターニャのキャリアに傷はつきにくいのだ。

どうしてこうなった……。私はなぜあんなことを……?


ところが、ターニャの鬼神のようなシゴキ方に奮い立った訓練生たちは、あろうことか一人もリタイアすることなく教育課程を修了し、あっという間に即応大隊は編成されてしまう。
ターニャが呆然としているうちに、参謀本部はあっさり出撃命令を下し、ターニャは再び最前線へと舞い戻るのだった。

命令は、南東から侵攻してきた公国への反撃。
ライン戦線を帝国と争う共和国からの援助を受けた公国だったが、その戦略も戦術も前時代的なものであり、二〇三大隊は華々しい初陣を飾るのだった。

第陸話 狂気の幕開け

北方ノルデン方面へと送られる第二〇三航空魔導大隊。

南東での公国との戦いに勝利した帝国は、次なる戦に備えるべく、北方戦線にケリをつけたいと考えていた。
協商連合との国力差を考慮すれば、既に勝利していてもおかしくない。
けれど戦線が膠着している現状から、共和国や連合王国からの援助があると見るのが自然であった。
そこで作戦部は、即応大隊を使用し、新たな作戦を発動することとした。

一般的な「魔導師」と「航空機」、そして呪いの宝珠を装備しているターニャの突出した性能差を描く回。
ふつう魔導師が高度6000程度を実用限界とするところ、飛行機は10000以上もの高度を出すことができる。
戦は高いほうが有利とよく言われるが、この世界での航空機の絶対優位は、その高度差から一方的に攻撃できるため。

しかし(ドクトルいわく――という注釈付きではあるものの)エレニウム九五式は高度18000をも出すことができるらしい。
高低差が存在しないターニャにとって、航空機はただの鈍重な標的でしかなかった。

出撃した戦いでは必ず勝利を挙げるターニャ。
その強キャラっぷりは際立っていて、爽快感は半端ない。
けれど、その局所的な勝利で大局を動かすことができるのか。

「喜ばしいことだ。この世界の誰もが信仰なき貴様を葬らんとしている。冒涜者を罰する聖なる大戦が幕を開けたのだ。
 どうかね、世界を相手に無謀な戦いを挑む気分は?」

category
アニメ [★★★★☆]
幼女戦記

幼女戦記 7~9話

第質話 フィヨルドの攻防

北方・オースフィヨルド上陸作戦と、空挺降下での奇襲を敢行する第二〇三航空魔導大隊。
協商連合の魔導師、アンソン・スーにスポットが当たる回でもある。
2話でターニャが銀翼突撃賞を手にすることになった戦いで、敵の中隊を指揮していたのが彼である。

北方での戦闘を終結させるための冬季大攻勢に、執拗に反対するターニャ。
彼女は兵站の面から、その攻撃が成功しないことを確信していた。
それでも攻撃をするとしたらその意図はなにか――そう問われたターニャは、陽動としての大攻勢と上陸作戦という「正解」を言い当てる。

隊員の献身的な戦闘と隊長の的確な指示により、二〇三大隊は防衛戦を挑む敵魔導師部隊を相手にしつつ、要塞化されたフィヨルドの砲台を破壊していく。
その結果、帝国は船舶による大規模な上陸作戦に成功、北方戦線での挟撃にも成功する。
協商連合との戦いは終止符を打たれようとしていた。
アンソン・スー大佐は、ターニャとの一騎打ちに破れ、北の海に沈んでいくのであった。

第捌話 火の試練

再び西方ライン戦線に投入される第二〇三航空魔導大隊と、アレーヌ市街戦。
元共和国領の都市で起こった市民の武装蜂起と、それを援護する共和国軍に対する殲滅作戦の回。

あちらの世界にも人道的に戦争を行うためのルールがあり、当然非戦闘員を攻撃することは禁止されている。
しかし、補給線の最中で起こったこの反乱は、早期に鎮圧しなければ西方戦線に重大な影響をもたらす。
そのため帝国は、まず避難勧告を行い、その後に敵の航空戦力を鎮圧、再び避難勧告を行い、それでも残っている人間すべてを共和国軍の戦闘員とみなして「排除」することとした。

勧告はするものの、市街地には蜂起した市民はもちろん、避難する場所も方法も持たない一般市民も残っていることだろう。
しかし、帝国はそれらすべての殺害を命令する。
ターニャも、ターニャの部下も、砲兵隊も、あるいはその命令を通達した司令官をも含めた全員が、己の行動に不安と戸惑い、そして罪悪感を抱いている。
それでも命令は忠実に実行され、「共和国軍」は殲滅される。

帝国。それは勝利である。


第玖話 前進準備

「霧と太陽作戦」と「衝撃と畏怖作戦」。

アレーヌ市での暴動によって兵站に大きな不安を抱えることとなった帝国は、西方戦線の早期終結を狙い、大規模な作戦を発動させることとした。
第一作戦として、欺瞞的に一部の戦線を後退させることで、敵の主力部隊を誘引する。
十分に引きつけたところで、第二作戦によって、敵の司令部を叩き、敵軍を混乱させる。
その後、第三作戦によって、包囲殲滅戦を敢行するのだ。

この作戦は、敵の領土に攻め入り城を落として征服する――などといった前時代的な教義とは一線を画すもの。

「勝利ではなく、敗北を避ける。これ以外、最後まで立っているのは困難かと。
 できるだけ多くの敵兵を徹底して叩き、敵の戦争継続能力を粉砕する。それが戦争終結への唯一の道です」


ゼートゥーア准将の言うこの思想は、軍大学時代のターニャが述べた「消耗抑制ドクトリン」そのもの。
そこまで彼はターニャを買っているのか――それとも、ここにも見えざる者の力が働いているのか。

第一作戦は、ターニャたちが殿軍を務めたせいもあってか、撤退の裏に隠された欺瞞が露呈することなく完遂される。
そして第二作戦として、ドクトル・シューゲルが開発した人間ロケットによって、ターニャたちは敵司令部を急襲するのだ。

「貴官ら11名の中にロケットでの投射を楽しめる者は数少ないと思われるが――やるしかない。
 やるしかないのであれば、成功させねばならない。
 明日の作戦こそが戦争を終らせる一撃だ! 我々は全軍の先鋒たるぞ!!」


ターニャの訓示はいちいちテンションが上がってしょうがない。
どこかのファシストの跡を継げそうなカリスマ性すら感じさせてくれる。

さて、Cパートでの傷痍退役した中尉とは、セレブリャコーフ少尉がグランツ少尉を慰めている後ろで、今にも死にそうな声で「腹が、腹がぁ……!」と騒いでいた彼である。
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アニメ [★★★★☆]
幼女戦記

幼女戦記 10~12話+まとめ

第拾話 勝利への道

「解錠作戦」と「回転ドア作戦」。
第一、第二作戦の命名はゼートゥーア准将だったようだが、こちらはルーデルドルフ准将が命名した模様。

ターニャたちは「衝撃と畏怖作戦」を完遂させる。
そして、次に行われた「解錠作戦」によって、敵の塹壕下に掘ったトンネルを爆破し、敵右翼を無力化。
「回転ドア作戦」によって、戦車と機械化歩兵による電撃戦を行うことで、敵左翼に展開した主力部隊を完全に包囲。
司令部が襲われ、統率が失われた軍隊に、この状況を打破する術はなかった。

ターニャたちは元より、参謀本部までも、この戦局を決定づける作戦の成功に沸き立っていた。
印象的なのが、帝国の内政状況までもが描写される点。
しかし、恐るべきゼートゥーアと呼んでしまってよいのだろうか、彼の劇場型の戦況報告により、軍の発言権は揺るぎないものとなるのだ。

そうして残敵掃討にかかろうとするターニャたちだったが、しかし、そこに死地から蘇った神の使徒が現れるのだった。

第拾壱話 抵抗者

凱旋の最中、神の使徒と化したアンソン・スーの襲撃を受けるターニャ。

中隊vs大隊という4倍の戦力差をなんとか切り抜けようとするターニャたち。
数々の死地をくぐり抜けてきた彼らであったから、増援到着までの600秒はなんとか持ちこたえられそうにも思われた。

しかし「祝福」を受けたアンソン・スーだけは違った。
ターニャを殺すことのみに存在意義を賭けた彼は、条約で禁止されているトレンチガン(※)を使い、自爆攻撃までをも用いてターニャを追い詰める。
しかし、その窮地を救ったのはセレブリャコーフ少尉であった。

※トレンチガン
  ウィンチェスターM1897のこと。ガンスリンガー・ガールでトリエラが愛用しているショットガン。
  現実には、戦争での散弾銃の使用は(議論になったことはあるようだが)禁止された事実はない。

さて、ライン戦線で大敗を喫した共和国に、もはや戦争を継続する国力は残っていなかった。
首都を明け渡して停戦条約を締結するテーブルに着いたことで、帝国は戦勝ムードに浮かれきっていた。
しかしターニャは、共和国軍が首都を明け渡して「撤退した」と聞いたことで、「停戦」の意味、そしてまだ戦争が終わっていないことに気がつくのだった。

「連中は本土を捨てて反抗勢力を逃がすつもりなのです。取り逃がせば帝国の勝利が揺らぎます!
 どうか出撃を! 今しかないのです! この僅かな時間で、帝国が世界のすべてを手に入れるか、そのすべてを失うかが決まるのです!!」


このアニメは、ターニャが無双する爽快感と、120点の立ち回りを見せたはずのターニャの「どうしてこうなった!?」を楽しむ作品である。
しかし、それにしても今話でのその2点の振れ幅は大きすぎる。
ターニャが推察した通りに「箱舟作戦」が進行しているのを知っている以上、ターニャの絶望が手に取るようにわかる。
ヴィーシャには、その大きな包容力をもってターニャのそばにいてほしいと思わずにはいられない。

「我々は……我々は戦争を終わらせる機会を逃したんだぞ……」


第拾弐話 勝利の使い方

ターニャの思い通りにならない現実と、ターニャの予想通りになる現実。

ターニャの参謀本部への失望は、無力感を通り越して、新たな闘志を燃やすほどに大きかった。
戦争を終わらせたいという願いは叶わず、予想通りに共和国軍は南方大陸で新たな国家と共に蜂起する。
それに呼応するように、連合王国、連邦、合衆国までもが帝国を討とうと動きはじめた。
本当の世界大戦が始まろうとしているのだ。

「この世を司る神がいるとすれば、どこまでも厳格で、限りなく善良――あまりにも偉大な存在であろう。
 神とやらは、非情な運命ばかりを突きつけてくる。それが、世界に課せられたルールのようだ。
 そこでだ。私は今ここに、改めて宣言する。
 嗚呼、神よ――貴様を切り刻んで、豚の餌にでもしてやると!
 クソッタレの神に、我らが戦場は不似合いだ。今こそ神の仕事を肩代わりしてやろうではないか!
 我ら将兵のあるうちは、我々が神に取って代わるのだ! 傲慢な神とやらを失業させてやれ!!」

「では戦友諸君――戦争の時間だ」




まとめ

「異世界転生」「TSF」「架空戦記」。
魔法の存在する異世界で、幼女に転生した主人公が、2つの大戦と酷似した時代を、帝国軍人として戦い抜く戦争アニメ。

この作品の魅力は、まず第一に主人公が圧倒的な強キャラである点。
それは兵士としての能力のみならず、指揮官として部下を指揮する際も、将校として上層部と駆け引きをする際も、すべての面でその卓越した能力を見せつけてくる。
(ターニャの魔導師としてのスペック自体は飛び抜けて高いわけではないらしいが、「神の奇蹟」によってもたらされた呪われた宝珠を装備しているため、その潜在能力は計り知れない)

ターニャの持つ一貫した信念は、とても好感度が高い。
徹底的な合理主義者で個別主義者な彼(彼女)が、全体主義が横行する戦時中の世界線で、自由市場主義の正しさを証明するため、自称「神」に挑み続けるのだ。
(極端な話、ターニャは帝国が勝とうが負けようが、実はどうでもよいのだ。
 しかし、帝国軍人として生きることで生存と保身を図る道を選んだため、帝国が負けてはすべての計画が狂ってしまう。
 だから彼女は戦い続けるのだ。安全な後方勤務の夢を見ながら)

しかし、ターニャが信念を貫こうとすればするほどに戦火は広がり、どんどん最前線へと追いやられていく。
この作品の魅力の二つ目は、最善を尽くしたはずのデキル系主人公が「どうしてこうなった!?」と頭を抱える点にある。
スルメのように何度も味わいたくなるコメディ要素だ。

もう一点、個人的にお気に入りなのは、ターニャの煽動力の高さ。
「総員、傾注! 大隊長からの訓示!」から始まる演説は、ちょっと見られないほどのカリスマ性に溢れている。

残念な点を挙げるならば、話が完結していない点。(原作も完結していないのだが)
2期を期待していたのだけれど、次が劇場版になってしまったので、もう地上波には戻ってこないだろう。
まぁだから原作を買ったのだけれどね!

私の評価は★4、傑作評価。
ふざけたタイトルとは裏腹に、かなり硬派でマジメな戦争モノ。
いつの日かターニャとヴィーシャがもっと個人的に仲良くなれることを期待しています!
……あれ、もしかしてもうそういう日って来てたりする?(幼女戦記・同人誌で検索しながら)
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アニメ [★★★★☆]
幼女戦記