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少女終末旅行 1~3話

第1話 星空/戦争

壮大なダンジョンみたいな建物からの脱出と、食糧難による戦争の勃発のサンプル。

タイトルに惹かれて見始めてしまったけど、とても不思議な雰囲気のアニメだ。
終末戦争のせいなのか、氷河期のせいなのか、終わってしまった世界を二人で生きる女の子たちのお話。

ジャンルは「日常系」。
とは言え、この退廃した世界での日常は、私たちにとっては非日常なんですが!
(こんな感想は、かみちゅ!でも書いたような気がする)

チトとユーリは幼馴染なのかな?
二人がどう知り合ってどう仲良くなったかの描写はなかったと思うけど、二人は想像以上に仲が良かったみたい。
いくらケンカしたって、結局は二人で一緒に生きていくんだから。
そんな不思議な絆のようなものを、たぶん二人は持っている。
チトにライフルを突きつけるユーリを見ながら、そんなふうに感じました。

ところで、二人はどこへ行くんです?

第2話 風呂/日記/洗濯

元発電所の温水管を利用してお風呂に入るのと、チトが欠かさずつけている日記、雪解け水を利用したお洗濯。

私はナワバリ意識が人一倍強いようで、自分が大切にしているモノ・場所を侵されることに強い抵抗を感じる。
だから、大切にしていた本をダメにしたユーリに対するチトの怒りには、とても共感できる。

こういうイベントって他の作品でもよく起きるけど、私が納得できるような謝罪や反省が描写されることってあまりなくて、そのままそのキャラを嫌いになってしまうことが多々あるのだ。
ユーリに対してもそうなっちゃうのかな、この子はサイコパスっぽいし人の気持ちがわからないっぽいしな、と諦めていたところでの、この締め方。
一気にユーリのことが好きになりました!

「記憶は薄れるから記録しておくんだよ。何千年も前に古代人が発明して以来、ずっと人類は本に記録してきたんだ。昔のことを知ることができるのも、本のおかげだしね」


ところで、お魚の焼き方も食べ方も豪快すぎない?
そして鱗のない魚ってずいぶんキモチワルイ……。

第3話 遭遇/都市/街灯

地図を作っている男性と遭遇し、一緒に「塔」へ向かい上層を目指す。

「ねぇ、ユウ。人はなぜ生きるんだろうね」


単なる近未来モノなのかなぁと思っていたら、ここはずいぶんと不思議な世界。
古代人が作った超巨大建造物に、現代人が住み着いていたらしい。
(1話のダンジョンは、層と層の境目だったってことかな?)
(雪がめっちゃ降っていたのはどういうことなんだろう?)

本や日記を大事にしているチト、自分が書き溜めてきた地図を失って死を望むカナザワ。
二人は現在へと繋がっている「過去」を大切に思っていた。

「どうせみんな死ぬんだ。生きる意味もない」


この終わってしまった世界では特に(もちろん私たちが生きている現実世界でもそうなのだが)、このセリフは大きな説得力を持っている。
けれど、刹那的な「現在」を大切に思っているユーリは言った。

「意味なんかなくてもさ、たまにはいいことあるよ」
「こんな世界でも?」
「たぶん。だって、こんなに景色がきれいだし」


このお話のポイントは、二人が人生をどう捉えているだとか、どっちの考え方が正しいだとか、そういうことではない。
目の前の落ち込んでいる人を励ますために、ユーリが自分の思いを行動によって証明しようとしたこと、それが大事なのだ。

うーん、ユーリちゃんって実はとっても他人思いの優しい子なんじゃないですか。
サイコパスとか言っちゃってごめんなさい、謝ります!
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アニメ [★★★☆☆]
少女終末旅行

少女終末旅行 4~6話

第4話 写真/寺院

一番明るかった建物を目指しながら、カナザワにもらった写真機をいじる二人。

カメラの時刻はなんとなく合っているっぽいので、どうやらこの世界は3230年らしい。
なるほど、10世紀も未来だと、SDカードもペタとかそういう単位になるみたいですね!
その割にAFもついていないレトロかわいいカメラ。

(どこかで見たような)妙な石像を神様だと信じる心は二人には芽生えなかったようだけれど、まぁ古代人の言っていることもわからなくはないよなぁ……という感想は抱いたらしい。
でもああいう建造物ってあんまり街の真ん中に建てたりはしないよーな……。

第5話 住居/昼寝/雨音

電気と水道が生きている街で廃マンションに泊まり、夜更かししたせいでお昼寝したくなり、にわか雨に降られて雨宿り。
かなりまったりな日常回。
もともと住んでいた人たちはどこへ行ってしまったんでしょうかね?
ずいぶん高度な建築技術を持っていたようですが……。

エンディングが雨宿りバージョン。
っていうか、夢ってだいたい落ちるところで目が覚めるような気がするけど、落ちた先が海って、もうおねしょですよね、それ?

第6話 故障/技術/離陸

ケッテンクラートが故障したときに出会った技術者・イシイと出会い、修理と引き換えにイシイの飛行機作りを手伝う。

「――参ったな。このまま直らなかったら、一番上どころか、どこにも行けずに……」
「いいじゃん。もうどこにも行かなくてもさ」

「もっと絶望と仲良くなろうよ」


どうやらチトとユーリが旅してきたのは、一つの都市構造物だったらしい。
そして海の向こうにはまた違う都市があるのだとか。
ここはラピュタとか、そういう感じの街なんでしょうか?

イシイの飛行機は離陸に成功したものの、間もなく空中分解してしまう。
(普通に飛んでいきそうだったし、フラグも立ってなかったから、けっこうおどろいたよね……)
けれど、パラシュートで脱出したイシイが感じていたのは、喪失感ではなく、開放感だった。
長いことずっと一人で飛行機作りに没頭するのに疲れてしまったのかもしれないし、やるだけのことをやった満足感があったせいかもしれない。

「……笑ってる」
「え。なんで?」
「わかんないけど……仲良くなったのかも。絶望と」

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アニメ [★★★☆☆]
少女終末旅行

少女終末旅行 7~9話

第7話 迷路/調理

イシイに教えてもらった食料製造施設へと行く。

デンプンと砂糖と塩でクッキー状のレーション。
本人たちはおいしいと言っていたし、しかもいっぱいできた!
できたてをお腹いっぱい食べる二人は、ずいぶん幸せそうにつぶれていました。

「なにも食べなくても生きていけたらなぁ……」
「そんなの生きてるとは言わないぜ」


第8話 記憶/らせん/月光

謎の巨大ロッカー、上層へと続く塔、月の下でのビール。

役に立たない価値のなさそうなものが大事にしまってある、名札付きのロッカー。
そこからお墓を推理できるチーちゃんは、探偵になれるのでは!?

インディ・ジョーンズばりのアクションシーンを経て、上層へとたどり着く。
チーちゃんはだいぶお酒に弱いタイプだったみたいですね。
普段からストレスの多そうな性格ですものね、はっちゃけたときはスゴかったです!

さて、チトもユーリもイシイも、「誰かの記憶に残る」ということをずいぶん重視しているようだ。
それはこの作品における大事なテーマなのか、それとも終わってしまった世界に生きていると誰しもがそう考えるようになるのか。

第9話 技術/水槽/生命

通りかかった食用魚養殖施設にて、管理機械と建設機械に出会う。

「ねぇ、生きてるってどういうこと?」


一匹しかいない魚と、それを維持しつづけようとする機械と、施設を切り捨てて都市を維持しようとする機械と。
人間以外に生命がいないと言われる世界で生きていた魚。
ユーリはエサやりを通じて、「食べる」ということをした存在に生命を実感したのかもしれない。
けれど、二人は動かなくなった建設機械にも生命を感じていた。

このリクツではうまく説明できない感覚を端的に示しているのが、泳ぐときのチーちゃん。
機械の目が気になって、ハダカになれないっていうね。
これなら私たちでも共感できそうです!
category
アニメ [★★★☆☆]
少女終末旅行

少女終末旅行 10~12話+まとめ

第10話 電車/波長/捕獲

巨大な地下鉄、拾ったラジオから流れる歌、謎の生き物。

逃げるものを見ると追いたくなるのは人間の狩猟本能。
しかしその謎の生き物は電波で喋り、しかもCVが花澤香菜。
一体どういうことなの……。

第11話 文化/破壊/過去

会話できるヌコ、巨神兵っぽい大量破壊兵器、風車の森、潜水艦。

気がついたときにはヌコとお話できるようになっていた!?
ラジオ経由での会話で、エサは銃弾。
うぅむ、不思議な生き物……。

ほか、全体的な会話が観念的なカンジになってきて、ちょっと難しいカンジ。
突然の巨神兵はなんなんだっていう?
っていうか、ヌコが高性能過ぎるっていう!?
もっと序盤から出てきていたら、いろんな問題がもっと簡単に解決していたよーな。

第12話 接続/仲間

最終話。カメラの中身、ヌコの正体。

ちょっと気になっていた、カナザワが撮っていたはずの過去のカメラの中身がようやく明らかに!
というか、カナザワどころではなく、人の手から手へとずっと渡ってきた歴史そのものだった。

まぁそれもデカヌコに食われてしまったんですけどもね。
というか、ユーリが食われたときには、チトじゃないけど私もかなり焦ったよ!
だって最終回なんだもん、そんなオチもあるのかと!

そのヌコは、地球を終わらせるための存在だった。
たぶん、天使っていうのが一番近い気がする?
電池とか核物質とか、なんかそういう人工的な高エネルギー物質を処理して回っている存在。
少なくとも、この都市にはもう何も残っていない。
人間以外の生物がすべて滅び、人間が滅び、人間が残したものが滅びたら――再び生命が発生するまで、地球は長い眠りにつくのだ。

それをわかっていても、なぜか前向きな二人。
きっと絶望と仲良くなったんですね!



まとめ

「最上層へ向かう」「食料」「燃料」以外、目的を持たない旅を続ける少女たちの日常。
設定上の雰囲気は「けものフレンズ」に少し似ている。
原作全6巻中、4巻までがアニメ化されているらしい。残りの2巻が気になります!

「誰かを助ける」だとか「旅を続けるために必要なアイテムを探す」などといったサブクエストが全く発生しないせいで、退屈な作品に見える人もいるかもしれない。
けれど、その空いたスペースに作者の哲学みたいなものが詰まっている気がする。
まぁ平たく言えば、雰囲気アニメですね!

作画はちょっと独特。
少なくとも、ハダカがエッチな絵柄ではない。
けれど、原作者がすべて一人で描いたらしいEDは見応えアリ。
ノリノリで踊っちゃうユーリがかわいい!
OP・EDともに良曲なのも嬉しいです。

私の評価は、★3・良作評価。
落ち込んだとき、励ましてほしいときに見たい作品。

「ねぇ、チーちゃん。地球、終わるんだって」
「うん。でも――どうでもいいことだろ。私とユウがいれば、それでいい」

category
アニメ [★★★☆☆]
少女終末旅行