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刀語 1~3話

バッドエンドが好きだという理由を一時間語ったらオススメされたアニメ「刀語」を見ることにした。1話1時間の特番モノ。
クレジットまで見て初めて気がついたけど、原作西尾維新なんだね。
なるほど、どおりで登場人物がやたらテンポよく喋りまくるわけだ。

第一話 絶刀・鉋

刀を使わない剣術・虚刀流の七代目当主・鑢七花が、奇策士・とがめの依頼から、刀鍛冶・四季崎記紀の打った1000本の刀のうちの完成形変体刀である12本を収拾しようとするお話。
第一話では、うちの1本・カンナを真庭忍軍・冥土の蝙蝠から奪い返す。

メインキャラクターの背景が一話にしてほとんど語られ、すでにハッピーエンド調で展開していくのが非常に興味深い。
尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督奇策士であるところのとがめは、次代将軍の御側御用人となり、幕府を裏側から支配(あるいは転覆?)しようという野心の持ち主であるらしい。
そのための実績作り、または力の収拾としての変体刀集めである。

それは、かつてのとがめの生家である・奥州飛騨家が、戦国時代において朝敵として滅ぼされたことに端を発する復讐劇。
しかし、それを成し遂げるには、飛騨家の直接の仇敵である鑢六枝の息子であるところの七花と組まなければならないのだ。
七花は、そんなとがめの境遇を知り、その上で尽くすことを誓うのだった。

第二話 斬刀・鈍

鳥取砂丘に飲み込まれた因幡国・下酷城城主の宇練銀閣から、ナマクラを奪取する話。
とがめと七花の絶妙な掛け合いにまったりできる。
ただし、その頃にはあんたは八つ裂きになっているだろうけどな!

人は守るべきものがあるとき強くなれると言う。
逆に言えば、守るものがなければ戦えない人間もいるのだ。
たとえ砂上の楼閣のようなものでも、その大義さえあれば。
気持ちがわかるだけに、ちょっと切ないお話でした。

第三話 千刀・鎩

出雲国三途神社の長・敦賀迷彩から、完成形変体刀の一本・ツルギを奪取する話。

話のテーマは、第二話と少し似ている。
敦賀迷彩は、心に深い傷を負った少女たちに変体刀を持たせることで、「刀の毒」を薬として使おうとしていた。
それはつまり、マイナス×マイナスでプラスに転じさせようとするもの。
一見、少女たちは救われているように見えた。

しかし、マイナスは所詮マイナス。結果としてプラスになっている面もあったものの、更に深くマイナスの影響を及ぼしている面もあった。
例えば、刀を所持していなければ平静さすら保てなくなるという中毒性のようなものがそれ。
敦賀迷彩も、このやり方は間違っているとわかっていた。
そして、おそらく迷彩自身も刀に毒されていたのだろう、変体刀を手放すことはできなかった。
だから迷彩はとがめに勝負を挑んだのだ。

わざと負けることは、武人としての矜持が許さない。
そして、戦わずして刀を手放すことは、変体刀の毒が許さない。
だから、迷彩は正々堂々と負けることを望んでいた。
間違っている自分を正し、少女たちを本当に更生させてくれる存在を。
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アニメ [★★★★☆]
刀語

刀語 4~6話

第四話 薄刀・針

日本最強の剣士・錆白兵から、(第二次)巌流島決戦を経て、ハリを奪取する話。
……は裏で盛大にやっていたらしい。本編は、お姉ちゃんが超絶にカッコイイ回。

既に十二棟梁のうち三人が犠牲になっている真庭忍軍は、とがめと七花の集めた完成形変体刀を奪取すべく、七花の姉・鑢七実を人質にして交渉しようと、虫組の三人が島へと訪れる。
しかし、その三人の忍者は、蟷螂のように喰らい、蝶のように舞い、蜂のように刺し、虫のように死んでしまう。

いや……うん、たしかにお姉ちゃんちょっと強いっぽい伏線はありました。
ありましたけど、あそこまでなんですか!?
どこか一つ飛び抜けた能力を持つ存在は、その他の部分でも人間性に歪みを生じさせていることは多いよ?
でもでも、それにしてもお姉ちゃんちょっと狂いすぎだよ!
このちょっと手抜き……というか、デフォルメ入ったキャラデザは、お姉ちゃんのためにあるとしか思えない。
蝶々と対峙したときの、にやあ~っと笑うアレがヤバすぎ。
あの笑みで「私に惚れていいですよ」とか言われた日には、もう全身全霊で惚れてみせます!(錯乱)

あぁ、えっと、錆白兵……でしたっけ?
うん、なんかアレとかソレとかコレとかスゴかったんだよね? うんうんわかるわかる、そうだよね~~

第五話 賊刀・鎧

薩摩の鎧海賊団船長の持つ校倉必から、ヨロイを奪取する話。
今回も決闘をするのだが、校倉が変体刀を賭けるのに対し、とがめは刀ではなくとがめ自身を賭けることになっていた。
まぁそうだよね、とがめちゃん可愛らしいですもんね! 気持ちわかるよ! だから私はお姉ちゃんをもらっていきますね!
ということで、自分の居場所を奪われる可能性がある戦いを前に、七花がとがめに対する気持ちを新たにする回。

とがめに対する感情を小学生男児的に発露させる七花には、なんだかこそばゆくなってしまいます。
好きな子ほどいじめたいーみたいな? なんなんでしょうね、あれは
頭を踏まれたいとがめちゃんは、逆になんなんでしょうね? ドMですか? そうなんですか?

ちなみに、お風呂回でもある。
気づいていなかったんだけど、とがめちゃんってば意外とおっぱい大きいんですね!
いや、小ぶりだけど実が詰まっていると言うんでしょうか? とにかく、よく似合っていると思います!

第六話 双刀・鎚

薩摩から蝦夷へと渡ったとがめと七花が、凍空一族の生き残り・凍空こなゆきからカナヅチを譲り受けようとする話。
こなゆきは、馬鹿力の持ち主ではあるけれど、本当は構ってもらいたいだけの寂しがり屋の女の子。
睦月、負ける気がしないのね! 褒めて伸びるタイプにゃしぃ♪
同情といった感情が七花にもあるらしいが、「戦って殺せるか?」と問われたときの答えがサイコパスそのもの。まぁフルメタル・ジャケットのパロディなんだろうけどね。

ところで、真庭忍軍はその数をがんがん減らしてってますけど、大丈夫なんですかね?
川獺とかいうのが死んだ理由がマジで不明。
鳳凰ってくらいだから、死人を生き返らせたりできるとかなんですか?
……あれ、それはフェニックスか? んん? 鳳凰と不死鳥は別物?? ようわからん

凍空一族が全滅した原因は、雪崩なんかじゃなく、とがめ達と真庭忍軍以外の変体刀収集者によるものらしい。
勝負には勝ったけど、カナヅチは重くって持てなかったから、諦めて置いていったんでしょうか。
……えーっと。お姉ちゃん、ですか? エピローグは聞きたくなかったよ……。
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アニメ [★★★★☆]
刀語

刀語 7~9話

第七話 悪刀・鐚

陸奥は死霊山から完成形変体刀を奪い取り、土佐は清涼院護剣寺を制圧した鑢七実と、ビタを掛けて戦う話。
真面目な話、久々にアニメでショックを受けた。もうなにも考えたくない

生まれてこなければよかったのに。生きることすらできないくせに。死ねば救われるのに――
命を軽んじ続けられてきた彼女に他人の命を慮ることなどできるはずがなく、もちろん人として当たり前の幸せなど望むべくもない。
思うように生きることが許されなかった彼女には、思うように死にたいと願うことだけが、たった一つ残っていた人間らしい心だったのだ。
かつて少女だった彼女が手に入れられる幸福がそれだけだなんて、あまりに悲しい。
けれど彼女のいる世界はあまりに遠すぎて、決して私たちの手が届くことはない。

人として当たり前に死んでいく……。それだけのことがこれほど難しいとは、なんとも残酷なことだ。私と七花は、当たり前に死んでいけるだろうか。


第八話 微刀・釵

江戸の不要湖を徘徊するからくり人形である変体刀・カンザシを倒す話。
第七話の姉弟バトルにおける、七花についてのエピローグにもなっている。

己を刀と見立てる虚刀流において、主に仕える心のない器械になることが正しいのだと七花は思っていた。
しかし、七花は「姉を殺そう」という己の意思を強く持ったからこそ、七実に勝つことができた。
それは殺さなければ殺されるからでもないし、とがめの髪を切った腹いせでもない。
自分がいつまでも姉の世話になりっぱなしの愚弟のままでは、姉が死ぬに死ねないのだと気がついたからだ。
だから、姉の愛に応え、強くなったところを見せて安心させようという意思でもって勝つことができた。

2話の宇練銀閣も、3話の敦賀迷彩も、大切なもののために己の意思で生きて、戦っていた。
今の七花なら、3話のラストでとがめが見せた表情の意味がわかったんじゃないだろうか。

第九話 王刀・鋸

出羽は天童将棋村の心王一鞘流当主・汽口慚愧とノコギリを賭けて勝負をするために、七花が門下生になる話。
……んーと、これでいいんだよね?

メインは、七花が慚愧とイチャついてると思ってヤキモチを焼くとがめ。
「べ、別にそんなこと気にしておらんもん!」なんてほっぺた膨らませるとがめちゃんはちょっとズルい。
ってゆーか、二人はあそこまでイチャイチャしておきながら、チューもまだだったんだね。そうか、そうなのか。
随分不健全なプラトニックだと思いますよ!
比べて、慚愧さんの短すぎるぱっつん前髪からのぞくおでこは、あまりに健全すぎる。

……で、ノコギリはいったいどんな刀だったんです?
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アニメ [★★★★☆]
刀語

刀語 10~12話+まとめ

第十話 誠刀・銓

とがめの故郷は奥州陸奥にて、仙人・彼我木輪廻からハカリを譲り受ける話。
とがめの過去回、および七花の決意が語られる回。

ハカリは、己を測り、己を問い、己を斬る刀だという。
なぜ戦うのか? なぜ殺すのか? なぜ生きるのか?
人の根本は(根っことはいいながらも)とても柔らかく傷つきやすい。最もナイーブな記憶がそれを成しているからだ。
とがめにとってそれは今際の父の記憶であり、七花にとっては戦って(殺してきた)相手の記憶だった。
どんな記憶も、少しずつ自分の都合のいいように改変されて蓄積されていく。
ハカリは、それを正しい形で思い出させてくれる刀だったようだ。

しかし七花は敦賀迷彩を殺したことにずいぶん心を痛めていたんだなぁ。
お姉ちゃんファンの私としては、お姉ちゃんが出てきたときのほうがだいぶ苦しかったけど。

朝敵であったとがめの父は、「歴史の間違いを正すため」に幕府に弓を引いたらしい。
普通に考えれば、(思想的に)間違った存在が政を為しているのでそれを正そうとした――ということになるんだと思う。
しかし、なんだか文字通りの意味で歴史が間違っている可能性もあるような……?

第十一話 毒刀・鍍

マニワニの実質的棟梁・真庭鳳凰から、メッキを奪取する話。
真庭人鳥vs左右田右衛門左衛門もあるよ!

ペンギンの忍法は(場所はすごく選びそうだけど)めっちゃ強そうだったんだけどな。
それよりも右衛門左衛門が強すぎたということなのか?

鳳凰は、刀の毒に犯されて、四季崎記紀が乗り移ったようになっていた。
そういえば、前回の彼我木輪廻から、完成形変体刀を含む1000本の刀は完了形変体刀・ヤスリのために作られた――とかいう話を聞いていたのだった。
それは虚刀流開祖・鑢一根から、七代を経て鑢七花を以って成されているのだとか。
ということで、完成形が完了形に勝てるはずがない――ということでいいのかな?
でも、個人的には鳳凰のキャラ嫌いじゃなかったから、シラフで戦って欲しかったかもしれないな

しかしこのアニメ、バトルシーンが一瞬で終わるような気がする。
バババ! シュバババッババババ!!

第十二話 炎刀・銃

最終話。とがめが右衛門左衛門に殺され、自棄になった七花が死に場所を求めて尾張城を襲撃する話。
……と書くとなんだかまるで馬鹿みたいだけど、感情に振り回されるほど七花が人間らしくなったところがポイント。
だからこれでいいのだ。たぶん

とがめは、最初から最後まで、旅が終わったら七花を殺すつもりでいたらしい。
しかし、七花を腹心としたいくらいに好いている自分も、たしかにいることもわかっていた。
その気持ちを利用すれば、七花を絶対に裏切らないように手懐け、自分のためにさらに強く戦わせることもできる――
目的のためなら手段を選ばない。そういう腹の中のことを、とがめは「感情すらも私の駒だ」と表現したのだろう。

ただ、そういうことって(自分で気づいていないだけで)人間誰しもがあるものな気がする。
悲劇のヒロインとか言われるのが、そういうことなんじゃないかな?
悲しくて辛い気持ちを利用して、他人の同情を引こうとする――とか。ちょっと違うの?
でも、人の思考や行動って元を正せばすべて自分のためでしかないんだから、とがめちゃんはそんなに自分を責めなくてもいいと思いますよ!

さて、四季崎記紀(と、その末孫である否定姫)の本来の目的は、歴史の改竄にあった。
数百年後に日本が滅びる未来を、将軍家を打倒することで回避しようとした――ということらしい。
それと完成形および完了形変体刀のつながりがよくわからないけど。
虚刀流さえあれば将軍家を滅ぼせるってこと? 否定姫が書いていたシナリオはどんなのだったのだろう?

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人はどう生きてどう死ぬべきか? そういうお話が好きなんです。
という話をしたら勧められた一本。

この作品の根底には、諸行無常な人生への諦観のようなものが透けて見える。
死んでいった人間の全員に情熱があり、信念があり、しかしそれを守ることができず、メインヒロインすら想いを遂げることなく死んでいく。
彼ら彼女らの人生は、まるで無意味なものでしかなかったのだ。
でも、それでもいい――彼ら彼女らはそう思っていただろうし、作品を観終わった後の私たちもそんな風に思える気がする。
それは、ここに描かれた命がいきいきと輝いていたからかもしれない。

それでも、お姉ちゃんの輝きかたはあまりに切なかった。
最終回で七花はとがめに「人として幸せになる道だってあったはずだ」「あんたの人生、なんだったんだよ」と言っていた。
私はずっと同じことをお姉ちゃんに思って、最初からそんな道が存在しなかったことを考えると本当に悲しくなる。

作品の評価は、とがめと七花のイチャつきっぷりにちょっとイラついたから星3つにしようかと思ったけど、お姉ちゃんに免じて★4つにします。佳作認定です!
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アニメ [★★★★☆]
刀語
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