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紅 kurenai 1~3話

神作アニメに昇格しようか検討中の「電波的な彼女」と世界観を共有するのが、この「紅」だ。
あまり評価が高くなさそうだったから見送っていたのだけれど、「電波的な彼女」が何度見ても面白すぎるから、こっちも見ることに。



第一話 「極夜」

高校生兼もめごと解決屋である主人公・紅真九郎が、家出した大富豪の令嬢である九鳳院紫を守る依頼を受ける話。
九鳳院家の設定もいろいろ語られるのだけれど、ちょっと詰め込みすぎ&個人名が多すぎて把握できませんでした。

女の子とひょんなことから一つ屋根の下で暮らすようになるって設定は、とても心躍りますね!
私の書いてるお話もそんなのだしね。
「世俗的な成功の延長線上にあるとは思えない」ようなお屋敷に住んでいた紫が、主人公の住む玄関トイレ共同お風呂ナシのアパートをボロクソに言うところには草。

主人公の高校生らしい未熟さも、好感度高い。
依頼主――上司である柔沢紅香に対する承認欲求とか、一度紫を見失ったときに誤魔化しちゃうところとか。
いったん冷静になったら、ミスしたことが恐ろしくなってしまったんだろう。
私も高校生のときはそんなんだったよーな気がするよ。
もう高校生じゃないからね、開き直っちゃうけどね!

そして、家出先から家出しちゃう紫ちゃんのセリフが妙に染み入る。
この子はなにかを紅香に依頼したから真九郎と暮らすようになるはずなのだけど、いったいなにを願ったのだろう?

「泣いてない! お前の前で泣くことはない。
 一人ぼっちもさびしくない。紫は臆病者だったが、いま一人になっても怖くない、さびしくない!
 生きるも死ぬも同じだ。かわいそうな母のように……なにもできないで死んだ母と、私は同じ……!」


第二話 「溝と流れと」

紫のいる日常回。
ちょっと世間離れしている紫ちゃんが、主人公の日常にだんだんと溶け込んでいく。

銭湯での「ありがとう」エピソードはよかった。
紫ちゃんってば、根は素直でいい子なんだよ。ちょっと我が強いだけで!
しかしなるほどね、子供のしつけってああやってやるんですねぇ(真顔)

ところで、1話でも出てきたクラスメイトっぽい茶髪の女の子ね。夕乃ちゃんっていうのかな、あの子はなんなの?

「あ、そーだ! これビーズなんですけどね? こういう丸い形を作るのってすっごく難しいんですよ」
「自分で作ったんですかぁ」
「買ったんです」


もうまるで意味不明です。
主人公への好感度メーターはレッドゾーンに突入してるっぽいですけども、このパターンって「電波的な彼女」で見たことあるよ?
あの時はとっても悲しいことになったから、私はとても心配しています。

第三話 「偽者の顔」

真九郎の日常に侵入してくる紫回。
さりげなく学校に紛れ込んでいる紫にはわろた。
野球部の人は優しかったね! 話は噛みあってなかったけど!

真九郎と紫と夕乃が鉢合わせたときのシーンは、ちょっとスゴかった。
たしかに三者三様に混乱していたけど、なるほど、アニメだとああいう表現の仕方があるわけだね。
ちょっと感心してしまうギャグシーンでした。

そして、夕乃ちゃんはクラスメイトではなく先輩で、主人公は崩月家で住み込みの修行をしていた過去があったらしい。
よかった、夕乃ちゃんへの心配事が少し減った気がします。

しかし、逆に紫ちゃんへの心配事は増えていく。
電車の中での不良とのもめ事になるシーンね。
10年前でもあんなテンプレな不良はいなかったような気がするけど……でも、見て見ぬふりの乗客たちはリアル。
そして主人公もその一員だったのが、私にも衝撃だった。
紫ちゃんが不良たちにブチ切れちゃって、主人公は険悪なムードになりつつその場を愛想笑いでとりなすのだ。
そんな紫ちゃんは、さらに主人公にブチ切れるのだった。

「正しいことをするのに、なにを考える必要がある!」
「謝っとけば済むことだってあるだろう?」
「必要ない! そんなことであんな顔して、恥ずかしくないのか!」
「顔?」
「おまえの不細工な笑顔だ! 無理矢理笑顔なんぞ作りおって……。
 あんな笑顔はおかしい! 笑うのは楽しい時だ! 嬉しい時だ! あんな偽物の笑顔は嫌いだ!」
「おまえにはわかんないよ、いつもいつも自分が正しいと思うことだけやってられないんだ」
「そうやって逃げてるだけだ! 困った時は笑ってごまかすんだ!」
「違う! おまえだって大きくなったらわかるよ」
「お母さまも……あの女の前でそんな笑い方をしていた。
 いやだ、いやだ、いやだ……! あんな顔……あんな顔をして死ぬのは……いやだ……」


紫ちゃんのそれは、単純な幼い正義感だけではないらしい。
自分と一緒にいることが「仕事」だと言う真九郎へのそれと、今度のこれがミックスされて、非常にアブナイ状態になっているようです。
category
アニメ [★★★☆☆]

紅 kurenai 4~6話

第四話 「才物」

危なかった紫ちゃんの感情は、主人公のほうに転んだようです。
ピンチを助けてもらって好きになっちゃうパターンね。
ついでに自分が迷惑かけたせいで主人公を危ない目に遭わせた罪悪感も混じって、相当キテますよこれは。

ということで、紫ちゃん好感度急上昇回。あと、主人公の過去回でもある。
真九郎もまた、両親を目の前で殺されるテロに巻き込まれたとき、命を救われたのが柔沢紅香だった。
だから彼女に憧れて、強くなるために8年(も!)崩月家で修行していたのだと。

相変わらずちょっと九鳳院家のことはよくわかってない。
けれど、紅香が真九郎を選んだのは、親を亡くしたもの同士分かり合えるところがあるんじゃないか? と、そういうことみたいですね。

というか、崩月流ってヤバくないですか?
なんですか、夕乃ちゃんも怒ると角が生えちゃうってことなんですか?
あの子は怒らせない方がいいかも!?

第五話 「望み」

崩月夕乃回、および紫の日常回。

4話でピンチに陥った真九郎は、日曜日に崩月家に行き、稽古を付け直してもらう。
一緒に着いていった紫ちゃんは、完全にイジメっ子でした。
ってゆーか、DSってタッチペンで壊せるの? マジ?

崩月家は暗殺者の家系だったらしい。
通りで夕乃ちゃんってば時々とっても怖い目をするわけだ。
このままずっと真九郎の味方でいてくれたらいいんですけどね。
九鳳院家の依頼とか、紫への嫉妬とか、そういう諸々で後々真九郎と戦うことがあるよーな……。

というか、嫉妬してたのは完全に紫ちゃんでしたね。
真九郎に好意を持ってる女の子がそばにいるのが気にくわないんですって!
女の子はやっぱり女の子なんですねえ。
しかし、飲み会を思いっきり楽しんじゃう紫ちゃんは、もうすっかりこの日常に馴染んじゃったんですね。
これもお母さまの望んだことの一つなのかもね。

第六話 「貴方の頭上に光が輝くでしょう」

五月雨荘の面子でミュージカルに挑戦するギャグ回。
これは斬新な神回だったかもしれない。もうあえて内容には触れない。
EDを歌ってるのは新谷良子で、夕乃ちゃんのCV担当でもあるんだよね。やべー、まじやべー……!

ここまであえて触れずにきたけど、ようやく弥生さんがちょっとだけ報われたかも?
ずっとラブホの前で張り込みって、明らかヤバすぎな仕事だもん。ちょっと安心しました!
category
アニメ [★★★☆☆]

紅 kurenai 7~9話

第七話 「女」

近所のエッチなお姉さん・武藤環回。
いいオンナとはなにか? というようなお話。あんまりラノベっぽくないかも?

人のことはなんとでも言えるけど、自分のことは思ったほどなんともならないのだよね。
しかし、紫ちゃんは素直なだけあって、とても影響されやすいのだ。

身近で便利な女の子に、確かに男は惹かれがちかも?
夕乃ちゃんが主人公を騙そうとしているかは置いておいて、その気になればいつでも騙せそうなのが真九郎なのだ。
しかし銀行に行って「好きな男の子に毛糸のアームウォーマーをプレゼントしよう!」って思い立っちゃう女の子と付き合っていくのは、なかなかしんどそうではある。
そうか、だから紫ちゃんがいいオンナすぎて、真九郎はロリコンになっちゃったワケですね!

さて、ここからが後半戦ということで、物語が動き始めそうな感じがします。
たぶん紫は九鳳院の妾の子だったのかな? ただ、妾の子を家に置いておく理由がちょっとわかりません。
「巫女」ってなんだろうか?

第八話 「自愛と臆病と」

紫の七五三のお祝いをする日常回。

「過去のことはもういい。今が一番楽しいよ」
「本当か!? 紫といて、真九郎は幸せか!」
「おう、幸せだ」
「そうか、幸せかぁ……!」


九鳳院は紫を見つけ、五月雨荘にまでやってくる。
いつまでもここで一緒にいたいと言っていた五月雨荘に、もういることはできない。
ここが日常のピーク。
ここから先は落ちていくしかないのだ。

第九話 「貴方と私と」

五月雨荘を出るお別れを言いに戻った二人と、その機を逃さない九鳳院。
紫を取り巻く九鳳院家の設定が語られる回でもある。

ひと昔前の私なら、「なんで危ないことがわかってるのにノコノコ戻っちゃうワケ? バカなの? 死ぬの?」とか言いそう。
でも、今ならわかる。
これは例えば「グリザイアの果実」蒔菜ルートにおいて、リンゴの苗を取りに戻った蒔菜の行動と一緒だ。
紫に後悔をさせないような日常を目指していた真九郎にとって、環と闇絵の存在も欠けてはいけないピースだった。
人には命よりも大切なものがあるのだ。

もし今3話のような不良と対峙したとき、真九郎はあの時みたいな愛想笑いで場を取り繕おうとするだろうか?
真九郎もずいぶんと紫に影響されているように見える。

「紫は、九鳳院のおんなとして、九鳳院の子をうむ者……。そのために奥の院に入り、九鳳院のためにいきる運命にあります……」
「もういい、真九郎……おわかれだ……」


真九郎はたぶんもう愛想笑いでごまかしたりはしないだろう。
一人では抗えない運命も、二人でなら正しくできるかもしれないから。

「紫と真九郎が愛した人はもういない。紫と真九郎は一人になった。でも紫は真九郎に出会えた。一緒にいれば二人だ」
「俺と紫で、二人か」
「だからもうさびしくない」

category
アニメ [★★★☆☆]

紅 kurenai 10~12話+まとめ

第十話 「慣れの恐怖」

紫のことを「仕事のミス」と割り切ろうとしていた真九郎が、紫を守る誓いを果たす決意を固める回。
ちょっとした弥生さん回でもある。

割り切って日常に戻ろうとしてみたけど、やっぱり気持ちは割り切れませんでした。
という話の展開は、回り道ながらも予定調和ではあるのだけれど、近所のお姉さん二人のキャラクターがすばらしいことを再確認できる。
環さんのジャージからのぞくお腹ね! けっこうエロい気がするんですよね!

第十一話 「われ思考う」

囚われのお姫様を助けに行く王子様回、前編。
このアニメのバトルは、基本的に徒手空拳なのだね。主人公の特殊性を引き立てるためでしょうか。
ちなみにリンについては、原作からはいくらか設定が省かれているようで、ただの戦闘狂みたくなっていました。

さて、心を閉ざしてしまっていた紫ちゃんについて。
女中さんの言っていたように、外に出たことを本当に後悔していたのかもしれない。
期待していたぶん失望が大きかったように、九鳳院の絶対さに抗えない運命を感じてしまったのかも。
このパターン、エロゲーだったらすでに取り返しのつかないことになっちゃってるんですが、九鳳院家は俗世から乖離しているだけで悪党とは違うようなので、なんとかセーフみたいです!

第十二話 「われ存在り」

最終話、囚われのお姫様を助けに行く王子様回、後編。
安直に考えれば、真九郎が紫を助け出して五月雨荘に戻って大団円! なエンディングだったのだけれど、思っていたのとは少し違う地点に着地した。

真九郎には真九郎の戦うべきことがあるように、紫には紫の戦いがある。
真九郎のそれは弱い自分であり、紫のそれは認められない九鳳院家の歪み。
紫にとって、ここで九鳳院家まで捨てるということは、いつかたしかに笑顔を浮かべていた母のことまで否定することになる。
母が父を愛していたことは真実だったはずで、それを否定したくはない。
だから、いつか自分が恋をしたとき、母の望んでいたような形で叶えられるように、この家を変えていく――

「九鳳院は出ません。紫は、奥の院を出たいのです」
「戦うとはこういうことだろう? 今ここで真九郎についていくということは、逃げることだ」


なるほどですね、紫ちゃんってば見違えるように大きくなっちゃって!
ハッピーエンドは、主人公とヒロインが結ばれるだけじゃない。
お父さまの膝の上で紫ちゃんが笑顔を見せてくれるのだって、十分にハッピーエンドかなって!



総評

「ロリっ娘と一つ屋根の下で暮らすようになっちゃう」系アニメ。
ちょろっとファンタジー要素もあるけれど、根っこはリアリティを大事にしたアクションものかな。
ちなみに、世界観は「電波的な彼女」と一つになってはいるが、揉め事処理屋のボスである柔沢紅香が「電波的な彼女」の主人公・柔沢ジュウの母親である――という設定があるだけで、キャラクターがカブって出演していたりとか、そういうことは一切ない。

小説が原作で、その最初のエピソードをTV向けに編集しつつアニメ化した作品。
原作も未完であり、さらに尺の制限もあるせいで、キャラクターを使い切れていないあたりがちょっと残念。夕乃ちゃんとか銀子ちゃんとかね。
これが原作のあるアニメの弱点なんだよなぁ。
夕乃ちゃんが活躍するところがもっと見たかったのに!?

ストーリーそのものは、割とベタな展開かも。
でも、その見せ方はなかなか上手い。前半かなり惹き込まれたもの。

ちょっと古い作品ではあるけれど、さすがブレインズ・ベースとでも言うのだろうか、作画は細かくてきびきび動きます。
絵柄はちょっと特徴的だけど、私は嫌いじゃないよ!
マリオネット風のOPとかね、意外と見てて飽きないです。

私の評価は、★3つ・良作評価。
オチのつけ方がちょっと私の趣味じゃなかったのと、夕乃ちゃんにもっと活躍してほしかった二点が減点対象です。
中盤までの日常シーンはかなり楽しかった。6話はヤバイ。
ロリっ娘に懐かれたい人にはオススメです!?
category
アニメ [★★★☆☆]