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宿星のガールフレンド -the destiny star of girlfriend- その1(夕里ルート)

「き、君は」
「文字通りのスーパースターよ。
 貴方が夜空を見上げた時、ひときわ大きく瞬いた星、それがアタシなの」


2018年7月枠のひとつ、しゅくガルこと「宿星のガールフレンド」をプレイ。
私はここのブランド「mirai」のファンなのです。
ちなみに、前作「ハナヒメ*アブソリュート!」には☆4評価をつけています!

今作は、最近のギャルゲーに(なぜか)よくあるロープライスの連作モノ。
(たぶん)全3部作な宿ガル1のヒロインは、永遠無窮の輝き・リゲルこと上泉夕里ちゃん。

あ、ちなみに今回も変身ヒロインモノですね!
1メートル以上離れられない事情を抱えてしまった二人が、一緒に暮らしたり敵と戦ったり遊びに行ったりするうちに仲良くなっていくゲームとなっています。
クルくる・ハナヒメと続いてきたバトルミニゲーム要素はなくなりました。

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夕里ちゃんのキャラを端的に言えば、お調子者で自慢しいな陽キャヒロイン。
おまけに実力も伴っているものだから、調子に乗るのが止まらないという。

「やっぱアタシレベルになるとお供え物が必要よねー」
「夕里は結局自分を何だと思ってるの?」
「ある日、街を歩いている時に突然気付いたのよ。
 あれ? あれれ? 待て。待って…!! この優秀さ。アタシは既に人の域を超えている…?
 ってね! 悟りってこの事よ、にふふ、もぐもぐ」


そんなひたすら面倒そうにも思える彼女だけれど、主人公が夕里ちゃんの単純さに気付いてからは、ラブコメな絡みがテンポよく始まっていくのでした。

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ということで、このシリーズは主人公とヒロインのラブコメがメインのキャラゲーです。
そして、「いきなり男と同棲」という好感度マイナスのスタートから、だんだんと打ち解けていくプロセスの描き方が絶妙。
まずは、実は昔から主人公から好意を持たれていたことに気がついた夕里ちゃんのリアクションをどうぞ。

「なーんだ!! 照れちゃって!! 早く言いなさいそれを。じゃあ上下関係はこれにて決着ね。常にアタシを敬い、1日に10回は天才と褒め称えなさい!!
 そうすればウィンクぐらいはしてあげるわよ」


プライドの高い夕里ちゃんは、常日頃から主人公にマウントを取ろうとし続けているせいで、ちょっとした告白になるはずのシーンがもはや別次元のギャグシーンになってしまうのだ。
この夕里ちゃんのネアカさを利用したHシーンへの入り方は、特筆すべきすばらしさ。

主人公は童貞DKらしく、女の子との同棲生活に性欲をもてあまし、夕里ちゃんを襲いかけてしまう。
が、夕里ちゃんは主人公を軽蔑するよりも先に、「男を狂わせるなんて、私って罪な女……」「これを利用すれば完全にマウント取れる!」と、シーンに突入していくのだ。
にまにましながらおちんちんを弄んじゃう夕里ちゃんは、もはや純度100%のギャルゲーヒロイン。

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ちなみに、それ以外のストーリーは消化試合。
デーモンたる敵勢力との戦いは(若干のギミックはあったものの)予定調和。
それ以外も、とくに明確な目標のない「かわいい女の子との楽しい日常シーン」詰め合わせ。

彼女になった夕里ちゃんは、上下関係を築こうとするのではなく、恋人としての協調関係を築こうとしてくれるので、序盤のようなコメディ路線は薄くなっていく。
代わりに、ひたすらイチャラブなバカップルになっていくあたり、やっぱり夕里ちゃんはアホの子かわいいのでした!

「確かなものが欲しければアタシを崇めなさい!」

category
ゲーム [★★★☆☆]
宿星のガールフレンド

宿星のガールフレンド -the destiny star of girlfriend- その2(まとめ)

シナリオ

シナリオライターはこれがデビュー作っぽい?
キャラクターの立てかたと、それを活かした日常シーンの組み立て方は上手。
体験版をプレイした人のなかには、シナリオにぐっと期待を寄せた人もいたのでは。

しかし、ストーリーの組み立て方を見ると、まだまだ詰める余地あり。
変身ヒロインモノな今作では、デーモンという敵勢力を倒すことが一つの目標。
一般的なバトルモノのゲームは、まずは「シリアス目なバトルシーン」をハッピーエンドで締めてから「ヒロインとのラブシーン」を持ってくることが多い。
が、この作品はバトルもしつつ、ラブラブもしつつという折衷策を取っているわけで。
これはなんだかどっちつかずの中途半端というか、どちらにも集中しきれないような不完全燃焼さを感じる人もいそう。

とは言え、miraiブランドのゲームの魅力は(ハナヒメの感想にも書いたように)「ゆるくて甘い世界観」なわけで、そういう視点で見れば、このゆるいスタンスはこの作品に似合っている……と言えなくもないのかもしれない。
しかし、その「ゆるい世界観」は、今回はやや薄め。
夕里ちゃんが契約の元に報酬を受け取って戦っていること、主人公がきちんと性欲を持て余したことなんかにその原因がありそう。
お金のことって特に現実感出るからねー。

そして、敵を倒す以外に明確な目標がないのも、シナリオの大きな問題点の一つ。
ヒロインと付き合って、ボスを倒しちゃったら、なんかもうすることない。
だからって言ってダレるほど長いシナリオではないので、ぎりぎりセーフ?

キャラクター

かんなぎれい氏の描く女の子たちは、やはり至高のかわいさ。
若干、巨乳に寄りすぎているような気がしなくもないけれど……?
たぶん鹿子ちゃんが貧乳枠。たぶんきっとそう。宿ガル3に期待。

今回も黒髪・茶髪のヒロインは出てこない。
このあたりのセンスが、私が氏のファンな理由のひとつ。

メインヒロイン・夕里ちゃんの魅力については、記事その1を参照ください。
あぶなく私もフジコ先生ガチ勢になりそうだったのは秘密です。

グラフィック・Hシーン

全25CG+α、10H10CG。
ロープライス作品のボリュームとしては、まぁこんなものでしょう。
(立ち絵はもう一種類ほしかった気がする……)

Hシーンも、制服・私服・ハダカ・バトルコスチュームとよりどりみどり。
水着シーンもあったっけね!
実用性は、普通の純愛系ギャルゲー並みです。

声優

夕里ちゃんのCVは、桃井いちご。
有名な声優さんだけれど、意外と私のギャルゲー歴とは絡みがなかった……。
陽キャな夕里ちゃんに似合った演技だったと思います!

個人的には、夕里ちゃんの独特なキモ可愛い笑い声がお気に入り。
後輩・鹿子ちゃんの解説と共にお楽しみください。

「にふふは、先輩が普通に楽しかったり面白かったりする時に使う笑い方ですね。照れている時などにも」
「ニファニファは茶目っ気を出そうとしている時が多めで」
「ニフォッフォッフォッフォッという異星人のような笑い方をされた時は用心して下さい」


BGM・ムービー

起動時にOPムービーが流れるって……。
平成も終わるこの時代に、それってアリなの?

物語のいわゆる「起」部分が提示されたところでOPが入るのが一般的なやり方ではあるけれど、このゲームではそのイベントを割とあっさり終わらせてしまったので、わざわざムービーで区切らなくてもいいやって思ったのかもしれない。
だとしても、ムービーをただ垂れ流すだけって、ちょっといただけない。
せめてムービーの終わりとタイトル画面をきれいに繋ぐとか、なにか一工夫ほしかった。
でないとまるで手抜きみたいに見えちゃうよ!?

OPムービーそのものは、一般的なスライドショー形式。
今回は残念ながら渡辺明夫氏は参加していない模様。
クオリティは、まぁ普通によかったです(小並感)。

EDムービーは完全に手抜き。曲はよかったんだけどね!

BGMは、クルくる・ハナヒメからの続投、アメディオ氏。
今回も氏のセンスは存分に発揮されている。
が、氏の「らしさ」はバトルBGMに最も現れると信じている私にとっては、バトルシーンの短い今作では、ややアメディオ不足な感アリ。
(ミニゲームがなくなったので、どうしようもないところではあるけれど)

システム

イマドキのゲームらしく、なにも不満点はありません。
バックログジャンプとサスペンドって便利。

総評

ジャンル「半径1メートルで繋がる青春恋愛ADV」。
ネアカな陽キャヒロインとひたすらイチャイチャするキャラゲー。
クルくる・ハナヒメと続いてきた「バトルミニゲーム」要素はなくなりました。
(たぶんハナヒメで失敗したせいだと思うけれど、個人的にはクルくるのクオリティで十分満足だったので、あの感じで実装してほしかったかなぁと)

キャラクターの立てかたと、日常シーンの面白さは安心できるレベル。
女の子のかわいさと、キラキラでポップなグラフィックはもはや鉄板。
私は3作目までプレイすることを決めました。

このブランド「mirai」は「みなとそふと」系列なせいか、イベントやキャンペーンなどの販促に精力的。
おかげでポスターやグッズが手に入りやすいのも、ファンとしては嬉しいところです!

私の評価は★3・良作とします。
批評空間ベースでは、77点です。
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ゲーム [★★★☆☆]
宿星のガールフレンド